中高一貫校では最近はクラブ活動の代替わりを早めて受験に備えるようで、運動部でも高2の冬で引退ということも珍し…
受験指導歴27年の英語・国語プロ講師のブログです。本物の実力をつけるために必要な勉強方法や、役に立つ知識、事例を紹介していきます。
まだ少し繰り上げが回っていますね。4月1日になって出ることもありますが、やはり年度末の31日となると最終日の…
大学時代、第2外国語の勉強のためにNHKラジオ講座を聴いている人がそこらじゅうにいました。何も聴いているアピ…
何十年も前から言い古されてきたアドヴァイスを敢えてします。ラジオ講座を聴きましょう。小学校で英語が得意だった…
先日、医学部合格を知らせてくださった昔の生徒さんは、高校ではあまり熱心に英語の勉強をしなかったそうですが、受…
数年前まで英語をお教えしていた生徒さんとお母様から、医学部に合格したという嬉しいお知らせをいただきました! …
人間万事塞翁が馬 医学部を目指して頑張ったけれど夢が叶わず、今春、他の学部へ進学を決めた方もいると思います。…
「受験」というと「勉強」ができればいいのだろう、だったらなるべく「勉強」に専念できるように、それ以外の様々な…
多くの大学受験生徒その保護者の方々と関わってきましたが、最近増えてきたのはまるで中学受験のように子供の勉強や…
新高3生はやる気いっぱいで春季講習に通う(すでに通っている)人も多いことでしょう。今までよりも多めに講習をと…
大切なのは「伸び代」 昨日の記事の "手応え" について、もう少し補足です。自分が伸びているかどうか、合格に届きそうかどうかを判断するとき、模試の結果を見るのは当然なのですが、実は偏差値として数値化できるものは、その模試での成績に過ぎず、伸び代ではありません。経験のある個別指導講師の場合は普段の授業でのやりとりから伸び代を判断できるので、もし結果は参考にする程度ですが、ご家庭やご本人は模試の数値に縛られてしまいがちです。ただ、受験生ご本人は、"手応え" のある・なし
浪人が決まって塾・予備校選びをしている人も多いかと思います。行きたい大学に受からなかったからとにかくあと1年勉強しようという曖昧な考えで、なんとなく塾を決めて今まで通りに勉強するというのは危険です。ぜひ、今こそ一度、今回の受験をしっかり振り返って見てください。最後の模試から時間も経っているので、"数値" はアテになりません。自分にしか感じることのできない "手応え" に注目して見てください。合格はできなかったけれど、それまでの模試や過去問よりも本試では「できた」という感覚
「親が医者だから……」は封印しよう 私大医学部受験生の中には、親御さんや親戚が医師であったり、病院やクリニックの経営をされていたりして、小さい頃から半ば "自動的" に医学部に進むように路線を引かれてきたという人も多いです。それはとても恵まれた環境である一方で、医師になりたいという自発的な希望や、そのためになんとしても頑張って合格するんだという覚悟を持ちにくいというマイナス面も少なからずあります。しかも現在の医学部は、親御さんたちが受験生だった時代と比べて異常とも言
私大医学部の指定校推薦をねらう人へ 推薦のために学校の試験でもよい成績を取らなければいけない場合、もともと入試科目に入っている英語はよいとして、古文・漢文や社会はなかなか厄介ですね。特に大学附属の女子校の場合は国語教育に力を入れているところも多いので、前日の付け焼き刃の暗記では太刀打ちできません。これを解決するのが「音読」です。 入試と違って定期試験はあらかじめ範囲がわかっているので、音読の効果も直接的です。出題される古文・漢文の内容自体や、文法・句法を理解
「わからないこと」が自分にハッキリわかる 英語の音読の効用の一つに黙読よりもゴマカシが効かないということがあります。ある単語が出てきた時に、「意味はわかるんだけど、発音はどうだったっけ?」と思うことがありませんか? 音読の場合、そこで止まるか曖昧な発音でゴマカすかなので、「自分はこの単語の発音がわからない」とハッキリ自覚され、調べたり聞いたりして覚え直すきっかけになります。文章レベルでも、「途中から何が何だかわからなくなった」という部分が自分にわかりますから、その部
英語や古文・漢文の学習で最も基本的で、楽で、効率的なのは、ズバリ音読です。ところが音読指導をする場合、「音読なんて恥ずかしくて(めんどくさくて)やったことがない」という人よりも、「音読ならよくやってます」という人の方が注意が必要なのですね。ご本人はやっているつもりなので「やっています」と言い、こちらも「そうか、やっているならOK」とスルーしそうになりますが、もう一歩突っ込んで聞いてみると、「長文を読むときに最初に一回音読します」なんて言われてびっくりします。それは単に一回
