「出家に三種偸有り」という話

「出家に三種偸有り」という話

あくまでも、律蔵への註釈書ではあるが、以下のような教えがあったので確認しておきたい。出家に三種の偸有り。一には偸形、二には偸和合、三つには亦た偸形、亦た偸和合なり。云何が偸形なるや。師無くして自ら出家し、比丘臘に依らず、次第に依らずに礼を受け、僧の法事に入らざるして、一切の利養を受けず。是れを偸形と名づく。云何が偸和合なるや。師有りて出家して十戒を受く。未だ具足戒を受けず。他方に往きて或いは十臘と言い、或いは二十臘と言い、次第に人の礼を受け、僧の布薩及び一切の羯磨に入り、次第に依り人の信施を受く。是れを偸和合と名づく。云何が、亦た偸形、亦た偸和合なるや。師無くして自ら出家し、次第に依りて臘を受く。一切の羯磨に入り、人の信施・礼拝を受く。是れを偸形、亦た偸和合と名づく。『善見律毘婆沙』巻17まず、偸というの...「出家に三種偸有り」という話

2022/10/07 08:14