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躁鬱の会社員です。お散歩と旅行と読書、思考の記録など。

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千野
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2022/01/28

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  • 脊髄反射的な「定型文」に対して感じる、半ば脊髄反射的な憤りとしての火炎

    私が嫌いなのは、web上で特定の語句を入力して検索を行うと、結果の一番上にまるで広告のように厚生労働省の「自殺対策 - 電話相談」というページが自動的に出現する現象。タイトルからページの内容に飛ぶと、そこにはなんとかSOSとかなんとかホットラインとかこころの健康なんとか……など、いわば「つらいときに相談する場所」として「用意」された連絡先が羅列されている。こちらへどうぞ、と「誘導」するような形で。まるで、こちらに来さえすれば助けてあげますよ、と言わんばかりに。私がそれを求めているのではなくて、ある語句(しかも希死念慮とはそこまで関係のなさそうな言葉)の検索結果に、勝手に登場しただけなのに。内容自体も別に優れたものではない。

  • 魔法のソーダ水

    スーパーマーケットの、お菓子作りの材料が置いてある一角で見かける、「ケーキマジック」という商品を眺めるのが幼い頃から好きだった。特別な存在だった。それは製菓用に売られているお酒で、楕円形をし、底だけが平たくなった取手付きのガラス瓶に、エプロンを着用したうさぎの絵のラベルが貼られている商品。中央上部に注ぎ口がある。ラムダーク、オレンジキュラソー、ブランデーにキルシュヴァッサー……数々の単語をまだ知らない子供の耳には、まるで呪文みたいに響く、魔法薬じみた名称に惹かれていた。

  • 猟奇パッション、果物の甘い香り|ほぼ500文字の回想

    「なんと、うまそうなつらだ」鹿児島県産のパッションフルーツ3個入りを買って以来、毎日彼らを眺めてこう考えている。情熱、ではなくて「受難(パッション)」の果実というのもなかなか面白い名前で、それが「磔刑」の十字を連想させる花の形状に由来する(トケイソウ属の仲間なのだ)……と知ってはいても、どうしてもプラ容器に収められた3つの実が、身を寄せ合って何らかの苦難に耐えているように思えてきてしまう。

  • 【宿泊記録】ビジネスホテルマツカ - JR穴吹駅周辺の宿泊施設、朝食付き|四国・徳島県ひとり旅(5)

    脇町の重伝建保存地区を見学するにあたり、宿泊したのはビジネスホテルマツカ。JR穴吹駅から徒歩で約15分、オデオン座までは約20分といった立地で、このあたりは特に路線バスなども通っていないため、散策気分でぶらぶら歩いてみるのが吉。面白いものが沢山ある。歩くのがあまり好きではない人には面倒かもしれないけれど……。個人的に嬉しかったのは、ホテルのすぐ近くにスーパーマーケット「マルナカ」が存在していたこと。

  • JR徳島線を利用して城下の脇町「うだつの町並み」を訪う - 阿波藍のふるさと吉野川|四国・徳島県ひとり旅(4)

    JR四国のコーポレートカラー(と、言うらしい)は明るい水色で、私はこれがとても好きだった。駅名の看板に使われているロゴや、車体を彩るラインにもしばしば使用されている、爽やかな色。詳細を調べれば「澄んだ空の青」のライトブルー、と出てきて深く納得するとともに、自分が抱いている印象の方はさらにその空を映した海の色や、風、大気の色の複合なのだとも思う。どれかひとつに留まらず……。高校生時代に四国を訪れた時と、これは全然変わらない。特定のものではなくその土地の印象自体に何らかの色を見出すのは、ある数字を眺めて、そこから色を連想するのと少しだけ似ている気がする。

  • 茱萸の実、桑の実、幻の烏瓜の実

    古い監獄の敷地内にグミ(茱萸)の実が落っこちていた。 もちろん忽然と出現したわけではなく、通路近くの茂みには元となる樹が生えていて、枝から地面に落下してきたのだろう。実の、張り詰めたうすい皮は光を透かして、同じように半透明の果肉を輝かせ、磨いた宝石そっくりの姿を見せていた。ぷるぷる、つやつや。

  • 誇り高き魔術師と人を信じられなくなった王様《The Forgotten Beasts of Eld(妖女サイベルの呼び声)》P・A・マキリップの小説

    来年で原著の出版から50年を迎える作品、パトリシア・A・マキリップの《The Forgotten Beasts of Eld》を読んだ。第一回世界幻想文学大賞の、大賞受賞作。タイトルは安直に訳すると、「エルドの忘れられた獣たち」……に、なるだろうか。その通りに、作中にはとてもとても魅力的な、不思議な魔力と伝説を背景に持った賢い幻獣たちが登場するのだった。

  • 昼、ひっそりと開いては閉まるお蕎麦屋さん|神奈川県・横浜市

    この店は基本、土日も営業しているが不定休で、昼間の1時間半しか開けていない。営業しているかどうかは、のれんの有無が目印。入店すると「うちは『おまかせ蕎麦3種』のコースひとつしかメニューがございませんがよろしいですか」と聞かれ、はい、と答える。また「温かいお蕎麦は鰊と鴨が選べますがどちらになさいますか」と聞かれるので、鴨、と答える。季節によって変わる冷蕎麦(5月)は茶蕎麦だった。そば茶の提供のあと、最初に出てくる。

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