経済、外交、内輪もめ いろいろと問題が 山積しているのでありますが 相も変わらずこの国民は 「何をどうしたらいいのか・・ わかんなーい」とでも言いたげな あの眠た顔の老眼鏡たちを 非難したり、馬鹿にしたりしながらも 国の舵取りを任せているのであります。 世界の流れから察しま...
新谷雅先(しんたにまさき)といいます。 昭和32年に福岡県で生まれた男子です。詩やエッセイを中心に書いています。時にオリジナル曲もアップしています。 好きな言葉:「ゼロから数字を生んでやらう」(高村光太郎)
劉邦は項羽との戦いで たったの一勝しかしてない。 だけどこのたったの一勝が 彼を皇帝へと導いた。 勝ち続ける人生は、確かに 気持ちいいものかもしれない。 とはいえ負け続けの人生だって 決して悪いものではない。 夢さえ捨てなければ いつかは劉邦の道を 歩めるのかもしれないのだ...
小学校に通っていた頃は、買い食いを禁止されていたので、学校帰りに文房具以外の物を買うという行為はあまりやった憶えがない。先生に告げ口をする奴がいたので、控えていたのだ。 中学校はそういう細かいことを言わなかった。そこでぼくは毎日のように買い食いをやっていた。 その中で...
昭和44年1月のある日、 5時間目の体育の時間に 彼女は一人で泣いていた。 走りながら泣いていた。 その涙が何を意味しているのか その日のぼくにはわからなかった。 その日のぼくにはわからなかったが なぜか無性に悲しくなった。 なぜか無性に泣きたくなった。 きっと彼女の悲しさ...
きれいな女性が歩いていると、その辺にいる男どもはその女性を目で追っている。そして、「いい女やったねえ」などと言い合っている。 以前はぼくもそういう男どもの一人だった。 ところが・・・ <div style="background:#FFFFEF; padding:10p...
遊び好きなA子は思っている。 私の才能は群を抜いていて 誰よりも誰よりも多くの 男を手玉に取ることが出来る、と 女たらしのB男は思っている。 私の才能は群を抜いていて 誰よりも誰よりも多くの 女に愛されている、と 吝嗇家のC美は思っている。 私の才能は群を抜いていて 誰より...
1、 ぼくの通った中学校は、火葬場のすぐそばにあった。 夏場は窓を全開にしていたため、授業中によく煙が教室に入ってきた。いつものことなので、ぼくたちは何も感じなかったが、転任してきた先生などは、 「おお、いい匂いがしよるのう」 などと強がりを言って気味の悪さをごまかし...
何をいったいしょぼくれているんだろう。 とくにこれといった事件はなかったのに。 心浮かないというか、楽しめないというか。 けっこう面白くない一日なんですよ。 とはいうものの本来の自分はそんな 眼下の自分を観て楽しんでいるのですけどね。 『ねえ、いったい何を悩んでいるんですか...
趣味で姓名判断をやっている。そのことを聞きつけた人が時々、 「私の名前を見て下さい」と、ぼくのところにやってくる。 「子供の名前を付けて下さい」と言ってくる人もいる。中には 「離婚して自立したいのだけど、そういう名前はありませんか?」という人までやってくる。 ぼくは基本...
ここ数年この時期になると、乾燥肌に侵略されて悩んでいる。いつも痒くて痒くてたまらないのだ。あまりの痒さゆえ、ここやそこをしつこく掻いている。そのせいで白い粉をふいたり、血が滲んだりすることもある。 いつから痒くなったのかなんて、まったく覚えていない。気がついたらここやそ...
世の中通りの往来が激しくて、 ぼくは道から外れることが出来ない。 わざとゆっくり歩く人がいたり、 なぜか慌てて走る人がいたり…。 そういう人たちに 両脇を固められているせいで、 ぼくはここから抜け出せない。 誰もが何ものにも執らわれることなく、 普通に歩いているとしたら、 ...
1, 小5の3学期だった。 5時間目の授業中に、ぼくは隣の席のヤツとおしゃべりしていて、「二人とも廊下に立っとけ!」となったことがある。 3学期の廊下は寒い。さらに当時の校舎は木造だったので、窓から隙間風が入ってきて、その寒さに追い打ちをかける。その寒さを忘れるために...
