人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造 (ハヤカワ新書) 作者:熊代 亨 早川書房 Amazon 1.「自己家畜化」とは? 本書は、人間という種族のこれまでとこれからを「自己家畜化」というキーワードをもとに考察している。 著者は、ブロガーであり精神科医でもある熊代亨さん。 「家畜」とは、人間が目的を持って飼育&管理している動物たちのことだ。そして、野生の状態から動物を切り離して人間の管理下で遺伝的にも切り離していく過程を「家畜化」という。 この「家畜」という言葉には、ネガティブなニュアンスも含まれていて、飼い慣らされて主体性や自律性を失っている状態の例えとして使われもする。その派生とも言える「…