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一人旅おやじがゆく https://noaema1963.hatenablog.com/

旅好きおやじの旅吉がキャンピングカーで日本各地を巡り、歴史や風土、温泉、グルメを楽しみ、そして俳句を詠みます。

旅吉
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2023/02/28

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  • もう実際には梅雨明けしてる、と思う

    旅吉です。 今年の梅雨は早々にあけそうだ。間違いない。気象台も本当は梅雨明け宣言したいけども、あとで大雨でも降って「しまった。あせらなければよかった」となるのが嫌で慎重になっているだけだろう。だれも責めたりしないから早々に宣言してほしい。 ただね、性格の悪いワイドショーの司会者とかいるからね。梅雨明けに大雨が降ったりしたら、気象予報士を相手に「なんなのよ。梅雨は明けたんじゃなかったの」と詰め寄りそう。基本、気象予報士は真面目で穏やかな性格の人が多いから、予報が外れたりするとすごく気にするもんなぁ。 さて、数日前から熊本も見事な夏空が広がっている。気温もぐんぐん上昇している。関東の酷暑には負けて…

  • 平日の午前inマクドナルド

    旅吉です。 朝からマクドナルドに行った。ファストフードはシニアにとって大事な拠点だ。安いし、気を遣わずにゆっくりと過ごせる。 というか、何の抵抗もなく自分のことを「シニア」というくくりに入れているのに驚いてしまう。退職直後は「シニアと呼ばれるにはまだ早いだろ。せめて初老だろ」と意気込む気持ちもあったけど、いつの間にかそうしたこだわりはなくなってしまった。いいんじゃないか、それで。62歳、確かに微妙な年齢だ。 午前中のマクドナルドで目立つのは、保険か何かよく分からんが、懸命に勧誘している人。相手は若者だったり高齢者だったり。 今日もいました。割と近くのテーブルで、50代くらいの押しが強そうな男が…

  • すごい本だ サピエンス全史

    旅吉です。 5年以上前から「これはぜひとも読まないと」と思いながらも、そのボリュームゆえにスルーし続けていた本がある。「サピエンス全史」(ユヴァル・ノア・ハラリ著)。近所の本屋に行ったら文庫本になっていたので、さっそく購入した。でも上巻だけね。途中で挫折したら無駄に終わるから。 実はまだ上巻の3分の2くらいまでしか読んでいないけど、この本はすごい。 20万年前のアフリカに出現したホモ・サピエンスが今に至るまで、どう進化してきたのか、歴史学、人類学、生物学、哲学などいろんな方面からアプローチしている。博覧強記の域を超えている。なので、すごく分かりやすい。これまで分かりにくかった人類の歴史も明確に…

  • わしは大船山にしか登らん、その教師は語った

    旅吉です。 今年は梅雨入りが早いのかなと思っていたら、梅雨前線が沖縄の南側にまで南下し、初夏の晴れ間が「最後のチャンス」とばかり顔をのぞかせている。 というわけで、以前から気になっていた九重連山の大船山(1786m)に登った。 登山アプリなどを見ても、かなりきつそう。理由の一つが登山口の長者原から頂上までの距離が長いこと。下山後の計測によると往復で15キロ。累積標高は1060メートルだった。北アルプス登山をしている人たちからすると笑われそうだが、九州の日帰り登山では結構ハードな行程だ。 前日夜に長者原入り。車中泊した翌朝7時、5年ぶりくらいに買いなおした登山靴のひもをぐぐっと締め、雨ガ池越で坊…

  • 反トランプの動きが米国でなぜ盛り上がらないのだろうか

    旅吉です。 タイトルに記したことが疑問でならない。それって旅吉だけなのだろうか。 呆れるばかりの前時代的な政策を打ち出し続けるトランプに、全世界が振り回されているのに、なぜだか「民主主義のお手本」であるアメリカで大きな反対運動が起きていないのが不思議でならない。 「反トランプ デモ」と検索しても、あまり多くの過去記事が引っかからない。通常、あれだけの混乱を巻き起こしているのだから、相当数の良識派が団結してデモ活動を展開するのが普通なのではないのだろうか。 旅吉の勝手なイメージでは、米国民の7割くらいは強権を振りかざすトランプの政策に拒否反応を示しそうな気がするが、これって買いかぶり過ぎだったの…

  • 標高1700mの世界 今行かずにいつ行く

    旅吉です。 天気が良ければ山に登る。妻はあきれているが、今がベストの時季なのだ。暑くも寒くもなく、登山道は乾燥して歩きやすい。標高によって様子がガラッと変わりあきない。ぶんぶん飛び回る虫も少ない。 二つの祖母山に登った。古祖母山(1633m)と祖母山(1756m)。山頂(いずれも宮崎と大分の県境)はわずか2キロほどしか離れておらず、縦走する人たちも多いが、まだまだ経験の浅いおやじなので、高千穂の道の駅で車中泊をして、二日とも日帰り登山。 思った以上の感動でした。狙い通り今がベストなのだ。帰ってきてYouTubeを見たら、今の季節の動画がたくさんアップされていた。 古祖母山はアケボノツツジが見事…

  • ホントは本屋のおやじになりたい 聖域登山の最終回

    旅吉です。 さて聖域登山の旅の振り返り、3回続きの最終回。丹波・但馬・因幡と山陰路を経て熊本へと向かった。 ▼4月9日 京都の東山を散策した。詳しくは以下の記事を読んでください。 noaema1963.hatenablog.com 京都市内で車中泊は場所探しが大変なので、山陰方面へ。園部の道の駅で車中泊。 ▼4月10日 天気が今一つだけど、しっとり静かな山陰路にはあっている。 兵庫県の出石(豊岡市)に向かう。30年ぶりくらいだ。重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)に指定されているだけあって、平日にも関わらずまぁまぁの人出。名物の出石そばを食べた。ざるそば一人前ではちょっと量が足りず、蕎麦湯で胃…

  • 国のまほろばの青垣に登る

    旅吉です。聖域巡りの旅は続きます。 ▼4月5日 大神神社のご神体である三輪山登山。詳しくは以下の記事で。あまり詳しく報告したらダメらしいけど、頂上と中腹にある磐座は実にすがすがしかった。 noaema1963.hatenablog.com 下山後は唐古・鍵の道の駅で車中泊。土曜日だったので混んでいた。 ▼4月6日 万葉集には欠かせない大和三山に登ってみた。耳成山、天香具山、畝傍山。いずれも200メートルにも届かない低山だが、奈良盆地にいると、いろんな場所から見ることができる。飛鳥の象徴的な山。 最初は耳成山。三角錐のきれいな形をしているので三山の中でも一番目立つ。一帯は公園化されていて、登山道…

  • 聖域登山の旅 瀬戸内の離島の良さをなんと表現したものか

    旅吉です。 約2週間の車中泊旅を終えた。山陽地方を瀬戸内海の島々をいくつか巡り、奈良と京都を歩いて、山陰地方を少しだけ通って帰ってきた。なるべく聖域を巡ろうとしたが、思うようにはなかなか行かず…。でも桜だけは腹いっぱい堪能できた。 単発でまとめた記事が三つあるので、よければ読んでみてください。 noaema1963.hatenablog.com noaema1963.hatenablog.com noaema1963.hatenablog.com 撮ってきた写真を見返したら、アップしないのがもったいない気がしてきたので、時系列で羅列してみたい。全三回の一回目。瀬戸内編。 ▼4月1日 宮島(広島…

  • やってみて正解だった京都東山の稜線歩き

    旅吉です。 来てよかった、とつくづく実感できる場所に出会うことが時々ある。今回もそんな機会に恵まれた。 「京都の町並みを横目に山歩きをしてみよう」と東山の稜線歩きをやってみた。知恩院の裏手にあたる東山頂上駐車場に車を置いて、北の方へ稜線をたどり、大文字山を目指す。山を一度下ったあと、南禅寺の裏手から再度急登に入る。ちなみに南禅寺はインバウンドでいっばいだった。 京都の町近くとは思えないほど山深い山道をたどる。ほとんど人と出会うことがないまま、やがてトレイルランのコースにぶつかり、大文字山の頂上へ。 大文字山の頂上は465メートル。標高こそ大したことないが、南禅寺裏の登りはかなりのきつさだった。…

  • 奈良で究極の聖域登山を経験

    旅吉です。 前回に続き、聖域登山。今回は究極の聖域である。奈良県桜井市にある三輪山(467メートル)だ。古事記や日本書紀にも頻繁に出てくる古代史を代表するスポット。 下の写真が三輪山。尖った部分がない穏やかな山だ。 この山は、大和国(現在の奈良県)の一の宮である大神神社(おおみわ神社と読む)の御神体。で、明治までは神官や僧侶以外は入山出来なかった。 ちなみに神社がある三輪山の西麓はヤマト王権の発祥の地とされており、纏向遺跡や箸墓古墳など古代史で特に関心が集まるエリアだ。邪馬台国との関連も取り沙汰されている。異論も多い。 入山について詳しくはWikipedia先生の説明で。 「三輪山は古くから「…

  • 宮島で整う

    旅吉です。 半年ぶりに九州を出て車中泊をしている。今回のテーマは「聖域を登る」だ。山自体が信仰の対象となったり、御神体だったり、修行の場だったり‥。そんな山々(ほとんどが里山)を歩いてみようと、いうわけ。 最初に目指したのは広島県の世界遺産である宮島。厳島神社の背後にそびえる弥山(535メートル)に登った。 厳島神社は飛鳥時代、地元の豪族が創建。弥山の頂上付近に巨岩が連なる特殊な景観から、山岳信仰の対象となっていたらしい。祭神は市杵島姫命ら「宗像の三女神」。海の神様だ。平安末期に平清盛が現在の形の社殿にし、その後1000年あまり、修築を繰り返している。 厳島神社は桜の時期ということもあり、平日…

  • 高安、念願の優勝ならず

    旅吉です。 大相撲の春場所が終わった。なんたか寂しい。相撲ロスだ。 優勝は大の里。大銀杏が結えるようになってまだそれほどたってないが、3度目の賜杯。早過ぎる。海外巡業前に横綱になるのが大方の見方みたい。たぶんそうなるだろう。琴櫻に比べたら安定感が違う。 それにしても春場所は面白かった。新顔の活躍が目立った。ウクライナ出身の安青錦(あおにしき)は新入幕にもかかわらず11勝した。すごくないか。これまで目立たなかった時疾風も10勝。この力士は舞の海に似ている。同じ東北出身だし。確かにあの顔は東北顔だ。 その一方、ベテランの正代や御嶽海はさんざん。見ていて苦しい。元大関なだけに、余計つらいものがある。…

  • 19世紀の政治みたい

    旅吉です。 連日、トランプ大統領の言動がトップニュースを占めている。 なんだか嫌になってくる。自分の意に反する貿易相手国には関税を高々と引き上げ、温暖化への取り組みは完全に捨て去り、多様性を推し進めてきた従来の政策を大幅に後退させ、手下の冷血漢たちが暴力的なまでの首切りをしている。世界中が余裕をなくしている。 ゼレンスキーとの会談でトランプは最初から完全に相手を見下した姿勢だった。母国語ではない言葉で懸命に討論しようとするゼレンスキーを思いやる感じは全くなかった。最初からああいった結末を導き出すシナリオだったのでは、と勘繰ってしまう。 人類は長い長い年月をかけて、ホントに少しずつ少しずつ、間に…

  • 早春の稜線歩き 最高だ!

