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  • 622 米実質金利水準の修正

    ここでは、実質金利=名目金利-コアPCE価格指数前年同期比上昇率 とする。 今の水準が適当なのかどうかはわからないが、インフレを抑制しようとしていたので歴史的には高い水準にある。 しかし、インフレの鎮静化が明確になったので、実質金利を下げようとしている。どこまで下げようとしているのかは不明。但し、FRBはマイナスにはしないと言っている。 どこまで下げるかは米国経済次第だろう。景気後退に陥れば、マイナスということもありえる。 ちなみに、10年金利は、感覚的には物価上昇率+1%程度まで下がりそうだ。物価上昇率が2%まで低下するとすれば、10年金利は3%まで低下するかもしれない。(今は

  • 621 フランスに問題が発生しているようだ

    市場が米国、中国、日本に注目している中、欧州のフランスも重大な局面に立たされている。フランスの10年国債利回りは、世界金融危機以来初めてスペインやポルトガルを上回る。またイタリアやギリシャとの利回り差も、過去10年以上で最も接近している。フランスから一気に資産が逃避する可能性がある。 https://x.com/tomoyaasakura/status/1839562109514100923 私がファンドマネージャーをしていたころの経験から、日本の投資家は、ユーロ圏債券の中でドイツは利回りが低すぎて、イタリアは信用リスクが高すぎて敬遠していた。結果としてフランスを好んでいた(仏のオー

  • 620 石破氏が次期首相に

    9月27日(金)、石破茂氏が自民党総裁選に勝利し、次期首相になることが決まった。市場は高市氏の勝利を待ち望んでいて、石破氏の勝利に驚いた。 高市氏は「今の利上げは愚かだ」と発言していた。高市氏の勝利に対する市場の期待は、円安、株高を引き起こしていた。結果は、石破氏の勝利で、相場は円高、株安にと反動となった。 石破氏は、過去の金融刺激策を批判しており、今の利上げについて「正しい政策軌道に乗っている」と利上げを支持している。 石破氏は、また、法人増税と金融所得増税を支持している。 法人税増税は、その分epsの低下につながるので株価にはネガティブである。 金融所得課税強化は、前回岸田氏

  • 619 米国株(S&P500)のPER

    PERが上昇する場合は、 (1)epsの増加に比べ、株価の上昇の方が速い場合。 (2)epsの低下に比べ、株価の低下の方が遅い場合。 (3)epsが低下する中で、株価が上昇する場合。 がある。 PERが極端に高くなるのは、epsが急減少する場合。 ITバブル崩壊やリーマンショックなどの時は、epsはゼロ近くまで低下してしまうが、株価はそこまで極端に下げない(純資産価値などで下支えされる)ので、必然的にPERは高くなる。 こういう時のPERは参考にならない。 なので、PERを見るときは、増益時だけを見ることにする。 次のグラフの黒線は、epsが過去最高を更新している時のPERである。

  • 618 日米株式相場の妥当値と基本感

    日米株式相場(TOPIXとS&P500)の今の妥当値は? そして、今後の動向の基本感は?

  • 617 FX必須情報#036 為替相場と金利差

    参照 ・2024年8月19日 590 大きいようで、さざ波 ・2024年8月22日 592 FX必須情報#035 為替相場と金利差 為替相場は、「時々ファンダメンタルズを反映する形で仕切り直ししては金利差と連動」というパターンになることが多い。なので、中長期的にはファンダメンタルズが重要になるし、短期的(あるいはファンダメンタルズに大きな変化がない場合)には金利差が為替相場にとって重要だ。 とはいうものの、 (1)米独豪などの10年金利はほぼ一致して動いており、金利差動向を読むのは難しい。 (2)金利差と言っても、短期金利差なのか、5年程度の中期金利差なのか、10年とい

  • 616 ドル円、米金利 2008年との類似

    今次局面は2008年3月と似ている。 投機筋の円ドルのポジションでは、 2008年3月4日、2024年9月10日がピークだった。 2024年9月10日以降のドル円の動きは、2008年3月4日以降の動きと似るのではないかと思う。

  • 615 CFTC 為替先物の投機筋のポジション 2024年9月17日時点 円ロングピークアウトか?

