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読書好きが読んだ本のレビューを書いています。いろんな分野の周辺部には新たな出会いがあると思っています。辺境のカフェで話すみたいに日々のできごとや大好きな本のことなど思いつくままに書いています。

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2023/09/13

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  • 2024年1月に読んだ本ベスト5

    2024年1月は36冊の本と、4冊のAudibleを読みました。 お正月や祝日はほとんど仕事だったので、休日自体は少なかったのですが、当直が多かった分、どうせ眠れないから空いた時間は本読もうと思って読めたのが大きかったです。 本当にどの本も

  • 『イクサガミ天・地』今村翔吾

    今村翔吾さんの小説は初めて読みました。時代小説自体これまであまり読んでこなかったので、新しいジャンル開拓です。 舞台は明治11年。明治維新後、西南戦争が終わったばかりでまだ混乱を引きずっている時代。ある日新聞に、「本年五月五日午前零時に京都

  • 『みんな蛍を殺したかった』木爾チレン

    初めて読む作家さんでした。Xで読了ツイートを見かけることが多かったので、読んでみました。 あれは三年前、丁度、蛍が飛びはじめる頃でした。 スクールカースト底辺オタク女子グループの中に突如現れた美少女・蛍。 小説家になりたい栞。ネットゲームに

  • 『月夜行路』秋吉理香子

    初読み作家さんでした。Xで読了ツイートを見かけておもしろそうと思い、読んでみました。 カズトの手が好きだった。 主人公は44歳の専業主婦、涼子。バレーボール一筋で実業団でもプレーしていたけど出産後引退して、今は高校生と中学生の子供にも馬鹿に

  • 『サクラサク、サクラチル』辻堂ゆめ

    辻堂ゆめさんの作品を読むのは『卒業タイムリミット』に続いて2作目です。Xで読了ツイートをよく見かけていたので読みました。 髪を振り乱して部屋に飛び込んでくる人影が、目に映った。 テーマは教育虐待とネグレクト。親に理不尽な要求をされ、コントロ

  • 『迷彩色の男』安堂ホセ

    初めて読んだ作家さんです。芥川賞候補になっていたので読んでみました。 夕暮れを鳥が飛び去っていく。 タイトル通り、色がすごく印象的でした。 性的指向や人種のミックス。肌の色のミックス。 全体的な印象が写真のように切り取られて表現されていたり

  • 『少女七竈と七人の可愛そうな大人』桜庭一樹

    『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が大好きなので、同じ桜庭一樹さんのこちらの小説を読みました。 角川文庫のこの装丁、大好き。 辻斬りのように男遊びをしたいな、と思った。 「たいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった」川村七竈。鉄道模型が大好き

  • 『すべてがFになる』森博嗣

    第1回メフィスト賞受賞作品。 超有名でいろんなところでおすすめされている作品で、前から読もうと思って買っていたのですが、ようやく読みました。 今は夏。彼女はそれを思い出す。 シリーズ途中になっているものがいっぱいあるのに、ここから新たなシリ

  • 『本の背骨が最後に残る』斜線堂有紀

    『君の地球が平らになりますように』『恋に至る病』を読んですごく好きになった斜線堂有紀さんの新刊短編集を読みました。 まず装丁が素敵。フォントがいいですね。目次や短編ごとの扉絵も素敵です。物語の雰囲気がよく出ていると思いました。 表題作をはじ

  • 『本心』平野啓一郎

    平野啓一郎さんの文庫新刊で出ていた『本心』を読みました。 一度しか見られないものは、貴重だ。 舞台は2040年の日本。 一冊の本の中に、少しだけ先の未来に起こりそうな論点がたくさん織り込まれていて、そのたびに考えさせられました。 「自由死」

  • 『儚い羊たちの祝宴』米澤穂信

    大好きな米澤穂信さんの本の中でも、独特の雰囲気を醸し出している表紙がずっと気になっていた『儚い羊たちの祝宴』を読みました。 大きなお屋敷に住むお嬢様や、そこで働く同年代の使用人の少女たちが語るお屋敷での物語。 甘美な語り口に身を任せて読んで

  • 『同姓同名』下村敦史

    下村敦史さんの小説は初めて読みましたが、おもしろかったです。 九月のIOC総会で東京での開催が決まったオリンピックの話題に世間が沸く中、大山正紀は他人に知られるわけにはいかないどす黒い感情を押し隠し、血の色の夕日に照らされた公園の草むらに潜

  • 『白夜行』東野圭吾

    最近Xで読了ツイートを何度か見かけたので、久しぶりに読んでみようと思いました。20年ぶりくらいの再読? 近鉄布施駅を出て、線路脇を西に向かって歩きだした。 1973年大阪で起きた質屋殺害事件。容疑者は浮かんだが決定的な証拠がないまま容疑者も

  • 『録音された誘拐』阿津川辰海

    大好きな阿津川辰海さんの作品を読み進めています。今回はこちらの『録音された誘拐』。 表紙が素敵。 短編集『透明人間は密室に潜む』の中の「盗聴された殺人」で登場した、大野探偵と、すごく耳がいい助手の山口美々香が登場する長編です。 世界が止まる

  • 『コンビニ人間』村田沙耶香

    村田沙耶香さんの『信仰』がおもしろかったので、発売されてすぐの時に一度読んだ『コンビニ人間』を再読しました。芥川賞受賞作品です。 コンビニエンスストアは、音で満ちている。 小さい時から、周りの人とは違うことだらけで、不気味に思われたり、怒ら