    旅吉です。 1ヶ月以上更新していなかった。山登りばかりしているので、あえてアップするまでもないかな、というか書いても誰も喜ばないだろう、と思い、書く機会を逸していた。 でも久々、書いてみたい。 タイトルにある通り、山の稜線を5時間以上にわたり歩いた。場所は阿蘇カルデラの南外輪。地蔵峠から駒返峠を往復した。阿蘇エリアで唯一、人為的に草原や人工林に変えられることなく、ブナやミズナラの落葉広葉樹の天然林がそのまま残るエリアだ。 本州以北であれば別に珍しくもない落葉広葉樹の天然林だろうけど、九州では希少価値がある。 スタートは地蔵峠。割と近くまで車で行ける。 急登を過ぎるる大矢岳。阿蘇五岳が見える。カ…

  • 熊本に大雪警報が出た!

    旅吉です。 「北国の寒さってどんな感じなのだろう」。九州に住んでいても、そこそこ気温は下がるし、氷点下の底冷えもしばしば経験するが、季節風がどかんと吹きつけ雪が降りしきる強烈な北国の冬は、あまり想像できない。ただ年に数回、北国並みの寒波が押し寄せ、「なるほどこんな感じか」と実感させてくれる。 いま、日本全体が最強寒波に包まれている。ニュースやワイドショーはこの寒波にかなりの時間を割いている。ちょっと騒ぎすぎではないか、と思ってしまう。 旅吉が住む熊本県には、なんと、大雪警報が出た。あまり記憶にないぞ、熊本に大雪警報なんて。確かにふだんあまり見ることがない雪は降っているし、家の中も冷え切ってエア…

  • 晴山雨読の毎日である

    旅吉です。 思えば、早期退職してからやがて2年がたとうとしている。 何か仕事をしようかと迷いもしたが、結局やめた。会社の先輩に誘われて趣味のグループに1年ほど属したが、どこか仕事の延長のような感じが否めず退会した。 で、ひたすら山に登っている。雨さえ降らなければほぼ毎日。この自由さよ。なんにも縛られないこの心やすらかさ。小学生の時がこうだった。自由気ままに生きている、とはまさにこのこと。雨が降る日は読書が多い。晴山雨読だ。どこか社会から隔絶されている気がしないでもないが、旅吉の場合、ほとんど気にならない。 山に登っていると幸せだ。全国を車中泊して巡り、「自分は木漏れ日の下、野山を歩いているとき…

  • さあ決戦の日だ。頑張れ金峰山

    旅吉です。 決戦の日がやってきた。大相撲の金峰山のことだ。もう優勝は目前。きょう王鵬に勝てば賜杯を手にできる。 ほとんど人気がない金峰山ではあるが、昨日14日目の土俵入りでは、そこそこ大きな拍手(声援はなかったような)が送られた。おまけに大関琴桜を撃破。本人も優勝へ向け励みになったのではないか。などと親方のような気分になっている。 せっかくなので、四股名の元になった金峰山の写真を載せておこう。中央のテレビ塔が並ぶ山がそれだ。熊本市民に「あなたにとって原風景は?」と聞いたら、この景色を挙げる人が結構多いのではないかと思う。 話は変わって、低山登山日記。 まずは金峰山の並びにある小萩山(417メー…

  • 金峰山 今場所てっぺん目指せ!

    旅吉です。 大相撲が盛り上がっている。残り4日の終盤戦に入った現在、一敗の金峰山(木瀬部屋)が先頭を走っている。カザフスタン出身。今場所、幕内の下位ながら勢いがあり、優勝が見えてきた。今日は大関の大の里を突き倒しで破った。下の写真は日本相撲協会のHPから。 金峰山という四股名は、何度もこのブログに登場する熊本市の里山からつけられたようだ。親方の元肥後の海は熊本市出身なのだ。 金峰山の頂上にはテレビ塔が並び、熊本都市圏ならばどこからでも見える。熊本市民で金峰山を知らない人はいないし、おそらく市民の半数以上が遠足や夏休みの合宿などで登ったことがあるはず。ちなみに熊本では「きんぽうざん」と言うが、四…

  • わずかな残雪に阻まれ引き返す

    旅吉です。 気温が高めなので、残雪もないだろうと阿蘇外輪山の一角である俵山(1095m)に2ヶ月ぶりくらいで登った。麓にある道の駅萌の里から標高差850メートル。 ところが頂上近くになるとまだ雪が残り、おまけに霜柱がガチガチに凍っている。「下りが大変なのでは」と不安になった。で、あと5分も登れば頂上というあたりで、たまらず引き返すという愚挙に出た。この気の小ささよ。 この愚挙を呼び起こすアクシデントが、その30分ほど前に発生していた。 道を間違えたのだ。下の写真にある分岐点の案内板を見落とした。左ではなく右に曲がっていた。それが原因でかなり長い時間、山中を彷徨うことに。小一時間して原因に気付き…

  • キャンカーどこで修理?

    旅吉です。 キャンピングカーを購入して、丸3年がたった。何回かキャンピングカーのいい所、困った所を書いてきた。ただ肝心なことを書いていなかった。メンテナンスの不便さだ。 旅吉の車はハイエースのバンコンだ。なのでエンジンなど基本部分の調子が悪くなったら、馴染みのトヨタのディーラーなどに相談すればいいが、電気関係など架装部分については「そのあたりは分からないので‥」とするっと逃げられる。 仕方ないので、熊本市から佐賀県鳥栖市にある代理店に相談することになる。片道90キロ。高速道路に乗って2時間近くかけて行かねばならない。まるで長距離ドライブ。 ただ、熊本だからまだいい。宮崎とか鹿児島の人だったら下…

  • 雪山は格が高い

    旅吉です。 寒波が押し寄せてきた。九州にも。熊本市は盆地に位置しているせいで冷え込みが強く、今日の最低気温はマイナス3度。最高気温は4度だった。北国の人からすると、なんということはない気温なのだろうが。 南東方向の九州山地を見ると、雪をかぶっている。ちょっと信州っぽい。標高は1000~1700メートルどまりだけど、なんだか格好いい。テンションがあがる。雪山は3割増しで格が上がる。行ってみたいけど、スノータイヤを持っていない。基本、熊本市民には不要なのだ。 せっかくなので、この低温の中、山歩きをしたらどんな感じなのだろうかと、市民の憩いの場である立田山(標高156m。森林公園みたいな小高い丘)を…

  • 年賀状じまいに思う

    旅吉です。 令和7年一発目のブログ。年賀状について書いてみたい。 年賀状じまいがワイドショーなどで話題になった年末年始だった。個人的には「年賀状過渡期」と呼んでいる。 子供の頃から些細なことを気にする旅吉は、年明け早々、年賀状の多寡にこだわりがちだった。「こんなに少ないのか。相当人気がないんだな」としょんぼりすることが多かったが‥。 さらには年賀状の数だけでなく、「なんであいつから年賀状が来ないんだ。友達だと思ってたのに」とか「なにか一筆書けよ。愛想がないなぁ」など煩悩の塊と化す。自分が出す年賀状のええ加減さはさて置いて。 歳をとるごとに、そんな気分に蓋をするようにはなったが、心の底の薄暗い炎…

  • テレビの「役割語」は行き過ぎ

    旅吉です。 「役割語」。ご存じの方も多いと思う。旅番組などでしばしば目にする。外国人の話している映像に日本語の翻訳をかぶせる、あれだ。 ガタイのいいアメリカ人の白人男性はみんな、「みんな〇〇してるかい? OK。俺もいま最高の気分さ」と低く響く明るい声で語る。ところがフランス人やイギリス人になると、なぜだか丁寧語で語ったりする。 制作者は、アメリカ人は陽気で能天気、ヨーロッパ系は落ち着いたインテリ、とはじめから決めつけている感じがする。そう演出した方が、見ている側もすとんと頭に入ってくる、というわけだ。 もちろん日本のドラマでも散見される。上品なご婦人たちは「光栄だわ。なんて素敵なのかしら」と話…

  • 山道を登るとき頭は空っぽ

    旅吉です。 最近ブログを更新していなかった。こういう時はだいたいにおいて何かに気持ちが強く傾いている。熱中している、というか「三昧」になっている。 今回は山登りだ。これまでも何回か書いたが、九州各地の低山(標高1500メートル以下が目安)を訪ね歩いている。できたら日本百名山とか九州百名山を優先したいが、実際のところ、近場であったり、「以前からなんとなく気になっていた山」が基準になったりしがち。 この一か月あまりで登った山を羅列してみる。 ・小岱山(熊本県北部)501m 九州百名山 ・八方ケ岳(同)1051m 九州百名山 ・宝満山(福岡県中部)829m 九州百名山・日本百低山 ・雁回山(熊本県中…

