「俺はどう生きたいのか」 不味くなったタバコを灰皿に捻じつけ、そんなことを思いながら部屋に戻る。 最近常に考えているこの”難題”は寝ても覚めても消化しきれずにいる。それは、いつ何時も私の頭を駆け巡り、腹を食い荒らし、飲み込めなくさせる。 大学に入る前は、自分の将来に一切の疑問も持たず、自分の人生に淡いもやが掛かっていたのを覚えている。「それなり」に勉強して、遊んで、就活して、「それなりに」良い企業に就職して、、、「それなり」の生活をして、、、、。 「それなり」ってなんだ? 俺は一体何を目指しているんだ? 俺は将来なにをしたいんだ? 自分の生き方について考え始めたのは、このふとした瞬間の自分の将…