ピアニストのフジコ・ヘミング(Georgii-HemmingIngridFuzjko、1931年12月5日-2024年4月21日)さんは言う。「人間は、何の為に生きるのかって考えてみると、苦難を乗り越えていく為に生きるんだと思う。何もしないで、生きて行こうなんて生き方はダメよ」と。受難と言う考え方は宗派宗教構わずあり、生きる事自体が修行てなものだが、だからこそフジコ・ヘミングさんの言葉も響こうと言うものだ。話は変わるが、最近は高度経済成長の頃のレコードをまた買って聴いているのだが、それは「失われた30年」でうんざりしているので、その時代に(無意識に)ノスタルジアを感じているのだろう(と自己分析をしている)。そんなでもないが、1971年のバイロイト音楽祭で上演されたワーグナーの歌劇「さまよえるオランダ人」の...苦難を乗り越え