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せいじゅんのブログ https://seijun.muragon.com/

拙いかと思いますが、読んで気に入った小説の魅力を伝えていきたいと思います。

せいじゅん
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2023/11/15

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  • ルナール「博物誌」 愛の眼差し

    これは観察記である。だが、あなたの知っているそれとはすこし違うかもしれない。なぜなら、彼が観察し、記す動物たちの姿は、目に映るままの姿ではないからだ。 一度彼の瞳に映れば、あらゆる動植物たちは彼の想像力とユーモアによって、異なるものに見立てられストーリーを付けられ、詩へと変...

  • 死の恐怖-小川未明『金の輪』-

    死の恐怖は、その暴力性と回避不可能性にある。 病気がちだった幼い主人公は、ある時ようやく外に出られるようになった。すると、往来の方から知らない少年が金の輪を回して走りすぎていった。気になった彼はその謎の少年を気にするようになった。しかし、何度かその少年と出会った後、高熱を...

  • 現実を捨て、希望ある未来を待つ-太宰治『待つ』-

    この作品は、駅のベンチに座って何かを待ち続ける女性の内面を描いたものである。 何かというのは作中で明かされることはない。誰かのような気がするし、そうではないような気がする。そうではないとして、何かと問われてもわからない。しかし、訪れればきっと心がぱっと明るくなるような何かで...

  • その花は、残酷さ故に美しく咲く-梶井基次郎『桜の樹の下には』-

    公園や川沿いに桜並木を見たとき、桜の花はどうしてこんなに美しいのかと問われたなら、あなたはどのような答えを用意するだろうか。 例えば、梶井基次郎という作家はこう答えた。 桜の樹の下には屍体が埋まっている! これは信じていいことなんだよ。何故って、桜の花があんなにも見事...

  • シュニッツラー『花』ー花に宿る愛ー

    花は次第に散って行く。私は決して花に手を触れない。もし手を触れたら、指の間で粉微塵に散りうせるだろう。 (シュニッツラー『花』岩波文庫 より引用) 本文を読み終わるころ、この一文に立ち戻ってほしい。その時、この作品を手に取りたくなってくれたら嬉しいと思う。 視点人物...

  • 不可能を越える人間の意志-ヘミングウェイ短編集「五万ドル」より-

    不可能性を越えていく意志の強さこそ人間の武器である。 ヘミングウェイ短編集の中の一作『五万ドル』という作品は、こうした人間のもつ魅力を血と汗の闘いを通じて描いた作品である。 この物語は、ボクサーのジャックがウォルコットという格上選手と試合をするものである。だが、この試合の裏...

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