  • 天の逆鉾を見に行った

    旅吉です。 霧島の高千穂峰に天の逆鉾を見に行った。高千穂峰は鹿児島と宮崎の県境にあり、標高1574メートル。宮崎県北部にある高千穂と並び、天孫降臨の伝説がある地だ。 ▼高千穂峰一帯の地図。高千穂河原にあった。すごくわかりやすい。 ルートは、樹林帯、御鉢への溶岩ゴロゴロ地帯、御鉢のへり、頂上直下の砂礫地帯、の四つに分かれる。 ▼高千穂河原から見た御鉢。高千穂峰はその向こうにあり見えない。 ▼高千穂河原から見た御鉢。霧島神宮は奈良時代後半から室町時代まで、この高千穂河原にあった。 ▼御鉢の斜面は溶岩がゴロゴロしてる。結構きつい。でも見晴らしがいい。このルートは、樹林帯以外は展望が素晴らしい。 ▼御…

  • 漱石忌で俳句を一句

    旅吉です。 久々の俳句。季語は漱石忌。今週土曜日だ。 どこからか諍う声や漱石忌 夏目漱石夫婦はあまり夫婦仲が良くなかったらしい。漱石は神経衰弱のせいなのか生まれつきなのか不明だが、時折感情を爆発させ、家族を大いに困らせた。 そのせいかラブラブ夫婦ではなかったようだ。自伝的小説と言われる「道草」を読むと、妻にかなりの不平を持っていたことが分かる。 ちなみに妻の鏡子は、父親が貴族院の書記官長まで務めた「ええところの」娘。旅吉が生まれた昭和38年4月に亡くなっている。昭和の人間からすると、やはり明治は近い。 漱石が教鞭を取った第五高等学校(現在の熊本大学)の校舎。国の重要文化財だ。

  • 九州の山登りはクマの心配なし

    旅吉です。 引き続き、千メートル前後の九州内の低い山々を巡っている。いまシニアに人気らしいね。 今日は、阿蘇の外輪山の一角にある俵山(1095メートル)に登った。西原村にある道の駅萌の里から標高差850メートル。旅吉の登山歴の中でもかなり上位の標高差。「たった850メートルで?」と笑われそうだが。 このコースは、登山口からしばらくが一番きつい。牧草地を通過する急峻な登山道がひたすら続く。トレイルランの愛好者らしい女性3人がガンガン進んでいく。いいね若い人たちは。 でも景色はいい。熊本平野が一望できる。それが前半部分。 山火事注意の看板が現れたら後半。樹林帯に入る。ちなみに旅吉は間違えて看板の左…

  • 修験の山、そして「どろろ」

    旅吉です。 せっかく福岡に行ったので、以前から気になっていた宝満山(標高820メートル)に登った。太宰府天満宮の北東にそびえる修験の山。 本当はふもとの竈門神社(下宮)から登るのがオーソドックスだけど、少しでも楽をしようと、もう少し上の方にある空き地(標高250メートル)に車を置いて登山開始。 > 古代の天台宗の遺構から頂上が見える。 やがて一の鳥居。こんな石段が九合目あたりまでひたすら続く。推測だが、平安、鎌倉あたりから存在する石段ではないか。補修を繰り返しながら今に続いているような。 100段ガンギと呼ばれる気が遠くなるような石段を過ぎると広場。何か建物跡があるが、近代の遺構か。トーチカっ…

  • 九州場所の会場を見に来た

    旅吉です。 大相撲の九州場所が盛り上がっている。12日目が済んだ段階で、大関の豊昇龍と琴櫻が一敗で優勝争いをしている。 チケットは完売なので、せめて会場前で雰囲気を楽しもうと福岡国際センターへ。スマホのNHKプラスで中継をチラチラ見ながら、取り組みが終わった力士が出てこないか期待する。 まさにオタク。61才だけど、見事にオタク。何かこの場で事件が起きたら、「そういえば、変なおっさんがうろうろしてました」とスタッフから証言されそうだ。 怪しまれるとまずいので、会場の裏手にある博多港に行ってみた。綺麗だった。福岡は最近、神戸っぽくなってるなと思う。巨大なクルーズ船にあかりがともり、雰囲気を盛り上げ…

  • 低山紀行 紅葉の八方ケ岳

    旅吉です。 週開けからぐっと気温が下がって空気がクリアになったから、最近目覚めた「低山登山」に出た。といっても標高は1000メートルを超えるのであまり低山でもない「八方ケ岳」。もちろん一人。 これが全容。台形っぽい山で県北地域のシンボル的存在なのだ。登るのは約40年ぶり。 標高400メートル弱の矢谷渓谷キャンプ場の登山口から登り2時間ちょっと。上の方は紅葉がきれいだった。といっても南国の紅葉なので「ある程度きれい」。なにしろ熊本は樫の木やクスノキなど常緑樹がメインで、さらに杉の人工林がやたらと多いので、里山はだいたい黒々としている。 登山道では、トレイルランニングの訓練をやっていると思われる3…

  • キャンピングカー買ってやがて3年

    旅吉です。 キャンピングカーを買ってやがて3年になる。走行距離は約45000キロ。 ちょっと迷っている。傷んでしまう前に売って、車中泊にも使いやすい普通車を購入すべきかどうか。 第一の理由が、キャンピングカーゆえの燃費の悪さ(リッター10キロ弱)。第二がキャンピングカーを普段使いにするにはかなり無理がある、という点。見た目の問題です。ノーマルタイプのハイエースとはいえ、高いルーフにマックスファンまでついているので異様に背が高く、一目見てキャンピングカーとわかる。それに乗ってコンビニに行ったり、図書館に行ったり、買い物に行ったり。なんだか大げさな感じ。 ただ、断熱にすぐれ、マックスファンのおかげ…

  • 有明海を一望する金峰山

    旅吉です。 一年ぶりに金峰山の頂上へ。有明海を一望できる。天気が良かったので、佐賀、長崎、福岡、熊本と沿岸4県が全部見渡せた。 > 1枚目が対岸の雲仙岳。熊本市からみる雲仙岳が一番きれいだと思う。広がりがあり優雅。 2枚目は有明海の北側部分。大牟田市、佐賀市方面が見える。ちょうど佐賀市から来たと言う若者が声を掛けてきた。他県の人が金峰山に来るとは、びっくり。金峰山は熊本都市圏の人々は親しまれているが、それ以外ではあまり知られていないのだ。 有明海の南側。天草方面。 金峰山は有明海全体を見渡せるレアな地点だ。ただ古代以来、軍事的に監視の場になったという話は聞かないなぁ。 ところで、大相撲に金峰山…

  • 海辺をするする走ってみた

    旅するおやじ旅吉です。 上天草市の姫戸町にアコウの巨木を見に行った。車に載せた自転車を天草五橋を渡った合津港でおろし、不知火海の海沿いの道(国道266号線)でペダルをこいだ。 30年近く前、魚釣りに行くため頻繁に通った道だ。最近ではめったに通ることはなかったが、「自転車で走ったら爽快だろうな」と以前から考えていた。 > 合津からしばらく進むと、目の前に不知火海がどーんと現れる。堤防では釣り人が10人ほど。自転車を降りてしばらく観察したが、あまり釣れてなさそう。最近の釣りは半分以上がルアーみたいだけど、この堤防(阿村の堤防)は全員餌釣りだった。やはり餌釣りがいい。ウキがスーッと海中に入っていくと…

  • そして1年半が過ぎた

    旅するおやじ旅吉です。 あらためて自分のブログを見てみると、ここ最近、旅の話ばかり。長旅したのだから分からないではないが、ちょっと多すぎだろ。 なので今日は退職からの1年半を振り返って、いまどんな思いなのか書いておきたい。 YouTubeを見ていると「定年退職あるいは早期退職したのを機にYouTube始めました」という人が意外なほど多い。旅吉もついつい見てしまう。 その率直な感想。「みなさん語るねぇ。よくそんなに語ることあるなぁ」。 語る内容は、社会人生活の振り返りだったり、そこから得た教訓だったり、それを今後の生活にどう生かすか、みたいな話が多い。「大変な時期もあった」「でも自分を買ってくれ…

  • よく撮れたよ 新潟編

    旅吉です。 新潟については数本前に一度アップしたけど、せっかくなのでまだ紹介してなかったあたりを上げていきたい。 まずは村上市。九州の人間からすると行く機会が極めて少ない場所だと思う。新潟市や隣県の鶴岡や米沢には行っても、新潟の下越地方というと、ホント馴染みがない。なので旅吉は余計に訪ねる気になるのだ。 山形県境に近い村上市は、旧村上藩の城下町で、雅子皇后のご先祖の出身地。武家屋敷がいくつか残り、雅子様の遠戚にあたる藩士の家も保存されている。資料館も充実。ご成婚の際の新聞記事などがたくさん展示されていた。当時はかなり盛り上がったようだ。 あまり賑やかさはないが、しっとりしていい町。武家屋敷には…

  • いい写真 宮城と山形

    旅吉です。 東北南部。9月の10~12日。この数日前から秋雨前線がこのあたりに停滞し、宮城に入ったあたりから蒸し暑くなり、天気がぐずついてきた。車中泊には厳しい気候。天気図を見ると北海道は晴天続きのようで、カラッとした秋空だという。なんだか旅吉が北海道を離れた途端に天気が安定したみたいで、ちょっと苦々しい。 正直なところ、東北南部は「ここに行きたい」という明確な意識がなかった。なのでふらふらと行き当たりばったりに。ルートに迷いが出た3日間だった。 そんな中、たどり着いたのが宮城県大崎市(以前の古川市などが合併していた)西部にある岩出山というエリア。旧学問所「有備館」という標識があったので行って…

