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2025/02/01

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  • 妹からのLINE

    不愉快 お彼岸で墓参りに行ってきた。 実家に行き、換気をした。 仏壇に供え物をした。午後、母さんに衣類と水、 テレビカードを届け、汚れた洗濯物を受け取った。 帰り道、醤油ラーメンを食べた。何だか疲れたので、 夕方、ゴロゴロしていた。 妹からLINEが来た。「お母さんから電話がありました。 声がとても元気でした。退院もすぐですね。 お兄ちゃんは退院後、一緒に住んでくれると 言ってましたが、その準備はできていますか?」俺は、「退院はまだわからないし、 病院側は次の行き先を一応決めてはいるようだが、 先のことは分からない」と返事した。さらに、「母さんにとっては透析もあるから、 施設に入ったほうがいい…

  • 退院?

    夕方の電話 帰宅の運転中、 母さんからいつもの電話。 「病院から連絡きた?」俺は「来てないよ」と伝えた。 聞くと、主治医からそろそろ退院だから どの病院でリハビリするか考えておいてください。 と言われたらしい。また、担当の看護師からも 「どこに行きたいですか?」 「ご家族と相談しましたか?」 「では、こちらから連絡しますね」 と言われたらしい。当然、そんなことを母親に聞いても 答えられるはずはないのだが。 俺の方も、病院から提案が あるのかと思っていた。ルシエンさんのお住まいの近くだと ルシエン病院で人工透析ができますし リハビリもどきますから、 こちらが良いと思いますよとか。救急で運ばれた時…

  • 目が見えない

    朝から電話 午前8時、母から着信あり。 「目が見えない」とのこと。聞くと、乱視がひどくてスマホの 画面が見えなくて困ると言う。 病気に眼科はないのかと聞いた。あるけど、曜日が決まっているとのこと。 「看護師さんに言ってみたら?」と言った。 わかったよとは母は答えた。「なんの用事なの?電話したでしょ?」 俺はしていない。 寂しいと幻聴が聞こえるのか。そういえば、スマホも 幻バイブが鳴るよな。 同じか。俺から病院に電話して 母さんの目が見えづらいこと言うかな でも、何か言いづらい。本人の口から言うべきだろうなあ。 少し様子を見るか。 悩み事ばかり・・。休日の土曜日。 盛りが良いというラーメン屋に行…

  • 母の嘆き

    毛布 仕事終わりの帰り道、 母さんから着信アリ。「あ〜、やっとつながったあ〜。兄ちゃん、 寒いがら、毛布持ってきてけでぇ」 志村けんの老婆のモノマネの声と同じだ。「じんこうとうせき、きょうは、5時間もやったあ」 と嘆いている。 かなり苦痛なのだろう。俺は実家に戻り、 それらを持っていった。 車を40分走らせた。病院の夜間入り口から入り、 看護師さんに渡した。 これでよし。これでよし。 にほんブログ村ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグループランキング参加中【公式】2025年開設ブログランキング参加中介護

  • 仕事休み

    ズル休み やる気ないので仕事休んだ。 発熱したと言えば、 仕事休めるご時世だから気楽。休日出勤してるから、 別にいいだろう。 タダ働きだし。労働管理がうまく回らない企業は 社員の士気とモラルが下がるのだ。 仕方なし。別にどこに行く当てもない。 目的なくブラブラすると 後悔するので、母親の病院に 行くことにした。前開きの下着(シャツ)を、 ドラッグストアで買ったので、 それを持っていった。感染症対策で、病院に行っても 荷物を渡してもらうだけだった。生命保険が満期となったとかで 通知が来ていた。 母の名前が必要だったので、 ペンを渡して書いてもうことにした。名前の欄と日付に付箋を付けて 看護師さん…

