2024年に、2025年6月のベルリン・フィルの定期演奏会への出演が決定された時、山田和樹はサンサーンスの交響曲3番をメインの曲にしたく、ベルリン・フィルに打診すると11年も演奏してないと言う返事がかえってきた。そして確信を得たという。「これに決定だ」と。 サンサーンスの交...
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ブロムシュテット指揮バンベルク交響楽団のブルックナー交響曲9番(2024・7・11)の演奏である。何と言っても遅いテンポにアゴギーク(伸縮)が加わると荘厳さが出て、第一楽章が名演であったろう。 68小節の管楽器の3つの4分音符がリテヌートが掛けられてテンポが落とされていた。...
プフィツナー指揮ベルリン・フィルのベートーベン8番(1933年)ドレスデン・エディションの第四楽章です。 第四楽章にも、わずかながらドレスデン・エディションがある。47-59小節である。 興味深いのはドレスデン・エディションの運弓法とワインガルトナーの演奏のアゴギーク(伸縮...
プフィツナー指揮ベルリン・フィルのベートーベン8番(1933年)ドレスデン・エディションの第三楽章です。 第三楽章。 第一バイオリンの4-6小節、楽譜は一弓の長いスラーが掛っている。 ドレスデン・エディションでは細かく分断する。 4小節は下弓で弾かせ、5小節で上弓に点じてc...
プフィツナー指揮ベルリン・フィル(1933年)のドレスデン・エディションのベートーベン8番です。第二楽章です。 第二楽章、プフィッツナーは10-15小節の第一バイオリンとチェロ・コントラバスに独特な運弓法をしている。 わざと難しい運弓法で弾かせている。 勝手に言わせてもらえ...
プフィツナー指揮ベルリン・フィル(1933年)のベートーベン交響曲8番第一楽章の続きです。 プフィツナーはドレスデン国立歌劇場管弦楽団に継承された独特の運弓法(ボーイング)で演奏しています。その続きは209-217小節の第一バイオリンです。 209小節は下弓で一小節を弾くの...
プフィッツナー指揮ベルリン・フィルのベートーベン8番ドレスデン・エディション版
ナクソス盤のハンス・プフィツナー指揮ベルリン・フィル(1933年)のベートーベン3番&8番が現在現役盤。8番はプフィツナーの名演です。 プフィッツナー指揮ベルリン・フィル(1933年)の最大の魅力はドレスデン国立歌劇場管弦楽団のみに受け継がれた伝統奏法があり、プフィッツナー...
プフィッツナー指揮ベルリン・フィルによるベートーベン3番のCD。(1933年録音)ここにベートーベン8番が組み合わせものがある。ベト8番のCDは組物しか復刻されていないので貴重盤である。すべて廃盤。 ここで大町陽一郎の最高傑作はーーと問われれば、ブラームスのハンガリー舞曲5...
Eテレの『クラシック音楽館』は、ルイージの初稿版ブルックナー8番でした。音源は紹介済みだが、映像あり。 ルイージの初稿版8番はオーケストラの質が下がり、落ち目という感じ。人気も下降線か。 そういうことでは、ドレスデン・シュターツカペルレの音楽監督コーリン・デイビスの耳打ちな...
テイーレマン指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団音楽監督就任演奏会(2024・10・7)
2024・9からテイーレマンはバレンボイムの後任として、ベルリン国立歌劇場管弦楽団の音楽監督に就任した。ということは、ベルリン・フィルの常任指揮者への就任の可能性は限りなく無に近くなった。現在のベルリン・フィルの常任指揮者の後任の芽が断たれたことになった。 バレンボイムも...
キム・ウンソン指揮サンフランシスコ・オペラの『ローエングリン』
サンフランシスコ・オペラの音楽監督キム・ウンソンは『ローエングリン』の楽譜を持ちながら歌手に入りの確認をします。2023・10にキム・ウンソンが『ローエングリン』を上演した。そのドキュメントが出来た。(ユーチューブ公開) 実に能弁な英語でやり取りして、日本人はかなわない感が...
