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2023/08/10

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  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・27

    《延滞模倣・観察学習》【要約】 人間行動における模倣の実用的価値は、延滞模倣に最もいちじるしくみとめられるが、それはどのような性質のものであろうか。 近年、“代理経験”あるいは“観察学習”として研究されている問題がこれに密接に関連している。

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・26

    【要約】(ピアジェ・模倣の発達段階論)《第1段階》(0歳0ヶ月〜0歳1ヶ月) “反射を通じての模倣準備期”として特徴づけられる。他児の叫喚によって叫喚が生じるという一見模倣的な傾向は、�他児叫喚によって生じた不快が原因であると解釈するか、�

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・25

    ■模倣《ピアジェの模倣の発達段階論》【要約】 一口に“模倣”というが、そこには種々の次元、あるいは型の模倣が考えられる。そのおもなものはつぎの五つであろう。⑴ 即時模倣(直接模倣)と延滞模倣。前者は与えられた手本を即時模倣する場

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・24

    4 模倣と遊び【要約】 ここでは、初期表象機能の最も活発で顕著な現れとしての、模倣と遊びについて考察し、それらが言語発達の過程とどのように関連するかを示唆したいと思う。 模倣と遊びとは同じ時期に発生し、平行して発達変化するものでありながら、

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・23

    ■初期の象徴活動【要約】 象徴機能の特性として、つぎの諸点が注目される。⑴ 必ずしも音声的に発現されず、しばしば非音声的行動に現れる。⑵ 欲求の充足に動機づけられていない。⑶ 対人的・社会的な性質がない。

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・22

    ■代表機能と象徴機能《“代表機能”と“象徴機能”の定義》【要約】 バーラインは、“象徴反応”についてつぎのように述べている。“行動主義的観点からすれば、記号と象徴とは二重の側面をもつ。それらは生活体によって作られた反応の産物であるとともに、

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・21

    2 象徴機能の発生【要約】 言語行動を最も外見的にとらえるならば、それは一種の筋の運動である。きわめて複雑にはちがいないが、結局はそうである。しかし言語行動が高次の精神過程にその基礎をもち、それに規定された行動であるという面に注目しないかぎ

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・20

    ■喃語と談話【要約】 音声言語の種類を異にする社会に生まれた子どもの間で、最初のうちは、発する音声に差がない。この差が生じてくるのはいつごろからであろうか。また、このような発達的変化は連続的に移行するのか、それとも非連続であろうか。《喃語音

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・19

    《外的強化と自閉的強化の共存》【要約】 ごく大まかにいえば、外的強化は対人場面で、内的強化はひとり場面で、主として作用すると考えられる。チャーチは、“幼児は他者に対すると同じ程度に自分に向かって話す。反応する聞き手が存在することを知って驚き

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・18

    《自閉的強化説》【要約】 喃語活動は、子どもがひとりでいるときにも生じる。喃語活動が維持され、活発化する原因を、人から与えられる即応的強化にだけ求めるわけにはいかない。他の原因の一つとして、マウラー(Mowrer,1952,1954,196

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・17

    ■喃語活動の活発化【要約】 喃語活動は、談話活動の一般的な特性の発達的基礎と考えられるので、つぎの二つの問題を検討しておく必要があると思う。⑴ 喃語活動の活発化、あるいは生起頻度の増大⑵ 喃語にふくまれる音声の明瞭化

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・16

    ■喃語の反復性【要約】 喃語の反復性は、心理学的にはどのように説明されてきただろうか。《循環反応仮説》・ハートレー(Hartley,1810)、オールポート(Allp0rt,1924)、ホルト(Holt,1931)。“いま発声のための筋が活

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・15

    ■喃語の形式【要約】《喃語の音声面》 初期にはbaba....のような1音節単位の反復が多く、その後にbaba,baba,....のような反復性の多音節単位の反復が生じ、さらに、その後bama,bama,....のような非反復性の多音節を単

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・14

    《非叫喚音の発生時期》【要約】 非叫喚発声ははじめから言語的特性を十分にそなえているわけではない。最も初期の非叫喚発声は呼吸運動によって大きな拘束を受けており、その音声の調音化は漸次的である。呼吸活動のもとで音声が多様化してくるということは

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・13

    ■非叫喚発声《非叫喚発声の発達的意義》【要約】 非叫喚発声は叫喚よりもよく統制された呼吸活動と調音活動のもとで生じる。叫喚よりも変化に富んだ発声である。叫喚が強力な発声であるため母親の注意をひきつけ、その結果として自己の欲求をみたすのに役立

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・12

    2 喃語【要約】 喃語(babbling)は非叫喚音から成る一連の音声パターンをいう。それが談話と区別される点は、調音化がきわめて不十分であり、かつ意味が不明であり、伝達的意図に動機づけられていないということである。それは“意味のわからない

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・11

    《育児者の役割・意味形成》【要約】 現実に対する子どもの認知は、成人(多くは母親)との接触を通じて形成されていく。それは成人の側からの積極的な働きを契機としている。成人が子どもの行為を子どもにとって興味のあるものにするための手段として、成人