単語やトピックの深掘りで志望分野につなげる 昨日は英語と世界史をつなげる授業について書きましたが、英語から知識を広げていくことのメリットは医学部を目指す人の方が大きいかもしれません。学校や医学部受験塾では小論文や面接の対策をしてくれるところも多いですが、そのための時間を定期的に割くのはなかなか難しいですから、普段の英語の勉強の中で医系トピックに触れていくことができれば一石二鳥というものです。 ある生徒さんに英語長文を教えていた時のこと。"maternity
講師の知識が生徒に影響する 英語の長文問題集は収録している文章の出典を載せていないことも多く、内容に興味を持っても元の作品を(翻訳でも)探して全体を楽しむことができないのは残念なことです。それでも読書好きの講師なら元の作品がわかって、教科をまたぐ説明によって生徒にさまざまな知識をつける手助けができることがあります。英文だけなら大学生家庭教師でも説明できるけれど… ある時、大学生の先生にも英語を見てもらっていた生徒さんが、「こないだ変な長文があって、小
時事知識が直接に出来を左右するのが現代文だとすると、間接的に左右するのが小論文です。特に近年の医学部の小論文は予備校での対策が取りにくいように工夫が凝らされている変わった出題が多いです。東海や順天堂はその最たるものでしょう。出題としてはオーソドックスな慈恵は、その字数の多さのために、論を支える知識がないと対応が難しいです。 例えば順天の「写真を見て感じることを書きなさい」という指示に、ただつらつらとああも感じた、こうも感じたとか、思い出話を語ったとしても得点は期待
現代文と幅広い知識の関係 昨日と一昨日の続きです。英語長文以上に知識、特に時事的な知識がダイレクトに読解に影響するのは国語の現代文でしょう。入試問題の中核をなす評論や論説文というのは、たいてい現代社会のあり方に対する批判的な視点から書かれているからです。 桐原書店の『上級現代文』の中のどれかだったと思うのですが、「現代資本主義の行き詰まり」について論じた文の中で、「選挙結果は投票終了時に実際には出ているのに、結果が判明するまで選挙戦が続いているような "錯覚
英語長文と幅広い知識の関係 ② 昨日はNYのセントラルパークを話題にしましたが、英語を読む際に助けとなるのは英語圏の国についての知識とは限りません。今日も実際の具体例を挙げて説明します。2年くらい前の大手予備校の東大模試だったと記憶しているのですが、第5問の長文の冒頭に日本神話が(もちろん英語で)紹介されていました。英語の旅行ガイドブックを引用した形で、続いて来日するオーストラリア人のお話が地の文として始まります。神話はイザナギ・イザナミによる国生みで、「オ
英語長文と幅広い知識の関係 ① 勉強すれば勉強ができるようになるのでしょうか? 英語でも国語でも小論文でも、それぞれの教科の勉強をすれば、その分だけできるようになるのでしょうか? これは「条件付き」でYESです。その条件とは、一般的な幅広い知識(つまり常識)や、さらに言えば教養があることです。少し具体的に説明したいので、今日から何回かに分けてお伝えしていきます。 女子医大の英語の問題は、すべて英語で、図やグラフ、地図、会話文が多用されるなどの特徴がありますが
今日は東京大学の合格発表です。コロナ禍以降はWEB発表のみになり、本郷キャンパスでの掲示は今年もないようです。合格発表は、大勢の中でたくさんの受験番号が印刷された掲示板を見上げるスタイルから、自室でこっそり画面を覗き込むスタイルにすっかり変わったようです。といっても、インターネット発表が行われるようになったのはもうずいぶん前からで、私の以前の生徒さんたちも、正午にネットで見て、数分後に合格メールをくれるという方が多かったです。 以前は、テレビで本郷キャンパスでの合
春休みにやってほしい中学英語の復習ですが、忘れてならないのは不規則変化動詞です。難しい単語ではなく、どの中学の教科書にも載っているレベルのものです。医学部受験生でも東大などの国公立志望者でも不規則変化動詞のチェックをしてみると、結構ボロボロです。"sit", "come", "run", "fall" など確信を持って変化させられますか? つづり、発音も正しくできなければいけません。 過去分詞形などは完了形、受動態、仮定法とあちこちで出てきます。難しい仮定法の規則