  • 予想通り失敗

    イベント 朝から準備に追われた。 イベント会場の鍵がない。 やってしまった。今日は土曜日だった。 この会場は平日だけ警備員が朝開ける。 連絡するの忘れてた。だが、マスターキーを借りていたので 開けることができた。 問題は、警報がなることだ。警備員が鍵を開けて 警備システムを解除しないと 警報アラームが鳴るのだ。とにかく開けないといけないので マスターキーで鍵を開けた。 案の定、スマホの緊急アラームのような 音が鳴り響いた。警備会社に電話すりゃいいだろうよ。 「俺って頭いいな」と思っていたら どこの警備会社が警備してるのか分からない。俺は馬鹿だな、死にてぇーなー 独り言を言いながら、 でも、なん…

  • 自己中な母

    仕事帰り 午後7時半、スマホに着信あり。 仕事中で出られないので、放置。 母からだった。午後六時半。 帰宅途中の車の中。 「やっと、つかまった」イラッとした。 こっちは、明日のイベントの準備で てんてこ舞いだったのだ。 倉庫やら駐車場やらで 今日も15000歩あるいた。 バカらしい。今日、手術して鎖骨の下 人工透析のクダを付けたとのこと。 血が下着についたから、 新しいのを買ってきて欲しいとのこと。明日来れる?と言う。 来れるわけないだろ、 散々文句言われてる イベント担当なのに。母さんの話は、 下着だの 持ってきたものが無くなっただの ハッキリしない。そもそも下着とは何だ? パンツか?上の下…

  • 余命2年

    文句ばかり言われるなぁ 職場で淡々と仕事をしている。 もうやめたいといつも思う。 でも、甲斐性なしのせいで 辞められない。あの時、米国株の積立を やめなければよかった。 ちょっと下がってビビって 売ってしまった。それしてなければ、 今頃、早期退職してたのに。 慌てて積立再開しても 雀の涙しか利益でない。 トホホ仕事では、文句ばかり。 俺は受けた指示を淡々とやってい。 それなのに、文句言われる。 馬鹿らしい。母さんから着信アリ 午前11時頃。 LINEのビデオ通話。 職場で出られるわけないから 無視。午後6時。 帰りの車の中で、着信アリ。 母さんからだった。今日、サイコパスの女医さんに 自分の余…

  • 仕事やら母やら

    心亡くす 3日ぶりの職場。 もちろんやる気なし。 容赦なく電話かかってくる。同僚から。 仕事の確認、同じことを繰り返す。 今、それ確認する必要あるのか? ちょっと神経質では? 馬鹿じゃないのか。言葉尻に出てしまった。 「喧嘩売ってる?」と 言われてしまった。 やれやれ。昼飯はいつもプロテインにおにぎり。 しかし、おにぎり買うのを忘れた。 10時と3時に食べるミックスナッツもない。夕方、体がだるい。 のぼせた感じ。 クタクタになって帰宅。冷蔵庫にあった野菜と豆腐を 鍋に入れて、水炊きを作った。 ポン酢を入れて、さぁ食べるかと 思った午後8時。着信アリ。 母さんからだ。 いつも、いいタイミングで電…

  • 介護生活への不安

    しつこい母 昼間、母に頼まれたテレビカードを 持って行く途中、母から着信アリ。「今どこにいるの?」 「運転中、でも大丈夫だよ。」「今日の午後から一般病棟に移るから、 お世話になった看護師さんたちに 何かお礼をしないとダメだよ。」俺は、公立の病院だから 受け取ってもらえないんだよ、 と説明しても、母は聞く耳を持たない。「私の気が収まらないから、 フルーツの入ったチョコレートでもさ 渡してちょうだい。」どうしても気が済まない様子だったので、 俺は仕方なく近くのスーパーへ向かう。 ホワイトデーセールのコーナーで、 いちご入りのミルフィーユチョコを5箱、 8千円也で購入。受付へ持っていった。 案の定、…

  • 仰向け生活

    スマホいじり 朝七時、母さんから着信アリ。 この前LINEビデオ通話教えたので いきなり顔が出てきた。アップで見る顔は老人の顔だ。 当たり前だが悲しい。 知らないばあさんのようだ。 タブレットよりは写りが良かった。光が眩しいとのことで 前にサングラスも持っていったのを つけていた。今日は夢と現実が混ざっていなかった。 今どこにいるのか? と聞かれたので、布団の中にいるよ と答えた。俺は休みの日は、いつも寝たきり生活だ。 大体スマホを寝転がってみている。 ゲームにはまっている高校生と 同じくらいスマホを見ている。また近所の人にお世話になってるんだから ちゃんとしないとだめだよ、と言っている。 俺…

