chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
tekedon638
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2022/02/27

arrow_drop_down
  • 紛争の種

    毎年夏になると、宿命的な夫婦間トラブルが2つ、必ず発生していた。そのひとつは、夜間のエアコンの温度設定に因るものだった。大の暑がり屋の連れ合いは、設定温度が低めでないと眠れない。対する私は皮下脂肪が少なく、発汗によって体温を下げる体質、設定温度が高めでないと、夜中に寒さを感じて目が覚めてしまう。正反対の体質だから、なかなか双方満足する温度設定は不可能で、どちらかが快適なら相棒は不快のシーソーゲーム。それで、不倶戴天の仇同士のような間柄になってしまう。ところが夫婦共に老いたら、双方自律神経の働きに変化を生じたのか感覚が鈍くなったのか、設定温度を妥協することができるようになってきた。これで、ひとつの諍いの種は、解消に向かっている。ところがもうひとつの紛争の種が、厳然と今も2人の間に居座っている。それは網戸の問...紛争の種

  • 弥生時代の吸い物考

    お米と淡水魚の食文化に興味のある老生、「古代近江の歴史探索」にのめり込んで以来、すっかり鮒ずしに馴染んでしまった。現地に行けない時も、鮒ずしを送ってもらっている。酒の肴にこれがあると嬉しい。初めの頃は、その発酵臭と姿形に怖気を震っていた老妻も、近頃は馴れ、鮒ずしのお茶漬けを食べるまでになった。食に保守的な彼女としては、稀有なことである。鮒ずしを注文する際に、魚体が漬けられていた発酵白米も添えて貰うことにしていて、これで吸い物をつくることを覚えた。老妻の評判も悪くない。発酵白米に、薬味のカイワレを散らして熱湯を注ぐと、微かな鮒と米の旨みに塩味・酸味が調和した、独特の風味の汁が出来上がる。老生は弥生時代の近江の人々も、この吸い物を飲んていたのではないかと推測している。味噌も醤油も知らなかった時代、食事には、即...弥生時代の吸い物考

  • 横着体操

    すでにご案内の【3つのエクササイズ】中の【ハイハイ運動】をやっていて、横着者の老生、気がついた。せっかく床に両手・両足を着けているのに、〈ハイハイ〉だけでは何やら物足りない。奮発して〈プランク〉と〈腕立て伏せ〉を〈ハイハイ運動〉の前後に課してみることにした。マット上で行う体操は、日頃面倒臭くて遣りたがらなかったから、一石三鳥のこのエクササイズ、悦に入って励んでいるが、発想が不純なので効果の程は?・・・小学校時代に教師に嫌われた横着癖だけは、衰えていないようだ。横着体操

  • 権威主義

    その国の国民の大多数が、事大主義(長いものに巻かれること)の傾向を帯びていると、自ずと権威を崇拝し権力に盲従する国民性が出来上がる。権威を慕い権力に従順であることで安心を得たいからである。権威主義を育てるのは、権威を具える当の本人でなく、無数の被支配者、民衆であると見てよいのではないか?何ら権威にも権力にも与ることのない、無力な一般民衆の権威への跪拝の念が、石垣のように積み累なり、権威主義を確固たるものに支えるのだと思う。この国の歴史の時代区分に「古墳時代」があるのは、それほど国内に多数の古墳が築造され、その遺跡が多く出現したからである。私たちの先祖は、祖霊信仰ばかりでなく、権威を崇敬すること尋常でなかったことが推察される。上からの強制だけでは、あのような巨大古墳を多数造りつづけることはできなかったと思う...権威主義

  • ゆきずりの人々

    私たちは、その短い人生の途上で、膨大な数のゆきずりの人たちとの出会いと別れを体験している。会ったことも別れたことも露ほども意識しなかった接近である。交誼のあった人たちを凌駕する膨大な数の人たちと接近している。その人たちのそれぞれから見れば、私もその人たちのゆきずりの1人である。そもそも社会活動というものは、人と人との出会いを促すものであるから、人が社会に出れば、人との接触は増える。我が身を顧みるに、幼馴染から始まり、隣近所の知り合い・学校連れ・同僚・仕事仲間・取引先など、比較的長期に亘る篤い誼によって生活が成り立っていた。濃く深い誼から薄く浅い誼まで、それは同心円状に繋がっていた。それと全く同じ時期に、無数の人たちとの、限りなく薄く浅い接触またはすれ違いがあった。「行きずりの縁」の人たちである。存在を互い...ゆきずりの人々

  • 世襲政治家の演目とシナリオライター

    頭の善い人は、問題の核心と其の経路を即座に明察できるものだが、問題の解決となるとそんな単純なものではない。問題には、様々な要因が絡んでいて、それらの要因には欲望・願望から主義・思想・信仰、時には偏見や怨念まで絡んでくるから、一筋縄ではいかない。頭の善し悪しが問題解決能力を左右することは真理だろうが、解決には頭脳の明晰さ以外の多様な能力が必要であると思う。例えば押しの強さとか、度胸・勇気というもの、人情の機微に通じていることも、大きな解決の要素になりうる。小泉農林大臣は度胸がよいと思うがどうだろう。小泉大臣の鮮やかな政治判断には、側近の誰かのシナリオがあったと見られている。農相経験者の野村何某が苦言を呈していたが、これまでの農相ができないことに手を付けたのだから、台本を書き演技指導をした頭のよい人が存在した...世襲政治家の演目とシナリオライター

