マリオンによるその圧倒的の一言に尽きる一撃、タワー・オブ・バベルは、アーシュオンの艦隊を文字通りに潰滅せしめ
私のオリジナル小説「セイレネス・ロンド」本文および関連情報・設定などを徹底的に網羅すべく作ったサイトです。常時成長中。まだまだ増築構想があります。是非覗いてみてください。
小説の作り込みとかそういうのを作者自らがとっことんマニアックに語っています。作品で語り尽くせなかったわけではなく、作品を読んだ上で更に楽しんでいただけるようにということから手元の設定を「読み物」に変換しました。
闇の中に佇むマリアは、深い溜息をついた。 マリアが 纏《まと》う暗黒のエンパイアドレスは、周囲を包む闇にす
背筋が粟立つ――ヴェーラは震えていた。コア連結室の暗闇の中、名状し 難《がた》い不安のようなものに包まれて。
始まったね――。 闇《バルムンク》の中で、青年は静かに呟いた。青年の左目は赤く輝き、その瞳を通じてその海
ヴァルターの処刑から二ヶ月が過ぎ、二〇九〇年十二月後半に差し掛かる頃――。 第七艦隊総司令官、リチャード・
それから約一ヶ月後のことである。 ヴェーラは夢を見ていた。 目の前には二人の憲兵に連れられたヴァルターが
ヴェーラの奥歯が音を立てる。顎が痺れるほどに、ヴェーラは歯を噛み締めた。 この決断をしたのは、わたしだ。
潜水空母ダニエル・マクエイドの格納庫にアラートが鳴り響く。続く放送によれば、エウロス飛行隊が戦場に現れたとい
来たな――! F108+IS《インターセプタ・シュライバー》が出現したという報告を受けたその時には、ジギ
ver.11.3(もはやなんだかわからなくなったシリーズ)の第八弾は、「優しい毒」ことマリア・カワセ大佐。 ■
それから三ヶ月後、二〇九〇年九月――。 防戦一方に追いやられていたアーシュオンは、乾坤一擲の作戦を開始した
二〇九〇年六月の末――。 捕虜交換は無事に完了し、ヴァルターはアーシュオンにて収監された。一部で助命嘆願の
ver.11.3(もはやなんだかわからなくなったシリーズ)の第七弾は、我らがヴェーラさん。 ■2023/02/
一ヶ月という月日は、矢のように、そして至極当たり前のように過ぎた。 その間も実験は継続され、オルペウスの性
その日の夜、カティは一人、エディット邸のリビングのソファに埋もれていた。目を閉じてはいたが、意識は嫌になるほ
ver.11.3(もはやなんだかわからなくなったシリーズ)の第六弾は、ベッキーさん。 ■2023/02/09
捕虜交換……。 ヴェーラは目を見開いて繰り返す。ハーディは金属のように冷たい顔をヴェーラに向ける。 「フォ
それから約一ヶ月が経過した。ヴェーラは度々戦線離脱をしなければならないほどの心労を重ねており、医師から大量の
ヤーグベルテの陸軍と海兵隊は、破竹の勢いで 島嶼《とうしょ》部のアーシュオン軍を駆逐していった。たった二年弱
二〇八八年から二〇九〇年にかけては、ヤーグベルテは圧倒的な勝利を収め続けた。その主な要因は 対《カウンター》
ver.11.3(再び上半身絵に戻ったシリーズ)の5枚目は、「逃がし屋」として知られる名参謀、エディット・ルフ
奥さんのこと、赤ちゃんのこと、ごめんなさい――。 ヴェーラの言葉が頭の中でぼんやりと反響し続けている。
その時、エディットが帰宅した。 「何を大騒ぎしているの。外まで聞こえたわよ」 ブラウスの襟を緩めながら、エ
ver.11.3(再び上半身絵に戻ったシリーズ)の4枚目は、マリオン正面顔(リアル版)です。 ■2023/0
しかし落涙はヴェーラを癒やすことはなかった。家に帰ってからもヴェーラはソファの上で膝を抱え、じっとテレビを見
その後、カティは空軍司令部からの呼び出しを受けて、立ち去ってしまった。残されたエディットたちは施設内の小さな
ver.11.3(再び上半身絵に戻ったシリーズ)の3枚目は、前のエントリの対になる感じのレオン(レオノール)で
ver.11.3(再び上半身絵に戻ったシリーズ)の2枚目は、「静心にて、花の散るらむ」の主人公、マリオン・シン
ver.11.3(再び上半身絵に戻ったシリーズ)の1枚目は、我らが主人公、「空の女帝」こと、カティ・メラルティ
アタシと《《白皙の猟犬》》で戦艦二隻を相手にしろってか。 カティは不思議な高揚感に包まれながら、シミュレー
その日の夜、ヴェーラとレベッカは帰宅するなり早々に寝てしまった。帰りの車の中で二人とも半分寝てしまっているほ
ver.11.2(下半身もちょっと入れてみようシリーズ)の8枚目は、よく脱がされることで定評のあるレニーさん。
がんばれ、わたし! ヴェーラはシミュレータの暗い筐体の中で気合いを入れ直す。 ヴェーラとレベッカの訓練を