  • マインドフルネス(備忘録)

    今何を感じている? 首が凝っている 頭が痛い 将来への不安 母の介護がはじまりそう 老後の不安 方が凝っている 職場の雰囲気が悪い 観察する①(と思っていると後ろに付ける) 首が凝っている 頭が痛い 将来への不安 母の介護がはじまりそう 老後の不安 方が凝っている 職場の雰囲気が悪い 観察する②(温かい気持ちで見直す) そう感じているんだね。 温かい気持ちで認めてあげる。 三ヶ月後、本当はどうなりたいか? どんな悩みや心配があっても、 脇において淡々とやるべきことを やれるようになりたい にほんブログ村 ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグループランキング参加中【公式】2025年開設ブロ…

  • 222 ニャンニャンニャンの日

    猫の日 うちの茶色の猫、8歳の顎の下に 10円台の脱毛ができた。 俺のストレスが移ったのだろうか。昼に母のところに行った。 昨日マスクを持ってきて欲しいと電話があった。 半分以上は、妄想の話だったが 思いの外、話がしっかりしていた。待合室のベンチは混んでいて 座る席がなかった。 タブレットよりもLINE電話の方が 簡単とわかったので、こちらにする。看護師さんにスマホを持ってきてもらって ラインがつながるか確認した。 母と話をしようと思ったが、 人工透析中とのこと。諦めて帰ってきた。 仕事で大きなストレスがあり頭が痛い。 ・今週末の大きなイベント ・組合交渉 ・同僚からの批判なぜ楽にならないのか…

  • 着信アリ

    帰宅後 母からの着信。 19時頃、ラインに通知があった。 折り返す。かすれた声。 何を言っているかわからない。 耳を澄ます。「元気か?」と聞く。 「私は人を傷つけてる」母が言う。 「何?」「妄想が止まらないの。 ひどいことを言ってる」 しばらく沈黙。「先生たちがビデオに撮ってるのもわかるの」 自分を客観視できている。 まだマシか。転院の話が出た。 リハビリはどうなる?と聞くと、 また話が堂々巡りする。声がますますかすれ、 言葉が不明瞭になっていく。 「じゃあね」電話が切れた。精神病院か。 だが高齢者なら痴呆専門の施設もある。 考えるのが億劫になった。疲れた。少し焦っている。にほんブログ村ランキ…

  • 眠れない

    病室からの声 昨日は睡眠導入剤を飲まなかった。 今日は眠れると思ったからだ。 結局、眠れずに朝方までスマホを いじったりしていた。風呂に入ると比較的眠れるが、 仕事から帰ってきて、夕飯を食べて 横になると、一気に無気力となる。朝方うとうとして、目を覚ました。 六時半、車で職場に向かう。 若い頃は寝不足だと昼間きつかったが、 今は全く眠くない。不思議だ。 ただ、頭が痛いだけだ。職場は全くつまらない。 30分噛んだガムを、 仕事開始に上司から与えられて 噛み続けるような、 そんな味気ない時間を過ごす。今年、転勤してきて、 未経験の業務を与えられている。 来年度も変化ないようだ。 暗闇のトンネルが待…

  • 母親の遠慮

    病院の駐車場 午後4時、母親と面談。 タブレットを渡されたが、うまくつながらない。 何とか映った。「母さん、調子はどう?」と聞いた。「だれ?」と看護師さんに尋ねている。 俺のことも、わからなくなってしまった。今日の看護師さんは、若くて優しい女性だ。 看護師さん曰く、胸が苦しくて、 昨日は夜眠れなかったようだ。 今は人工透析を終えたばかりらしい。2.5キロの水分を体外に出したとのこと。 食欲もあまりなく、かなり痩せている。先日の心臓カテーテル手術は成功した。 だが正直、若者のようにすっきり回復するとは思えない。アパートの下の階を、退院後のために 確保しようと思っていた。 だが、このままだと病院を…