  • リソース

    企業にリソースがあるのと同様、人にもリソースがある。若い頃からその人の努力や幸運によって蓄積された、諸々の経済的・社会的・生物的資源である。知識・技能・技術・人脈・親交・趣味・富・身体・健康・知脳・感性・経歴その他多岐にわたるリソースを活用することで、私たちは仕事と生活を維持して来た。人は80歳を超える頃には、若い頃から蓄え培って来た自身のリソースの殆どを失ってしまう。富は最も重要なリソースのひとつに見えるが、富そのものに個性はなく、生命活動に何ら資するものではない。人のリソースは全て消耗財であって耐久性は無いに等しい。新たにリソースを増やすことも出来ない。増やそうとして投資をしても、成果が必ず出るものでもない。人生に於いては、リソースの再生産は出来ないのである。それに気づかないで、今も過去のリソースに依...リソース

  • 佐鳴湖への散歩

    梅雨の間は散歩はできないと諦めていた。スマホで雨雲レーダーの画像をきにしながら歩くのは、何とも面白くない。前線・線状降水帯・気圧の谷・低気圧などが目白押しの気象下の外きは諦めた方が好い。傘を携行して外出すると、ほぼ間違いなく置いて来てしまう。今日は朝から、こんな我儘老人でも散歩したくなる好天に恵まれた。梅雨の最中でも、どうかするとこんな日が、1日や2日はある。ひと月ぶりに佐鳴湖畔への道筋を往復した。伐って伐っても再生するクワノキいつもと違うのは、腸腰筋を使って歩くという、普段と違う歩き方の練習を兼ねていた。昨夜YouTubeで知ったばかりである。オッチョコチョイだから、何事もすぐ試す。気が乗っているから歩行は捗り、湖畔の公園にアッという間に着いた。人の触れ合いを期待させる「ふれあい橋」から、川の上・下流を...佐鳴湖への散歩

  • 雨あがり

    朝から降っていた小糠雨がいつの間にかあがっていた。梅雨入りした翌日の静かな夕べ。梅雨の間は、薄暮の晴れ間がとても印象深く好きだ。朝から待っていたこの時、老生早速べランダから降りて、成魚と稚魚各ひと鉢のメダカに餌をやった。雨のため丸一日給餌を停止していた。晴れている日なら、朝晩1回の給餌を忘れない。孵化したばかりの針子の餌は、成魚の餌を成長段階に応じて手づくりのミルで最適の大きさに挽いて与えている。今年は鉢の雨覆いを整備したので、降雨時の稚魚・成魚の流失が改善した。産卵床にはもっぱらホテイアオイの根を切り詰めたものを使っている。この草が越冬できることがわかってから、あれこれ試さなくなった。雨あがり

  • 質の違いと好みの違い

    舊い話で恐縮だが、「違いが分かる」というキャッチコピーがネスカフェ・コーヒーのCMで使われ、その後様々な場で流用された。「違いがわかる人が選ぶネスカフェ」つまり品質が高いことを強調するコピーだったかと思う。其の頃からだろうか?「上質」などという耳慣れない言葉が、CMなどで使われるようになったのは。「違い」には「質の違い」もあるが、「好みの違い」というものがある。この「好みの違い」が人間には大切で、いくら質が優れていても好みが合わないものは駄目である。100人百様の好みに叶うモノなどあるはずも無く、さしもの「質の違い」も、「好みの違い」の前には、アッサリ兜を脱がざるを得ない。コーヒーで言うと解り易い。コーヒーの「質の違い」とは、希少品種とか等級、産地に由るものだが、「好みの違い」となると、飲む人の嗜好が前面...質の違いと好みの違い

  • 無理・無茶は無知の申し子

    無知は無理を生み無茶を育てる。無理と無茶は、無知の申し子である。悲劇の根源は無知にあると、考え続けて来た。この場合、知とは社会(人文)と人間(自然)に対する知識である。学校のカリキュラムで教えられるものではない。かつて都内で、戦前から中華飯店のオーナーだった人が、戦後になって「日本人はムリ・ムチャ・ムキ」の「三ム」だと、雑誌記者に語ったことがあった。戦前の軍国主義、戦後のエコノミックアニマルと揶揄された猛烈な経済活動の数々・・・思い当たる節が多い。鋭い指摘だと思って忘れなかった。昔の趣味の登山では、これを金科玉条にしていた。今日の中国は、共産党指導の下に、ムリ・ムチャ・ムキを押し通そうとしているかに見える。インバウンドのごく普通の中国人と遭遇し行動を目撃した人たちの中から、目に余るマナーや道義心の欠落と民...無理・無茶は無知の申し子

  • 伊達の薄着

    年甲斐もなく伊達の薄着で見栄を張る老生、低温と雨の不順な天候を無視して半袖シャツで過ごす日が多かった。その結果とうとう先月、タチの悪い風邪をひいてしまった。毎日の寒暖差が激しく、自律神経に異常を来していたのだろう。風邪らしいと思うのだが、鼻水が絶え間無く溢れ出て喉はムズムズくすぐったい。痛く腫れないから、熱も出ない。そのうち、クシャミ・咳が出始め、2・3日後には痰を見るようになった。発病当初の2日間ぐらいは微熱が出ていたと思う。日頃免疫力の強化に吝かでない老生も、治りの遅さに、自身の自然治癒力の衰えを痛感した。この風邪は消化器系にも害が及ぶらしく、最悪期には食欲まで低下した。重い症状は御免だが、軽くても長引くのは困りもの。寝込んだのは、一昨年のコロナ以来である。インフルエンザにも罹らず上出来と思っていた矢...伊達の薄着

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、tekedon638さんをフォローしませんか?

ハンドル名
tekedon638さん
ブログタイトル
道々の枝折
フォロー
道々の枝折

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用