  • 大相撲で一体感in長距離フェリー

    旅吉です。 北国を巡る1か月旅の最後でこんな場面に遭遇した。 大阪南港を17時に出港した新門司行きの名門大洋フェリー。レストランの横にあるテレビコーナーには、「ツーリストクラス」と呼ばれるドミトリーの船客たちが、わらわらと集まっていた。個室客以外はこうした場所でテレビを見ることになる。旅吉もそう。 ちょうど大相撲の秋場所が終盤に入っていた。大の里の優勝がもう目前というあたり。しかしテレビは大相撲中継ではなく、ニュース番組になっていた。 そこにワンカップ片手に現れた胡麻塩頭の60代後半らしき男性。「すいまっせん。相撲にしてよかですか」と周りに声をかけてチャンネルを変えた。九州へ帰る人のようだ。も…

  • 具合良き写真 岩手編

    旅吉です。 よく撮れてたけど紹介してなかった写真を旅のルートごとに。今回は岩手編。最初の方、少しだけ秋田も。 以前から名前に惹かれていた後生掛温泉。岩手との県境に近い秋田の山の湯。営業開始と同時に入浴した。硫黄分が強い白濁した湯。九州で言えば雲仙と地形的にもよく似ていた。満足した。今回の旅は温泉に恵まれた。 県境の八幡平へ向けて標高を上げる。秋田側の遠景。 かなりグネグネと進み、ようやく八幡平(の麓?)に到着。日曜だったので、観光客多し。早速、遊歩道を歩く。感動的なまでの好天だ。 標識がなければ分からないくらい平坦な八幡平の頂上。 遊歩道は沼の間を縫うように続く。無風なので鏡のような水面に秋空…

  • よく撮れた写真 青森編

    旅吉です。 未掲載写真。今日は青森編。 青森市の三内丸山遺跡。北海道南部と東北北部は縄文遺跡の宝庫で世界遺産。三内丸山はその中でも代表的な存在だ。ジブリはかなり参考にしてるな。それとも逆? 隣接して青森県立美術館。ここはほとんどの作品が撮影OK。旅吉が好きなアーティスト奈良美智の作品が惜しげもなく並んでいる。世界的な版画家である棟方志功の作品も。三内丸山とリンクして青森らしさ全開である。 岩木山麓の津軽富士見湖(鶴田町)に平成6年に架けられた日本一長い三連太鼓橋「鶴の舞橋」。夕暮れ時に偶然通り掛かり存在を知った。きれいだったなぁ。 弘前公園。岩木山はどこから見てもきれいだ。弘前城の天守閣は石垣…

  • いい具合に撮れた写真 北海道編

    旅吉です。 今回の旅において、いい具合に撮れたけど紹介してなかった写真を上げておきたい。 まずは道東の霧多布岬。 道東の別海、中標津あたりの牧草地。 知床五湖。 苫小牧港。堤防でしばしボーっとしてた。風が爽やかで心地良かったなぁ。目の前を八戸行きのフェリーが出航していった。 白老のウポポイ民族共生空間。名前は堅いけど、アイヌの方々の語りや工芸を間近で楽しめる。是非とも行ってほしい。 江差町。 松前城。戦後まで現存天守閣があったけど、失火で焼失。 東北、信越は次回。

  • 新潟に関して思い違いをしていた

    旅吉です。 新潟県は南側半分しか巡ったことがない。昨年の旅では長岡を北限に中越と上越を巡り、北側半分は残しておいた。 で、今回、山形県を抜けていわゆる下越地方に入った。 そこで感じたこと。「新潟って思っていたよりかなり豊か」。 新潟平野は関東平野に次ぐ広さがあるらしい。そこに水田が延々と広がる。米どころであり酒どころ。ちょうど刈入れ直前の時期だったので、豊穣さがさらに際立っていた。こんな風景ほかの地方では見られない。信濃川の湿地帯をここまで開墾するには、相当な苦労もあっただろうけど。 どうしても新潟は、豪雪、田中角栄、盲目のごぜさん、の印象が強く、「あまり恵まれない場所」と思いがちだが(旅吉だ…

  • 津軽で米さんを捜した話

    旅吉です。 今回もまたセンチメンタルジャーニーである。山形の小国町を訪ねた日から数日遡るが、青森でも「必ず行こう」と決めていた場所を訪ねた。岩木山を間近に見上げる板柳という町だ。 大学時代のサークルの先輩がいるだろう町である。旅吉は音楽のサークルに入部したが、なんとなく馴染めず、それでも生真面目に毎日通って楽器の練習に励んでいた。 米さんはその時、8年生だった。今どきそんな大学生はほぼいないだろう。何しろ浪人生さえ以前よりぐっと減っているようだし。タイムパフォーマンスなど、当時の学生も社会全体もあまり重視していなかった。 米さんは青森県板柳町の酒屋の息子だった。ひどく無口で、小柄で、ヘビースモ…

  • 茅葺の農村風景はもうなかったが…満足だ

    旅吉です。 北海道・東北・信越を巡った1か月の旅。「ここだけはぜひとも行こう」と心に決めていた場所がある。山形県の小国町。米沢から新潟に抜ける街道沿いの小さな町である。 今から40年前の大学時代、東北地方の国鉄周遊券を手に訪ねた。熊本にも同じ名の町があるので気になっていたし、周遊券が利用できる国鉄バスが走っていたのが、訪ねた理由。旅吉はそこで国鉄バスの運転手と親しくなり、別れ際に「また来てな。今度は新婚旅行で」と言われたのがずっと記憶に残っていた。詳しくは以下の記事で。 noaema1963.hatenablog.com 記事を書いたのは2年前。「定年後にはぜひとも訪ねたい」と書いていた通り、…

  • とにかく蒸し暑かった1か月の長旅

    旅吉です。 実は昨日17日に熊本に帰り着いた。8月17日に出発したので、ちょうど1か月の旅だったわけだ。全体的な感想としては「蒸し暑かった」。 思い起こせば、北海道に上陸した翌日の8月21日は「北海道らしいさわやかさ」に恵まれたものの(最高気温25~27度ほどで湿度低め)、その後は蒸し暑くて雲の多い日々が続いた。 皮肉なことに道南に入り、北海道周遊も終わりに近づいたころから天気がよくなり、車中泊も快適になった。最低気温も20度前後でちょうどよし。熟睡できる。津軽海峡を青函フェリーで渡り、青森から岩手に南下したあたりまではこの好天が続いた。前線が東北南部にずっと停滞しており、前線の北側にいる限り…

  • イーハトーブと遠野物語

    旅吉です。 岩手県の遠野市を訪ねた。柳田國男の説話集「遠野物語」の舞台だ。遠野物語は民俗学の泰斗として知られる柳田の代表的な作品であり、ほかにも同時期(明治末)、旅吉の地元九州では宮崎県椎葉村を舞台に「後狩詞記」を記した。いずれも、まだ山あいの集落は至る所で闇が深く、魑魅魍魎が跋扈していた古い日本が描かれている。 物語に出てくるのは、ザシキワラシ、河童、馬と結ばれた娘が神になるオシラサマ、村人を威嚇するオオカミの群れ、熊と格闘した男…。具体的な地名や人名が出てくるので信ぴょう性があり、面白い。 市内のあちこちに遠野物語に関した資料館や案内板がある。一番有名なカッパ淵に行ったら、立派な寺の裏手に…

  • マイナーだけど感動的な絶景コース

    旅吉です。 いま岩手県を南下しているが、時間をバックして北海道をまた振り返る。 YouTubeなどではほとんど紹介されていないと思われる絶景のドライブコースを今回知った。積丹半島より南側の日本海側だ。今回、寿都から、せたな、江差、松前を経て、函館へ出た。 滅多に車とすれ違わない(役場周辺などは別)。約200キロ、小さな漁村が続く程度で、コンビニさえほぼ見かけることはないレベル。 でも素晴らしかった。足掛け2日かけ後半は天気にも恵まれた。ほぼ海沿いを走り、道筋には奇岩、巨岩が続いて飽きない。沖合に平べったい奥尻島がずっと見える。その遥か先には沿海州がある、と思うとさらに旅情がわく。 1枚目は寿都…

  • 移住するなら函館だな

    旅吉です。 自分が移住したい町のナンバーワンは函館なんだな、と今回の旅で確信した。ほどよく賑やかで、ロマンチックで、飯も温泉もいい。事情が許せば、すぐにでも住んでみたい。本気です。寒さには強いから大丈夫。 函館山から街並みを見下ろしながら、そんなことを考えた。 短い距離だけど市電にも乗った。外国人観光客が多かった。便利だし、乗ってると映画の主人公になったみたいな気がする。熊本も市電が走ってるけど、路面電車は街の魅力度アップに相当貢献しているはずだ。外国人もそのあたりよく分かってるんだろう。 函館の市電の終点に谷地頭という場所がある。函館山の東側の麓。このあたり、妙に味がある。昨年の旅で訪ねて気…

  • 北の国からのロケ地も巡ったよ

    旅吉です。 あと30分で青森行きのフェリーが函館を出航する。せっかくなのでアップしてなかった写真でよく撮れてたのを上げてみる。 まずは美瑛や富良野。 以上は美瑛の青い池。 十勝岳の中腹。十勝岳温泉は良かった。標高1300m。茶色い濁り湯。 美瑛の丘。 富良野の麓郷。北の国からのロケ地を巡った。ファンだったので、グッとくる。「黒板五郎の墓」もあった。閉店前のラーメン屋で五郎が「子供がまだ食べてるでしょうが」と怒鳴るシーンが一番好き。 時間がないので、ほかはあとで。

  • 北海道の人たちは暑さに寛容だ

    旅吉です。 今年の夏の北海道は、昨年に次ぐ暑い夏だったらしい。地元の新聞によると。 え? 去年はこの夏より暑かったのか‥。 8月20日に上陸以来、繰り返し思った。「北海道の夏って、そんなに涼しくないんだ。というか、以前(昭和40年代くらい)の熊本の夏と同じ程度には暑くはないか」。 数日前から北海道は湿度が下がり、カラッとした暑さになっている。それでも道東以外は30度近くにはなってる。もう9月というのに。どうもこの感じがいわゆる「真夏の北海道」みたいだ。地元TV局の天気予報を聞く限りでは。 実にキラキラしてる。人生をやり直したくなる明るさだ。 気づいたことがある。 北海道の人たちって、暑さに寛容…

