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2021/10/07

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  • 令和5年大晦日

    (1)大晦日99パ-セントを超える時間が経過いたしました。1パーセント未満の時間の中で出会うだろう幾人かの人に「お世話になりました」と言えば確実に過去は幕を閉じます。99パーセントを超える生活が通過いたしました。1パーセント未満の生活の中で行うだろう何度かの会話の終わりに「よいお年を」と付け加えれば確実に未来が幕を開きます。(2)令和5年歯医者に三回、整形外科に一回、総合病院に六回、大学病院に二回、床屋に五回、区役所に〇回、税務署は〇回、警察署も〇回、ハローワークは〇回、宗像大社に六回、太宰府天満宮に一回、銀行は月一、ファミレスも月一、イオンは毎週、カルディは月二、本屋は毎週、コンビニは毎日、通ったのでありました。(3)今年の漢字足の捻挫、全治三週間と言われたが、三週間を過ぎた今も治ってない。腫れは引かな...令和5年大晦日

  • 肩書き

    2006年12月30日(49歳時)。その年の夏にリストラに遭い、翌年再就職(今の仕事)するわけですが、その間の無職時代に書いたものです。時間がたっぷりあるのに、なかなかブログの更新がはかどらないでいる。きっと一人で暇しているから、ネタに事欠いてしまうのだろう。もう少し人と接触したほうがいいのかもしれないが、職がはっきりするまであまり人とは会いたくない。接触といえば、この間運転中に、右折してきた車から「コツン」と当てられた。まあ、ちょっとこすった程度だったし、大した傷をつけられたわけではなかったのだが、相手がやくざっぽかったこともあり、いちおう警察に来てもらった。その時、調書をとられたわけだが、「お勤めはどちらですか?」という質問に、思わず口をつぐんでしまった。しかし、印象を悪くするのも嫌なので、渋々「無職...肩書き

  • 銀行からのメール

    メールをチェックしていると、その中に銀行からのものがあった。内容を見てみると、何と『入金』と書いているではないか。一瞬、給料日なのかと思ったが、給料日は数日前だった。というか、この口座は給与振り込みの口座ではないのだ。ではいったい、どこからお金が振り込まれたのだろう。実はこの口座は住宅ローン専用の口座で、ぼくの家族と銀行関係の人以外誰も知らないのだ。『もしかしたらこれまで払いすぎていたのではないか?』『嫁さんが何かの懸賞の振込先にしていたのではないか?』『ひょっとしてその額は百万円単位ではないか?』出金ではなく入金なんだから、プラス思考の推理が続く。そうやって推理すること30分、ぼくはワクワクしながらモバイルバンキングにログインした。それでようやく納得した。いったい何の入金だったのかというと、利息だった。...銀行からのメール

  • 「2-7」

    ぼくは基本、賭け事をしない。宝くじも買わない。興味がないのだ。そういうことにお金を遣うより、本やCDにお金を遣うことに興味を持っている人間だ。とはいえ、そんなぼくも年に一度だけ、そういうものに手を出している。有馬記念だ。その頃になると、スポーツ新聞の記事や、競馬に詳しい人の意見などを参考にして、馬券を購入している。だが、そもそも馬のことなどまったく知らないのだから、分析などはせず、そこに書いてある数字や、詳しい人の買う数字を当てにして買うわけだ。さすがにそんなことをやっても当たるわけがない。ということで、今年は考えを変え、自分の直感を信じることにした。それが、今日のタイトルである「2ー7」という数字だ。なぜこの数字を選んだのかというと、日曜日の朝、出勤中に前を走る車と後ろを走る車のナンバーが目についた。そ...「2-7」

  • 算数の応用

    以前から算数の勉強をやっている。そのため、大人向けの算数の問題集が出るたびに、買い込んでいる。初めて算数に取り組んだのは、もう三十年近く前のことになる。その頃はまだ大人向けの問題集は出てなかった。そのため、中学入試の問題集を買ってきてやっていたのだ。なぜ、そんなことをやり出したのかというと、あるクイズ番組で、方程式を使わないで解き方があると聞いて、それを知りたいと思ったからだ。それをやっていて思ったことは、算数問題の切り口は一つだけではなく、いろいろな方向から解いていけるということだ。要は、どう解いていくかという着眼点が重要視されるのだ。「いろいろな方向から解いていく」ということをやっていると、自然にそれが身に付いて、いろいろな場面で活用するようになる。例えばこのブログの記事を書くときも、気がつけば、そう...算数の応用