  • 憂鬱な仕事、月曜日

    秘密の組合活動 憂鬱な月曜日、仕事行きたくない。 もうやめたい、はぁ〜( ´Д`) 車運転すると、もう着いちまった。クソ職場。すぐにトイレに行く。顔を見る。 昨日床屋に行ったが、坊ちゃん刈り。 昨夜、ローフー(風呂)で、 髪染めたのが、さらに坊っちゃん度を加速する。 また、ため息😮‍💨職場のデスクに座り、背筋を伸ばした。 はぁ〜、座高が高いから、 俺、目立ってんじゃん。 あ〜あ、帰りてぇ〜😮‍💨あっという間に昼休み。 職場の矛盾をかき集めた。 今度の組合の会合で発表するためだ。出世の見込みも、 能力も意欲もない俺は、 組合活動で、存在感を示すしかない。今日も病院から連絡なくて、ホッとした。 明…

  • 憂鬱な仕事、月曜日

    秘密の組合活動 憂鬱な月曜日、仕事行きたくない。 もうやめたい、はぁ〜( ´Д`) 車運転すると、もう着いちまった。クソ職場。すぐにトイレに行く。顔を見る。 昨日床屋に行ったが、坊ちゃん刈り。 昨夜、ローフー(風呂)で、 髪染めたのが、さらに坊っちゃん度を加速する。 また、ため息😮‍💨職場のデスクに座り、背筋を伸ばした。 はぁ〜、座高が高いから、 俺、目立ってんじゃん。 あ〜あ、帰りてぇ〜😮‍💨あっという間に昼休み。 職場の矛盾をかき集めた。 今度の組合の会合で発表するためだ。出世の見込みも、 能力も意欲もない俺は、 組合活動で、存在感を示すしかない。今日も病院から連絡なくて、ホッとした。 明…

  • 元気のない母

    見舞い 午後4時。病院に着いた。いつものようにタブレット面談を希望した。少したって、タブレットが来た。 母さんの顔が映った。また、数日ぶりにわけのわからないことを言った。「親せきがたくさん見舞いに来た」と。ガッカリしたが気を取り直して、「体調はどう?」と聞いた。母さんが答えようとしたら、看護師の女性が大きな声で「体調はどう!?」だってよ!と言っている。小さい声で「大丈夫だよ」と答えた。「きのうは何食べたの?」と聞くとまた看護師が大きな声で繰り返した。母は何か怯えているように口ごもった。「おかゆとメロン」と何とか言うと、また看護師が「聞こえないから、大きい声で!」と言っている。看護師が鬱陶しい。…

  • 休日

    面談、面接、面会 目覚ましが6時半に鳴ってしまい、それ以上眠れなかった。布団でスマホをいじりながら時間をつぶした。午前10時、何とか布団から這い出て10分で身支度をした。母さんの見舞いに行くのは16時だから、かなり時間がある。1300円で髪を切ってくれる店に行き、「前髪は眉毛の上、横は耳にかからないように、後ろは刈り上げてもいいです」と注文した。床屋さんは「ツーブロックですか?」俺は「いえ、そこまでしなくていいです」と答えた。ちょっと嫌な予感がした。床屋はとにかく緊張するから、苦痛でしかない。早く終わらないかなと思う。出来上がった髪を見ると、やはり後ろがかなり短い。横は白髪のせいで、ツーブロッ…

  • 仕事嫌すぎる

    退職まであと5年1ヶ月17日 仕事、夕方からの会議があった。くだらない研修会の後、とても重要な会議があった。とても重要な理由は俺のプロジェクトの会議だからだ。と言ってもリーダーは変わったが。新しいリーダーのプレゼンのあと、矢継ぎ早に沢山の質問があった。全部俺がテキトーに計画を作ったせいだ。「すみません、リーダー」と心の中で誤った。悪いので、俺が説明をした。かなり饒舌に。俺は何を隠そう、小学校の時の学芸会では、何度も主役をやっているようなスーパー小学生だったのだw だから、人前で話をしたりするとつい、饒舌に話してしまいひんしゅくを買う。今回も何やら、相手を言い負かしてしまって、ヒジョーに後悔した…

