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卑亀未(ひきみ)
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2023/04/25

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  • 枯れて崩れて平らになる話6

    もしも君が、初めから、僕とけんかをするためだけに今日訪れたのでないならば、君から動いてくれないか……もう限界かも知れないんだ……本当はそんなこと言いたくはないんだけど、帰れよって、……、二度と来るなよって、……もう言ってしまうくらいしか、思

  • 枯れて崩れて平らになる話5【長編ファンタジー小説】

    部屋に戻ると電気は点けっぱなしだった。別にもったいなかったと思わない。 霧吹きでアロエに水を吹き付けてみながら、よい買い物だったと改めて思った。というは、飛べず、湖に落ちた後、やはり僕のことなど頭にはなく、普通の顔をして湖を岸まで泳ぎ、帰

  • 枯れて崩れて平らになる話4【長編ファンタジー小説】

    …………。 瓦礫をしばらく、見つめる。 誰も何かをしようとしない。時間が経つ。 そういえば、鈴虫が鳴いている。 「え?」 となものが言い、 「はい」 といたもが答える。 「助けないんですか」 「助けようか。……でもこりゃぁ、もう無理

  • 枯れて崩れて平らになる話3【長編ファンタジー小説】

    坂を登る。 アパートに着く。 電気を付け、とげとげを確認。よし、とげとげ。 ごごごごご轟音。 何だろう。 窓を開けベランダに出て見渡すと。 左の方で、崖が崩れている。というがいつも挑戦しにくる崖とは別の崖だ。 というの崖は便宜上

  • 枯れて崩れて平らになる話2【長編ファンタジー小説】

    さてこれから何をしよう。 何もすることがない。 考えて、思い出した、学校に忘れ物をしたのだ。何を忘れているのかは知らない。とにかく忘れている。完全無欠に忘れている。 トイレで用を足し、学校に向かう。 僕は丘の上に住んでいる。

  • 枯れて崩れて平らになる話1【長編ファンタジー小説】

    部屋に植物でも置いてみたくなって、町の花屋でアロエを買って窓辺に置いた。ベランダに続く窓の足もとに置いた。床に。水をやると下から漏れてじゅうたんが汚れた。大き目の皿を持って来てその上に鉢を置くと今度は大丈夫だった。

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