映画『国宝』には出演者の相関図が出ている。原作の吉田修一『国宝』を理解するうえでこの上ない。 映画『国宝』の主人公花井喜久雄(吉沢亮)とライバル大垣俊介(横浜流星)だが、モデルは二代目坂田藤十郎だとすれば歌舞伎の名門の御曹司ということではなくて、坂田藤十郎の妻で宝塚歌劇の...
ゲルゲイ・マダラシュ指揮ノルウェー放送管弦楽団のチャイコ4番
実は今夜はNHK交響楽団の定期演奏会でブロムシュテットが指揮しているのだが、高齢で事故もあり不測の事態に備えた代演指揮者がマダラシュで、今現在日本にいてブロムシュテットの指揮を見守っているのだという。 というわけで、マダラシュ(1984-)は今夜東京にいるのだが、自分の演奏...
アダム・フィッシャー指揮デンマーク室内管弦楽団のモーツアルト36番
アダム・フィッシャーのアムステルダム・ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団時代は平凡な演奏だったが、今回の演奏は奇才だった。この演奏を披歴したら契約延期と一時代を確立したのだろう。 ①ラルフ・フォークト指揮ニュージランド交響楽団(1918・10・26) ②アダム・フィッシャー...
マケラは秀才で良い所は漏らさず吸収した演奏であった。もはやこんな田舎のオーケストラで指揮するような存在ではなくなっている。ドダメルのニューヨーク・フィル、マケラのシカゴ交響楽団で、今後10年の黄金時代を構築することになるのだろう。とりわけ現在ピンチャー指揮ドイツ・カンマー・...
川口市内を走るトラックです。積載制限もクルド人にはおかまいなし。警察も取り締まらない。日本人だけが守れ。これが江藤淳『閉ざされた言語空間』のテーマです。 オキパイトジャパン(占領下の日本)はGHQの占領政策で、民主主義どころか共産主義のオブラートに包まれた政策で、様々な制限...
大変驚いたのはルイージのアプローチがズッカーマンの演奏と重なったことだ。東京フィルの演奏を聞いたわけでもなかろうが、驚きであった。いずれにしても名演でした。 ①ズッカーマン指揮東京フィルハーモニー(2023・5・7) ②ユロフスキ指揮ベルリン放送交響楽団(2019・3・26...
ルイージ指揮NHK交響楽団のブルックナー8番初稿版(1887)
ルイージ指揮NHK交響楽団のブルックナー8番初稿版の演奏は、アゴギーク(伸縮)を抑えてダイナミクス(強弱)を志向したものだった。 ①ルイージ指揮ウィーン・トーンキュストラ管弦楽団(2022・8・19) ②ルイージ指揮NHK交響楽団(2024・9・15) 第三楽章のシンバル3...
今年はブルックナー生誕200年記念年、色々な趣向が見えますね。いよいよブルックナーの8番の初稿版がルイージ指揮N響でやった演奏が聞ける。 さて、一番気になるのが異稿問題です。手練手管の名匠が腐心して聞かせる名場面がそれでもあります。一般的な第二稿ノバーク版を使用しつつも、初...
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2024年に、2025年6月のベルリン・フィルの定期演奏会への出演が決定された時、山田和樹はサンサーンスの交響曲3番をメインの曲にしたく、ベルリン・フィルに打診すると11年も演奏してないと言う返事がかえってきた。そして確信を得たという。「これに決定だ」と。 サンサーンスの交...
フランス文学者の斉藤磯雄さんの『斉藤磯雄著作集』です。 井上二葉さんは丸谷才一さんの本を好きで買って集めたのではなく、著者献呈で送られた献呈本であるらしいことが判明しました。つまり写真に見える本は著者の丸谷才一さんの署名がしてあるわけです。ワン・グレード・アップした本になり...
ピアニスト井上二葉さんの背後の本棚には丸谷才一の小説が並んでいます。丸谷才一フアンだったことがわかりますね。かなりヘビーなフアンです。 2025・6・8のEテレの『クラシック音楽館』は、ポペルカの紹介だったが、残念だった。その後が何と長老ピアニスト井上二葉(1930-)の紹...
サイド・ストーリー満載の人だが、よくわからない内にベートーベン交響曲全集が録音されて完成すると、まもなくライプツィッヒ・ゲバントハウス管弦楽団との仲が不和になって、ついに総監督の地位を辞任するに至った。その後アムステルダムのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団やスカラ座の総監...
