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2023/08/10

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  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・26

    《三 ノイローゼ》【要約】◎一つの事例(大学生S・20歳)・幼児期は、子ぼんのうな父とやさしい母の長男として生まれ、経済的にも環境的にも恵まれて育ったが、弟が病死してから両親は「過保護」になり、健康のために転宅を繰り返した。Sは長男だったた

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・25

    《二 登校拒否》【要約】・「登校拒否」は、最近わが国に多発している問題である。その特徴は「怠学」と対照的な傾向をもっている。�登校拒否は、家の中に閉じこもっているが、怠学は家の外を出歩く。�登校拒否児は知的に高く性格的にもよい子が多いが、怠

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・24

    《第十一章 情緒障害各論》【要約】《一 日常生活と情緒障害 ・・諺を中心として・・》・われわれは、日常生活において、一過性ではあるが情緒障害を起こすことがよくある。・自分の心の中で、もっともコントロールしにくいのが情緒である。だから、情緒を

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・23

    《第十章 教育と情緒障害》【要約】・ここでは、教育と情緒障害の問題を要約し、学業不振の問題について考えたい。・現在の教育を成立させている基本的な理念、考え方の誤謬を情緒障害の立場から論じる。一教師、一学校の問題ではない。教育行政の問題でもな

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・22

    《二 情緒の変容を利用する》【要約】⑴自消作用を利用すること・情緒の変容は、ある種の情緒の発動を自ら消す効果をもっている。◎ぐち:ぐちは一種の甘えであって退行の一種と考えられるが、一種のカタルシスが起こって、ある程度の不愉快な感

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・21

    《第九章 情緒障害の予防(精神衛生)》【要約】・要するに、C領域を成長することに成功すれば、かなりの情緒障害は防げるはずである。《一 C領域を成長させる》⑴経験を豊富にすることである。・C領域を育てるということは、情緒的な体験を

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・20

    《三 情緒障害のメカニズム》・「情緒をとりまく心の構造図」(A領域=生理・心理的な領域、B領域=欲求・情緒、C領域=意欲・情操、D領域=知識・「情緒障害」のメカニズムを一言でいうなら「C領域が十分に成長していない状態である」といえる。・C領

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・19

    《二 情緒障害の定義》◎情緒障害とは「情緒の現れ方の歪曲」である。・「現れ方」は、厳密には「情緒の動き方」「発動のしかた」という表現の方がよいかもしれない。・「歪曲」とは、次のような「動き方」を代表させた表現である。⑴普通一般の

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・18

    《第八章 情緒障害の構造》《一 情緒障害はふえてゆく》【要約】・現代人のD領域は、社外の渉外的なことにのみ専念している社長のようなものである。自分の本来の仕事である部下や社員を調整したり指導したり、リードしたりする役割を捨ててしまった。した

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・17

    《七 攻撃》【要約】・外からの刺激を受けて、自らの心情の中に、ある種の曲折が起こり、その結果としてそれらのものが表出される。そのことによって、自らの情緒的な不安定感・不快をいやそうとするメカニズムである。代償行為と合理化は、その表出される段

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・16

    《四 合理化》【要約】・代償行動のかわりに、いかにも合理的・論理的な言葉で、自分の不愉快さを避けようとし、自分の行動を正統化しようとする心の動きを合理化と呼ぶ。・合理的な見せかけであり、「屁理屈」「いいわけ」「責任転嫁」が相当する。・情緒的

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・15

    《第七章 情緒の変容様態》【要約】・情緒は、周辺にある要素との関係の中でどのような動きをするか。本項では、危機場面における「働き方」の特性について述べる。・情緒の動きが、もっともよく観察されるのは、その人間が困った場面に出会った時である。困

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・14

    《二 教えることと育てること》【要約】・「教える」という働きと「育てる」という働きは、基本的に違った働きをもっている。・「教える」という働きは、ほとんど知識と技術を伝達することと解してよい。この働きを営むには、第三者の関係が、もっとも能率的

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・13

    《第六章 情緒の力動》《一 情緒をとりまく心の構造》【要約】・心の中心部に、分析することの不可能な領域がある。心理的にコントロールすることもできない。「生理的・心理的な領域」(A領域と名づける)自律神経系と深い関係がある。夢の世界でこの領域

