多摩丘陵地域での暮らし、テレワークと首都圏の通勤、知的財産関連の仕事の情報などを紹介しています。
現在暮らしている多摩丘陵の情報や、首都圏での通勤、テレワークなどで感じることなどを共有していきます。
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坑 道 「私」の部屋の地下を 灰色に膨れ上がった男たちが 掘り続けている 硬い地層には 肉が剥がれ落ち 骨だけになった指を突き立て 柔らかな腐葉土は 歯の抜け落ちた 口いっぱいに詰め込みながら 少しずつ、少しずつ あの北の駅に向かって あの霧に包まれた山で 黄色い蒸気を噴き上げる...
朝 目覚めて ホテルの部屋の 窓ガラスに当たり 砕けながら滑り落ちる 雪に気づいて 感じたのは 寒さ ではなく 遠さ、だった 灰色の建物の壁に囲まれた空間を 雪が舞っていた とても静かだった そして 不意に 一人きりだった 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 新品価格 ...
気 配 夜の 暗闇の中で 息を潜めていた その時 身体の表面を ざわざわと激しく 波立たせたのは 深い底から 沸き上る瞬間を ひっそりとうかがう 黒い毛皮の 獣の (…ケハイ… 腐朽船群 (暖淡堂書房) 新品価格 ¥1,200 から (2022/8/3...
風にしなる 枝も葉も 何もかも 落としてしまった 竹のような男が 風に吹かれ しなる しなる 風を切る音を あたりに 撒き散らして 足を地面に踏みしめて しなる しなる 湿った 雨をはらんだ風に 煽られて 太い うなり声を 吐きながら しなる しなる しなる 枝も葉も...
緩やかにずれる 夏の夜 しつこく続く歯茎の痛みが 「私」の中の何かをざわつかせ それに激しく促されて 不意に 前のめりになりながら 遥かな涯の叫び声を聞きながら 「私」と「身体」が 緩やかにずれる 痛みとともに 置き去りにされたのは 「私」、の方だった ...
風と雪 足元を駆け抜ける子犬を追って ただズルいだけの気配が 落ち葉をめくる その冷たさがとても雑だ 匂いだけで降っていた雲のカケラが 首筋を撫でながら なぜか笑う 透き通ったアマい声で 季節の変わり目に 騙されるとしたら 重さのないものだけが この手に残ればいい ...
鞄 不意に 足が重くなり 乗り込むつもりの 電車に乗り遅れてしまう プラットフォームで 次の電車を待っていると もう電車は来ないとアナウンスがある あきらめて 立ち去ろうとすると 僕の鞄を持った男が 急ぎ足で階段を上っている 声をかけようとしたが なぜか口が開かない その鞄に...
雪の処方箋 雪を処方 いたしましょう 雲から剥がれた 淡雪を 月のきれいな 静かな夜に 一粒目尻に 置くのです その冷たさが 盛り上がり 温もりになって 流れたら 明日の朝に 目覚めるための 静かな夢を 見てるでしょう 腐朽船群 (暖淡堂書房) 新品価...
街の表皮 机の表面の奇妙な凹凸を指でなぞると プクリ、と水泡状に膨らみ 指で押されて、 移動する それをさらに押し続け 机の端まで追い込んだ後 そのまま床に落とす と、それはゼリー状の塊になって 床でペチャリと音を立てる 私はもう、浮遊する眼球になっている そして、そのゼリー...
駅までのわずかな距離を… 駅までのわずかな距離を 歩ききることができない朝 僕を押しのけ 追い越していった人たちの顔が 今、僕を置き去りにした電車の窓を 稠密に埋めている 埃っぽい灰色の街に立ち尽くす僕は もし僕のこの身体を動かしてくれるのであれば 冷たい雪混じりの雨...