ぼくたちは静電気の人生を パチパチ歩いているんだね どこかで拾った電気の種を ひそかに身中に貯め込んで 人に触れると火花を散らし 互いに痛みを与え合うんだ ぼくたちは静電気の人生を パチパチ生きているんだね
1、 学生時代からずっと、毎年1月か2月のどちらかに太宰府天満宮に行っている。 目的は梅と酒で、ほころび始めた梅の花を愛でながら、茶屋で一杯やるのだ。ぼくにとって、これが年一度の贅沢で、そのために車ではなく電車で行く。途中、博多の街をブラブラするのも贅沢の一つだ。 今...
いつのまにかの静けさがぼくに 淡い恋心を落としていった 思いもかけないことにように 君を好きになっていた こんな気持ちは初めてだった 不意に吹き狂う小嵐が ぼくを包み込むように 日々を攻めつけた 今想い起こしてみると それももう古い昔話 今でも夢に出てくる、忘れたはず...
最近、野生動物の番組を見ることが多くなった。 この間は北海道の野生動物を追っていた。印象に残ったのは野うさぎだったが、彼らはいったいあの寒さをどう感じているのだろうか?あの体毛がどのくらい有効なのか、一度体験してみたいものである。 人間の場合、帽子などをかぶらなくても...
三学期は早々と日が暮れる。 夕方になれば街は真っ暗で ついたりきえたりの街灯と つめたくさみしい風の音が 三学期の妖怪を連れてくる。 子供たちはすでに家に帰り 三学期の妖怪に怯えながら 真冬の宿題をこなしている。
初詣に行った時の話。 参拝の順番待ちをしていたら、後ろの方から、 「私は60歳の厄を超えたから、もう厄はないよ」という声が聞こえた。 それを聞いて、ぼくは教えてあげたかった。 「確かに厄は終わるけど、まだ八方塞がりというのが残ってるんですよ」と。 数年前の後厄が明け...
ちょっとずつ やっていたことを ちょっとずつ やらなくなると ちょっとずつ 出来てきたことが ある日突然 出来なくなっている
1, この間の休み、数年前に録っていた「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」の最終回(蛭子能収が出ていた最後の回)を観た。 あの時、蛭子さんは72歳だったらしい。それまでは歳のわりに健脚だなと思って観ていたのだが、その回はえらくきつそうだった。歳を取ると、皆そうなるのかなあ。...
このカッコウのまま外に出たら おっさん臭く思われるだろうな、 と思いながらもパジャマ代りの ジャージ上下でスーパーに行く。 実は秋から冬にかけて着る服は 通勤着以外それしか持ってない。 スーパーに行く程度でわざわざ それに着替えるのも馬鹿らしい。 生活の中にあるスーパーだか...
通勤途中、ぼくよりも10歳ほど年上の男性が、防寒帽(パイロットキャップ)をかぶって歩いていた。 パイロットキャップ、あれ暖かいんですよね。ぼくも今よりも寒かった小学生の頃に、あれをかぶって通学していたことがあるが、すごく暖かかったのを憶えている。きっと一番寒さを感じる耳...
レモンの汁を絵筆に取って 「好き」という文字を書いてみる いつか文字はあぶり出されて あなたのもとへ駆けていく この気持ちあの気持ち あぶりあぶられ恋になる りんごの汁を絵筆に取って 「嫌い」という言葉を書いてみる いつか言葉はあぶり出されて あなたのもとへ飛んでいく あの...
1, この街のチンチン電車が廃止されてから24年経つのだが、今でも時々チンチン電車の夢を見ることがある。 その内容のほとんどが、 『渋滞でバスがなかなか来ない。このままだと遅刻すると思い、電停まで走って行く』 というもので、あまり思い出したくないことばかりを再現してく...
世の中寒げに息しておりまして 街の景色を濁しております。 少し白げな大気の中に 人の会話が見え隠れして 巷の噂になっております。 私めはまだ冬眠中でありまして そんな巷の噂なんて 関心のない日々でして 巣を出た折りに何しようかと この巣の中で思っております。
ぼくは毎朝嫁さんを、車で勤め先まで送っている。その道中での話。 家の近くにある公衆電話のボックス前に、時々立っている女性がいる。背が低く、ピンクの上着を羽織り、タバコを吸っている。年齢は五十代位だろうか。 何かを待っているように思える。が、素通りするので、その後がわか...