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・12

    《第五章 欲求と意欲》《一 欲求と意欲の違い》【要約】・食欲・性欲・睡眠の欲求といった生理的な欲求と、獲得欲求(プラモデルが欲しい、100点が欲しい)、愛情欲求(かわいがられたい)は、基本的欲求と呼ばれ、人間の生得的にもっている欲求である・

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・11

    《第四章 欲求と情緒》《一 盾の両面》【要約】・欲求と情緒は、盾の両面である。・情緒が現れるためには、そのベースに欲求がある。母親に家に「いてほしい」という欲求があって、それが阻止される(母親が家にいない)と、そこに「淋しさ」が生ずる。宿題

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・10

    《二 感情の系列》【要約】・もっともプリミティブなものは原情である。感覚をベースにして、物象の触発によって生ずる感情である。「人」とは無関係、欲求もきわめて希薄という点で、情緒とは違う。「人」による欲求阻止もないし、衝動的な行動が「他人」に

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・9

    《第三章 情緒と情操》《一 情操の特性》【要約】・感情の中には、情緒・原情のほかに、情操といわれるものが含まれている。ドラマに感動したり、文学や音楽に感動したりする心をいう。情緒のレベルより、いちだんと成長した感情であるといえる。◎情操の特

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・8

    《第二章 情緒と風土》【要約】・情緒は、民族や文化によって根本的な規制を受けるものではなく、人類に共通のものである。しかし、ある種の情緒が風土の影響で、濃淡をもっているという事実はある。(暑いインドでは太陽が憎しみの対象になっているが、日本

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・7

    《七 情緒のない世界》【要約】◎人間から情緒というものがなくなれば・・・・。・他人をうらんだり、憎んだり、怒ったりすることがなくなれば「傷害事件」は起こらなくなる。・ねたましい、のろわしい、うらやましい、うらめしいといった情緒がなくなれば、

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・6

    《六 情緒と生理現象》【要約】・「病は気から」という考え方は、近代医学によって一度は否定されたが、病原菌による病気のほとんどが征服されるようになって、再び見なおされてきたようである・ヒステリーは、少なくとも精神的な原因によって一時的な身体症

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・5

    《五 情緒の特性》 【要約】⑴ 没論理性:二通りの意味がある。 �情緒は面前の刺激に直接的な反応として現れるのであって、論理的な思考の結果として、現れるということはあり得ない。*怒りは、相手が、自分に悪意を抱いていると感じた時

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・4

    《四 もう一つの情緒 ・・原情・・》【要約】・人間には、もう一つの情緒がある。それは、人間によって触発されたものではない、怒りによく似たパニックと呼ばれるものである。◎怒りの条件・第一に欲求がある。第二に、欲求が阻止される。第三に、阻止した

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・3

    《三 快・不快》【要約】・情緒を、内容的なものを中心にして分けると、快・不快に分けることができる。・くやしさ、怒り、淋しさ、悲しさはなどは、不快の情緒である。うれしさ、おかしさ、美しさ、めずらしさ、かわいさなどは、快の情緒である。快の情緒は

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・2

    《第一章 情緒の構造》【要約】《一 情緒の定義》・情緒とは「生理的な現象、および衝動的な行動・心情を伴う激しい感情」である。・情緒には、衝動的な行動を伴う「外むきの感情」(くやしさ、怒り、反抗、攻撃)と、衝動的な心情を伴う「内むきの感情」(

  • 「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・1

    《まえがき》【要点】・「情緒障害」=「情緒の現れ方の歪曲」・(以下の記述には)いわゆる科学的データが少ない。人文科学に関する限り、数で処理された科学的データなるものは特別な場面や特別な条件下のものであり、部分的なものである。それを数多く集め

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・90

    9 初期語連鎖から文へ・・・その形式面・・・【要約】 1語による談話(“1語文”)のつぎに、二つの語を連鎖した談話が現れてくる。しかしこれは本格的な文の段階にはいったことを意味せず、1語談話のいろいろな特性を残している。このような原始的な語

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・89

    ■“対話”における母親の役割【要約】 サンガー(Sanger,1955)は、何人かの母親の、乳児に対する音声による働きかけの細部を数ヶ月にわたり追跡観察した結果、母親、とくに“良い母親”は、子どもの目覚めている間は、ほとんど子どもに話しかけ

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・88

    《言語訓練の意義》【要約】 喃語活動における母親の役割、音声模倣における母親の役割と同じことが、母子間の 命名についての音声接触でもあてはまる。まず母親からの積極的な音声的働きかけがある。実物のイヌのいるところで、母親がいつでもイヌと発声す

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