  • 『密室黄金時代の殺人』鴨崎暖炉

    SNSで読了ツイートをときどき見かけていておもしろそうと思い購入。 男が殺されたのは三年前の冬のことで、それが日本で初めて起きた密室殺人事件だとされている。 まず、「密室の不解照明は、現場の不在照明と同等の価値がある」。 つまり、密室の謎が

  • 『信仰』村田沙也香

    SNSでおすすめされていたのを見て、図書館で借りて読みました。 村田沙耶香さんは、むかし『コンビニ人間』を読んだことがありますが、それ以来です。 表題作『信仰』のほか、SFチックな短編が収録されています。 表題作は、書き出しでまず引き込まれ

  • 『恋に至る病』斜線堂有紀

    阿津川辰海さんと同世代の作家さんである斜線堂有紀さんも好きです。 『君の地球が平らになりますように』がすごくおもしろかったので、他の作品も読んでみようと思い、こちらの『恋に至る病』を読みました。 「宮嶺は私のヒーローになってくれる?」 表紙

  • 『すべて真夜中の恋人たち』川上未映子

    川上未映子さんの『ヘヴン』が大好きです。川上さんの恋愛小説である『すべて真夜中の恋人たち』を読みました。 真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う。 書き出しが素敵すぎる。。 自宅でフリーの校閲者として仕事をしている入江冬子。 人付き

  • 『名探偵は嘘をつかない』阿津川辰海

    大好きな阿津川辰海さんのデビュー作です。 光文社文庫から出ているのですが、いつもパトロールしている近くの書店何軒かには置いてなくて、12月31日に書店納めとして行った丸善で発見して購入しました。 探偵が現場に着く頃には、全ては手遅れなのであ

  • 『帆船軍艦の殺人』岡本好貴

    2年ぶりの鮎川哲也賞受賞作品ということで読んでみました。 その日のサウサンプトンの海は赤子の寝息のように穏やかで、薄雲のベールを突き抜けた陽光が海面を宝石のように輝かせていた。 舞台は1795年、フランスとの戦争中のイギリス海軍。 この設定

  • 『眼球堂の殺人』周木律

    ほんタメでたくみさんが理系向けのおすすめミステリーで紹介していたのを見て購入。メフィスト賞受賞作品です。 表紙がかっこいい。サラサラの手触りも好き。 「君、バスで本なんか読んで、よく平気だな」 天才建築家驫木が建てた自宅である眼球堂という変

  • 『王とサーカス』米澤穂信

    2024年読了第1作品目です。2024年の読書初めは、大好きな米澤穂信さんを選びました。 誰かの祈りで目が覚める。 フリーライターの太刀洗万智は、海外旅行特集の仕事でネパールに滞在中。そんな折、王宮で国王が息子に殺害されるという事件が起こる

  • 『ちぎれた鎖と光の切れ端』荒木あかね

    デビュー作『此の世の果ての殺人』がおもしろかったので荒木あかねさんの新刊を読みました。 乾いた電子音が、心臓の鼓動のように規則的に繰り返されている。 デビュー作で江戸川乱歩賞を取ってしまったら、次の作品は相当プレッシャーじゃないのかなあと思

  • 『月と蟹』道尾秀介

    道尾秀介さんの作品では『カラスの親指』が好きです。そんな道尾さんの直木賞受賞作品『月と蟹』を読みました。 「カニは食ってもガニ食うなってな、昔っから言うんだ」 小学生の慎一は春也と二人の秘密の場所へ毎日遊びに行く。そこでは水の溜まりにヤドカ

  • ガリレオシリーズ⑩『透明な螺旋』東野圭吾

    東野圭吾さんのガリレオシリーズ、2023年12月時点での最新刊、第10作目を読みました。 文庫化がまだされていない、唯一の作品です。 戦争が終わって丸三年が過ぎた頃、秋田県にある小さな村で、一人の女児が生まれた。 千葉県の房総沖で男性の死体

  • 『アミュレットホテル』方丈貴恵

    大好きな「Vtuber栞のミステリー小説カフェ」で、方丈貴恵さんと市川憂人さんが出演されている回を見て、方丈さんのお話がとてもおもしろく、小説を初めて読んでみました。 「とんだ言いがかりだ、話にならない」 舞台はアミュレットホテルという訳あ

  • 『スモールワールズ』一穂ミチ

    『光のとこにいてね』がおもしろかった一穂ミチさんの本を読みたくて購入。 表紙もかわいい。初回限定の特製しおりもめっちゃかわいいです。 7つの短編が収録されています。 夫婦、親子、姉弟、先輩後輩・・・ いろんな関係性の人たちの間に起こるちょっ

  • 『仮面山荘殺人事件』東野圭吾

    SNSで紹介されていたのを見て購入。舞台化もされているそうです。 1990年に出版された作品ですが、私が購入したのは講談社文庫2023年12月の第107刷。凄すぎる・・・ 交通事故で亡くなった朋美の親戚と婚約者、友人計8名が山荘に集まった。

  • 『地雷グリコ』青崎有吾

    『11文字の檻』やアニメ『アンデッドガール・マーダーファルス』がおもしろくて好きになった青崎有吾さんの新作『地雷グリコ』を読みました。 高校生が、誰もが知っている遊びをベースにしたゲームで勝負する話が収録された連作短編集です。 「地雷グリコ

  • 2023年に読んだ本ベスト10

    あけましておめでとうございます! 2023年は久しぶりに毎日本を読み始めた年でした。 ここのところしばらく仕事も忙しくて、資格試験勉強とかにも時間をかけたりしていて、読書する時間が減っていましたが、9月に読んだ『テスカトリポカ』がすごくおも

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