あの日流れ星に願ったことは 生涯持ち続けられる夢を授けてもらうこと あの日流れ星に誓ったことは 生涯その夢を追い続けていく粘りを持つこと あの日流れ星に願ったことは 生活の中に極上の酒を添えてもらうこと あの日流れ星に誓ったことは 極上を味わえるように味覚を鍛えること あの...
毎朝8時5分に家を出る私にとって 毎朝7時58分から始まる今日の占いは 気忙しくて、鬱陶しくて、気が重い。 これで最下位にでもなろうものなら それが一日の重しとなって 最悪な一日になり果てる。 だから耳を塞いで、歌などうたって 聞かないようにしているんだけど なぜか手の隙...
人間寝ることが大切だ。 疲れも取れるし、気力も湧いてくる。 とはいえ少しでも寝過ぎてしまうと 体は疲れるし、気力も湧いてこない。 さらにはデブになったりして 体のためにもよくはない。 かといって寝ないでいると 病気になったり、狂ったり 時には霊に取り憑かれたり、 事故に遭っ...
『ある真夜中の話』 二月下旬のある真夜中の話だ。 まるで雪女が出てくるような 寂しい風音がして目が覚めた。 枕元に何かがいるように感じ その気配に怯えたり怖れたり 更に現実の不安まで加わって なかなか眠ることが出来ない。 眠れないが疲れに変った時だ。 耳元にか細い玄関チャイ...
何十年経っても埋まらない心は 本来仕組まれてないものだから いつまで待っても何をやっても 運に頼っても埋まらないのです。 そろそろ見切りをつけましょう。 そして本来を取り戻しましょう。 現世での時間は限られています。 執着は捨てて先を急ぎましょう。
1, 前にテレビで見たのだが、小笠原村に住む人たちは、ポリネシア人の子孫が多いのか、ハワイやトンガの人のように見えた。もし小笠原村というテロップが出てなかったら、ぼくは南洋の島の人の特集をやっていると思ったことだろう。 日本民族はいろんな所から流れてきた民族の結合だから...
きみと話し合えていたころ その多くの言葉のどこかに 好きだという小さな小さな 言葉をひとつ加えていたら ぼくの人生は大きく大きく 変わっていたことだろうな
70年頃に流行った言葉の一つが 「自由」だった。何でこの言葉が 流行ったのかは知らないが周りは 事あるごとに自由を主張していた。 深夜ラジオの影響もあって当時は 中学生だったぼくも時代に便乗し 何かにつけて「自由、自由、自由」 と連発して口にしていたのだった。 もちろんそこ...
駅前や公園で歌っている 兄ちゃんたちの ギターや楽器をとりあげて 歌ってみたい衝動に かられることがある。 特に曲にはこだわらないが 恋の歌なんかはうたわない。 出来たらぼくが若い頃 頭を殴りつけられたような 衝撃を受けた歌がいい。 力一杯歌っては通りを歩く ふぬけた世間の...
一般的には何と言うんですかね、 デパートのトイレの手洗い場などにある 手を入れるとシューと風が吹いて乾かす アレですよ、アレ。実は、ぼくは アレをうまく使いきらんのです。 いちおう手を入れてシューシューと やってはみるんだけど、一度も 手が乾いたためしがない。 だいたいアレ...
『おさな妻』というドラマの中に 「二人はよろめいてるの」 というセリフがあった。 タイトルに反して 健全な青春ドラマだったのだが、 当時思春期の真っただ中にいたぼくは そのセリフ「よろめく」という言葉に 妙に艶かしさを感じて、 そのセリフを聞くたびに よろめいていたのだった。
若い頃からこういう文章を書いていたのだが 二十歳のある時期に書いたものの中に 未来を予言している文がいくつかある。 内容は実に身近なことが多く 叔母が離婚して戻って来るとか 福岡が水不足になるとかで、 特に人類が滅亡するなどといった 大それたことを予言しているわけではない。...