駅 は … 駅は 日々たくさんの人を飲み込み 吐き出している 巨大な循環器の出入り口だ 人々は 手にした重い鞄に詰め込んだ 豊富な栄養を 時には致命的な毒素を 線路に沿って持ち運ぶ 血球のようだ 若く 力に満ちた人々が集まる駅は 騒々しく 栄養が溢れ いつも混み合って...
詩や小説、多摩地域での暮らし、北海道の情報などを紹介しています。
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万年筆、いいですね でもこの値段では妻との相談も始められません 【有隣堂】高級!◯◯◯円の万年筆登場!しかしなぜか岡崎vsブッコローに発展!?【切り抜き】
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川崎市麻生区黒川の里山地区にあるひまわり畑のひまわり、咲き始めています。 里山に散策に来られた方、あるいはセレサモスで新鮮野菜をお買い物に来られた方、ぜひちょっとだけ足をのばしてお立ち寄りください。
日頃お散歩している道の脇や路面に、サインのようなものが出現しました。 町内会で発信されている「不審者情報」では、数人の「アジア系?」の人たちが書いていたということですが、さて、真相はどうでしょうか。
現時点で、週に2回出社していますが、その出社日はとても疲れます。コロナが始まる前よりも遅い時間に出社し、早い時間に帰宅しているのですが、翌朝は身体に重い疲労が残っています。 ずいぶんと体力が落ちてしまっている感じです。以前と持ち物の種類も量も同じはずなのですが、カバンがとても重たく感じます。コロナ
出社当番の日は、まずテレワークの日と同じ時間に、自宅で仕事を始めます。そしてラッシュの時間帯を避けて出社しています。今は、大体お昼休みを使って会社に移動するような形になっています。 それで、朝の混雑した時間帯の電車での移動がなくなっています。これは心身ともにとても楽です。
こんにちは、暖淡堂です。 今年もそろそろ梅雨入りしそうですね。 雨が降ると、電車でのお出かけがちょっと面倒になります。 そんな時、ちょっと立ち寄って気分転換ができる本屋さんがあるといいですよね。 今回は多摩丘陵地区の小田急沿線に暮らしていて、普段から便利だなと感じている書店3店...
小田急多摩線で新百合ヶ丘から3つ目の駅は黒川駅である。そして、2つ目の急行通過駅でもある。多摩丘陵の散策のための入り口なのに、急行は通過してしまう。 きっと、里山を散策する人には、各駅停車を利用するような落ち着いた心を持ってもらいたい。そんな小田急電鉄の計らいがあるのだ...
こんにちは、暖淡堂です。 以下のようなニュースがありました。 平均寿命 川崎市麻生区が男女とも全国最長 厚労省調査 川崎市麻生区は多摩丘陵地区の一画。 小田急小田原線の新百合ヶ丘駅を中心にした地域です。 ここに住んでいる人の平均寿命が全国一位だ...
こんにちは、暖淡堂です。 小田急小田原線の新百合ヶ丘駅に隣接する書店三省堂について、以前記事にしました。 この三省堂について、改めて思うことがあります。その辺り、書いてみようと思います。 入り口がわかりにくい 上の写真を見ていただければわかりますが、三省...
通っていた小学校の校舎は、古かったせいか、工事が途中で放置されたままになっているようなところがありました。 天井がポッカリと開いたままになっているところもあったりして。 小学生の男子がそんなところを見つけたら、放っておくはずがありません。 僕は、友人に誘われるよう...
休日のお出かけ先は決まりましたか? ご家族連れで、車でのお出かけを計画されているのであれば、山口県がお勧めです。見どころが多いことに加え、道路が整備されていてとても走りやすくなっています。 山口宇部空港にはレンタカー各社があり、空港ビルからほんの少し歩いただけで車に乗ることができ...
僕が通っていた小学校は、炭鉱での石炭採掘が盛んに行われていた頃に建てられた木造の校舎でした。 昭和50年代になると、石炭の需要減に加え、大規模な炭鉱事故などもあって、採掘量は減っていました。 炭鉱関連での仕事が少なくなり、近隣の町を含めた一帯から子供が減っていた頃で...
