なるほどね、うまくはいかないものだよ。 バルムンクの生み出す闇の中で、ジョルジュ・ベルリオーズは呟いた。朝
私のオリジナル小説「セイレネス・ロンド」本文および関連情報・設定などを徹底的に網羅すべく作ったサイトです。常時成長中。まだまだ増築構想があります。是非覗いてみてください。
小説の作り込みとかそういうのを作者自らがとっことんマニアックに語っています。作品で語り尽くせなかったわけではなく、作品を読んだ上で更に楽しんでいただけるようにということから手元の設定を「読み物」に変換しました。
↑previous もう少し、もう少しだ。ここを抜ければ格納庫に辿り着くことができる。 カティたちは息を潜
↑previous もう少し、もう少しだ。ここを抜ければ格納庫に辿り着くことができる。 カティたちは息を潜
↑previous とてつもなく遠い。いつもだったら何気ない会話の間に辿り着いている部屋。すぐそこだと感じて
↑previous 会議は未だに終わらない。終わる様子もない。 ルフェーブルは腕を組み、人差し指で二の腕を
Version 8.1 シリーズ、レオンこと、レオノール・ヴェガ。 マニッシュな感じをイメージして描いてみた。
↑previous 血を滴らせながら、フェーンはやっとのことでヴェーラたちと合流する。幸運にも生き残っていた
Version 8.1 シリーズ、アルマ・アントネスクの立ち絵。 Twitter公開バージョンに、ずいぶん手を
Version 8.1 シリーズ、アルマ・アントネスクの顔デザイン。 ちょっと順番飛ぶけど。 ■2022/04
Version 8.1 シリーズ、マリオン・シン・ブラックの立ち絵(?) 屋外で微笑むマリオンを描きたかった(
Version 8.1 シリーズ、マリオン・シン・ブラックの顔絵。 全身(上半身)絵用の素材として。かつ、設定
Version 8.1 シリーズ、カティ・メラルティンの立ちポーズ。 一つ前のエントリの顔部分を使用している。
Version 8.1 シリーズ、カティ・メラルティン。 イメージしたのは「セイレネス・ロンド」の第一部くらい
Version 8.1 シリーズ、マリア・カワセ大佐の絵。 前のエントリで描き込んだ顔面を利用して身体をつけた
Version 8.1 シリーズ、マリア・カワセ大佐の顔絵。 まず顔面を描き込んで、それから身体をつけるってい
↑previous 使い物にならないライフル、そして《《敵》》。視線を送りながら、カティは確かに絶望した。黒
Version 8.1 シリーズ、レベッカ・アーメリング(ベッキー)の絵。上半身。 前のエントリの顔面を利用し
↑previous 士官学校周辺の通信はすべて奪われたと考えて良い――フェーンは一人、吐き気をもよおす臭気を
Version 8.1 シリーズ、レベッカ・アーメリング(ベッキー)の絵。 今回は眼鏡あり・なし版の顔絵。 ■
Version 8.1 シリーズ、ヴェーラ・グリエールの「イラスト」。顔絵から脱出すべく修行中。 ■2022/
Version 8.1 シリーズ、ヴェーラ・グリエールの顔UP。 ■2022/04/06 ヴェーラ顔UP ヴェ
↑previous 火炎放射器の劫火が教室を焼き払おうとするまさにその直前、重甲冑を装備したその兵士は、激し
Version 8.0 シリーズ第七弾。レベッカ・アーメリングです。 ■2022/04/01 以前から何度も描
↑previous 《《逃がし屋》》こと、エディット・ルフェーブル中佐は、なかなか終わらない会議にイライラと
Version 8.0 シリーズ第七弾。レベッカ・アーメリングです。 ■2022/03/30 ベッキー ちょっ
↑previous カティ、ヨーン、エレナの三人は、連れ立って食堂の方へと向かっていた。その途上で電話やネッ
Version 8.0 シリーズ第六弾。イザベラ・ネーミアです。 ■2022/03/26 イザベラ・ネーミア
↑previous ヤーグベルテがあの同時多発的大空襲により未曾有の被害を被ってから、一週間が経過した。ヤー
↑previous ヨーンのその言葉に、カティは首を 傾《かし》げる。 「今は?」 惑星がそう簡単に数を減
Version 8.0 シリーズ第五弾。カティ・メラルティンリベンジ1と2 ■2022/03/18 イメージと
↑previous タイヤが静かに地面を転がり、ほんの僅かに搭乗者たちに振動を伝えてくる。サスペンションがい
↑previous カティとヨーンは並んで食堂を出る。その間、言葉はなく、ただ少し固い呼吸音が流れていた。
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なるほどね、うまくはいかないものだよ。 バルムンクの生み出す闇の中で、ジョルジュ・ベルリオーズは呟いた。朝
カティは純白の空間に立っていた。一面の白だ。それはセイレネスの生み出す論理空間の中だった。 「やぁ、カティ」
