アメリカでの高齢者は、日本やドイツより平均収入が多いと言いますが、調査すると不思議なことに、「日々の暮らしに困ることがある」といいます。アメリカでは主な収入源に占める〝公的年金〟の割合が55%と、日本やドイツ(70%台)より極めて少ないのが実情のようです。公的年金に頼れないアメリカ、そして収入の少ない日本では、〝高齢者が収入を得るために働かざるを得ない〟という現実があるようです。働く目的で多いのが家計維持のためですが、自身の生きがい、能力をいかすためとか、健康維持など、ほぼ共通して挙げられ、社会貢献がしたいという人もいます。2023年に公開された「国民生活基礎調査」によれば、「年金だけ」で暮らしている人が4割、「年金が80%以上を占める」人まで入れると6割です。この調査によれば、65歳以上の人を含む「高齢...定年退職後の生活費はどのくらいか