レオポルト・ハーガー指揮バイエルン放送交響楽団のブルックナー交響曲7番の演奏。(2022・4・1) ユーチューブ公開の演奏。やはり自前の録音(CD)を持たないと弱いのかな。古来よりレコードやCDを所有すると、物を所有しただけで演奏や名演を感じたものになるのは古来からの習性で...
レオポルト・ハーガー(1935-)といえばモーツアルトのスペシャリストとして有名である。今年なんと89歳で、2月には90歳記念演奏会が開催されたという。ウィーン古典派の音楽ハイドン・モーツアルト・ベートーベン・シューベルトの音楽の解釈によって知られているが、最晩年にいたって...
バレンボイムは引退を覚悟したが、まだまだ指揮活動は終わらない。同じ頃、ブロムシュテットがウィーン・フィルに92歳でデビューしたという。そればかりか高齢でも矍鑠として有名オーケストラに招かれている。もう油っけもなくなった無欲枯淡の境地に到達したが、元気な巨匠は彼くらいになると...
シュヒター指揮バンベルク交響楽団はウェーバー作曲歌劇『オベロン』序曲の演奏では、大層古い版の楽譜を使用して指揮しました。 210小節のフルートのパートはホルンの独奏が響く楽譜を演奏しました。 実は最近ではバレンボイム指揮イスラエル・フィルの演奏で、バレンボイムが試みていまし...
アダム・フィッシャー指揮WDR交響楽団によるモーツアルト交響曲39番第一楽章が終わると、アダム・フィッシャーは思わず「会心の演奏だ」と拳を振り上げて喜びました。それに誘われて、慣れた聴衆も思わず拍手してしまうと、「ちょっと待ってください」と言わんばかりに静止しました。(20...
ヨッフムと朝比奈隆は1990年代にベートーベンとブラームスの演奏では、時代を先導した旗手だった。楽譜の反復を全て実行するということが革新的であった時代であった。 ドイツ系では珍しく伝統的省略ではなく、楽譜の反復を実践する人だった。この演奏でも第一楽章は反復が実践されていた。...
ネルソンス指揮ライプツイッヒ・ゲバントハウス管弦楽団のブルックナー交響曲4番の演奏である。(2017年録音) 第一楽章。 開始早々ネルソンスのテインパニ加筆があった。滅多に楽譜をいじる人ではないので珍しい。123-124小節のテインパニで、119-120小節に合わせたもので...
ミヨンフム指揮東京フィルのベートーベン交響曲3番『英雄』の演奏である。(2025・2・24) 基本的にはベーレンライター版の新しい楽譜をしているが、部分的には古いブライトコップ版を使用するといったものだった。面白い考え方の人であるらしい。ベーレンタイター版支持者なら、旧弊は...
アダム・フィッシャー指揮ザルツブルグ・モーツアルテウム管弦楽団でモーツアルト交響曲36番「リンツ」の演奏である。(2024・7・28) ①アダム・フィッシャー指揮ザルツブルグ・モーツアルテウム管弦楽団(2024・7・28) ②アダム・フィッシャー指揮デンマーク室内管弦楽団(...
アルノンクール指揮ヨーロッパ室内管弦楽団の演奏で、ベートーベン交響曲5番の演奏は1990年のライブ録音である。35年も前の演奏となる。 評論家の吉本隆明は小林秀雄の生誕百年記念号『新潮』に寄稿文をよせて、小林秀雄という人は「絶対に違うことを言いたかった」人と形容している。そ...
今夜のブラボーオーケストラは、沼尻竜典指揮神奈川フィルでシベリウス2番の演奏であった。(2025・2・28) 第四楽章。 練習番号Bの前7-4小節では、コリンズ版の金管増幅版ではなくて、低弦を強調した演奏になった。 沼尻竜典は、低弦の音階を強調していた。 プレトニョフ指揮東...
ウィキペデアにも掲載されていない謎の指揮者コンラード・ヴァン・アルペン指揮シンフォニア・ロッテルダムの演奏でモーツアルトの交響曲39番の演奏である。(2023・2・24) ユーチューブで公開された演奏会である。CDに録音されていているそうである。 モダン楽器使用で、古楽器奏...