  • 仕事疲れた

    雰囲気の悪い職場 久しぶりのフルタイムの職場、疲れた。俺は母親が倒れたことで、ある業務のリーダーを外れた。しかし、この件については、他部署から俺にいろいろ問い合わせが来る。計画を作ったのは俺だからだ。横断的な業務なので、他部署の人も絡んでいる。そして、別の建物に新しいリーダーがいる。今日、その業務について、俺なりに仕事をした。知らないうちに、少し内容が変わっていた。別にいいのだが、「新しいリーダーは知っていますか?」と聞いてみた。すると、慌てたように問い合わせをしてくれた人がいた。それを見ていたある女性社員が、何やら俺の向かいの男子社員にコソコソと話している。何か悪口を言っているように見える。…

  • 手術が終わった

    安堵 午後三時半頃、突然名前を呼ばれた。面談室はすでにいっぱいで、担当の先生は救急病棟の隅の廊下に俺を連れて行った。「手術はうまくいっています。血管は1本通るようになりました。ただ、次の処置に入るときに、お母さんが嘔吐したり血圧が下がって具合が悪くなりましたので、全身麻酔にしました。でも、気にしないでください。大丈夫ですから」先生は穏やかな口調だったが、その言葉の裏側にある危うさを感じて、胸が少しざわついた。それでも「よろしくお願いします」と深く頭を下げるしかなく、俺はまたベンチに戻った。ベンチに腰を下ろしながら、さっきの先生の言葉が気になり、ついAIに「本当に手術は順調なのか?」と尋ねてみた…

  • 母の手術

    騒がしい待合室 職場には午後までいるつもりだったが、義理もなかろうと早々に引き上げた。五十五にもなると、仕事に執着する気持ちが薄れ、いつ辞めても構わないという心持ちになってくる。十二時半前に病院へ着いた。「〇〇の家族です。本日十三時に手術の予定で付き添いに来ました」と受付で伝えると、しばらくして看護師がタブレットを持ってきた。実際に会えるものと思っていたので、画面越しの面会に少し戸惑ったが、待合室には他の家族もいる。素直にいつもどおり話を始めた。「今日、△△医院の胃カメラの予定だったけど、迷惑かけるから、キャンセル料とか立て替えといてちょうだい」と母が言う。「大丈夫だよ」とだけ答えた。緊急搬送…

  • 可能性を信じて

    手術 午前8時50分、家を出た。高速に乗る。20分ほど走ると、前の車がのろのろ運転。やがて完全に停まった。事故か。荷崩れか。あるいは揉め事か。トイレ? くそ、急いでるのに。10分ほどして動き出す。理由はわからない。事故の痕跡もない。いったい何だったんだ。それでも約束の時間には病院に着いた。母さんの病状と、明日の手術について説明を受ける。 「やはり明日が手術か。母さんの言ったとおりだ」心臓の血管が二カ所詰まり、一つは石灰化している。ポンプで膨らませ血流が戻ればよいが、糖尿病のせいで血管がもろいらしい。無理をすれば、今生きている血管まで潰れ、死に至る。医者はさらりと言ったが、深刻だった。だが、俺も…

  • 一進一退

    カムバックアイス 午前十時、母からの着信。職場だったので出られなかった。どうせ四時に行く。問題ない。母から電話があること自体、悪くない。今日も二時間早引けして、車を飛ばした。昨日下見したスーパーでアイスを四箱、二千円なり。四時過ぎに到着。看護師と押し問答の末、持ち帰りとなった。真面目な看護師だ。素晴らしいが、無情でもある。タブレット越しの面談。看護師の話では、昨日は幻視が出て、管を外そうとしたらしい。「介護服」を着せたという。本人に聞いても、覚えはない。今日は元気がなかった。横になったまま、ゆらゆらと揺れる声。まるで消えかけたロウソクの炎。一進一退だ。明後日、カテーテルの手術をすると本人は言う…