  • 冬休み映画まつり

    冬休みになると各映画館で、マンガや怪獣ものの映画をやっていた。終業式が近くなるとそれぞれの映画館の人が、その割引券を通学路で配っていた。それをもらうと何か得した気分になって、必ず見に行っていたものだ。映画はいつも終業式の日に行くようにしていた。そうすれば短い休みを有効に使うことができるからだ。学校が終わってから行くので、映画館から出るのはいつも夕方だった。街はすでに街灯が照らし、街のにおいはラーメンから焼き鳥に変わり、人や車の流れが多くなり、なぜかパチンコ屋のチンジャラ音が大きくなる。映画館に入っている時間は三時間程度のものだったが、その三時間程度が街の雰囲気をガラッと変えるのだ。そのためにいつも違う街に来ているような錯覚を起こしていた。それがまた楽しくもあった。その日はクリスマスイブでプレゼントがもらえ...冬休み映画まつり

  • 今日までそして明日から

    捻挫した足はまだ痛く、二歩に一歩の割で苦痛が走る。つまり生活の半分が痛いわけだ。早くこれを治して、趣味の街歩きを再開したいのだが、この調子だと、年内には無理そうだ。捻挫する前の話だが、休みの日、いつものように歩きに行った。朝起きてから、ずっと頭の中で、吉田拓郎さんの『今日までそして明日から』がかかっていたので、その日の街歩きのお供は拓郎さんの歌にした。主に初期の歌を聴いたのだが、歌える歌ばかりで、つい口ずさんでしまい、すれ違う人から変な目で見られていた。さて、その『今日までそして明日から』だが、以前何度かブログのネタに使わせてもらっている。どれも友人の結婚披露宴で歌った時のことを書いたものだ。・・・・ええ、言われましたよ。何であんなに短くしたんだって。時間はたっぷりあったんだし一曲通しで歌うとか、もしくは...今日までそして明日から

  • クリスマスイブ

    何日か前に、テレビで今年のホワイト・クリスマスイブ予報なるものをやっていた。ホワイト・クリスマスイブ予想、つまりクリスマスイブに雪が降る予報という意味だ。会社の出がけに見ていたので、最後までは見なかった。そのため、どういう予報結果になったのかは知らない。ちょうどぼくがそれを見た時は、過去のイブに雪が降ったデータを流していた。「この年は、鹿児島でも降ったんですよ」「えっ、鹿児島でですかぁ?」この年というのは、1973年のことだった。1973年12月24日、確かにこの日は寒かった。その時ぼくは高校1年生だった。特に印象深いことがあったわけではないのだが、なぜかその日のことははっきりと覚えている。ぼくの通った高校は山の麓にあるため、行きはけっこうきつい上り坂になっている。逆に帰りは急な下り坂となる。その下り坂で...クリスマスイブ

  • 疑い深い客

    何年前だったか、近場のカニの加工工場で直売をやると聞いて、カニを買いに行ったことがある。ちょうどこの時期だった。行ったのが夕方だったため、目玉商品は、すでに売り切れていた。しかたなく他の商品を漁っている時だった。横にいる店員とお客のやりとりが聞こえてきた。「ズワイガニよりタラバガニのほうが身がたくさん詰まってますよ」「前に、よその店で、そういうふうに言われて、タラバガニを買って帰ったんだけど、食べてみると、全然身が入ってなかったのよね」「そうなんですか」「今あなたは身がたくさん詰まっていると言ったけど、絶対に身が詰まってるって保証するの?」「それは…」いるんですよ、どこにでもこういうお客が。そういうふうに突っ込まれると、店員としてはどうにも答えようがない。食べ物なんだから、いや食べ物でないにしろ、絶対なん...疑い深い客

  • セレブな姪(2005年12月22日付)