    前回記事 2024年9月2日 599 CFTC 為替先物の投機筋のポジション 2024年8月27日時点 円高方向に定着 2024年8月25日 596 CFTC 為替先物の投機筋のポジション 2024年8月20日時点 投機筋の変化 投機筋の円ドル先物ポジションはピークアウトしたようだ。 ここからしばらく円安がつづくかもしれない。 引き続き、毎週、日本時土曜日の朝にCFTCから発表される、前火曜日時点の投機筋のポジションに注目していく。 また、当然ながら、日米2年金利差にも注目していく。 では、為替先物における投機筋の円、ユーロ、豪ドルのポジションを見てみよう。また、投機筋の

  • 614 円ドル先物の投機筋のポジション 類似の2008年は円安を示唆

    今次局面は2008年と似ている。 2008年には9月15日にリーマンショックが起きた。今回はどうだろう?そうしたイベントが起きなければ、2008年の再来にはならない。 それでも、しばらくは2008年と類似した動きになるのではないか? 円ドル先物の投機筋のポジションは、ショートポジションが急減し、ロングポジションが急増し、ネットで円ロングなっている。 青色の線はロングポジションだが、歴史的にほぼ上限に達している。2008年と同じとすると、ここからロングポジションは減少していく。日米金利差は依然大きく、キャリーロス(スワップ損)が出ることから、円ロングを維持するのは難しいからだろう。

  • 613 植田総裁 2024年9月20日 金融政策決定会合後の記者会見

    記者会見、ず~と見ていたが、殆ど頭に入らず。 寝る前にでも、もう一度見直してみるつもり。 日銀は20日の金融政策決定会合で、0.25%の政策金利を据え置くことを決めた。 植田総裁は就任時から、何度も、「秋に米国経済が変調をきたす可能性があり、そうなれば金融政策の正常化(利上げ)が困難になるかもしれない」と、その前にゼロ金利解除しておきたかった。そして、実行した。 既に、ゼロ金利解除はしており、米国経済は変調をきたさなかったものの0.5%の利下げがあった。ここで、利上げを敢行すると、さらに大幅円高を起こし、再びデフレのリスクに見舞われるかもしれないと、考えたのだろう。 そもそも、こ

  • 612 日本の消費者物価

    ますます、良好(脱デフレ) 物価構成要素のうち、特に重要なのは持ち家の帰属家賃を除くサービスとその他財(その他とは「エネルギーと食品除く」という意味)だ。安定してきている。 次がポイント。今日の植田総裁の記者会見でも話が出た。

  • 611 日本株と為替

    コメントがつけにくいのでグラフだけ。 これまでは、こういうのはXにupしていたが、noteにも上げることにする。 メンバーシップの参加者が増えて、何かコメントがもらえるようになりたいとは思う。 以下、日本株価として日経平均とTOPIXを使っているが、特に意識して使い分けしていない。新聞・雑誌などに投稿するときは日経を使っている。通常はTOPIXを使っている。 さらに長期では、 参考まで TOPIXと円ベース銅価格 銅価格はグローバル景気を反映するので、日本株を世界経済と為替で説明しようとするもの。 次は、TOPIXとドルベース銅価格 さらに参考まで 米国株と銅価格

  • 610 パウエル議長 2024年9月18日 FOMC後の記者会見

    利下げは政策金利の再調整。金利の正常化。中立金利への回帰。 現状インフレは鎮静化しつつあり、経済は堅調で、今日決めた政策の狙いは、今の状態を維持することにある。 政策金利の再調整へ舵をきることができるのは、インフレ率は目標に大きく近づき、持続可能なペースで2%へと向かっているという確信が強くなったこと。 なお、住宅ローン金利を含む金利水準について。 金融政策は引き締め的な政策から中立的なものへと移行を始めた。時間はかかるが、予測通りに事が進めば、金利は低下していくだろう。そのペースは経済のパフォーマンス次第だ。