夜を夜に返してあげよう。 文明を象徴する明るさが、 未来の文明を担っていく 子供の夢を邪魔している。 夜を夜に返してあげよう。 夜を夜に返してあげよう。 恐怖を与えない明るさが 昔からの妖怪を滅ぼして、 新たな妖怪を生んでいる。 夜を夜に返してあげよう。 夜を夜に返してあげ...
ぼくが現在飲んでいる薬は、血液がサラサラになるという薬で、三年前に脳梗塞で10日程入院した時に処方されたものだ。 入院当時には他にも降圧剤と尿酸値を下げる薬を処方されていたのだが、それは現在飲んでいない。 降圧剤は退院してから運動と水分補給を始めおかげで、血圧が下がっ...
昨日は休みだったのだが、何もやることがなかった。あまりに暇だったので、運動をした後に、嫁さんの部屋に置いてあるマッサージチェア(あんま椅子のことを今はそう呼ぶらしい)にかかった。それを使うのは今年初めて、というか半年ぶりだ。 そのマッサージチェアだが、5年程前に嫁さんの...
過去をいろいろ顧みて 過去の体裁考える。 過去は過去で戻らない だけど体裁つけてみる 少しは今が軽くなる そんなそんな気がします。 今をいろいろ分析して 今の体裁考える。 今は瞬時に過ぎて行く だから体裁つけてみる すべては立ち位置のために そんなそんな気がします。 未来を...
『全日本剣道連盟居合道二段』 履歴書や申告書の特技の欄に、いつもぼくはこれを書き入れている。 知らない人のために言っておくと、居合道というのは居合切りを競うものではない。真剣や模擬刀を使った『型』の修行である。だから競技会や昇段試験などでは、その型の善し悪しを評価する。...
転校した小学校の同級生から 声変わりしたおっさん声で 電話がかかった時の ショックをぼくは忘れない 二十歳の頃、久しぶりに 初恋の人と会った時に その人が孕んでいた ショックをぼくは忘れない 高校の同窓会名簿 親しかった友人の欄に 物故と書かれていた時の ショックをぼくは忘...
『〇〇』をするとお金が貰えるという夢を見た。 金額は人それぞれ違っていて、ぼくの場合はその金額が三億円になるらしい。 その『〇〇』というのが、とても簡単なことで、 「本当にそれをするだけで、三億円もらえるんですか?」と、興奮したぼくは大声で尋ねた。 それを教えてくれた...
その人が何を求めているのか 充分すぎるほどわかっている。 だけどそれにこたえる人生を 歩もうなどと思ってはいない。 その時はいいかもしれないが あとが色々と面倒で嫌なんだ。 相手が自分の価値を押しつけ ぼくを染めようとしてきても、 噛み合わない話をしたりして その人の欲求を...
もしタイムマシンが出来たら、きっと利用するだろう。それはぼくの長年の夢だったのだ。 ただ、それに関して、ずっと昔から不安に思っていることがある。それはタイムマシンを使ったら、過去にしろ未来にしろ、もちろん今いる場所に移動すると思う。そうなった場合、移動した時代のその場所...
これがあったら 幸せな人生が約束される という宝物って いったい何なのだろう これだけあったら 劇的に人生が変わる という金額って いったいいくらだろう これを唱えたら どんな願いでも叶う という呪文って いったいどんな言葉だろう これを飲んだら いつまでも長生き出来る と...
高校時代のことだった。 ある日の休み時間に、後ろから 何か視線のようなものを感じて 振り返ってみた。するとそこには 当時ぼくが好意を抱いていた人がいて ジッとぼくを見つめているではないか。 「えっ、あいつ、まさか、おれのこと・・」 そのことがきっかけで、ぼくの好意は 恋心...
学生時代のぼくは実にのんびりした性格で 物事を先走って考えるような、 そんな面倒なことはしなかった。 だから心楽しく日々を過ごすことができたのだ。 ところが社会に出てからのぼくは、 何か事が起きた時、何か行動を起こす時、 なぜか最悪の事態を考えるようになった。 考えるだけ...
