chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 『ガラスの海を渡る舟』兄妹が支えあって生きる物語

    吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。わかりにくいかもしれませんが、鎖の氷がぶら下がってます。温もりを感じる小説を読みました。『ガラスの海を渡る舟(寺地はるな:著)』です。リンクおじいちゃんの跡を継いで、ガラス工房を営む兄妹の物語です。兄・道(みち)には発達障がいらしき言動があります。妹・羽衣子はしっかり者で、感情表現が豊かで可愛らしいです。幼い頃から人と同じことが出来にくい道のせいで、...

  • 『小さな声、光る棚』騒がしい今だからこそ、読みたい

    吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。シャアザクだって本を読みたいのだ。いま身にしみること非常時に人はいま必要な情報を求める一方で、大声で脅かさず不安をあおりたてることもしない、心を鎮めることばを必要とする。 騒がしい状況から身を護るため、おまもりのようにいくら心静かに暮らしていきたくても、世の中の喧騒が嫌でも目に耳に入ってくるし、生活に影響してくるこの頃です。こんな時だからこそ、当たり...

  • 『本日のメニューは。』誰かを幸せにすると自分が幸せになる

    吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。神戸どうぶつ王国のワオキツネザル。みんなでもぐもぐ。誰かを幸せにすることが、自分を幸せにすることになる。これを味わえる小説を紹介します。『本日のメニューは。(行成薫:著)』です。リンク美味しい料理を食べさせてあげたい。そんな想いに溢れた5つの短編が詰まっています。どのお話も良かったんですけど、わたしの一番は、「闘え!マンプク食堂」です。ガンコで口の悪...

  • 『がらくた屋と月の夜話』物たちの優しい思い出

    吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。大阪から帰ってみると、「ぜったい、いらないな……」ってモノが、テーブルにどっさりありました……。今回は、モノを大切にしたくなる小説を紹介します。『がらくた屋と月の夜話(谷瑞恵:著)』です。リンクなんにもいいことがないつき子さん。飲み会のあと、和菓子屋さんを探していたが迷ってしまい、小さな公園に行きつきました。そこでは、トランクを開いて座っているおじいさん...

  • 谷川俊太郎『ひこうき』 北海道に戻ってきました。

    吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。昨日、大阪から北海道へ。この写真にぴったりの詩がありました。『自選 谷川俊太郎詩集(岩波文庫)』より、「ひこうき」。ひこうきひこうきの つばさナイフみたいだごめんね そらいたいだろでも がまんしておとさないであかちゃんものっているからたしかに、翼が空を切っていくような鋭さがあります。空に「ごめん」と言える感性が、ほしい……。雲の上からだと、ふかふかの雲...

  • 『めざめの森を めぐる言葉』言葉のギフト

    吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。 奈良・春日大社の森です。本殿は参拝客でいっぱいなのですが、こちらの森は参拝客や観光客がほとんどいません。浄化パワーでいっぱいの、大好きな森です。素敵な本が生まれて嬉しいです。『めざめの森を めぐる言葉(中嶋朋子:著)』です。リンク雑誌で連載されていたエッセイを加筆修正してまとめた単行本で、著者は、俳優の中嶋朋子さん。この連載、楽しみに読んでいたんで...

  • 『神さまのビオトープ』愛の形に正解はない

    吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。神戸どうぶつ王国。寄り添う2羽。初読み作家さんの作品です。予想以上に良かった小説でした。『神さまのビオトープ(凪良ゆう:著)』です。リンク事故死した夫の幽霊と暮らす「うる波(うるは)」さんと、彼女の身近な人々それぞれの「愛の形」を描いた物語です。最初は「ほっこり系」の物語かと思っていたんですけど。そういうんじゃなかったです。愛のシビアな面を描いていて...

  • 『月まで三キロ』いつもそばにいるよ

    吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。近鉄電車の車窓から地元を撮りました。「なんてことない」1日が、かけがえのないものですね。亡くなった人やペットが、いつも自分のそばにいてくれるとしたら。そう信じられるような物語でした。『月まで三キロ(伊予原新:著)』です。リンク6編が収録された短編集です。共通しているのは「喪ったもの」でしょうか。命に限らず、時間、とかも含まれます。亡くなった人がそばにい...

  • 『昭和というたからもの』ゆっくりをテーマに過ごしたい1年です

    吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。見たことないのに、なぜか懐かしい風景ってありますよね。懐かしさが詰まった1冊を紹介します。『昭和というたからもの(谷内六郎・岩崎俊一)』です。リンク広告ポスターで使用された絵とキャッチコピーを集めた本です。「昭和」という時代に描かれた谷内六郎の絵と、「平成」という時代に書かれた岩崎俊一のキャッチコピーを、「令和」という時代に手にしてみる。そこには、泣...

