近年、世界各地で「木造高層建築」が注目を集めています。これまで高層ビルといえば鉄筋コンクリートや鉄骨が主流でしたが、いまや“木”が都市の景観を変えつつあるのです。なぜ今、木造建築がこれほど注目されているのでしょうか?その背景には、環境配慮と建築技術の進化が大きく関わっています。なぜ木造?その理由とは木造建築の最大の魅力は、地球環境への優しさです。木は成長過程でCO₂を吸収し、建築材として使われたあとも炭素を内部に蓄える「カーボンストック」の役割を果たします。つまり、木造建築は温暖化防止に貢献する建物と言えるのです。加えて、木材は再生可能な資源であり、適切に管理された森林から供給されることで持続可能な建築資材になります。鉄やコンクリートの製造に比べてCO₂排出量も格段に少ない点が評価されています。技術革新が...木元貴章の建築ブログ/木造高層建築が都市を変える?進化する技術と環境配慮の最前線