  • 夕張に行ってみた

    旅吉です。 北海道は朝から雨。帯広のブックオフで買った松本清張の短編集を車の中で読む。「鬼畜」ほか。暗い‥。人間の弱い部分をざくりと掘り出し、読者に突き付ける。精神衛生上あまりよくない。 午後、雨が上がったので札幌を離れて夕張に。一度は行ってみたかった。 メロンが有名だが、個人的には極端な財政難に陥った自治体、映画「幸福の黄色いハンカチ」の舞台、としてのイメージが強い。 で、初めて訪ねた感想。 想像していた以上に寂れていた。こういうことを書いて、地元の方々すいません。でもホントに驚いてしまいました。市とは言え人口は8000人。土曜日だったせいもあるだろうが、ほとんど人の姿を見ることなく、廃墟と…

  • ダイナミックだぜ、モエレ沼公園

    旅吉です。 道央に戻ってきたら、やはり暑い。今日、札幌は晴天だった。台風の影響で太平洋からの湿った風が吹きこみ、(旅吉の推測では)フェーン現象により日本海側は高温になった。 札幌の昼間の気温は30度をこえ、夜8時段階で25度。風がとんでもなく強い。車が揺れている。北海道にやってきた恩恵を全く受けてないのだが。 話は変わるが、札幌にある「モエレ沼公園」をご存知だろうか。 旅吉は名前は知っていたけど、なんとなく興味がわかず、今日初めて訪ねた。移動ルート上にあったのが理由。 でもすごかった。感動した。スケールがでかく、ある意味、北海道らしかった。 モエレ沼は札幌市の北部エリアにある、中学校の地理で学…

  • アローンアゲイン 旭川に一人

    旅吉です。 雨。旭川。旭川に来る時はいつも曇りか雨だ 。偶然だろうけど。 ラーメン村の青葉で味噌ラーメン食べた。うまかった。満点と言っていい。その後、妻を旭川駅に送り届ける。妻は高速バスと列車を乗り継いで新千歳へ向かった。さきほど、福岡空港に着いたとの連絡があった。すごく暑いらしい。 ぽつんも一人取り残されたみたいな気分になる。こういう時は本でも読もう。そう、一人旅の味方は図書館だ。雨だし。 繁華街のはずれにある常磐公園の中央図書館に行ってみた。なかなか立派な施設。地図で調べたら旭川のあちこちにこの図書館の分館がある。こんなにたくさんの図書館がある自治体は珍しい。感心してしまった。 奥田英朗の…

  • 虫が群がって嫌になるが、コスモスが咲き出した

    旅吉です。 台風が九州から本州を縦断するような動きを見せている。そして動きがとても遅い。おかげで妻は予定より一日早く北海道を離れることになった。 今日はオホーツク沿岸を北上した。 斜里町のキャンプ場に車中泊し、朝からコインランドリーで洗濯、道の駅でゴミ処理(ゴミ袋を購入し、分別に留意すればちゃんと処理してくれる。今回初めて知った)。 昼飯はサロマ湖近くの北見市常呂でホタテ定食を食べた。夕飯は遠軽町のトリトンで回転寿司。旅吉の食事は本来「餌」レベルなのだが、グルメ志向が強い妻も一緒なので、そういうわけにもいかない。節約旅はしばし封印だ。 オホーツク沿岸には湖が多い。小清水町の濤沸湖、網走の網走湖…

  • ヒグマ対策がすごく強化されている

    旅吉です。 今日も晴れ時々曇。善人旅吉を神様が守っているのだろう。雨続きを予想していただけに「立派なもんだ」と毎日思う。 朝、霧多布岬を散策していたら、ラッコの親子がぷかぷかと泳いでいるのを発見。写真を撮ったが、ほとんど分からない。実際に見るとはっきり見えるのだが。 霧多布を出発して、広大な牧場が続く別海町、中標津町、標津町、羅臼町へと北上。行ったことないけどデンマークみたいな景観のようだ。空気は乾燥し、さわやかな20度前後の気温。たぶん本州以南は相変わらず過酷な湿気と暑さに見舞われているのだろう。 とは言え、北海道の観光はヒグマへの恐怖が常に付き纏う。 知床五湖を訪問したら、ヒグマ対策が徹底…

  • 北欧のような釧路や霧多布

    旅吉です。 普段の行いがいいから見事に晴れた。 今回は妻が一緒だからグルメ旅だ。前日の豚丼に続き、勝手丼を食べに朝9時半には釧路の和商市場に入った。好きな魚を選んで自分なりの海鮮丼を作る人気企画である。 旅吉はホッケ、真鯛、クジラ、アワビなどを載せこんで大満足。 その後、しばらく晴天の釧路の街並みを散策した。当然ながら図書館にも。図書館と美術館訪問は旅吉の旅のルーティン。「これからは文化施設が大事」。声を大にして主張したい。どこの自治体も運動施設を優先しがちだもんなぁ。 北海道の図書館は旧態依然とした施設が多い中、釧路の図書館はピカイチ。街中の複合ビルの四つのフロアを占め、斬新なフロアデザイン…

  • いいこと続きの十勝でした

    旅吉です。 タイトル通り、いい一日だった。 まず朝方、十勝に入ったら大雨どころか次第に天気が良くなった。午後には青空さえ顔を出した。でも帯広では気温が30度を超え、さらに湿度は70%ほどの高さ。まさに東南アジアのような気候だった。それでも大雨よりずっといい。 二つ目。下の娘(一歳の息子あり)が公務員試験に合格したとの連絡あり。短期集中の受験勉強だったが、よくぞやった。周囲の協力あってのこと。まだギリギリ二十代。妻も大喜びでした。 そして三つ目。十勝のたべものがやたら美味しかった。昼飯は駅前の「ぱんちょう」で豚丼。肉の柔らかさ、タレの甘さなど全て良し。その後、近くの六花亭本店に。バターサンドなど…

  • 旅吉を超える旅好きがいた

    旅吉です。 羊蹄山を背にして支笏湖に向かった。前回の旅では支笏湖はスルーしたので今回が初めて。その感想。昨年訪ねた洞爺湖や摩周湖と同様、しんと静まり返って格調高い。カルデラ湖ならではの人を寄せ付けない空気のせいか。 小雨が降る中、峠越えで札幌市に向かう。結構なぐねぐね道。3日前に走った酷道429号には遠く及ばないが、少し嫌になる。 そうこうしていると、札幌芸術の村に到着。ここには白樺派の作家有島武郎の邸宅が移築して保存されている。以前は北海道大学の中にあったとか。外観も内装もなかなかの雰囲気。古い邸宅はやはりいい。何かうれしくなる。 受付の女性といろいろ話したところ、かなりの旅好きだと分かった…

  • キラキラな北海道の景色

    旅吉です。 朝5時半、目が覚めて車の外に出たら、青空を背にしたアカシアやカシワ、カラマツの木々が目に飛び込んできた。 あー、北海道に来たんだ。木々や空気の透明感が違う。気温18度。熊本で言えば10月初旬ぐらいか。 夕べ暗くなってフェリーを降りたので、あまり北国を実感できるものがなかっただけに、喜びもひとしおだ。 天気がいい時、北海道の景色はキラキラして見える。植生や湿度の問題だと思う。 午前中、小樽の街を散策。昼から南へ峠を越え、倶知安町で買い物をして、羊蹄山の麓にある京極町へ。今から40年前、大学生の旅吉は北海道らしい景色を求め、倶知安のユースホステルから京極をへて喜茂別まで20キロほど歩い…

  • 長距離フェリーはテンション上がる

    旅吉です。 フェリーはいま積丹半島を回り込んで、あと一時間ほどで小樽港に入港する。北朝鮮のミサイルが近くに落ちはしないかと少し心配したが大丈夫だった。 長距離フェリーはテンションが上がる。そのために旅をしてる気がしないでもない。仲が良さそうな老夫婦、バイクのライダーたち、関西弁の女性たち‥。船内がなんか華やか。ウキウキした雰囲気あり。 意味もなく船内をうろついてみる。大きな浴室はあるし、映画の上映も。特に今回は奮発して個室を取ったので伸び伸びできた。といってもスタンダードなレベル。波は驚くほど静かで、雲が映り込むほどの凪だった。 舞鶴ー小樽航路は佐渡島よりずっと沖合を通るので、陸地は見えず、当…

  • 酷道429号で舞鶴へ

    旅吉です。 いま若狭湾に面した舞鶴港。やがて小樽へのフェリーに乗り込む。 昨日の午前中に熊本を出発し、九州道、中国道をぐいぐい進み、広島県庄原市のパーキングエリアで車中泊した。山間部なので快適でした。 今日は時間調整もあって、岡山の津山市で高速を降り、少しだけ観光。以下はその写真。つい先日、B'zの稲葉さんが古里ソロライブをやったそうで、地元の新聞(津山朝日新聞。図書館で読んだ)では数日間にわたり大々的に紹介していた。 一枚目の写真がライブ会場の文化センターだ。会場の外には全国から駆けつけたファンがあふれたらしい。なかなか感じのいい昭和の建造物だ。 ちなみに津山城主は森氏。信長に愛された森蘭丸…

  • またまた北海道へ

    旅するおやじ旅吉です。 18日の日曜日から久しぶりに長い旅に出る。昨年初夏に訪ねた北海道へ再度、車中泊の旅に出るわけだ。 思えば4月に吉野・熊野を旅して以来の本格的な車中泊旅。この4か月間、なんやかんややって、いろいろと失敗したり、トラブルに巻き込まれたりしながらも、孫の世話までやったりして、粛々とつつながなく暮らしてきた。 ところで旅吉の両親は両方とも87歳。二人とも普通に生活できる程度には健康だけど、やはり長旅に出ると何か突発的なことがありはしないかと気になる。ただこれから介護が必要になることは間違いないから、こちらとしては今のうちに楽しんでおこうという思いだ。 しかし両親とも旅吉の「旅道…