1,カタカナ語 昔働いていた会社は、わりと古い体質で、会話も古い商売用語で成り立っていた。ところが、新人類という言葉が流行りだした頃からだったか、急に社内でカタカナ語がまかり通るようになった。 特に本社から若い人がやってきて、新しいシステムの説明をする時などは、そのほと...
何よりも大切なことは、これも大丈夫、 あれだって大丈夫ということなんです。 いいことはもちろん、悪いことだって いやな顔をしてやっては来るんだけど 実は仮の姿で、大丈夫の化身なんです。 つまり遅かれ早かれ大丈夫ということ、 だから何も気にすることはありません。 すべてのこと...
ある人から届いた年賀状に 『少壮幾時奈何老』 と書いてあった。 おそらく誰かの漢詩の一節で 「少壮幾時ぞ、老いをいかんせん」 と読むのだろう。 学生時代に習った気もするのだが、 いかんせん少壮の頃のことなので 忘れてしまった。 こういうのを読むと、ぼくはつい、 老いなんて考...
何かひとつワクワクするものを 持っていないと人生やってられない。 そのことに気づいたのは最近のこと 酒好きであることをやめてからだ。 酒を飲んでいれば幸せだった頃には そんなこと考えもしなかった。 すべてを酒に任せていた頃には そんなこと思いもしなかった。 何かひとつワクワ...
人類の長い歴史の中に、今とはまったく違う科学や法則があって、それに則った文明があったのではないか。いや、そう考えるほうが自然だ。 ピラミッドもそういう文明を基にして建てられたもので、そこに宗教を絡めてみたり、王家の墓にしてみたりするのは、実はその当時の科学や法則が失われ...
嫁さんの実家に行くと、 なぜか気を遣ってしまう。 居場所に気を遣う。 お茶一杯に気を遣う。 箸の運びに気を遣う。 トイレに行くのに気を遣う。 挨拶だけすませて さっさと帰りたいのだが、 嫁さんの尻がえらく重い。 だから余計に気を遣う。 咳をするのに気を遣う。 テレビを見る...
元旦の旦の字は日の出を表す象形文字だから、元旦は元日の午前中ということだが、では午後以降は何というのか。と、調べてみたら何も出てこなかった。 似たような文字で「亘」という漢字があったが、これは会意文字という漢字らしく、太陽を表す意味は含んでないようだ。 しかし、「旦」...
漠然と思い浮かべてた 大切な一日が 今日風に乗って おれのもとにやって来た 空には大きな雲が 雨はおれを叩きつける 悪いことを考えている 出来るんだ 空を翔べ! 運命の一日だと 誰かが言った おれの人生は今日に かかっているんだ 今までやってきたことは すべて正しいと信...
普段は寂しい地域の神社に 付近の氏子達が集まります。 白く濁った息を吐きながら 手を洗って、口をゆすいで 「あ、ハンカチ忘れてきた」 など言い合いながら、年に 一度だけ出来る列にならぶ 順番が回って来たら厳かに 一礼お賽銭そして鈴鳴らし 二礼と二拍手をするのです。 「去年も...
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経済、外交、内輪もめ いろいろと問題が 山積しているのでありますが 相も変わらずこの国民は 「何をどうしたらいいのか・・ わかんなーい」とでも言いたげな あの眠た顔の老眼鏡たちを 非難したり、馬鹿にしたりしながらも 国の舵取りを任せているのであります。 世界の流れから察しま...
自分の人生の中で培われた考えがそっくりそのまま書かれている、そんな本に出会うことがたまにある。そういう時、「ああ、これを書いた人も、同じ生き方をしてきたんだな」と、まるで生涯の友にでも会ったような、大きな喜びを得るものだ。 そういう本は、自分を変えてやろうと意気込んで読...
ラジオから古い歌が流れていた。50年以上前の歌謡曲だとか、その頃流行ったGSの歌だとかだ。 番組を制作しているプロデューサーは、おそらくぼくと同じ世代の人なのだろう。その時代に生きていた人にしか、出来ないような選曲になっているからだ。 ところでそういう歌を聴いていて、...
映画「お嫁においで」の頃の内藤洋子さん ドラマ「これが青春だ」の頃の岡田可愛さん ドラマ「キイハンター」の頃の野際陽子さん ドラマ「柔道一直線」の頃の吉沢京子さん ドラマ「おくさまは18歳」の頃の岡崎友紀さん ドラマ「姿三四郎」の頃の新藤恵美さん ドラマ「おひかえあそばせ」...