    現在、翌23日の午前3時である。嫁さんの実家から戻ってきたところだ。嫁さんの弟の息子、つまりぼくにとっては義理の甥の満1歳の誕生日のお祝いに行っていたのだ。嫁さんの実家には、嫁さんの兄弟が顔を揃えていた。その中に嫁さんの姉の娘、つまり義理の姪もいた。姪は今年の3月に大学を卒業して、今は国土交通省の外郭団体で働いている。職場は年配の人ばかりで、出会いがないと嘆いていた。その姪が、いったいどんな生活をしているのかというと、朝7時に家を出て職場に行き、夕方5時までの勤務らしい。今まで、無遅刻無欠勤だそうだ。これがぼくには驚きだった。学生の頃は朝寝坊して、よく親の手を煩わせていた。よく義姉が車を飛ばして学校まで送って行っていた。またこういうこともあった。学校から帰ってから、塾に行くまでちょっと横になっていると、が...セレブな姪(2005年12月22日付)

  • 体毛

    テレビで動物の生態などをやっていると、つい見入ってしまう。実はぼくは、彼らを羨ましく思っているのです。何が羨ましいのかというと、あの体毛です。不精者のぼくには、あの体毛が大変便利に思えるのです。第一に、床屋に行かなくていい。例えば毛が伸びすぎて困っている猫なんか見たことがない。第二に、着替えなくていい。衣替えも自動的にやってしまう。衣服に気を使う必要がない。第三に、雨風をしのげる。当然傘なんか必要としない。第四に、冬でも寒くない!これに尽きます。髪の毛のある頭は、ある程度の寒さなら防寒しなくてもいい。ということは、これが全身にあれば当然防寒着は必要ないということになる。それにしても、人間にも体毛に覆われた時代があったのに、どうして退化してしまったんだろう?おそらく人類の生活スタイルが、体毛を必要としない方...体毛

  • 趣味は読書です。

    自分の読書の歴史をたどってみると、十代前半まではとにかくマンガだった。少年サンデー『おそ松くん』で始まり、少年マガジン『あしたのジョー』の最終回まで続いた。印象に残っているのは、手塚治虫の『W3』だ。特に最終回の展開は、その後のぼくの発想の基本になっている。十代後半は歴史小説やエッセイや詩集。歴史小説は特に吉川英治ものが多かった。『三国志』にいたっては十数回読み直した。エッセイは遠藤周作の狐狸庵シリーズ。詩集は中原中也、高村光太郎などをよく読んだ。二十代は中国の古典やマンガ。孔孟老荘など教養ものや、『菜根譚』などの処世ものをよく読んでいた。特に老荘への関心が強かった。これが三十代の禅思想への関心へと続く。マンガは、少年チャンピオン、少年マガジンや少年ジャンプをよく読んでいた。特にチャンピオンは鴨川ツバメも...趣味は読書です。

  • ぼくの本籍地のある街 ー旧八幡市内の駅「枝光編」ー

    旧八幡市内で、一番東に位置するのが枝光駅だ。実は、ぼくの本籍地はこの枝光にある。昔、父が小さな頃に住んでいた場所が本籍なのだという。ただ、そこがどこなのかはわからない。ぼくの出生届を見てみると、その頃の住所は別の場所になっているから、すでにこの枝光には住んでいなかったのだ。肝心の父は、ぼくが物心ついた頃に亡くなっているので聞くことが出来ない。その辺には親戚も住んでいない。以前、古い地図で本籍地が探してみたのだが、わからなかった。あの世に行った時にでも、父に聞くしかないのか。枝光といえば、ぼくが若い頃、八幡製鉄所の本事務所(世界遺産になっている事務所ではなく二代目の事務所)があった場所だ。レンガ造りの巨大な建物が電車の窓から見えていたのを憶えている。本事務所移転の後は、スペースワールドが開園した時に、八幡ロ...ぼくの本籍地のある街ー旧八幡市内の駅「枝光編」ー