新高3生の中には、学年末試験が終わったらいよいよ受験生としてスタートダッシュを切ろうと気合が入っている方も多いと思います。予備校の春季講習に通いますか? 上級編の問題集を一冊終わらせますか? いえいえ、それよりも、今の時期にこそ是非やっておいてほしいことがあります。それは中学3年間の英語の総復習です。 英語が苦手だと思っている方は中1・中2・中3の問題集を各一冊ずつ、得意だと思っている方は中3か高校入試用を一冊。どちらでもないという方はその間から決めてください。何
昨日の続きです。せっかく「わかった」のに、そこで満足して勉強を終わりにしてしまう人はさらに多いのです。勉強を「スタート」した地点で止まってしまうのです。 例えば英文法で「時制の一致」のルールを正しく理解したとします。「そうか、わかった。だから答えはこれになるのか!」ととてもスッキリします。ところが、そのままにしていると、また一週間後には忘れているか、同じような文や問題でまた間違います。「わかった」あとに類題を解いたり、問題集を真似て自分でも時制の一致のある文を作っ
英文法の教材として『ネクステージ』や『スクランブル』などの短答式の問題集を使っている人は多いと思います。個人的にはこれらは抜けのチェックやイディオム暗記に使い、各文法項目を勉強するには記述式の教材をオススメしますが、それは今は置いておきます。 各問の前に四角いチェックボックスが並んでいて、できなかったものに印をつけられるようになっています。何ページかやってチェックをつけていって、さて、それで勉強したつもりで終わりにする人が結構います。これ、実は、勉強を始めてすらい
授業は理解する時間であって、板書を写す時間ではない 塾や学校で黒板やホワイトボードを使って授業している先生とよく目が合いますか? 板書をノートに書き写すのに必死になっていて、いつも先生の後ろ姿しか見えていないという人は、要注意です。 板書しながら説明する時、教えている側はほぼ同時に生徒が見てくれている前提で、(チョーク等で指しながら)「ココが」、(矢印などを書き足しながら)「こうなる」などの指示語を多用します。とりわけ説明の結論にあたる重要ポイントの時は、「
最近は多くの高校で市販の単語帳が配布され、定期的にテストなどもするようですが、これが実はありがたくないのですね……。たまたま自分にあった単語帳で適切なペースでテストがあればよいのですが、たいていは単語テストの前日と当日に大量に詰め込んで、テストが終わると忘れてしまうというパターンになっています。 以前の生徒さんで、こちらとしては目指す大学のレベルなどに応じてお薦めした単語帳はあったのですが、やはり学校で使っているものを使い続けた方がいらっしゃいました。ところが、既
明日は日大、昭和、埼玉医科の後期・II期試験です。関東圏の私大医学部では最終日となります。もう少し日程をバラけさせればいいのにという気もしますが、三月になってから何校も受け続けるのもキツいので、的が絞れてこれはこれでいいのかもしれません。 今、とても疲れていることと思います。でも、あと一日だけ頑張ってください。「もう、いいや……」と諦めずに、今日も単語を覚え、丁寧に長文を読み、何度も音読してください。いつも通りの勉強をしたら、最後にもう一度過去問を見直して、時間配
昨日は講師の側について書きましたが、定期授業を定期的に行う努力は生徒さんの側にも望まれます。長年、多くの生徒を見てきた肌感覚として、定期授業を実際にどれだけ定期的に行えたかと実力の伸びは比例しています。伸びる生徒は予定変更や忘れ物が少ない 例えば週1回の定期授業で単語テストを行う場合、普段なら7日分のテストをするところ、間が空いて10日分になったり14日分になったりすれば、テスト時間が余計に取られて、残りの授業時間でできることが減ってしまいます。区切りの良
週何回などの定期授業を主軸に受験勉強を進めていく場合、とても大切なことがあります。それは決めた曜日をできるだけ守るということです。定期授業を定期的に行うというのは言葉として当たり前のことなのですが、実はこれが意外に難しいのです。よい講師は予定変更が少ない 定期授業が定期的のできないのは、まず講師の側に問題がある場合があります。科目ごとに複数の講師がつくことがありますが、中にはかなり頻繁に授業日の直前変更をする人がいます。もちろん病気や怪我、家族の急用などは
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英文法の4択問題や間違い探し問題で、なぜその答えを選んだのか、なぜ他の選択肢では間違いなのかと解答の理由をき…
世の中はゴールデンウィークで、やれ10連休だ、渋滞だ、円安だと騒いでいますが、受験生、とりわけ浪人生にとって…
「やりたいか、やりたくないか」よりも、向き不向きを考える 前回の記事でも書いた通り、高校生や、大学生になって…
