【万葉集】第12巻3170番歌|志賀の白水郎の釣りし燭せる漁火の
志賀の白水郎の釣りし燭せる漁火のほのかに妹を見むよしもかも 『万葉集』の第12巻3170番歌は、相聞「覊旅に思いを発せる歌五十三首」のうちの一首です。第12巻3170番歌の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑を紹介します。 ...
ちはやぶる金の岬を過ぎぬとも吾は忘れじ志賀の皇神 『万葉集』の第7巻1230番歌は、雑歌「覊旅にして作れる歌九十首」のうちの一首です。第7巻1230番歌の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑を紹介します。 覊旅作謌九十 ...
大汝少彦名の神こそは名づけ始めけめ名のみを名児山と負ひてわが恋の千重の一重も慰めなくに 在千潟あり慰めて行かめども家なる妹いいふかしみせむ 凡ならばかもかも為むを恐みと振り痛き袖を忍びてあるかも 秋の野に咲きたる花を指折 ...
君が行き日け長くなりぬ山たづね迎へか行かむ待ちにか待たむ かくばかり恋ひつつあらずは高山の磐いは根ねし枕まきて死なましものを ありつつも君をば待たむ打ち靡なびくわが黒髪に霜の置くまでに 秋の田の穂の上へに ...
豊前守宇努首男人謌一首 徃還 常尒我見之 香椎滷 従明日後尒波 見縁母奈思 豊前守宇努首男人の歌一首 行ゆき帰かえり常つねにわが見し香か椎しひ潟かた明日あすゆ後のちには見む縁よしもなし 豊前守宇努首男人の ...
大貳小野老朝臣謌一首 時風 應吹成奴 香椎滷 潮干汭尒 玉藻苅而名 大弐小野老朝臣の歌一首 時ときつ風かぜ吹ふくべくなりぬ香か椎しひ潟かた潮しほ干ひの浦うらに玉たま藻も刈かりてな 大宰大弐小野老朝臣の歌一首 ...
冬十一月、大宰官人等奉拜香椎廟訖退歸之時、馬駐于香椎浦各述懐作謌 帥大伴卿謌一首 去来兒等 香椎乃滷尒 白妙之 袖左倍所沾而 朝菜採手六 冬十一月、大宰の官人等くわんにんらの香か椎しひの廟みやを拜をろがみ奉まつ ...
万葉集「巻12-3220番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
豊國能 聞乃高濱 高々二 君待夜等者 左夜深来 豊国とよくにの企救きくの高浜たかはまたかだかに君きみ待まつ夜よらは小夜さよふけにけり 豊国の企救の高浜で、高々と足をつま立てて君を待つ夜はもうふけてしまったよ。 ...
万葉集「巻12-3219番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
豊國乃 聞之長濱 去晩 日之昏去者 妹食序念 豊国とよくにの企救きくの長浜ながはま行ゆき暮くらし日ひの暮くれゆけば妹いもをしそ思おもふ 豊国の企救の長浜を歩き続けて、日が暮れゆくと恋人のことをしきりに思う。 ...
大夫跡 念在吾哉 水莖之 水城之上ニ尒 泣将拭 大夫ますらをと思おもへるわれや水茎みづくきの水みづ城きの上うへに涙拭のごはむ 私が硬派な漢だと思えることがあろうか。水茎の水城の上で涙を拭おう。 大伴旅人
大納言大伴卿和謌二首 日本道乃 吉備乃兒嶋乎 過而行者 筑紫乃子嶋 所念香聞 大納言だいなごん大伴卿おほとものまへつきみの和こたへたる歌二首 日本道やまとぢの吉備きびの児こ島じまを過ぎて行かば筑紫つくしの児こ ...
倭道者 雲隠有 雖然 余振袖乎 無礼登母布奈 右、大宰帥大伴卿兼任大納言、向京上道。此日馬駐水城、顧望府家。于時送卿府吏之中、有遊行女婦。其字曰兒嶋也。於是娘子、傷此易別、嘆彼難會、拭涕、自吟振袖之謌 倭道やま ...
冬十二月、大宰帥大伴卿上京時、娘子作謌二首 凡有者 左毛右毛将為乎 恐跡 振痛袖乎 忍而有香聞 冬十二月、太宰帥だざいのそち大伴卿おほとものまへつきみの京みやこに上のぼりし時に、娘子をとめの作れる歌二首 凡お ...
烏梅能波奈 佐企弖知理奈波 佐久良婆那 都伎弖佐久倍久 奈利尒弖阿良受也 薬師張氏福子 梅の花咲きて散ちりなば桜花さくらばな継つぎて咲くべくなりにてあらずや 薬師くすりし張氏福子ちやうしのふくし 梅の花 ...
「ブログリーダー」を活用して、保坂陽平さんをフォローしませんか?