  • 論破上手って価値あるのかな

    旅するおやじ旅吉です。 熊本在住だが、今回の都知事選は興味津々で見てきた。これほど投票結果が気になる選挙は過去にあまりなかったのではなかろうか。 何が気になってたのか。前の安芸高田市長である石丸氏への評価だ。 なんと2位だった。正直驚いた。 旅吉は2年ほど前から、石丸氏(その取り巻き?)がアップするYouTube動画をずっと見てきた。 当初は、自分の地位に安住しきっている市議の姿勢を正そうと若手市長が奮闘しているように見え、好感を持ったが、すぐに考えが変わった。「単に論破好きで、そんな自分に酔ってるだけの手段を択ばない無礼な卑怯者ではないか」と。 市議との闘いの場は議場だけで十分なはずである。…

  • 早く梅雨が明ければいいのに

    旅吉です。 今日も荒れた天気。半ば台風のような雨風が吹き荒んだかと思うと、急に晴れ間が出たりする。以前はこんな天候などめったになく、梅雨といえば「しとしと」だった。気温も高く、熊本では「梅雨寒」など過去の言葉になりつつある。 久々に句会に出た。まあまあな感触だった。俳句を考える時って、普段と違う箇所の脳みそを使ってるようで、心が晴れる。ついでに空も晴れてほしい。 空青し夏服の子の細さかな

  • 3ヶ月ぶりの記事。紀伊半島は素晴らしかった

    旅するおやじ旅吉です。 実に3ヶ月ぶりの記事になる。病気をしていたわけではなく、相変わらず、時折車中泊の旅に出ている。 桜の時期には紀伊半島を旅した。以前から気になっていた吉野、十津川、熊野を巡り半島を縦断。熊野本宮大社と熊野那智大社は特に素晴らしかった。熊本の人間にとって熊野地域はあまりに遠く、訪ねるのが不便な関西の「向こう側」なのだ。 それゆえ感動は大きかった。都人が憧れたのもうなづける濃厚な神秘性があった。熊野古道を歩くインバウンドも目立った。 ただ旅吉は、旅の出発前から膝を痛めており、広島の江田島、倉敷、明石、神戸などあちこち散策を繰り返しながら紀伊半島に向かううち悪化。結局、和歌山の…

  • いつかは歩き遍路で札所巡り

    旅吉です。 四国の八十八か所札所巡りを「いつかやってみたい」と考えている方々も多いと思う。その時のために旅吉が感じた現実的な情報をお伝えしておきたい。 【札所巡りの方法】 旅吉はマイカーで回ったが、割合としては一番多いのではないだろうか。ざっと見た感じ、6~7割がそうみたい。各札所にはほぼすべて駐車場がある。その7~8割が駐車無料だが、街中の込み入った場所や逆に山間部の隔絶された場所にある札所では、300~500円の駐車料金を取られることも。 札所の場所はあちこちに入り乱れているので、ガソリン代もばかにならない。気ままだけど費用がかかるのが、この方法。ナビがあっても意外と迷ってしまう。ちなみに…

  • 感動満載ー八十八か所札所を踏破!

    旅吉です。 四国の北半分を巡る2週間の旅を終えて、2日前に熊本の自宅に帰った。 前回も書いた通り、第一の目標は道半ばだった四国八十八か所の札所巡りを完全に終わらせること。二十数年前から四国に行くたび、観光地訪問の合間にちびちびと札所を巡ってきたが、何しろ無計画なため、御朱印を書いてもらう掛け軸もあちこち隙間だらけだった。 しかしどうにか2年前、香川県と徳島県の計30か所あまりを残すまでに漕ぎつけていた。で、今回、全部の札所を巡り終わったのである。拍手。結構大変でした。 自家用車で巡るお遍路は「御朱印集めに終始してスタンプラリーに陥りやすい」という指摘もある。それは否定できない。ただ旅吉の場合、…

  • 自転車積み込んだ道楽者in四国

    旅吉です。 四国を旅している。もう1週間になる。写真のように自転車も一緒に。熊本ナンバーのキャンピングカーがこんな姿で旅しているので異様に目立つ。 先日は、香川県の五色台で自転車を下ろして調整していると、通り掛かりの男性に「熊本から来られたんですか」と驚かれた。旅吉が「大分からフェリーで来ると意外と近いですよ」と返すと、「それはそうでしょうけど」と口籠られた。よほどびっくりしたのだろう。 今日も吉野川沿いの道路に車を停めていると、散歩中のおじさんが、半ば呆れたように何度も車を見ていた。はたから見たら完全に道楽者だろう。 ちなみに、この写真は徳島県美馬市の道の駅で撮影。遠くに写っているのは剣山。…

  • 現代日本のツッコミ文化 もう30年

    旅吉です。 冬なのに暖かく、車中泊に出るには最適なのだが、なぜだか旅に出ていない。旅吉にしては珍しく、自分の部屋に根が生えてしまった。で、YouTubeや大相撲を見たりしている。 評論家で編集者の山田五郎さんのYouTubeは美術好きには大変参考になる。そして面白い。この人と仲がいい人に、みうらじゅんさんがいる。旅吉はこの人のファン。だいぶ長く続いているテレビ番組「見仏記」(本にもなっている)では、いとうせいこうさんと二人であちこちの仏像を見て回り、好き勝手な解釈や仏像への熱い思いを語っている。 山田さんのYouTubeでも仏像のことを熱く語っていた。 その番組で、山田さんとみうらさんが「いま…

  • キャンピングカー初の車検

    旅吉です。 キャンピングカーを購入して2年がたち、年明け早々、大隅半島の旅の前に車検に出した。 その時点で走行距離は3万キロにわずかにとどかないほど。春に関西~関東~信州・北陸の旅、初夏は北海道、初秋には中国地方など全国あちこち巡ったが、距離数は意外と伸びていなかったような。 購入した当時、いろんなことが気になっていた。エアコンなしで大丈夫なのか、インバーターはこれでいいのか、自転車は詰め込めるのか、などなど。 2年間乗った経験でいくと、エアコンは無理やり取り付けずとも大丈夫だった。どうにかなった。というかごまかせた。 インバーターは電熱器やドライヤーなどが使えるレベルのものにすべきだった。今…

  • 最初にジイジと言わせたい

    旅吉です。 12月下旬から里帰りしていた娘夫婦と孫が先週末に帰京した。といっても旅吉はその時、鹿児島の大隅半島を一人旅。 孫の里帰りは二度うれしいという。最初はやってきた時。二度目は帰る時。うまく表現したものである。確かに数日間一緒に暮らすと、ちょっと疲れてしまう。妻も孫たちが帰京した後、魂が抜けたようになったとか(後日妻本人から聞いた話)。 安住紳一郎のラジオ番組「日曜天国」で、「パパ、ママより先にジイジという言葉を覚えさせたい」と奮闘している男性のことを紹介していた。そうなんだ。世のご同輩はそんなに張り切っているんだ…。それに比べると俺って冷めてるのかな。一人旅とかやってるんだもん。 どう…

  • 年明け早々、佐多岬に

    旅吉です。今年最初の車中泊の旅は、鹿児島の佐多岬。曇りがちだったけど種子島、屋久島、硫黄島、開聞岳が割とはっきり見えた。写真では見にくいけど。 太平洋と東シナ海を見渡す景観は素晴らしかった。それとともに、南西諸島へと続く海の道の入り口に立てたような気がして、壮大な思いで胸がいっぱいになった。 大隅半島は車中泊ができるスペースが多くて助かる。震災に見舞われた能登半島もそうだったが。 それにしても被災地が心配だ。輪島の道の駅で車中泊した際に立ち寄った飲み屋「いっか」は大丈夫だろうか。五十代の夫婦が経営されてた。輪島塗のカップを買った朝市のおばちゃんはどうしてるだろうか。

  • NHKの72時間 聖地巡礼した初山別のコンビニがトップ

    旅するおやじ旅吉です。 年末恒例のNHK「ドキュメント72時間」の年間ベストテンを見た。 結果を紹介しておこう。 ①冬の北海道 村のコンビニで ②全国うどん自販機の旅 群馬編 ③大阪 昭和から続くアパートで ④北海道「礼文島」最果てのユースホステルで ⑤大病院の屋上庭園で ⑥福岡・高速バスターミナル 年の瀬を走る ⑦さらば、呑んべ横丁 ⑧岡山 24時間営業のドライブイン ⑨フジロック 待ち望んだ夏の日に ⑩島根・黄泉比良坂 あの世との境界で なかなかのラインアップだ。実は旅吉も11月頃、ネットで投票した。3本を推薦可能だったので、①のコンビニと④の礼文島、それにベストテンに入らなかったけど、「…

  • 疲れ果てたぜ、わがチャレンジ

    旅するおやじ旅吉です。 ほぼ半月に一回の投稿になってしまった。別に病気をしたわけではない。 第二の人生をいかに安定した彩りのあるものにしようかと、いくつかチャレンジをしたり、考えを整理したりしていたわけだ。 思えば、退職してから9か月あまりが過ぎた。昨日、近くの里山を歩いていて山茶花を見かけた。そこでふと気づいた。「そういえば退職して間もなく山を歩いた時も山茶花を見たな(山茶花は開花時期が意外と長い)。ということはやがて季節が一回りするということか」。 退職後、何度か「自由人になってからの暮らしぶり」を紹介したが、師走に入ったのを機に再度振り返って、気づいたことや感想を書いてみたい。 最初の数…

  • 壱岐に日帰りサイクリング

    旅するおやじ旅吉です。久しぶりです。 長崎県の離島・壱岐を日帰りサイクリングしてきた。 といっても、愛車のハイエースに自転車を載せて、前日に熊本から佐賀県の唐津に入り、虹ノ松原海岸で車中泊。翌朝一番のフェリーで唐津東港から壱岐の印通寺港へ渡り、最終便でまた唐津に帰ったというルート。その日の夜は唐津に近い鷹島の道の駅で車中泊したわけさ。 壱岐には泊まらなかったので、まぁ日帰りと表現してもいいかな、と。 ちなみに、車は唐津の港に駐車し、自転車だけフェリーに乗せて渡った。何しろ燃料代の高騰からか車を乗せるとフェリー料金が馬鹿高い。それでも往復6000円以上かかった。 あとで気づいたけど、壱岐では電動…