秋山和慶の死去で、意外に各方面から追悼が多かった。各地のオーケストラやアマチュアから望まれて指揮したからに他ならない。遜色ない演奏に引き上げてくれるかけがいのないマエストロであった。その反面では近衛秀麿のような逸脱をしてみたい欲望があったのが、近衛版の演奏だろう。秋山和慶の...
返す返すもカルロス・クライバーの指揮で聞いてみたかったのがマーラーの5番だ。父エーリッヒ・クライバーは伝説的名演をやっているからだ。カルロス・クライバーに合った音楽であることは間違いがない。 意外だが、尾高忠明指揮大阪フィルの演奏が良く、アダム・フィッシャーの演奏に親和性を...
サイモン・ラトル指揮ヴェルビエ祝祭管弦楽団の演奏でマーラーの交響曲3番の演奏である。 ヴェルビエ音楽祭といえば、日本の藤田真央が参加してにわかに有名になった次第である。むしろ世界の富豪が集まって提言する茶番劇として有名だが、意外にもトーマス・マンの『魔の山』の舞台となったサ...
オランダの指揮者ヤープ・ファン・ズヴェーデン指揮フランス放送フィルで、マーラー交響曲1番。(2023・11・17) やはり第三楽章ではアゴギーク奏法がなされていた。例のネスラー(1841-1890)のオペレッタ『ゼッキンゲンのトランペット吹き』の引用であり、マーラー自身の解...
いま女性指揮者の多さに驚ろかされるが、そのほとんどが異才の主で、その中でも群を抜く存在がヨアン・マルヴィッツ(1986-)であろう。3月には来日し読響を指揮したという。 演奏は2020・11・28で、もう4年前の演奏になるが、この演奏を越えた演奏はされていない。当代最高の演...
今都知事の小池百合子のエジプト大学卒業についての学歴詐称問題が議論されている。石井妙子・上田玲子・小島敏郎らが学歴詐称だと論じている。小島に至っては学生であった実体まで公表せよ、と前回の隠蔽工作の発案者がいう。(この人の論点が推移している。) かつて戦後最大の知識人丸山真男...
マイケル・テイルソン=トーマスは、ジャズは黒人の音楽という偏見に囚われていた。人種の坩堝といわれたアメリカは移民の国で、移民の文化が所属先と考えられていた。 ヨーロッパ音楽はよそ者で、ジャズが身内の音楽であることに気づいた時、ジャズの語法でヨーロッパ音楽を理解することを学ん...
ジェームズ・ブラウンとマイケル・テイルソン=トーマスのスナップ写真 マイケル・テイルソン=トーマスは、生前のジェームス・ブラウン(1933-2006)をジョージア州の自宅に訪問して、インタービューをしている。 日本の俳優西田敏行さんの「ゲロッパ」の物まねは有名だ...
今年82歳のデ・ワールトは朝ベッドから起きられなくなって、この後オーケストラとのリハーサルが待ち構えていたが、突然引退を表明した。一進一退のバレンボイムは、それでも健康な時は指揮活動を続けるらしい。 2年前に突然の脳しゅようを発病したマイケル・テイルソン=トーマスは、小康状...
ロリン・マゼールは有り余る才能を持て余した天才指揮者だった。結局彼はこの世に何を残したのかと言えば、何も残さなかった。 しかし唯一無二の桁外れの才能を残さなかったわけでもなかった。@Symphony liveショート というユーチューブに残したワーグナー『ローエングリン』第...
クレンペラーは1951年春、ウィーン交響楽団で廉価盤レコードのVoXレーベルのために一連のレコード録音をしている。当時クレンペラーはフリーランスの指揮者で、先約がない限り、自由契約で指揮活動をしていた。 6月からウィーン交響楽団でギリシア公演旅行に参加している。前からあった...
名匠アドルフ・ブッシュが10年近くウィーン交響楽団のコンサートマスターを勤めていた。他方同時代にはウィーン・フィルには伝説的なロゼーがコンサートマスターを勤めていた。トスカニーニが客演した時、ドビッシーの『海』を演奏したが、意に沿わない演奏をしたので放棄した指揮をした。終わ...