  • 609 米 最も重要な住宅関連指標 data更新

    609 米 最も重要な住宅関連指標 data更新

  • メンバーシップはじめました

    メンバーシップをはじめました。まだ手探り状態ですが、試行錯誤しながら進めていきたいと思っています。参加いただけると嬉しいです。 参加していただきたい方は、投資、金融・経済に興味がある人。FXや株式投資などをしている人。 メンバーになれば、 (1)投資、金融・経済関連のメンバー限定記事の閲覧ができます。記事閲覧だけ希望の方も大歓迎です。 (2)掲示板を利用でき、質問もできるほか、ご自身が市場動向をどう見ているかなども発言できます。情報交換などコミュニケ―ションを広げていきたいと思います。 また、こういう記事を書いてほしい、こういうグラフを作ってほしいなどの要望にも、可能であれば対応

  • 608 米 鉱工業生産と小売売上高 強くもなければ弱くもない

    米国経済は決して弱いわけではない。景気後退に入る可能性が高まっているようにも見えない。 しかし、FRBは利下げを急いでいる。 急がなくてはならない理由があるのだろうか? あるとすれば、リーマンショックや中小金融機関がバタバタ倒産するようなイベントが起きる可能性だ。 残念ながら、これがいつ、どこで起きるのかを予想するのは難しい。 とにかく、短期金利を下げ、銀行の逆ザヤを縮小する必要があるだろう。 他ならぬFed自身の逆ザヤもひどく、FRBは大幅な債務超過に陥っている。 米国債に入れ込んだ日本の農中しかりである。 さりとて、利下げを急ぎ過ぎてインフレが再燃すれば、取り返しのつかない事態にな

  • 607 米国金融政策と経済 どうなる?

    全てはウォラー理事の講演の通りだ。     市場は、景気後退を回避するために、FRBはドラスチックな利下げを行うと考えている。 しかし、次回のFOMCで0.25%の引き下げか0.5%の引き下げかは難しい問題だ。ウォラー理事はどちらともとれる発言をしている。要は、本人もFRBもわかっていないのだ。   利下げが速すぎれば(堅調な消費を刺激して)インフレを再燃させかねない。 利下げが遅すぎれば、景気後退に陥るリスクが高まる。 FRBの金融政策は難しい状況に置かれている。   利下げが速すぎてインフレが再燃すれば再度金利は上昇する。 利下げが遅すぎて景

  • 605 ウォラー理事渾身の講演 The Time Has Come

    9月7日、米国雇用統計の発表があったが、それよりウォラー理事の講演の方がインパクトがあった。 ウォラー理事は「利下げしなければ景気後退するだろう」と言わんばかりだったからだ。債券市場は今後の大幅利下げを予想し金利は低下。株式相場は景気後退リスクから下げた。為替市場は米国景気後退だけを見ていない。 ウォラー理事の講演はパウエル議長のFOMC後の記者会見を捕捉するのもだ。逆イールドカーブやサームルール、フィリップス曲線などが、今回は有効でないと考えていることの説明、今回の景気の問題は需要不足からきているのではないと考えていることなど、わかりやすい(でもないかも?)。 ウォラー理事はこの

  • 604 ISMサービス業 何とも言えない水準

    多くの調査対象企業で低水準から中程度の成長が報告された。高コストと高金利の圧力が続いていることが事業に悪影響を及ぼし、販売軟化を招いているが、サービス需要はなお底堅い様子。 ・景気後退が間近に迫っているという懸念は薄いが、サービス業の成長は止まっている感じ。 ・経済は減速しつつあるようだが、景気後退の兆候はまだ見られない。 ・ビジネスは順調です。[農林漁業] ・住宅市場は、借入コストの上昇により引き続き停滞しています。[建設業] ・活動は増加しています。[金融・保険] ・ビジネスは引き続き好調です。[ヘルスケア&ソーシャルアシスタンス] ・全体的なビジネスは改善しています。