たとえば深夜、街が寝静まっている時に一匹の猫の子が鳴いたとしましょう。これが妙に心に響くのです。昼間、喧噪の中で重大な事件があったとしても、人にはその声の方が一日の印象として残るものなのです。 仕事でも同じことでしてね、会議が行き詰まって誰も発言が出なくなった時に、意見...
観光地のお土産屋さんなどでよくタヌキのアクセサリーを見かけるが、何が楽しいのか、その股間には決まって紐付き金玉が付いている。 それを見ていつも思い出すのが、1970年頃に流行した、紐付き金玉をそのまま大きくしたようなアメリカンクラッカーという玩具だ。遊び方はいたってシン...
ハンカチ、コロナ禍以降はちゃんと携帯しているが、それ以前ぼくは携帯してなかった。小学生の頃は毎日先生がチェックをしていたために携帯せざるをえなかったのだが、そういうチェックが行われなくなった中学以降はハンカチを携帯しなくなった。それがコロナ禍までずっと続いていた。 ハン...
もう十数年前になるが、ブルー・ノートが博多にあった頃に、ジャニス・イアンのライブを見に行ったことがある。 ドラマ『グッドバイママ』や『岸辺のアルバム』の主題歌がえらく気に入り、それから彼女の歌を聴くようになった。現在主だったアルバムはすべて持っている。 さてそのライブ...
五十年前の地図を見ると このあたりは社会科で習った 田んぼや畑の記号でいっぱいだ。 現在バイパスが走っているところは 道すらも存在しない。 現在ファミレスのあるあの場所は なんと果樹園になっている。 さて、その当時も小学校は 現在と同じ場所に存在している。 一学年に数クラス...
初めて交通事故を見たのは五十年以上前になる。道路に飛び出してきた女の人を乗用車がはねたのだ。 女の人はまるで柔道一直線の二段投げのように、軽々と宙を飛んでいった。その人がどうなったのかはわからないが、その光景だけがぼくの心に焼き付いて、今なお心の中で再現する。 時代は...
小学三年生の頃、ひょんなことからじゅげむを覚えた。当時はその程度の文字数なら、何の苦もなく覚えられたのだ。徐々にきつくなったのは中高生の頃からで、歴史の年号や数学の公式などに、いつも手こずっていたものだ。 社会に出てからさらに酷くなった。深酒やたばこやストレスが老化を早...
家に帰ってから水道水でうがいをする。口に入れた瞬間、あまりのまずさに水を吐き出してしまう。こういうことがしょっ中ある。いくらきれいだからといっても、最近の水道水はうまいものではない。 そういえば子どもの頃の楽しみのひとつに、広場で野球をするというのがあった。組織化された...
本屋に姓名判断の本があったので、自分の名前を占ってみた。ぼくの名前、画数で占えば、ネアカで誰からも好かれるのだそうだが、名前の読みで占えば、明るくてネクラで偏屈な人なのだそうだ。 さて、これをどう捉えたらいいのだろうか。ネアカなネクラと捉えたらいいのか。それとも、時にネ...
元来うどんが大好きで、 外回りをやっていた時 昼食といえば、いつもうどんだった。 他の料理を注文しようと思っても、 あのにおいがするともうだめで、 ついこの口が「うどん」と言ってしまうのだ。 さて、そのうどんを食べている最中、 どこからともなく場に合わない 妙な臭いが漂って...
高校の頃、ぼくは吉田拓郎に憧れていた。「その生き方が好きなんだ」などと知ったようなことを言っては、よくその言動を真似ていたものだった。 だけどぼくはその時期の拓郎さんが、どういう生き方をしていたのかなんて全然知らなかった。知っていたのは拓郎は拓郎でも、マスコミの作り上げ...
1,悔しい夢 今でも7時46分の駅前行きバスに乗り遅れる夢を見る。そのバスが仮に遅れてきても、国道の渋滞に引っかかっても、駅前から出ている8時20分の学校前行きのバスに間に合うのだ。そして8時20分のバスに間に合えば、学校に遅刻しないで行ける。 高校三年間、ぼくはそのバ...