くそッ! カティは思わず計器類を拳で叩いた。頑丈なハードウェアたちは鈍い音で抗議し、カティの拳に鈍い痛み
敵艦隊を殲滅し、母艦リビュエに着艦するや否や、カティは 艦橋《ブリッジ》へと急いだ。 「状況は! 状況はどう
エディタたち五名の V級歌姫《ヴォーカリスト》と C級歌姫《クワイア》たちは、クララとテレサを先頭に押し立て
薄紙を破るかのように、 C級歌姫《クワイア》たちの小型艦艇が粉砕されていく。マリオンとアルマの PTC《完全
二〇九九年一月一日未明――。 イザベラ率いる反乱軍と、マリオンとアルマに率いられた討伐艦隊は、ほんの三十五
混乱している、と言っても良いだろう。イザベラは半ば呆然と、モニタの中のマサリク大統領を見つめていた。 マサ
二〇九八年十二月二十二日――第二艦隊撤退より一週間後。 マリオンとアルマは航空機によって統合首都へと帰還さ
闇《バルムンク》の中にて、その戦いの一部始終を見下ろしている姿がある。銀髪に赤く輝く左目の持ち主、ジョルジ
闇《バルムンク》の中にて、その戦いの一部始終を見下ろしている姿がある。銀髪に赤く輝く左目の持ち主、ジョルジ
レオノールはエディタとの約束通り、 V級《ヴォーカリスト》および全ての C級《クワイア》を統率していた。エデ
イザベラの号令一下、第一艦隊の火砲が 猛《たけ》る。轟音と共に放たれた弾丸は正確にアルマとマリオンの 制海掃
二〇九八年十二月十五日――。 あと三十分というところか。 イザベラは督戦席から立ち上がり、艦長に右手を上
レオノールが隣接の士官学校にあるシミュレータルームに着いた時、エディタを初めとする残存 V級歌姫《ヴォーカリ
その日の夜、レオノールはエディタたちを引き連れて、マリオンとアルマの部屋を訪ねた。二人と、そしてレニーは、士
エディタは小さく咳払いをする。純白の論理空間の中に、ロラ、ハンナ、パトリシア、そしてレオノールが、それぞれに
エディタの呼びかけにより、残った V級歌姫《ヴォーカリスト》の全員がシミュレータルームに集っていた。エディタ
レベッカ姉様……! マリアの声にならない叫びが、闇の中に消えていく。マリアは、セイレネス・シミュレータを経
セイレーン EM《イーエム》- AZ《エイズィ》とウラニアが、持てる火砲のそのすべてを撃ち放つ。極至近距離で
レベッカは統合首都にて、静かに《《その時》》を待っていた。ガラスの向こうのシミュレータルームには黒い棺のよう
《《生首の歌姫》》が口を開いた。響いたのは絶叫だ。 イザベラはそのあまりの音圧に圧倒される。至近距離で、し
レネ・グリーグが操る戦艦ヒュペルノルと合流した第一艦隊は、アーシュオンの三個艦隊と正対していた。イザベラはセ
第七艦隊旗艦、航空母艦ヘスティアの提督席にて、クロフォードは小さく唸る。ヘスティアの展開する隠蔽システムの傘
二〇九八年十一月末――。 アーシュオンは驚くべき作戦を展開した。アーシュオン本土を縦断するように、巨大なト
それから三日後。 エディタは暗いセイレネスシミュレータの筐体に乗り込むと、大きく息を吐いた。エディタが部屋
そこまでして、命を捨ててまでして、いったい何が得られるというのですか――エディタが掠れた低い声で尋ねる。イザ
二〇九八年、十一月も間もなく終わる頃――。ヤーグベルテ統合首都の秋は足早に過ぎ去り、間もなく初雪が観測される
床も、壁も、天井も、ない。色もない――黒や白の感覚もない。上下左右の概念すら消失してしまっているこの場所は、
バルムンクの創り出した闇の中から、アトラク=ナクアは「あらあら」と戸惑うカティを眺めていた。アトラク=ナクア
無事に着艦を済ませ、艦上に降り立った時の疲労感は、今まで感じたことのないほどのものだった。水の中にでもいるの
この、一方的な力が、セイレネス!? カティの一撃で空域が焼け焦げた。それを目にした瞬間に、カティは寒気を覚
翌日正午過ぎ、カティはさっそくエキドナに搭乗していた。移送と慣熟飛行を兼ねた無茶なプランだったが、カティには
イザベラが人間弾頭を処理した戦いから三日後、十一月も中旬に差し掛かり冬の前触れのような寒風がヤーグベルテ統合
目まぐるしく動く状況の推移を確認しながらも、イザベラは艦首 PPC《粒子ビーム砲》の発射シーケンスを進めてい
二〇九八年十一月上旬、訓練航海を終えたイザベラの艦隊は補給を済ませるなりアーシュオンとの中間海域へと取って返
二〇九八年十一月上旬、訓練航海を終えたイザベラの艦隊は補給を済ませるなりアーシュオンとの中間海域へと取って返
まったく、きみってやつはさぁ――イザベラも手近な椅子に腰を下ろして足を組み、頬杖をついた。 「ベッキー、きみ
レベッカがよろめきながら入った室内には、マリオンが一人、座っていた。その顔は、目の下に濃い影を作っていた。出
第二艦隊旗艦ウラニアの 艦橋《ブリッジ》の窓際にて、レベッカは物思いに 耽《ふけ》っていた。照明すらほとんど