  • 回復

    面倒くさい 午後二時。実家に向かった。鍵を開ける。冷えた空気が頬を刺した。外より寒い。茶の間は薄暗い。足を踏み入れ、言われたものを探す。眼鏡はない。やはり持って行ったか。スケッチブックはあった。高校の美術の授業で使ったやつだ。少し大きい気がする。鉛筆も見当たらない。まあ、これでいい。足りないものは100均で揃える。スーパーに寄った。アイスを50個。ピノのファミリーパックがあったが、個包装かどうかわからない。振ってみる。ダメだ。やめた。100均で色鉛筆を買う。これで十分だろう。午後四時。先客がいた。少し待ち、タブレットで会話する。昨日より元気そうだ。近所の人のことを気にしていた。救急車を呼んでく…

  • 少し元気に

    アイス50個 午後四時前、いつもの病院に着いた。インターホンのボタンを押す。「○○の家族ですが、面会に来ました」タブレットの調子が悪いとかで、二十分ほど待たされた。受付で話をする。充電が切れたらしく、コードをつなぎながらの対応だった。母の顔は昨日より明るい。昨日は「調子が悪い」としきりに言っていたが、今日はそうでもないらしい。昼間、親戚から母のスマホに着信があった。「えらく心配してたよ」と母に伝えた。「汗拭きタオル二枚、爪切り、眉墨、口紅、スケッチブック、色鉛筆。持ってきてくれる?」「ずいぶん多いなあ」とぼやいてみたが、前向きな欲求が出てきたのはいい兆候だ。俺は持ってきたスマホと充電器、イヤホ…

  • 早朝覚醒

    心療内科 夜中や早朝に目が覚める。今、午前4時半。夢なんて滅多に見ないが、今朝は違った。スーパーマーケットの本屋。その一角に、なぜか映画館のような階段状の座席があった。俺はそこに座り、『エヴァンゲリオン』の映画を観ていた。スクリーンは遠く、映像はよく見えない。ストーリーも難解で、理解できないまま終わった。目が覚めると寝汗をかいていた。スマホを確認する。病院からの着信はなし。ほっと息をつく。今日も午後4時に面会に行く。変化はないだろう。ICUに入って、もう1週間。ロウソクの火が消えるように、その命も静かに消えていく気がする。不安が胸を満たす。とりあえず、また薬をもらいに行くか。早朝覚醒がひどい。…

  • 苦痛

    待合室 午後3時55分。ICUの待合室に着いた。先客2人。俺よりひとまわり年配の女性だ。3列あるベンチの1列目と3列目に座っていた。俺は2列目の壁側に座った。壁にはたくさんの掲示物が貼ってある。咳エチケットについて、敷地内全面禁煙など。午後4時になった。誰も動かないので、前の方に「どうぞ」と言った。すると、その人は3列目の方に「いいですか?」と言った。どうやら、3列目の人が最初だったらしい。その方は譲っていた。俺のひと言で順番が変わった。失敗。最初の人が動いて用件を話しても、3列目の人が動かない。エレベーターから新しい人が来た。俺は焦った。「ボタン押して、離したほうがいいですよ」と3列目の人に…

  • 寒い実家

    部屋を内見 10時。不動産屋が来た。下の階を見せてもらった。予想通り同じ間取りで同じ内装。ただ、窓からの景色は違った。2階の窓からは遠くまで見えた。1階に降りると見える景色は変わった。地面が近くなり、世界が少し狭く感じた。入居したい旨を伝えた。ただ、母親の容体が不安定なこと、1ヶ月は入院する可能性があること、1か月は仮契約で家賃は払うが、途中解約もあることなどを伝えた。彼女は「オーナをさんに伝えます。許可されれば可能です」と答えた。内見終了間際に名刺をもらった。「ルシエンさん、前にお会いしましたよ」と言われた。確かに、取引先にいた女性だ。「あっ、思い出しました。すみません」というと笑顔になった…

