作者:Daniel Keyes 発表年:1959 (short story):1966 (novel) アルジャーノンに花束を Flowers for Algernon ―――あらすじ 目の混乱の原因は、光から闇に出ることと、闇から光に入ることの、二つから生じる。これは肉体の目だけでなく、心の目についても当てはまる。 プラトンの言葉から物語は始まる。 チャーリイは、大きな体に子供の心を持つ、優しき知的障碍者だった。 そんなチャーリーのあずかり知らぬ所で、研究者たちが、脳手術によって、動物を知能向上させる研究をしていた。ハツカネズミのアルジャーノンの手術では成功をおさめ、劇的な知能向上をしていた…
作者:山田 正紀 発表年:1977年 神をテーマにしたSF。 神々の埋葬 昔は、いつも、風呂で本を読んでいた。 この本が、けっこうお気に入りで、何度も持って入った記憶がある。 ――― あらすじ 神の眷属。超能力を持つ主人公。 始まる、神の人類虐殺計画。 主人公は、神に反逆し、人類を救おうと決意するのだった。 残念なところは、話が尻つぼみで終わるところ。 だが、その尻つぼみの、やるせない感じが好きだった。 余談だが、尻つぼみは、尻すぼみが正しいという人がいる。 漢字にすると、どちらも「窄む」。 これは、「つぼむ」と「すぼむ」という日本語の、どちらかという問題であって、漢字は、誰かが後になって当て…
作者:オスカー・ワイルド 発表年:1888年 子供の頃にインパクトを受けた子供向け短編小説。 幸福な王子 ――― あらすじ ある街に、王子の像が建っていた。ある日、王子の足元で寝ようとしたツバメに、 不幸な人々に自分の装飾品をあげてきて欲しいと頼んだ。ツバメは言われるままに、王子を飾る金や宝石を貧しい人々に届けて回った。 やがて、王子はかつての輝きを失い、みすぼらしい姿になった。南の国へ渡り損ねたツバメも衰え、王子の足元で死んでしまった。 みすぼらしい姿になった王子は、汚らしさに街の人々の不興を買い、柱から取り外され、ツバメと一緒にゴミとなった。 記憶によれば、ここで話は終わっている。 だが、…
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