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  • 粉雪舞う白い世界で その26 「イオリ アイシテル」

     私は退院してからすぐに今まで通り、スナック「ゆり」で働き始めていた。ぼおっと休んでいるより、仕事をしている方が気が紛れた。私はゆりさんに頼まれて、お客様にだす料理の材料を買いに店の外へ出た。急いで買い物を終え、店へと帰る道を早足で歩いた。冷える

  • 粉雪舞う白い世界で その25 同じ空の下のどこかで

     次の日、私はMRI検査という脳のレントゲンを撮った。病院の食事を食べ、あとは何をするでもなく、ただぼんやりと過ごした。本を読みたかったけれど、まだ脳を疲れさせることはやめなさいと看護師さんに注意された。私は窓の外の木の枝に止まる鳥を、所在なく見て

  • 粉雪舞う白い世界で その24 粉雪舞う白い世界で

     気が付くと、私は真っ白な部屋のベッドに仰向けで横たわっていた。ゆっくりと目を開くも、蛍光灯の光が眩しくて何も見えない。しばらくするとやはり白くて高い天井が目に映った。そのままぼんやりしていると、誰かが私の手を握りしめた。「りお!」今度こそしっ

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