1, 某家電専門店に勤める知り合いから、こういう話を聞いた。 初老の男性が販売員に声をかけた。 「このテレビを届けてくれ」 「ありがとうございます。では、こちらにお届け先の住所をお書き下さい」 「何で書かんとならんのか」 「えっ、配達されるんでしょ?」 「何を聞いとるん...
第二次世界大戦後、進駐軍が羽田空港拡張のため、そこにあった神社を移転させようとした。 ところが、ご神体は無事移転できたのだが、鳥居だけはできなかった。鳥居を動かそうとすると、なぜか事故が起きるのだ。そのため、鳥居だけはそこに残すことになったという。 ぼくが通った高校の...
昭和43年はグループサウンズの絶頂期で、タイガース、テンプターズ、スパイダース、オックス、カーナビーツ、ゴールデンカップス・・・。小学5年生のぼくの目に、彼らはまぶしく映っていた。 一番心を奪われたのは、ジュリーやピーのいたタイガースで、ファンレターなんかも送っていた。...
こんにちは、こんにちは、 世界の国から、こんにちは、 万博、万博、世の中すべて万博だ、 仰げば尊し、我が師の恩、 小学校を卒業すれば、 その時から世界が変わる、 晴れて中学一年生、 初めて着る学生服、 女子の胸の膨らみと、 わけのわからない衝動と、 初めての中間試験、期末試...
経済、外交、内輪もめ いろいろと問題が 山積しているのでありますが 相も変わらずこの国民は 「何をどうしたらいいのか・・ わかんなーい」とでも言いたげな あの眠た顔の老眼鏡たちを 非難したり、馬鹿にしたりしながらも 国の舵取りを任せているのであります。 世界の流れから察しま...
自分の人生の中で培われた考えがそっくりそのまま書かれている、そんな本に出会うことがたまにある。そういう時、「ああ、これを書いた人も、同じ生き方をしてきたんだな」と、まるで生涯の友にでも会ったような、大きな喜びを得るものだ。 そういう本は、自分を変えてやろうと意気込んで読...
ラジオから古い歌が流れていた。50年以上前の歌謡曲だとか、その頃流行ったGSの歌だとかだ。 番組を制作しているプロデューサーは、おそらくぼくと同じ世代の人なのだろう。その時代に生きていた人にしか、出来ないような選曲になっているからだ。 ところでそういう歌を聴いていて、...
映画「お嫁においで」の頃の内藤洋子さん ドラマ「これが青春だ」の頃の岡田可愛さん ドラマ「キイハンター」の頃の野際陽子さん ドラマ「柔道一直線」の頃の吉沢京子さん ドラマ「おくさまは18歳」の頃の岡崎友紀さん ドラマ「姿三四郎」の頃の新藤恵美さん ドラマ「おひかえあそばせ」...
たとえば深夜、街が寝静まっている時に一匹の猫の子が鳴いたとしましょう。これが妙に心に響くのです。昼間、喧噪の中で重大な事件があったとしても、人にはその声の方が一日の印象として残るものなのです。 仕事でも同じことでしてね、会議が行き詰まって誰も発言が出なくなった時に、意見...
観光地のお土産屋さんなどでよくタヌキのアクセサリーを見かけるが、何が楽しいのか、その股間には決まって紐付き金玉が付いている。 それを見ていつも思い出すのが、1970年頃に流行した、紐付き金玉をそのまま大きくしたようなアメリカンクラッカーという玩具だ。遊び方はいたってシン...
ハンカチ、コロナ禍以降はちゃんと携帯しているが、それ以前ぼくは携帯してなかった。小学生の頃は毎日先生がチェックをしていたために携帯せざるをえなかったのだが、そういうチェックが行われなくなった中学以降はハンカチを携帯しなくなった。それがコロナ禍までずっと続いていた。 ハン...
もう十数年前になるが、ブルー・ノートが博多にあった頃に、ジャニス・イアンのライブを見に行ったことがある。 ドラマ『グッドバイママ』や『岸辺のアルバム』の主題歌がえらく気に入り、それから彼女の歌を聴くようになった。現在主だったアルバムはすべて持っている。 さてそのライブ...