以前、『反面教師にしてほしい、消えていった医学部受験生たち⑤』で、大学4年生くらいの人たちが「逃げ」で医学部…
前回、学校の普段の勉強が大事だと書きましたが、その学校で、果たして教えていないのか、生徒の側が真面目に学んで…
塾へ行くよりまずは復習を 新学期が始まって約2週間ですね。どの学校でもそろそろ各授業のペースが決まってくる頃…
今さら共テシリーズ(?)国語編です。😊 センター試験時代に、個人的に改善してほしかったのは国語の特に現代文…
遅くなりましたが、響教育研究所の生徒さんたちのこの春の大学合格のお知らせです。 すでに入学式を終えてキラキラ…
今さら共テシリーズです。😅 英文量がさらに増えて苦行と化したリーディングと違って、リスニングは易しくなりまし…
せわしなく疲れるだけの共通テストの英語を解いていると、どうしてもかつてのセンター試験と比べてしまいます。こう…
いきなり暖かく、いや、暑くなって、桜も一気に花開いていますね。新年度になりました。実にタイミングが悪いですが…
ハイレベルな受験生を教え始めて数回目で、生徒さんがこのセリフをいうことがあります。これはもっと伸びるためにと…
自分の未熟さを直視できるか、できないか 前回の記事(『医学部や国公立を目指して浪人を決めた人へ』)で、新浪人…
基礎の徹底を 浪人を決めた人、決まってしまった人は、今後通う予備校や勉強の仕方について考え、すでに実行に移し…
第一希望の学部から合格をもらえずに別の学部や学科へ進学する人は文系理系問わずいますが、医学部というのは職業訓…
ここ数年で生徒の机から消えたものがあります。辞書です。紙辞書はとっくに全滅していますから(私のうちでは生き延…
地方出身者を惑わす首都圏交通網 私大医学部の後期入試も残りわずかとなりました。前期の繰上げ待ちや後期の二次試…
2月が終わると塾の生徒さんたちの動きはさまざまです。私大医学部の逆転大合格を勝ち取って新生活の準備に入った人…
昨日は冷たい雨の中(東京)、国公立大学の入試が始まりました。電車の大幅な遅延などはなかったようでよかったです…
「全力投球」の受験生の驚異的な伸び 丸刈りの頭と体格から一目で「野球部員!」とわかる受験生を教えたことがあり…
本格的に受験勉強を開始して1ヶ月、皆さん腰が痛くなっていませんか? 特についこの間まで運動部で毎日たくさん体…
昨日の続きです。英語に限らず、中学高校の教科担任が「ハズレ」のことはよくあります。その場合はどうすればよいの…
学校の先生にも塾の講師や家庭教師にも、「アタリ」と「ハズレ」があります。塾や家庭教師の場合には辞めたり替えた…
進学実績を上げたい中堅校に多いと感じますが、英検受験を推奨し、試験のしばらく前から放課後に居残り講座をする中…
英語早期教育ばやりの昨今ですと、小学生のうちに英検2級を取ったとか、まだ中1なのに準一級に挑戦するというよう…
中学入学時点で周囲の英語がすごそうに見えても全く心配の必要がないことは昨日書きました。今日は逆に、「すごい」…
昨年、お子さんが中学生になったお母様からご相談がありました。中学受験をして私立中学に入ったが、帰国子女や英会…
「あー、それ、ずっとわかんなかったー。違いがやっとわかったー!」 集団塾から個別指導に移ってきた浪人生がヤレヤ…
あっという間にゴールデンウィークですね。受験生の皆さんも一息ついて、4月を振り返り、改めて今後の見通しを立て…
単語暗記のお話をついでにもうひとつ。ウン十年前、私が大学一年生だった頃の友人との会話です。友「ねえねえ、受験…
体を動かすと暗記しやすい人もいる 昔講師をしていた塾は建物入り口前の歩道がとても広く、街路樹と街路樹の間とも…
しばらく重めの記事が続いたので、今日は気楽な思い出話です。かつて各地の小学校にあった二宮金次郎の銅像が、なが…
親が子に精神安定剤を与える? 浪人生活が長引いてくると、こうした生徒さんたちは心身に不調をきたしてくることが…
昔の私大医学部とはレベルが違うのに 子供は幼児の頃から成長の段階でことあるごとに「将来なにになりたい?」と訊…
親の「圧」強め、子供の「跳ね返し力」弱めの場合 親や一族が医師で病院経営もされている方の中には子供が複数人い…
親の「圧」強め、子供の「跳ね返し力」強めの場合 親が医師で、特にクリニックや病院を経営している場合には、その…
親御さんや一族が医者の場合、お子さんにも医者になってほしいと望み、お子さんの側もその「圧」を感じている場合が…
私自身にも覚えがありますが、学校や大学選び、学部選びについて、親をはじめとする家族の期待を、たとえ親が口にし…
「リンゴをひたすら剥きました」 昨日の記事とは別の医学部一浪生と支えたお母様のお話です。高校時代は「全然勉強…