  • 写真映えするシンガポール

    旅吉です。 今回はシンガポールを紹介します。 まずはマリーナ・ベイ・サンズ。いまやシンガポールで一番有名な建物と言えるかも。 本物を目の前にするまでは気づかなかったけど、三つのビルを結んでいるブリッジは「船」をイメージしてたんだ。そうだったんだ。 ナショナルギャラリーの屋上近くから望む高層ビル街。ちょうど昼時にビル街を歩いたら、いろんな人種のいかにも優秀そうなビジネスマンがランチタイムを楽しんでいた。相当な年収を稼いでいるんだろうなと考えてしまう。 ナショナルギャラリーの屋上庭園。100年ほど前のコロニアル式建築をリノベして使っていた。歴史好き、美術好きはぜひとも訪問を。 近くにはほかにも昔の…

  • マレーシアに行ってきた

    旅吉です。 35年ぶりにマレーシアに行ってきた。素朴な雰囲気だったクアラルンプールもいまや高層ビルが立ち並ぶ大都市になっていた。 まずは名物のツインタワービル。やはり夜がおすすめ。 でもチャイナタウンやインド人街のあたりはまだ昔ながらのたたずまい。大英帝国の植民地時代に建てられた政庁や、ほぼ同時期(19世紀末~20世紀初頭)に建てられたモスクや民家がたくさん残っている。 マレーシアは中国人、マレー人、インド人の順番で人口が多い多民族国家。なので仏教寺院、モスク、ヒンドゥー教寺院があちこちにある。 下の写真はクアラルンプールの郊外にあるバトゥ洞窟。ヒンドゥー教の聖地だ。 下の写真は、クアラルンプ…

  • 北広島の楽しい記憶

    旅吉です。 一人車中泊を繰り返していると、意外と会話する機会が減ってしまう。コミュ力が高い社交的な人ならそんなことがないんだろうけど。。。 話しかけられるケースも少ない。もしかしたら「安易に話かけてこないで」というオーラが出ているのか。そんなつもりはないが。 なので、説明好きの資料館のガイドさんなどがいたら、旅吉も「この時とばかり」会話を楽しむ。 先日の中国地方旅で訪ねた広島県北広島町でも会話が盛り上がり、あとで来られた観光客も一緒に2時間近く過ごすことになった。 場所は古保利薬師という小さな廃寺跡。国重要文化財の仏像群が地元の人々の手で大事に守られている。近くの道の駅で存在を知り訪ねた。 ま…

  • 重厚でした吉備津神社

    旅吉です。 中国地方車中泊旅の続き。 初めて岡山県の吉備路を訪ねた。古代史に興味を持つまで吉備路の魅力が分からずにいた。 でも今だったら分かる。 弥生時代から飛鳥時代にかけ、出雲、吉備、そして九州北部は先進地だった。高い文化を持った渡来人が入り込みやすい場所。ヤマト王権と競い合う力を持つ王たちがこの地にいた。 彼らは最終的に「国譲り神話」が示す通り、ヤマト王権の軍門に下ったのだろうが、出雲大社、吉備津神社、宗像大社、宇佐神宮などのような、全国に名が知られる格式高い神社にその名残を見ることができる。 権力者におもねない史実に忠実な文献があれば、そのあたりのパワーゲームがよくわかるのだろうが、神話…

  • 安易に新築し過ぎだよ日本人

    旅吉です。 地元紙にこんな記事が出ていた。旅吉が数年前に過ごした熊本県八代市の話。今から60年ほど前に建築された八代市厚生会館が解体される方向で動いている。一部の市民が保存を訴えたが、結局は解体へ。芦原義信氏が設計して1962年にオープン。地方の文化施設としては当時際立った存在だったみたい。 八代に住んでいたころ、この厚生会館あたりは旅吉の散歩コースだった。仕事の関係で何度か中に入ったことがあるが、老朽化はしているものの、しっかりとした建物だ。 この建物の保存を声高に叫ぶつもりはない。ただ日本人、とりわけ熊本など一定の地域に住む人々の「スクラップ&ビルド」に突っ走ってしまう感覚には疑問を感じず…

  • 全国12の現存天守閣を踏破した

    旅吉です。 前回に続き中国地方散策。ご存じかと思うけど、全国には安土桃山~江戸時代に建てられ今も現存する天守閣が12か所ある。 北から順番に、弘前(青森)、松本(長野)=国宝、丸岡(福井)、犬山(愛知)=国宝、彦根(滋賀)=国宝、姫路(兵庫)=国宝で世界文化遺産、松江(島根)=国宝、備中松山(岡山)、丸亀(香川)、松山(愛媛)、宇和島(愛媛)、高知(高知)。国宝以外は重要文化財。 この中で最後まで未訪問だった岡山県高梁市にある備中松山城を、今回の車中泊旅で訪ねた。とうとう12か所踏破である。感慨深い。 標高480メートルの山頂にあるので、中腹の駐車場からかなりの急坂を20分ほど歩かねばならない…

  • 【古い町めぐり 松江市】文化レベル高そう

    旅吉です。 古い町巡り。3日前訪ねたばかりの島根県松江市を紹介したい。 実はまたも懲りずに車中泊の旅に出ているのだ。中国地方の中央部あたりをふらふらと。 松江は文化庁の重要伝統的建造物群保存地区に指定されてないけど、いい感じの城下町らしさが随所に残っている。 松江城の北側にある小泉八雲の旧居。松江で暮らした後、八雲は熊本の旧制五高で教鞭を取ることになるけど、熊本はあまり好きではなかったみたい。その後釜の夏目漱石もあまり熊本に執着がないみたいだし。なにしろ軍都でしたから。 松江城の天守閣。国宝になってからは初めての訪問。あらためて見るとでっぷりとしている。名古屋城のでっぷり感と少し似ている。 明…

  • 【古い町巡り⑤=若狭熊川宿】細川家と縁の深い場所

    旅吉です。 古い町巡り。今回は、北海道の帰りに訪ねた福井県の熊川宿(若狭町)。若狭湾と京都を結ぶ若狭街道(鯖街道)の宿場町。1996年に文化庁から重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)に指定された。戦国時代には、織田信長の軍勢が朝倉攻めの際に立ち寄ったことが知られている。大河ドラマ「どうする家康」にも出てきた。ちなみに家康が休息したと伝わる寺もあった。 いつもの通り文化庁の資料から。 「福井県若狭地方のほぼ中央部,山峡にある熊川宿は,江戸時代に京都と小浜を結ぶ若狭街道の物資流通の中継拠点として繁栄しました。街道に沿って用水路が流れ,江戸時代から明治,大正の伝統的な建物が軒を連ね,歴史的な町並み景…

  • 気温24度だけど湿度90%

    旅吉です。 南阿蘇の高森町にある鍋の平キャンプ場に来た。阿蘇五岳の東端、根子岳のすぐ麓である。旅吉が時折訪れる、いわば定点観測地。高森町には若い頃、仕事の関係で3年間住んでいた。なので思い入れが深いわけよ。 夕方5時前に到着した。平日だけどほかにキャンプしてる人達が3組。ここは知る人ぞ知る、絶景キャンプ場なのだ。 夕立の後なので、涼しいけど湿気がすごい。タイトルにある通りの気温と湿度。 今日は(今日も)一人。日暮れまで時間があったので、キャンプ場から1キロほど歩いて、高森町に住んでた当時の知り合いの家がある上色見地区の集落を散策してみることに。 ただ道路が新しくなっており、記憶の中の地図とズレ…

  • 【古い町巡り④=出水麓武家屋敷群】薩摩最大の防衛拠点

    旅吉です。 古い町巡り、今回は鹿児島県出水市にある出水麓武家屋敷群。平成7年に重要伝統的建造物群保存地区となった。 旅吉が住む熊本市から高速道路を使い約2時間。県境を越えて海沿いをしばらく走ると出水市の中心にたどり着く。鹿児島にしては珍しく広々とした平野である。 > 薩摩藩は江戸時代、「外城(通称・麓)」と呼ばれる地域拠点を藩内約100か所に設置した。肥後との国境に接した出水麓は最大規模の防衛拠点だった。 以下カッコ内は文化庁の資料。 「本保存地区は、中世山城である出水城から続く丘陵地を整地し、格子状に道路を掘り込んで計画的に整備された旧武家屋敷地である。保存地区は西南の役や太平洋戦争の戦災か…

  • 銀漢という季語、いいね

    久々に俳句。銀漢という季語がとても好き。天の川のことだが、もっと高尚な響きがある。 銀漢の濃ゆし寝付けぬはずである この前行った霧島の車中泊では、なぜだか眠りにつけず車の外に出たら、驚くほどの星空だった。静寂であることが不似合いな光景。宇宙から賑やかなざわめきが聞こえてきそうだ。

  • 【古い町巡り③=鞆の浦】第一級の観光地

    旅吉です。 古い町巡りの第3弾。広島県福山市の「鞆の浦」。ここはすごい。 ▽鞆の浦 まずは文化庁の資料から。 「福山市鞆町は、瀬戸内海に突き出た沼隈半島南東部に位置し、潮待ちの港としての好条件を備え、古来、海上交通の要衝として栄えてきました。福山市鞆町伝統的建造物群保存地区には、中世の骨格を引き継ぎながら江戸中期までに整えられた地割に,江戸時代からの伝統的な町家や寺社,石垣等の石造物,港湾施設などが一体となって良好に残り,瀬戸内の港町としての歴史的風致を良く伝えています」 一般的には「鞆の浦」という言い方が有名。これまで多くの古い町並みを訪ねたけど、この地区ほど保存状態がよく、今も活気が消え失…