  • 足の捻挫、その後

    先々週の土曜日(12月9日)に捻挫した左足、足の甲や指などが内出血して紫色になっていたのだが、それに関しては治りつつある。一方、腫れのほうはなかなか引かない。立ち仕事なので、治りが遅いのだろう。しかし、痛みを感じながらも、階段の上り下りは出来るようになっている。さて、現在ぼくは足を引きずって歩いているのだが、それを見た知り合いから、「しんたさん、どうしたんですか、ビッコ引いて」と言われた。そうそう、足を引きずって歩くことを昔は「ビッコを引く」と言っていたんだった。懐かしい言葉です。今は差別用語になっているから使われてないらしいが。昔は差別なんて意識せず、普通に使ってましたよね。ある時期から、言葉狩りみたいなのが流行り、この言葉も使われなくなったようです。その「ビッコ」という言葉、今は「足が不自由」と言うら...足の捻挫、その後

  • わが青春の街 ー旧八幡市内の駅「黒崎編」ー

    JR黒崎駅周辺。この街は40年ほど前にはえらく栄えていた。決して広くない駅前の土地に百貨店が2店舗、大型量販店4店舗、加えて大小4つのアーケード街があり、映画館は7館ほど存在していた。また国鉄、私鉄、路面電車、バスがこの街で合流するため、通勤通学はここで乗り換えることになる。ということで、平日・土日祝祭日を問わずこの街は人通りが多く、毎日「今日は祭りか?」と思うほどだった。夏の時計は昼下がりぼくの時計は夏まかせ多分きみはふくれてしまってさっさと歩き始めるだろう人と並行して車の量も多く、例えば第一駅前から第二駅前まで歩けば2分程度で着く距離を、バスで30分かかったことがあった。それも交通量の多い平日ではなく、一般的に車の量の少ない日曜日にだ。別に事故があったわけではない。自然渋滞なのだ。その日彼女と待ち合わ...わが青春の街ー旧八幡市内の駅「黒崎編」ー

  • 初恋

    “いつのまにかの静けさがぼくに淡い恋心を落としていった思いもかけないことのように君を好きになっていた”今日、本を読んでいたら、読者の初恋のページがあった。何気なく読んでいたのだが、そこに書かれていたのは、「幼稚園にいっしょに通っっていた子」「小学校の頃、隣の席に座っていた子」「私は遅かった。20歳の頃、いっしょにバイトしていた人」などという、いつものお決まりパターンだった。しかし、初恋にはけっこう個人差があるものだ。「ぼくの初恋はいつなんだろう?」と思うことがよくある。保育園の頃、ぼくがよくスカートをまくっていた子か?詳しく覚えてはいないが、あの頃好きな女の子のスカートをまくるというのが流行っていた。中には先生のスカートをまくった馬鹿もした。おそらくそのノリで、ぼくはスカートまくりをやっていたのだ思うのだ...初恋

  • ぼくの生まれた街 ー旧八幡市内にある駅の街「折尾」ー

    旧八幡市内には、特急の停まる駅が二つある。その一つが黒崎駅で、もう一つがその二つ隣にある折尾駅だ。今のところはどちらも同じ区の中にある。この折尾という街、ぼくは思い入れが強い。なぜならぼくは、この折尾の駅近くで生まれているからだ。もちろんその時のことを覚えているわけではないが、その当時の風景とか空気とかを、今もこの街に感じることができる。今でもそうだが、ここは文教地区ではあるものの繁華街という位置ではない。だからショッピングやデートなどで利用したことはないのだが、親戚がこの辺に住んでいたこともあり、若い頃にはしょっ中訪れていた。裸電球雨に濡れ、過ぎし光を追いまするしだれ柳風に揺れ、落ち葉ひらひら終列車中学の頃まで、この街にはSLが走っていた。夜遅く親戚の家から駅に向かっている途中、筑豊方面から「ボー」とい...ぼくの生まれた街ー旧八幡市内にある駅の街「折尾」ー

  • 勝ち組のじいさん

    中学校に通っている頃、学校横の山の中に、勝ち組のじいさんが住んでいるという噂が流れた。そのじいさんは「太平洋戦争で日本は降服したことになっているが、実は降服したことにして相手を油断させ、反撃を仕掛けるのだ」と主張しているということだった。まだ戦争が終わってから四半世紀しかたっておらず、戦争に行った人が大勢いた時代である。戦争に負けた悔しさからか、そういうことを口にする人も少なからずいて、噂になるほどのことではなかったのだが、なぜかそのじいさんだけが『おかしい』と噂になってしまったのだ。しかし、噂は噂である。すぐに消えてしまった。その噂から一年ほどして、ほくはそれらしき家を見つけ行ったことがある。確かにそこにはじいさんが住んでいた。人の良さそうな品のある方で、決して『おかしい』人ではなかった。そういえば、そ...勝ち組のじいさん

