『大般涅槃経』と菩薩戒について
拙僧自身、「菩薩戒」という大乗仏教の戒律を受けているが、もちろん、「菩薩戒」について概念上は釈尊入滅後の後代に出来た戒律だと理解している。日本では江戸時代には「大乗非仏説」が出て来ているため、もう、数百年くらいは疑わしい状態だったと見ることも出来る。ただ、そういった概念上の問題だけでは、個人的には片付けられないので、「菩薩戒」を勉強し直すべきだと思っている。さて、そうなると「菩薩戒」は、『梵網経』とか『瓔珞経』とか、一部の経典を学ぶ場合が多いが、それらは「仏説」として信じられている(実際のところは、中国成立であることは間違いないが)。よって、「菩薩戒」は仏説として示されたと信じていることになる。また、他の経典にも説かれていて、今日は大乗仏典の『大般涅槃経』から見ていきたい。戒に復た、二有り。一には声聞戒。...『大般涅槃経』と菩薩戒について
2023/04/16 15:44