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・10

    《発声行動の手段化とその要因》【要約】 子どもはいつごろから外界刺激の特性に対応するような行為をするようになるのか。また、このことはどのように確証されるのか。 “(新生児は)手足をランダムに屈伸し、特殊な、つまり特性記述可能な行為をしない。

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・9

    ■初期音声における意味《叫喚の発達》【要約】 言語学者サーピアは、初期叫喚の“意味”に関連して「・・本能的な叫喚はどんな厳密な意味でも伝達(communicationn)とはならない。」(Sapia,1921)と述べている。初期の本能的叫喚

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・8

    《音素型の測定と記述》【要約】 初期音声発達の解明に大きな貢献をしてきたのがアーウィンである。アーウィンを中心とする研究者の業績をアーウィン自身(Irwin,1952)がまとめたところによると、0歳2ヶ月〜2歳6ヶ月の間では次のような発達傾

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・7

    【要約】 予期吸啜反応はいっそう直接的な、一部の子音生産の下準備となりうる。予期的に吸啜反応をしているときに呼気が生じると、これが唇音[p][b]、鼻唇音[m]、鼻歯音[n]を作り出す。歯舌音[t]の生じる可能性もある。このように吸啜反応は

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・6

    《摂食運動と調音活動》 言語音声(母音・子音)を出すためには、呼吸活動と声帯の開閉との間の協応だけでなく、口腔の姿勢や運動を伴うことが必要であり、特定の言語音声を発するための特定の姿勢や運動は、“調音”(articulation)とよばれる

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・5

    ■その後の音声の変化《叫喚音声の変化》【要約】 単調だった初期叫喚は、まもなく変化を示しはじめる。それは発声の持続時間・リズム・強さ・高さ・音色などの上にあらわれる。ビューラー(Buher,C,1930)によると、少なくとも0歳3ヶ月にはこ

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・4

    《叫喚と非叫喚との識別》【要約】 0歳1ヶ月ごろになると、叫喚よりおだやかで静かな音声がときおり生じはじめる。これは“cooing”とか“whining”とかいわれる非叫喚音である。それまでは声量の調節ということはできなかった子どもが、0歳

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・3

    《新生児の叫喚》【要約】 新生児(生後1ヶ月間)が叫喚に費やす時間は全生活時間の5〜6%といわれている。これは、睡眠時間の70%と摂食時間の15%を考えるとき、おきていて吸乳していないときには、叫喚していることが非常に多いことを物語っている

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・2

    1 乳児初期の発声【要約】 ‘うぶ声’にはじまる人間の発声は日々急速に変容して、まもなく明白な技能的統制が生じてくる。これと平行して、音声に‘意味’も感じられるようになる。これらの変化は明らかに人間の高次神経機構の整備によるものである。しか

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・1

    【序】 私は今、自閉症児の「言語発達」について考えている。「言語発達」の遅れは、自閉症児の行動特徴(症状)の一つに挙げられているが、助詞、助動詞、人称代名詞の誤用、紋切型で抑揚のない語調(口調)などが指摘されているだけで、その実相や原因はそ

  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・15

    2 いかに克服していくか⑴安全基地となる存在・愛着の原点は、親との関係で育まれる。愛着障害は、そのプロセスで躓いている。それを修復するには、親との関係を改善していくことが、もっとも望ましい。・しかし、親の方も不安定な愛着の問題を

  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・14

    《第6章 愛着障害の克服》1 なぜ従来型の治療は効果がないのか【難しいケースほど、心理療法や認知行動療法が効かない理由】・「心理療法」「認知行動療法」で効果が得られにくいのは、「愛着障害」という観点が導入されていないからである。・愛着障害や

  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・13

    《第5章 愛着スタイルと対人関係、仕事、愛情》1 安定型愛着スタイル【安定型の特徴】・安定型の第一の特徴は、対人関係における絆の安定性である。自分が愛着し信頼している人が、自分をいつまでも愛し続けてくれることを確信している。自分が困ったとき

  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・12

    《第4章 愛着スタイルを見分ける》【愛着スタイルが対人関係から健康まで左右する】・それぞれの愛着スタイルは、「作業モデル」と呼ばれる行動のプログラムをもっている。それは、幼いころからこれまでの人生のなかで作り上げられてきた、行動や反応の鋳型

  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・11

    【自分を活かすのが苦手】・不安定愛着型の子どもは、自分の可能性を試すことについて、過度の不安を感じたり、投げやりで無気力になったり、最初から諦めていたりしがちである。その結果、自分の可能性の芽を摘んでしまうことも多い。・愛着障害の人は、自分

  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・10

    【発達の問題を生じやすい】・子どもは愛着という安全基地があることで、安心して探索活動を行い、認知的、行動的、社会的発達を遂げていく。愛着は、あらゆる発達の土台でもあるのだ。愛着障害があると。発達の問題を生じやすい。・安定した愛着の子どもは、

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