  • 不思議な話

    何年か前の話。ある人と話をしていた時、彼が、「前に〇〇という話をしましたよねえ」と言った。「いや、してないよ」とぼくが答えると、「いや、何日か前にちゃんと話しましたよ」と言う。「何日か前っていつ?」「いつかはっきり覚えてないけど、この話をしたのは確かに、しんたさんでしたよ」「どんな話をしたんかねえ?」とぼくが聞く。と、彼は事細かに話し始めた。やっぱりそういう話、ぼくは聞いてないので、「やっぱり聞いてないよ」と言うと、彼は、「いーや話しましたよ」と言う。しばらく「した」「しない」の押し問答が続いたが、ふとぼくに思い当たることがあった。「あ、そうだった。したした」「ほら、ちゃんと話したでしょう?」「うん。ちゃんと話聞いた」「話したのいつでしたかねえ?」「今」「えっ?」「あんたこれから、あんたの言う何日か前にタ...不思議な話

  • シェーバー後編(2005年12月15日)

    しかし、それも長くは続かなかった。手剃りに比べると深く剃れないのだ。そのため、いつも剃り残しがあるような気がして嫌だった。さらに、シェービングフォームをつけて剃っていたため、表面のメッキがはげ、そこに錆が入ってきた。見るからに汚らしいので、だんだんそれを使うことを避けるようになり、いつしか元の手剃りに戻ったのだった。それからしばらくして、また手剃りに飽きてきた。そこで、新しいシェーバーを買うことになった。次に手にしたシェーバーは、ブラウン製だった。手剃り並みの深剃りが出来ると聞いて、それに飛びついたのだ。確かにブラウン製はよく剃れた。剃った後に血が出ていることもしばしばで、「さすが宣伝通り、手剃り並みだ」と変に感動したものだった。しかし、ぼくは次第にその機種に飽きてきた。なぜなら、手入れが大変だったからで...シェーバー後編(2005年12月15日)

  • シェーバー前編 (2005年12月14日)

    20051214シェーバー(前)小さい頃から男手がなかったため、うちには男のアイテムというものが圧倒的に少なかった。そのため、ぼくが成長してから買い揃えたものが数多くある。例えば大工道具であったり、例えば釣り道具であったり、例えば喫煙道具であったり、である。シェーバーもその一つだ。ぼくがシェーバーというものを、初めて身近に使っているのを見たのは、高校1年の頃である。夏休みに、横須賀の叔父のところに遊びに行った時だった。朝方、「ジージー」という音がしたので、何だろうと起きてみると、叔父が頬を膨らましてシェーバーでひげを剃っていた。その姿にぼくは男を感じた。そこで、叔父が出かけた後、自分のあごにそれを当ててみた。すると、ほとんど産毛に近かったぼくのヒゲはきれいに剃られた。しかし、そのあとの違和感といったらなか...シェーバー前編(2005年12月14日)

  • 昨日の出来事

    昨日の朝方、寝違えて背中に強烈な痛みが走った。ジッとしていればよかったのだが、立ち上がってトイレに行ったのがよくなかった。痛みで脂汗が出てきて、めまいがしだしたのだ。何とかトイレにたどり着き、用を足したあと、きつかったので、その場に座り込もうとした。ところがバランスを崩してしまい、足首を捻ってしまった。しばらくそこで動けなかったが、このままではいかんと、何とかそこから抜け出した。寝床に戻り、しばらく横になっていたら、背中の痛みと、脂汗、めまいは収まった。さて問題は、足首の痛みだ。立ち仕事なので、足首の痛みは致命的だ。何とか治そうと冷やしたり、サポーターをしたりやってみたが、埒が明かない。しかたがないので、仕事前に病院に行って来た。「捻挫ですね。3週間ほど安静にして下さい」とのことだった。しかし、12月とい...昨日の出来事