  • せん妄

    妹家族を送迎 午前11時。ホテルに妹家族を迎えに行った。10時チェックアウトだが、近くの土産物屋で買い物をしてからの合流だ。3人を乗せて空港に向かった。まだ時間が早かったので、途中に道の駅やら神社やら巡ってみた。昼食は田舎料理を食べさせてくれそうなレストランに入った。子どもたちは味噌ラーメン、辛味噌ラーメン。妹は野菜ラーメン、オレはカレーライスを食べた。子供たちには、追加で団子と味噌おにぎりを注文した。おいしい?と聞くと「ふつう」と答えていた。雪がかなり降ってきた。また車を走らせた。「飛行機飛ぶかな」と妹は心配そうだ。「大丈夫だよ」と適当なことを言った。今までの少ない経験から、飛ぶと勝手に確信…

  • 早とちり絶望

    定位安定 仕事を早引きして、途中ホテルで妹家族を拾って、病院に向かった。高校生と浪人生の男の子は売店に待機。俺と妹が、腎臓内科の先生の話を聞きに緊急病棟に向かった。午後4時、若い男の先生が話してくれた。母の腎臓の機能は著しく低下しており、回復する見込みがないとのこと。絶望。今回何度目の絶望か。注意深く話を聞いていると、だから、人工透析が必要との結論だった。いつもの「早とちり絶望」だ。少し希望が見えて来た。昨日の様子を見ると、もって1週間かと思っていた。まずは少し安心。いつ退院できるか分からないが、自宅から人工透析を週3回通えばいいらしい。昨夜、布団の中で、もっと親孝行をしておけばよかったと涙し…

  • 融通の利かない病院の人

    きまりだから 妹とその2人の息子が来た。母さんとタブレット面会をした。母さんは、孫の顔を見ると「ああ、◯◯君わざわざ来てくれてありがとう、□□ちゃんも来てるのか。ありがとうね」と涙を流した。俺はその様子をスマホの動画で撮っていた。妹も母親と話をした。うれしそうだった。その看護師?は、「もう時間だから」と途中で話を途切らせ、動画を撮っている俺を烈火の如くなじった。「病院内では動画撮影は禁止です!決まりを守ってください。」「あと、面会していいのは、入院時に来たあなただけですよ!たとえ家族でも、最初に決められた人だけが面会できるんです!感染症が流行ってるので、そこは決まりを守ってください!」わざわざ…

  • 出勤

    他人に期待しない 今日から職場に出た。母親の容体が低位安定したからだ。低い位置での安定。いつどうなるか分からない。仕事は適当に切り上げて、介護休暇を使おうと思った。その旨上司に伝えた。俺の目前に、非常識同僚が座っている。俺はコイツが苦手なので目も合わせないことにしている。案の定、何の話も無かった。「昨日は、大変な時にすみませんでした」普通はこう言うだろう。だが、俺の顔を見ても涼しい顔をしている。お前の家族のことなんて、興味ないんだよ。なんで、仕事やんねぇんだよと言いたげだ。他部署に行って帰ってくると「ルシエンさん、さっき電話あったよ!」と大きな声でこっちも見ずに言った。「はい」と答えた。それ以…

  • 職場からのLINE

    非常識な同僚 職場からLINEが来た。目の前の席の5つ下の横柄な同僚からだ。「お休みのところすみません。今度の日曜日、出勤お願いしていいですか?私、東京に出張なもので」上司から聞いてないのかといぶかった。「申し訳ありませんが、母が危篤状態でお休みいただいておりました」と返信した。「大変なときにすみません。ということは無理ですか?」あきれた。こんな奴いるのか。怒りと共に血の気が引いた。「母親の状態が悪いので、行くことはできません」と返事をした。「了解しました」 これだけだった。こんな奴が、目の前の席に座っている。つくづく辞めたいと思った。そして、他人に期待してはいけないと、改めて感じた。にほんブ…

  • 少しの希望

    失意の中 面会前1時間についた。12時半から1時半までが面会時間だ。インフルエンザが流行っているので、タブレット越しの面会となる。地方の市立総合病院の駐車場は混んでいる。最近、朝4時頃には目が覚める。年齢のせいもある。いつも体が重く頭痛がする。シートを倒して、横になった。不思議に車の中だと落ち着いて眠れる。今の仕事を辞めて、配送ドライバーになりたいと時々思う。そんなに甘くないと思うが。5分前に受付に行った。「〇〇の家族ですが、母の容体の確認と可能であればタブレットでの面会をしたいのですが」と尋ねた。「ちょっと待ってください」と看護師さんは、受付の小窓を閉めて病棟に戻った。5分程して書類を持った…