五十年前の地図を見ると このあたりは社会科で習った 田んぼや畑の記号でいっぱいだ。 現在バイパスが走っているところは 道すらも存在しない。 現在ファミレスのあるあの場所は なんと果樹園になっている。 さて、その当時も小学校は 現在と同じ場所に存在している。 一学年に数クラス...
初めて交通事故を見たのは五十年以上前になる。道路に飛び出してきた女の人を乗用車がはねたのだ。 女の人はまるで柔道一直線の二段投げのように、軽々と宙を飛んでいった。その人がどうなったのかはわからないが、その光景だけがぼくの心に焼き付いて、今なお心の中で再現する。 時代は...
小学三年生の頃、ひょんなことからじゅげむを覚えた。当時はその程度の文字数なら、何の苦もなく覚えられたのだ。徐々にきつくなったのは中高生の頃からで、歴史の年号や数学の公式などに、いつも手こずっていたものだ。 社会に出てからさらに酷くなった。深酒やたばこやストレスが老化を早...
家に帰ってから水道水でうがいをする。口に入れた瞬間、あまりのまずさに水を吐き出してしまう。こういうことがしょっ中ある。いくらきれいだからといっても、最近の水道水はうまいものではない。 そういえば子どもの頃の楽しみのひとつに、広場で野球をするというのがあった。組織化された...
本屋に姓名判断の本があったので、自分の名前を占ってみた。ぼくの名前、画数で占えば、ネアカで誰からも好かれるのだそうだが、名前の読みで占えば、明るくてネクラで偏屈な人なのだそうだ。 さて、これをどう捉えたらいいのだろうか。ネアカなネクラと捉えたらいいのか。それとも、時にネ...
元来うどんが大好きで、 外回りをやっていた時 昼食といえば、いつもうどんだった。 他の料理を注文しようと思っても、 あのにおいがするともうだめで、 ついこの口が「うどん」と言ってしまうのだ。 さて、そのうどんを食べている最中、 どこからともなく場に合わない 妙な臭いが漂って...
高校の頃、ぼくは吉田拓郎に憧れていた。「その生き方が好きなんだ」などと知ったようなことを言っては、よくその言動を真似ていたものだった。 だけどぼくはその時期の拓郎さんが、どういう生き方をしていたのかなんて全然知らなかった。知っていたのは拓郎は拓郎でも、マスコミの作り上げ...
1,悔しい夢 今でも7時46分の駅前行きバスに乗り遅れる夢を見る。そのバスが仮に遅れてきても、国道の渋滞に引っかかっても、駅前から出ている8時20分の学校前行きのバスに間に合うのだ。そして8時20分のバスに間に合えば、学校に遅刻しないで行ける。 高校三年間、ぼくはそのバ...
1, 某家電専門店に勤める知り合いから、こういう話を聞いた。 初老の男性が販売員に声をかけた。 「このテレビを届けてくれ」 「ありがとうございます。では、こちらにお届け先の住所をお書き下さい」 「何で書かんとならんのか」 「えっ、配達されるんでしょ?」 「何を聞いとるん...
第二次世界大戦後、進駐軍が羽田空港拡張のため、そこにあった神社を移転させようとした。 ところが、ご神体は無事移転できたのだが、鳥居だけはできなかった。鳥居を動かそうとすると、なぜか事故が起きるのだ。そのため、鳥居だけはそこに残すことになったという。 ぼくが通った高校の...
昭和43年はグループサウンズの絶頂期で、タイガース、テンプターズ、スパイダース、オックス、カーナビーツ、ゴールデンカップス・・・。小学5年生のぼくの目に、彼らはまぶしく映っていた。 一番心を奪われたのは、ジュリーやピーのいたタイガースで、ファンレターなんかも送っていた。...
こんにちは、こんにちは、 世界の国から、こんにちは、 万博、万博、世の中すべて万博だ、 仰げば尊し、我が師の恩、 小学校を卒業すれば、 その時から世界が変わる、 晴れて中学一年生、 初めて着る学生服、 女子の胸の膨らみと、 わけのわからない衝動と、 初めての中間試験、期末試...