  • 実は旅吉は短気なのだろうか

    旅吉です。 自宅で風呂に入る時には必ずスマホか文庫本を持って入る。スマホはジップロックに入れてYouTubeを見る。文庫本はもちろんそのまま読む。 いつかお湯に落としてしまうのではないだろうかと気になっていたが、先日、初めて現実となった。 ちょっとした気の緩みだった。ブックオフで購入した柚月裕子の「蟻の菜園」を開いたところ、手から滑り落ちてしまった。あわてて拾い上げて乾いたタオルでふいたものの、前半3分の1ほど(ちょうど読んでいた部分)がすっかり濡れてしまい、ページをめくるのも難しい状態に。 自分の不始末にも関わらず、なぜか「イラっ」としてしまい、「いっそのこと全ページ水びたしにして、なきもの…

  • 【古い町巡り②=八女市八女福島】江戸時代の繁栄しっかり伝わる

    旅吉です。 重要伝統的建造物群保存地区の第二弾。福岡県八女市の福島地区を紹介します。 ▽八女市八女福島 関ヶ原の戦いで活躍した田中吉政が戦後、筑後地方の領主になり、八女福島地区に築城したが、一国一城令により廃城となった。しかし町人地は山産物を扱う商家町として発展。今でも提灯・仏壇等の伝統工芸が盛んだ。 保存地区は町人地のほぼ全域にあたり、短冊型の敷地割りとともに城下町としての街路構成をよく残している。道路に面して主屋、その背後に中庭、離れ座敷、土蔵が建てられ、江戸後期以降には、居蔵造(いぐらづくり)と呼ばれる耐火性の高い白壁土蔵造りの町家が建られるようになり、現在の八女福島地区の景観の原型が形…

  • 一泊だけの車中泊in霧島

    旅吉です。 北海道から帰り着いてはや1ヶ月。振り返るたびに「素晴らしい旅だった」と思いを新たにするばかりである。 BSで北海道を舞台にした旅番組があると、必ず見ている。「ここ行ったよ。行った、行った」とテンションが上がるが、家族はあまり興味を示さない。4月に生まれた孫に意識が集中しているので、仕方ないといえば仕方ない。 キャンピングカーの「ぷー介」も本来の出番がなく、コンビニに行ったり、図書館に行ったり、ジムに行ったり、の日常生活にこき使われている。 確かに車中泊ができる気温ではない。酷暑が続き、テレビでは外出を控えるよう呼び掛けている。 ただ、健康に問題のない60歳無職の男(旅吉のこと)が、…

  • 【古い町巡り①=丹波篠山】町中に城下町の趣き

    旅吉です。 旅で撮りためた写真を見返していたら、かなりの数の「重要伝統的建造物群保存地区」(文化庁指定)を訪ねていた。古い町並みを住民主体で保存し、国からお墨付きをもらった地区だ。補助金なども出るらしい。 せっかくなので、シリーズものとして時たま訪問地の記事をアップしたい。1回目はこの前の北海道旅行の帰りに立ち寄った、兵庫県丹波篠山市にある篠山城の城下町。 > ▽丹波篠山(篠山城下) 江戸初期、山陰道の要衝である篠山盆地の中央に建てられた篠山城(松平氏ー青山氏。5万石)。その四方に城下町が広がり、落ち着いた佇まいを見せている。 城の南東には河原町妻入商家群が長々と続き、城の南西には武家屋敷群。…

  • 早期退職5ヶ月目の感想

    旅吉です。 この数カ月の記事を読みかしてみたら、ほとんどが旅の話。長旅をしたのだから当然こうなるのだろうが、ここまで車中泊の話が続くと自分で読んでてもうんざりする。 というわけで今回は、早期退職して4ヶ月あまり、どんな状況で暮らしているのか書いておこう。記録の意味も含め。 プラス面とマイナス面がある。まずはプラス面。 朝食がおいしい(前にも書いたかな)。言うまでもないが、仕事に行かなくていいから。食欲ばりばり。ジム(エニタイムフィットネス)にも通ってるので体重は増えない。 占いが気にならなくなった(いい歳して恥ずかしい限り)。 好きな時に出掛けて、好きな時に帰宅していい。好きな時に居眠りできる…

  • 北海道絶景ベストテン

    旅吉です。 北海道ぐるっと車中泊をやってみて、印象に残った絶景10選を絞り込んでみた。 【1位 オンネトー(足寄町)】 阿寒湖の西側にある神秘的な湖。風もなく最適なコンディション。阿寒湖観光の際にはぜひとも足を延ばして欲しい。 【2位 北海道大学と植物園(札幌市)】 生まれ変わったら絶対にここの大学に通いたい。原生林を切り開いて建てられた大学って感じ。札幌は何か素晴らしいドラマが待ち受けているような、そんな思いになる街だ。 【3位 摩周湖(弟子屈町)】 北海道らしい静かでダイナミックな場所。心打たれる。第3展望台からが見事。 【4位 美瑛町の丘と青い池】 ドラマ「北の国から」で何度も見た風景だ…

  • 積丹ブルーの向こうはウラジオ

    旅吉です。 小樽から積丹半島の写真をアップします。 小樽はおそらく、全国で唯一、日本の近代建築が固まって残っている場所と言っていいのではないか。以前は、東京駅近くの丸の内にたくさん残っていてロンドンっぽい雰囲気が漂っていたものの、最近では高いビルばかりになりニューヨークぽくなった。 日本の大規模な近代建築が最も完全な形で残っているのは、実は台湾である。現地の方々には頭が下がる。日本人がスクラップ&ビルドを繰り返してしている間にも、ブレることなく大切に残してくれた。約4年前、ブログを開いて一番最初に書いた記事です。気合を入れて書いているので、よろしければ読んでください。 noaema1963.h…

  • 秋田の港のうどんの自販機

    旅吉です。 4日前に熊本に帰り着いたけど、引き続き、北海道と北東北の旅の報告は続けたい。 大雨の中、岩手県久慈市で「あまちゃん」のロケ地を見た後、岩手県北部を横断して、秋田県へ。鹿角市の道の駅で車中泊。翌朝、白神山地へ向かう。 藤里町の世界遺産センターで情報収集。青森県境に近い岳岱自然観察教育林まで問題なく行けそう。念のため安心して散策できるようクマ避けスプレーを借りる(500円)。 ところがセンターから教育林まで、想像以上に遠かった。車で細い道をぐねぐねと進むこと1時間弱。奥に行くほど道は狭く、反対側から来た車と離合(行き違い)する際、50メートルほどバックしなければならないハメに。それも2…

  • 念願の「あまちゃん」ロケ地

    旅吉です。 念願かなってやってきた。あまちゃんのロケ地である岩手県久慈市。 ここに来るため、下北半島からさらに南下したわけだが、ロケ地を見た後は東北地方をぐぐっと横断して秋田市を目指さねばならない。 ◇◇◇ 話は逸れるが、一人旅は運転以外にも何かと無理を重ねる。連日、ルートを決め、観光するところを決め、食事をどうするか決め、車中泊する場所を決める。買い物も頻繁。自炊も交える。風の吹くままーなど現実には難しい。そんなことやってたら、幾ら金と時間があっても足りない。 相談相手はスマホのみ。それと地図帳。地図アプリだとどうしても把握できない距離感がある。いわば面でルートを掴めない。 運転していて気に…

  • 青森の霊場そしてウミネコ

    旅吉です。 下北半島に上陸した翌朝、恐山に立ち寄った。初めての訪問。というか下北半島に来るのは今回初めて。熊本から訪ねるにはそれなりの労力がいる場所なのだ。 子供の頃からビビリだった旅吉は、恐山の存在をとても怖がっていた。何より字面が恐ろしい。日本地図を見るたびに「地獄の入り口が青森県にあるんだ」と思い込んでいた。 大人になってそんな感情は消えてしまったが、「ああ、あの恐山に来たんだ」という感慨はあった。 朝7時半に到着。500円の入山料を払って霊場である恐山菩提寺に入る。平安の初期、天台宗の寺院として創建されたが、その後衰退。戦国時代に南部氏のバックアップで曹洞宗の寺院として再興した。 天気…

  • 海霧が函館の街に流れ込んだ

    旅するおやじ旅吉です。 函館で、北海道らしいダイナミックな自然現象に遭遇した。 津軽海峡の対岸にある青森県大間に夕方のフェリーで渡ることにしたものの、出発まで2時間ほど時間が空いてしまった。そこで出かけたのが函館山。これまで2度、夜景を見に行ったことがあるが、昼間に行くのは初めて。 予想以上に長い坂道をぐるぐると登っていくとようやく展望台に到着。時間調整が主目的で、正直あまり期待していなかった。それでも眼下にくっきりと広がる函館の街並みは美しく、早速写真をパチリ。それが下の写真。 しばらくすると、右手の津軽海峡側から海霧が流れ込みだした。流れ込むといっても1分間で100メートル動くくらい。しか…

  • 国道沿いの「新市街」は大事!

    旅吉です。 車旅をしていると列車旅との違いを痛感する。 列車旅は「点」と「点」を列車という「線」で結ぶ。しかしその「点」は「旧市街」にとどまりがちだ。なぜなら基本的に旧市街は駅の周りに広がっているからだ。 特に学生の頃の貧乏旅行はどうしても駅周辺を歩き回るレベルにとどまっていた気がする。 しかし今の時代、旧市街が賑わっている場所などほぼない。車で旅しているとよくそれが分かる。賑わっているのは大きな国道沿いの「新市街」だ。おそらく列車の旅なら、ほとんど目にすることがない町並みと言えそう。 鉄道は路線廃止がどんどん進み、例えば北海道を例にあげれば、旅吉が旅に目覚めた70〜80年代の半分以下の路線し…

  • 撮影意欲を煽る美瑛の丘

    旅吉です。 順番が逆になったけど、旭川の前に、美瑛の青い池や丘を巡った。撮影意欲を煽る風景だ。旅吉はそこそこ写真が上手いと自信を持っているが、美瑛の風景はたぶん誰が撮ってもうまく撮れると思う。 その後、旭川の旭山動物園にも行った。入場料は強気の千円。でもそれだけの価値あり。

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