  • 母からの電話

    元気な母さん 夜8時頃、母から電話が来た。スマホを渡していた。「あんた、ずいぶんいっぱい持ってきたね!こんなに水飲めないよ。看護婦さんにあげるからいっか。あと、お願いあるんだけど、救急車呼んでくれた近所の◯さんと△さんに、お礼言っておいてくれない?」俺は既に言ってきたので、大丈夫と言った。次の日の朝、母さんから電話が来た。すごく元気な声だ。気持ちよくなったとのこと。リンゴとミカンとなんか甘いゼリーが食べたい。あとリンゴ切るナイフ、お金、サランラップが欲しいと言われた。うれしかった。すっかり元気になった!「わかったよ、母さん」そう言って俺は電話を切った。少し車でドライブした。国土沿いに大きな神社…

  • 名前書き

    入院リスト 病院からの入院持ち物リストを準備した。プラスチックコップ、入れ歯洗浄液、全身保湿クリーム、おしりふき、ボディソープ、ペットボトルの水、これまで使っていた薬、お薬手帳、ティッシュペーパー、ウェットティッシュ、マスク、前開きの下着。ダイソー、ドラッグストアで買えるものは買った。分からないものは病院の売店で買おうと思う。油性ペンを買った。マイネーム、懐かしい。小学生以来だ。あと名前シールも買った。一つひとつに、病院の駐車場で母の名前を書いた。子供の頃を思い出した。母さんが、算数セットの箱のおはじきやら、時計、小さいサイコロ、定規、あとお習字セットに綺麗な名前を書いて貼ってくれてたっけ。今…

  • 次の日

    午後4時 面会に行った。今はインフルエンザが流行っているので直接会えない。タブレットを使って面会をする。 緊急病棟の受付に行った。「〇〇ですが、容体はどうですか」と聞いた。「〇〇さんは、3人部屋の一般病棟に移りましたよ。」驚いた。 容体が安定して、おかゆも食べられるようになったらしい。 タブレット越しに話もできた。「母さん、大丈夫?」と聞いた。「だいぶ良くなったよ。」タブレット越しに母の顔が見えて、少し安心した。 明日また来ることを伝えて、今日は帰った。 にほんブログ村 ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグループ

  • 母さんの姿

    不安 病院に着いた。看護師を呼んだ。すぐに出てきた。今、検査してるとのこと。少し安心。母さんは、まだ亡くなってなかった。 10分程して、看護師が入院の手続き書類を持ってきた。大量の書類。入院申請書、緊急処置承諾書、何とか同意書などなど。他はは忘れてしまった。合計10枚程書いた。今後の治療計画もあった。2週間後に退院という計画が書いてあって、ホッとした。 20分後、主治医の先生から呼ばれた。「心筋梗塞を起こしてます。内臓がボロボロで、ちょっと厳しいですね。数値も悪いですよ。人工透析やるレベルですよ。やってないんですよね。心臓カテーテルを入れて、かろうじて血液の流れを出しましたが、いつどうなるかわ…

  • 母親の緊急搬送

    ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグループ救急車からの電話 職場に電話が来た。「ルシエンさん、ご家族が運ばれたそうです!」慌てて電話に出た。母親が自宅で倒れたとのこと。 1時間車を飛ばして、病院に駆けつけた。心筋梗塞。カテーテルを入れて血管を広げる手術の真っ最中だった。1時間して、主治医の先生から「とりあえず、血液の流れは出ました。腎臓の数値も悪いし、内臓の値もかなり悪いです。ボロボロです。」 「覚悟してください」と言われた。ついにこの時が来たかと思った。母親の死、ついに来るのか。俺、55歳。母親、80歳。 よろしければ・・ にほんブログ村 ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグルー…

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