  • 1980年12月8日、遠賀川沿いで

    43年前、ぼくはとある量販店でアルバイトをしていた。年末商戦たけなわで、その日の仕事は売出しチラシのポスティングだった。お昼をちょっと過ぎた頃だった。ちょうど車で遠賀川沿いを走っている時に、ラジオで臨時ニュースが流れた。『今入ってきたニュースです。元ビートルズのジョン・レノンが、銃で撃たれたということです』それを聴いて、車を運転していた人は思わずブレーキを踏んだ。助手席にいたぼくは「えーっ」と大声を上げた。後ろの席の人たちは前の二人の行為に驚いた。最初は死亡したとは言わなかった。続報で初めて死亡という言葉が使われた。そこまでの短い時間がけっこう長く感じた。ラジオから次々とジョンの歌が流れてくる。中でも新曲の『StartingOver』は印象的だった。かつてジョンはこう言った。"Nothing'sgonna...1980年12月8日、遠賀川沿いで

  • ケンカ

    一度だけ極道のケンカを見たことがある。ドンパチやったとか、ドスを振り回したというような派手なケンカではなかったが、けっこう迫力があった。三十数年前のこの時期だった。一杯やってから小倉の街をうろついていると、道ばたに人垣が出来ている。行ってみると、作業着を着た体格のいい男が、スーツ姿の痩せた男に絡んでいた。作業着はかなり酔っているようで、「コラー!」などと言ってすごんでいる。スーツのほうは相手にせずに、振り切ってそこから離れようとしているのだが、作業着がしつこくそれを止める。何度かそんなことを繰り返しているうちに、スーツが切れてしまった。作業着の手を払いのけ、一発殴ってから突き倒した。尋常の力ではなかったようで、作業着男が地面に倒れると同時に地響きがした。しかも、その地響きと同時に、「ゴツ」と頭が割れる音が...ケンカ

  • 超能力

    あるアンケートに、「ひとつだけ超能力を身につけられるとしたら?」というのがあった。「瞬間移動」「透視」「予知」「テレパシー」「念力」「その他」から選ぶようになっていたが、ぼくは躊躇せず「念力」と答えた。「瞬間移動」もよさそうだが、もし移動した場所が高速道路上や、交差点のど真ん中だったら恐い。「透視」は、人の骨や筋が見えるのは嫌だ。「予知」、自分や身内がいつ死ぬかがわかるのが辛い。「テレパシ-」、相手が何を考えているのかがわかるのはいいが、それがもし自分に向けられたものだったら、それも悪意に満ちたものだったら、傷ついてしまう。というわけで、「念力」が一番いい。もう一つ理由があって、それは念力を持っている夢を見ることがよくあるということだ。念力を使うのに、特別なことをやるわけではない。ちょっと意識を集中して、...超能力

  • ジャンバー

    ぼくは冬になると、いや上着が必要な季節になると、必ずジャンバーを着るようにしている。かつては、毛糸の分厚いセーターなども着ていたことがあるのだが、それだとちょっと都合が悪い。そのことに気づいて以来、ずっとジャンバーで通しているのだ。小学生の頃、よく先生から「ポケットに手を突っ込んで歩かないように」と言われていた。確かその時は、こけた時に受け身が取れないからだ、という説明を受けていた。しかし、ポケットに手を突っ込んでいても、受け身はちゃんと取れた。そのことがわかってから、先生の注意を聞き流すようになった。なぜあの時、「姿勢が悪いと、胃が悪くなるよ」と言ってくれなかったのだろう。そう言ってくれていれば、学生時代を通して、胃弱に悩むことはなかっただろう。そう、ぼくは20歳を過ぎるまで、年中ポケットに手を突っ込ん...ジャンバー