  • 603 ADP雇用統計も弱い

    米ADP社が5日発表した8月の全米雇用報告では、民間部門雇用者数は9万9000人増と、2021年1月以来の低い伸びとなった。賃金上昇率も21年以来の低い伸びだが、安定しつつある。 企業は積極的な人員削減には動いていないものの、高金利に対応するため採用ペースを落としている。 なお、というか但し、別途発表された先週の新規失業保険申請件数は、前週比5000件減少の22万7000件と、7月初旬以来の低い増加数となった。これは雇用堅調を示唆。 6日発表の非農業部門雇用者前月比の市場予想は+16.5万人だが、ADP雇用統計からの推計では10万人程度の増となる。一方、新規失業保険申請件数による推

  • 602 米国 求人軟化しているのだが・・・

    何度も書いているが、相場見通しのキーは米国経済がリセッションに陥るかどうかだ。 どの景気指標が注目されるか? 景気後退に陥ってしまえば、全ての指標が悪くなるので、”どの”も何もない。 今の段階では、 パウエル議長は、雇用市場は悪化し始めると早いと言っており、雇用動態調査(JOLTS)による非農業部門の求人件数、および求人情報サイトを運営するIndeed社の求人件数指数を注目しているようだ。また、失業率の上昇も気にしている。 投資家が景気を気にするのは、企業収益がどうなるかを知りたいからだ。その意味でISM指数は過去非常に重要な指標だったが、今次局面では何か問題が起きていて、ISM指数

  • 601 米ISM製造業は低迷続くが?

    8月のISM製造業指数が発表になった。低迷している。市場では、これまでの利上げの影響と見ている。 新規受注の減少や在庫増加から、製造業の活動は当面低迷が続く公算が大きいことが示唆される。 造業の活動の低迷が続いていることを印象付けるが、前月からほとんど変化がない。にもかかわらず、相場は大きく動いた。 相場は景気動向に敏感になっている。   ・米国10年債利回りは低下。3.85%を下回った。 ・米金利の低下を受けて円高になった。しかし、ドルインデックスは小幅に上昇し、約2週間ぶりの高水準となった。 ドルは主にオーストラリアドルに対して上昇した。米国経済も軟調に向かっているが、

  • 600 新規失業保険申請件数でみる米国景気と雇用統計予想

    米国景気指標で最も信頼できるのは新規失業保険申請件数。全数調査で、リバイズが殆どない、週次で速報性が高い。 概観 通常、失業保険申請件数が増えていけば景気は悪化している。今年に入って景気は軟化している感があるが、弱いわけではない。 GDP前期比 新規失業保険申請件数で、実質GDP前期比を占うと、軟化していると思われたが、足元で持ちなおしてきている、 GDP前年同期比 前年同期比で見ると、景気軟化の様子は全く見られない。2%製著持続を示唆している。 次に、新規失業保険申請件数から、非農業部門雇用者数前月比変化を推計すると、

  • 599 CFTC 為替先物の投機筋のポジション 2024年8月27日時点 円高方向に定着

    前回記事 2024年8月25日 596 CFTC 為替先物の投機筋のポジション 2024年8月20日時点 投機筋の変化 2024年8月18日 589 CFTC 為替先物の投機筋のポジション 2024年8月13日時点 続凄まじい巻き戻し 今、為替市場の最大の注目は「投機筋のポジションの巻き戻し」がどうなるかだ。なので、今は、毎週、日本時土曜日の朝にCFTCから発表される、前火曜日時点の投機筋のポジションのウォッチは欠かせない。 では、為替先物における投機筋の円、ユーロ、豪ドルのポジションを見てみよう。また、投機筋のポジションと日米金利差の関係も見てみる。

  • 598 米 物価上昇率は低下傾向、消費は堅調 維持

    インフレは着実に沈静化しつつある。 FRBのターゲット対象であるPCE価格指数の7月の前年同月比伸び率は2.5%で、低下傾向維持。 パウエル議長は先日のジャクソンホール講演で、CPIからの推計として2.5%と正確に予想していた。 エネルギーと食品を除くコア指数では2.6%。 FRBの目標である2%に近づいている。 FRBは9月のFOMCで4年半ぶりに利下げする見通しだ。 住居費、食料、エネルギーを除いたPCE価格指数の前年同期比上昇率は7月で2.04%。着実に低下しており、目標圏内に入りつつある。 個人消費支出(PCE)は依然伸びている。消費は堅調維持。 個人消費は全ての予想をはる

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