多摩丘陵地区から富士山周辺は車でとっても行きやすいです。 西に向かって相模原を抜け、道志道を走っていると山中湖畔に出ます。 所要時間は相模原市内から山中湖畔に出るまで1時間くらい。 のんびりと走っても2時間はかかりません。 山越えになるので、スピードを出さずにゆっくりと行く...
子供たちだけで遊んでいると、いろいろなことが起こります。 それぞれに自分たちだけでまず対応をしなければいけなかった。 そんな経験が、僕たちを成長させていたのだと思います。 驚いたり、恐怖を感じたりするようなこともありました。 そんな出来事に対して、誰がどのように...
こんにちは、暖淡堂です。 今朝の里山は気温が下がりました。肌寒いというより、ピリッとした寒さ、みたいな感じでした。 いつものように朝の散歩をしたのですが、今朝は青空の下に梨農園の梨の花がとても綺麗に見えました。梨の花は咲き始めていたのですが、今朝はとくに白さが鮮やか...
僕が通っていた小学校は、炭鉱での石炭採掘が盛んに行われていた頃に建てられた木造の校舎でした。 昭和50年代になると、石炭の需要減に加え、大規模な炭鉱事故などもあって、採掘量は減っていました。 炭鉱関連での仕事が少なくなり、近隣の町を含めた一帯から子供が減っていた頃で...
多摩丘陵地区から富士山周辺は車でとっても行きやすいです。 西に向かって相模原を抜け、道志道を走っていると山中湖畔に出ます。 所要時間は相模原市内から山中湖畔に出るまで1時間くらい。 のんびりと走っても2時間はかかりません。 山越えになるので、スピードを出さずにゆっくりと行く...
子供たちだけで遊んでいると、いろいろなことが起こります。 それぞれに自分たちだけでまず対応をしなければいけなかった。 そんな経験が、僕たちを成長させていたのだと思います。 驚いたり、恐怖を感じたりするようなこともありました。 そんな出来事に対して、誰がどのように...
こんにちは、暖淡堂です。 今朝の里山は気温が下がりました。肌寒いというより、ピリッとした寒さ、みたいな感じでした。 いつものように朝の散歩をしたのですが、今朝は青空の下に梨農園の梨の花がとても綺麗に見えました。梨の花は咲き始めていたのですが、今朝はとくに白さが鮮やか...
こんにちは、暖淡堂です。 毎朝のルーチンにしているお散歩で目にする風景が、日々変わっています。このところあちらこちらで目にしていた菜の花ですが、この週末に急に伸びていました。 黄色い花がたくさん咲いていて、とても春らしい様子で好きですね。周囲の畑の土も、日中は陽射しに...
祖父の葬儀の後、数日して夏休みが終わりました。宿題はほぼやっつけで片付けて、学校に提出しました。 宿題をちゃんとやらなかったのは、この年の夏休みだけではないのですが。 夏休み中はほとんど会わなかった同級生たちと再会して、また放課後など一緒に遊ぶようになりました。 ...
葬儀が終わると、遠くから来ていた親戚は、一度我が家に移動しました。 簡単な食事をして、お酒を飲む人たちは改めて飲み直しました。 それから帰る人と、そのまま家に泊まる人に別れて、家に泊まることになった人たちはさらに飲み続けました。 雨は止んでいましたが、空は暗かった...
栗平は小田急多摩線一つ目の急行停車駅 小田急多摩線の最初の急行停車駅は栗平である。各駅の電車しか停まらない五月台も、引け目を感じる必要はない。あこがれの新百合ヶ丘から一つ目の停車駅であることは変わらないのだ。 むしろ各駅停車に乗った場合は、栗平は新百合ヶ丘から二つ目の駅。五月台...