NHKの日曜大河ドラマ『光る君へ』が、平安の最高権力者の藤原道長と『源氏物語』の作者紫式部とが恋愛していたというので、それだけを聞いて食わず嫌いになってしまった。ところが平安時代の日常生活が描かれていて、一応の時代考証が反映されていることで、急に興味が湧いてきた。 例えば真...
ブルックナーの交響曲3番は60分かかる。それを2分30秒で紹介するというのがショートだ。@syphony-liveのショートが紹介しているのが、バレンボイム指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団の演奏だ。 これは確かにブルックナー交響曲3番の名演に違いない。バレンボイムはブルックナ...
1-3楽章は空振りといったところか。第四楽章、狂気から生み出されたホーネックの独自な解釈が生まれた。 Poco piu animatoを狂気に満ちた熱情と解したホーネックは漫画的な速さでアッチェレラント(加速)で演奏した。 ホーネックは296-307小節まで、狂気的な速さで...
オクサーナ・リーニフ(1978-)が楽譜にない装飾音符を演奏したことで古楽器派のモーツアルト指揮者であることが判明した。かつ大変な名演であった。 第一楽章。 121-123小節のホルンはf明記ながら、アンスネスとリーニフはこのfをそれ以上に強調していたところで、並みの指揮者...
ペトル・ポペルカ(1986-)はウィーン響を解任されたエストラーダの後任になった人だ。余程の実力のある人と見たが、ローカル色満載でドボルザーク8番を指揮した。それはCD録音でよく聞く演奏とは異なって、異色な演奏となった。 小生はマンフレット・ホーネックを天才と崇めている信者...
今夜のN響ライブ放送の圧倒的な喝采に、躊躇せざるを得ないのであるが、エッシェンバッハ不調説を唱えたい。 第一楽章、199-122小節の金管の曖昧模糊なテンポの落とし方に賛成できかねた。 今回のエッシェンバッハのポコ・リタルランドは、奇しくもハイテインク指揮ウィーン・フィル(...
ヤノフスキのブラームス交響曲1番は、ドイツの正統派の演奏を披歴するというよりは、結構独自の解釈を前面に出したものであった。(2024・4・13) その最たるものは第一楽章のコーダに現れた。 495小節「メノ・・アレグロ」のホルンの強調は歴然としていた。楽譜はpだが、ヤノフス...
女性新人指揮者のクロエ・デュフレーヌ(1991-)の『幻想』は独創的な響きが随所で聞こえた。東京フィルに初登場であるそうだ。 第一楽章、「夢・情熱」で、490小節。 490小節のテインパニは、楽譜は8分音符2つになっているが、フランスの伝統では4分音符1つで打つようである。...
華麗なる柳田国男の一族(長兄松岡鼎の再婚者が十代目団十郎の姉) 大正天皇の貞明皇后の前で松岡天才四兄弟に言及する人がいると、田舎に兄さんが一人いると松岡鼎(1860-1934)の名前を、貞明皇后が挙げたという逸話が残されている。この人の後妻が十代目市川団十郎の姉...
4月3日ライブというと今日です。まだライブになっていません。今から19時間前投稿というと、4月2日4時ということになります。午前のリハーサルということになりますか。 面白いですね。4月3日午後7時サントリーホール開演の演奏を一足先に耳にしました。といことで、一足先に大野和士...
1949年『下山事件』が起きて、70年が経過して下山事件も風化して、分かったことがある。もう少しも重大事件でなくなった。そこで初めてNHKは大胆にもアメリカの謀略だと断定したことである。 西武の堤清二と柳田邦男との対談で、堤は共産党員の在籍と細胞活動からアメリカの謀略を認め...
今日で『ブギウキ』最終回となりました。笠置シズ子の死まで演じられるのかと思ったら、意外でした。ブギウキの女王として戦後闇市、まさにオキパオト・ジャパン占領下の日本を代表する歌手でした。 笠置シズ子のものまねで出てきた美空ひばりに、歌手の座を奪われる笠置シズ子は喜劇女優として...