  • 髪を洗う

    中学2年の頃、ぼくはあまり頭を洗ったことがなく、たまに床屋で洗ってもらう程度だった。その床屋のおばちゃんは、頭を洗う時、決まって「痒いとこあるね?」と聞いてきた。そこでぼくは「全部痒い」と答えていた。自分ではわからなかったが、頭の臭いもかなりきつかったようで、よく女子から「しんた君、頭洗いよらんやろ?」と言われていた。なぜ、頭を洗わなかったか?それは面倒くさかったからである。そんなある日、母がトニックシャンプーという物を買ってきた。それまでヘアトニックすらつけたことがなかったから、「トニック」という言葉に大いに興味を持った。で、さっそくその日、そのシャンプーを使ってみることにした。シャンプーを手に取り、頭をゴシゴシやった。その途端、それまでに味わったことのない爽快感が、頭全体を包んだ。それ以来、そのトニッ...髪を洗う

  • 町歩きの友

    町歩き(ウォーキング)の際、いつも音楽をイヤホンで聴きながら歩いているのだが、最近はジム・クロウチという方の音楽をよく聴いている。その人のアルバムの中で一番好きなのが、『IGotAName』というアルバムだ。このアルバム、日本盤のタイトルは、「美しすぎる遺作」だった。文字通りこのアルバムはジム・クロウチの遺作になったわけで、73年に彼はこのアルバムをレコーディングしてから一週間後に飛行機事故で亡くなっている。ぼくがこのアルバム、というかこの人の音楽を聴いたのは、その翌年74年が初めてだった。FM福岡でこの人の特集をやっていたのだ。まず声が当時好きだったジョン・デンバーに何となく似ていて、親しみを感じた。聴いていくうちにだんだんのめり込む。そしてその中の一曲『歌にたくして』を聞いて俄然気に入り、レコード屋に...町歩きの友

  • 再録 入院日記(11)(補遺)

    2020年10月9日(11)職場復帰昨日、12日ぶりに職場に復帰した。車の運転は、ドクターストップがかかっているため出来ない。そのため歩いての通勤となった。家から職場まで車で5分もかからない距離なので、歩いて15分もあれば着くだろうと思い、始業時間の20分前に家を出た。ところが職場に着いたのは始業時間を5分過ぎていた。つまり家から職場まで25分かかるわけだ。次の出勤は10日、始業時間の30分前に家を出なければ。10分差、ちょっときついかも。さて、仕事のほうだが、退院してからずっと歩き回っていたせいか、体力的な問題はなかった。筋肉痛が治ってないのがちょっとつらかった。しかし、暇だったなあ、あまりに退屈すぎて気持ちが疲れた。2020年10月15日(補遺)(1)同じ病室に入院していた方と、付き添いの奥さんの会話...再録入院日記(11)(補遺)

  • 再録 入院日記(9)

    2020年10月6日(9)弱い自分10月4日土曜日退院。退院する時、ぼくは医者に聞いた。「いつから仕事していいですか?」「いつからでもいいですよ」「えっ、明日からでもいいんですか?」「かまいませんよ」そこで復帰を考えた。しかし、『一週間寝てばかりいたので体力が続くかどうか心配』という思いと、『まだ痛風が治ってない』という現実と、『せっかく病人になったんだから、もう少し病人をしていようかな』というずるさと『どうしようかな』という弱い自分が、復帰の時期を延ばしたのだった。2020年10月6日(10)で、自宅で何をしているのかというと、ジッとしていても体力はつかないし、いらんことを考えてしまうから、外に出てウォーキングをやっている。痛風なのに歩けるのかというと、今回は足が腫れてない状態なので、筋膜炎用に買ったサ...再録入院日記(9)

  • 再録 入院日記(8)

    2020/10/05入院日記(8)もう一つの病気入院して四日目の朝、看護士さんが来て言った。「今日からお薬が一つ増えますんで」「えっ、何の薬ですか?」「しんたさんは、尿酸値が高いんで、それを下げる薬です。痛風になったことないですか?」「今年の春に痛みがあったんですが、その時医者から痛風と言われました。実際は筋膜炎だったんですけどね」「そうですか。でも放っておいたらダメですよ。今日からその薬も飲んで下さいね」ということで、その日から薬を飲み始めた。さて、翌朝のこと。朝起きると、右足親指の関節が痛い。そのことを朝の回診の時、医者に言った。「ああ、これは痛風ですね。薬とか飲んでないんですか?」「昨日、予防薬をもらって飲み始めたんですが」「・・、ああそうですか。じゃあしばらく様子を見ましょう」その日の夕方、看護士...再録入院日記(8)

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