  • 『遠慮深いうたた寝』小説のようなエッセイ集

    吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。神戸どうぶつ王国に行ってきました。仲良さそうなカピパラです。今回紹介するのは、エッセイ集のような小説のような。『遠慮深いうたた寝(小川洋子:著)』です。リンク新聞で連載されているエッセイと、その他さまざまな雑誌に掲載されていたエッセイをまとめた一冊です。わたしは小川さんの小説が好きなんですが、エッセイも好きなんですね。日常の出来事のはずなのに独特の世...

  • 『神様』亡くなった人はこう想ってくれてるだろうな

    吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。どんな基準で「日本で三番目」と言い切っているのか、昔からの謎。すいません、地元の大仏さんなんです。威厳があるかのように撮れた!小説の世界にとっぷり浸かったなあと感じられた本、『神様(川上弘美:著)』です。リンク川上さんのデビュー作「神様」を含む9つの短編集です。壺の中の人とか、カッパとか登場する、不思議な話なんだけど現実で、とりとめのないお話たち。説...

  • 『日本の365日季節の道しるべ』晴れやかな未来を祈ってます

    吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。奈良・二月堂から見た古都と空の風景です。放射状雲って呼んでいいのかな?連日、気象に関する本の紹介になってしまいますが。『日本の365日季節の道しるべ(日本気象協会:著)』です。リンク「歳時記」なる本はたくさんあります。二十四節気七十二候の、自然を解説したり季語を紹介したり。本書はそれらに過去の気象データや記録を元に、暮らしのヒントや注意点などまで書かれ...

  • 『ときめく雲図鑑』どんなことにもいい面がある

    吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。飛行機からの景色。地上から見る雪雲は、どんより広がっていますが、雲の上からは、こんなに美しい景観が。英語では次のような言葉があるそうです。「どんな雲にも銀の裏地がついている」どんなに暗い雲でも、反対側では太陽に照らされて銀色に輝いていることから、憂鬱に思うことにも必ず幸せな明るい面があるという意味です。いい言葉ですね。「銀の裏地」の比喩が素晴らしい。...

  • 『市立ノアの方舟』ヒトも動物園動物も幸せになってほしいな

    吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。京都市立動物園のゴリラ。たくましい背中!サファリパークの痛ましい報道があったばかりで、考えさせられました……。『市立ノアの方舟(佐藤青南:著)』です。リンク動物園業務にはまったくの素人である市役所職員・磯貝氏が、廃園寸前の動物園園長に就任しました。市のお荷物施設である動物園を存続させられるか。磯貝氏はじめ、職員たちの挑戦が描かれます。命のバトンを繋ぎ続...

  • 『定形外郵便』「うごうご」は消したくない言葉だと思った

    吉報配達屋へようこそ。吉報を届けることができますように。天王寺動物園のジャガー。日向ぼっこしながら眠って幸せそう。「うごうご」という言葉があると知り、驚きました。『定形外郵便(堀江敏幸:著)』を読んでびっくりです。リンク「うごうごする言葉」の項より……平日はほぼ毎朝、時計がわりに「ウゴウゴルーガ」という子ども番組をテレビで流していた。(中略)当時の私の微妙に萎えた気分と、一日の始まりの「うごうご」し...

  • 雑誌でみつけた元気がでる言葉④

    吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。可愛いページだったので思わず写真を。新年を迎える風習のあれこれを紹介しているんです。お年玉は歳神さまの分け御霊だとか。おみくじには縁起物のおまけが入っているとか。「だるま」は忍耐力、「ひょうたん」なら幸運、「なす」なら成功など。そんな意味が込められているんですねー。おみくじのイラストに書かれた言葉がいいですね。にっこり で吉笑って 大吉^o^おみくじが...

  • 今年も吉報配達つづけます!

    明けましておめでとうございます。吉報配達屋は、今年も吉報をお届けできるよう精進いたします。京都市動物園のトラちゃん。2022年はどんな1年になるでしょうか。少々のことなら動じないような気がしますね。年初は詩の紹介から。『こころ(谷川俊太郎:著)』です。リンク日本を代表する詩人のオリジナル詩集。そのなかの1編を。鏡 なるほどこれが「私」という奴かちんこい目が二つありふれた耳が二つ鼻と口が一つずつ中身はさ...

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、吉報屋店主さんをフォローしませんか?

ハンドル名
吉報屋店主さん
ブログタイトル
吉報配達屋
フォロー
吉報配達屋

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用