展示できるものはなんでも。中締めの展覧と考えたのが2016年の『深川の人形作家石塚公昭の世界』(深川江戸資料館)だったが、終了後しばらく図書館に入り浸り、浮世絵やかつての日本画ばかり眺め、その自由な表現に、写真、西洋画の自由を阻害しているのは陰影ではないか?と陰影排除第一作の三遊亭円朝を制作。翌17年に『谷中円朝まつり』(全生庵)で円朝旧蔵の幽霊画と共に円朝像を展示した。搬出の際、対応の若い坊様に玄関先で「いずれ寒山拾得を制作します」といった記憶があるから、おそらく陰影の排除は、寒山拾得制作が前提にあったことになる。そういったのは全生庵が寒山拾得ゆかりの臨済宗で、これは縁がある、と。臨済宗の寺がそこらじゅうにあることすら知らなかった。余談だが、記念に新発見の鏑木清方作お菊他、伊藤晴雨などの幽霊画の名品との...幽霊達の総意