通夜の翌日は本堂に祭壇を移動させて告別式。 生まれて初めてお経をフルバージョンで聞きました。 曹洞宗なので、おそらく般若心経も唱えられていたのでしょうね。 「ギャーテイギャーテイ」と言っていたような気もします。 当時は、お経の意味はもちろん解らず、すぐに飽きてしまい...
祖父が亡くなったときに起こった不思議なことが、今でも実家の家族の話題になります。 特に 鳴家 やなり に関しては「実例」のようなものが家族内で共有されています。 「誰々が亡くなったときには」、「どこそこのおばさんが危篤になったときには」など、いくつかのエピソードがあ...
最近の葬儀は葬儀会場を使うことが多いですね。 昭和の頃の北海道の実家の辺りでは、自宅を使うか、お寺で行っていました。 普段行くことのないお寺の中を見ることができる貴重な機会でした。 本堂の仏像などを見ることができ、子供ながら、宗教というものがあるのだと、なんとなく...
夜中のうちに祖父の遺体は家に運ばれていました。 座敷に敷かれた布団の中に横たえられていましたが、なんだか知っている祖父よりもずっと小さく見えました。 なにかが抜け出て、しぼんでしまっているようでした。 朝からよい天気だったことを覚えています。 祖母は祖父の枕元に...
入退院を繰り返していた祖父の容態が急に悪くなりました。 母や祖母が付き切りで看病する日が続いたので、僕や妹の世話をするために、母方の祖父母が家に来てくれていました。 母方の祖父母は本当に優しくて、僕や妹は安心して過ごしていたのですが、夜などは寂しくなりました。 あ...
多摩丘陵にははるか昔から人が住んでいる。縄文時代から住んでいるのだ。 遺跡、史跡もたくさんある。歴史好きにはたまらない。 面白い地名もある。意味がわかりそうでわからないものもある。 例えば五月台駅から歩いて行ける地域の地名、五力田(ごりきだ)がそうである。 なんだ、五力田とは。...
小学校高学年の頃の思い出を綴ります。 家族や自分自身の生活が変化し始めた時期です。 色々と自分なりの考え方をするようになっていきました。 それでもまだまだ子供でしたが。 今思えば、僕は、子供の頃一緒にいた祖父の年齢とほぼ同じになっています。 そして、普段やって...
学校には図書室という部屋があって、たくさんの本が並べられているということを知りました。 それ以来、図書室は学校の中での一番のお気に入りの場所になりました。 小学校は木造の校舎で、炭鉱での採掘が盛んだった頃に建てられていたもので、とても大きな建物でした。 職員室のある...
いわゆる早生まれだったので、同級生の中で小さい方でした。 ずっと家の周りで遊んでいただけなので、体力もありません。 それで、通学で歩いて学校まで行けるかどうか、心配されました。 そのくらい、頼りない小学1年生でした。 【沙河】昭和四〇年~昭和五〇年 (...
多摩丘陵では自然が多い。里山暮らしも可能である。五月台は新百合ヶ丘の一つ隣の駅。憧れの新百合ヶ丘に近い。小田急多摩線で、たったの一駅しか離れていないのだ。 しかし、そこはもう多摩丘陵。小田急多摩線はしばらく尾根伝い、あるいは尾根の近傍を走る。尾根周辺の平らな部分に線路を敷いてい...
小田急多摩線沿線の住宅街からは多くの人が都内都心部に向けて出勤している。出勤する人たちを停車駅ごとに吸い込んでいくので、電車は、新百合ヶ丘駅に辿り着くまでの間、太り続ける。 出勤は新百合ヶ丘で終わりではない。その先もまだまだ続く。多摩川を渡っても、新宿に着いても、さらに先に...
ついに小学校の入学式の日が来てしまいました。 朝から小雪の舞う、寒い日でした。 小学校には母親と二人で出かけました。 雪解けの水で、道はぬかるんでいました。 半ズボンの下にはいた白いタイツに泥水が跳ねたのを、母親は気にしていました。 入学式が終わって、家に帰って...