この子たちが……!? ヴェーラ、レベッカと対面したヴァルターの心の中の第一声はそれだった。 「その顔も無理はない」 例の面会室に椅子をニ脚追加しつつ、エディットは言う。 「この子たちこそセイレネスである、とも言えるのだからな」
ver.11.2(下半身もちょっと入れてみようシリーズ)の7枚目は、眼鏡っ娘代表、レベッカ・アーメリングさん。
ver.11.2(下半身もちょっと入れてみようシリーズ)の6枚目は、我らがヴェーラ・グリエール。 ■2023/
ver.11.2(下半身もちょっと入れてみようシリーズ)の5枚目は、マリア・カワセ。 ■2023/01/14
ver.11.2(下半身もちょっと入れてみようシリーズ)の4枚目は、「静心」における百合番長にして名言製造機、アルマ・アントネスクさん。
ver.11.2(下半身もちょっと入れてみようシリーズ)の3枚目は、我らがマリーことマリオン。
エディットとヴァルターが面談してから一週間が経過した。 エディットの根城である参謀部第六課の作戦司令室に、
ヴァルターは露骨に身構えた。エディットはその顔から笑みを消し、機械の瞳でヴァルターを捕捉する。ヴァルターは視線を逸らすことができなくなる。 「何かの協力というのは……?」
ver.11.2(下半身もちょっと入れてみようシリーズ)の2枚目は、カティです。 ■2023/01/09
ver.11.2(下半身もちょっと入れてみようシリーズ)の1枚目は、イザベラ様で。
ver.11.1(通称おっぱいシリーズ)の7枚目は、カティさんで。 ■2023/01/03
ver.11.1(通称おっぱいシリーズ)の6枚目は、ベッキー(レベッカ)で。 ■2023/01/02 いかにお
ver.11.1(通称おっぱいシリーズ)の5枚目は、ヴェーラで。2023年最初の1枚です。 ■2023/01/
待遇は悪くはない。いや、むしろ良すぎる。 ヴァルターはソファに座って、ヤーグベルテの国兵放送を眺めている。
最強の飛行隊として呼び声も高かったマーナガルムは、いまやたったの三名だ。隊長であるヴァルターが撃墜され、ヤー
ver.11.1(通称おっぱいシリーズ)の4枚目は、レニーこと、レネ・グリーグさん。 ■2022/12/30
ver.11.1(通称おっぱいシリーズ)の3枚目は、アルマさん。 ■2022/12/29 ここはやっぱりアルマ
ver.11.1(通称おっぱいシリーズ)の2枚目は、レオン。 ■2022/12/28 とりあえず顔面が正義に仕
ver.11.1(通称おっぱいシリーズ)の1枚目は、マリオン。後ろにサンタマリオンもつける。 ■2022/12
これ、夢? かな? レベッカは周囲を見回す。何もない、色もない。強いて言えば真っ白な空間だ。どこまでも同じ
ヴェーラの視界から敵性体のマーカーが急速に消えていく。ヴェーラは容赦なく再度主砲を斉射する。レベッカも阿吽の
ver.11.0の5枚目は、劇中では(なんと)顔が出てこないイザベラ様。
ver.11.0の4枚目は、ミステリアスなことで定評のあるマリア・カワセ大佐。 ■2022/12/20
ver.11.0の3枚目は、「空の女帝」ことカティ・メラルティンです。この容姿だと二十代後半くらいの時ですかね
ver.11.0の2枚目は、ベッキーことレベッカ・アーメリングのブラッシュアップショット。メガネあり、なし両方
ver.11.0の1枚目は、おなじみヴェーラ・グリエールさんのブラッシュアップショット。 ■2022/12/1
ver.10.2の15枚目(ラスト)はバージョン10とかじゃない気がするけど、そんな感じで。ヴェーラさんのセク
不思議な感じだ。 ヴェーラは味わったことのない感覚に戸惑っている。セイレネスの起動自体はいつもどおりに実行できた。シミュレータ訓練や実戦補助の経験値の賜である。 しかし、起動してからの感覚は、今までとはまるで別物だった。今までがノイズ混じりの無線を使ってセイレネス・システムとコミュニケーションをしていたのだとしたら、今はまるで対面で会話しているかのようにクリアだった。感覚的な距離が非常に近い。今なら何でもできるんじゃないか――そんな万能感さえ感じられる。
2023.1.1 謹賀新年
二〇八八年六月十二日、早朝――。 アーシュオン第四艦隊は三個艦隊相当の戦力を動員し、未だ暗い海原に重層な陣を展開していた。対するヤーグベルテは、クロフォード准将率いる第七艦隊のみ――表向きは――だ。ヤーグベルテ第七艦隊は、第四艦隊に誘い込まれた体を装い、三倍もの戦力と正対することと相成った。
ver.10.2の14枚目は初イラスト化となった、ヒトエ・ミツザキさん。 ■2022/11/06 「セイレネス
■前回はこちら エディット メリークリスマス! カティ めりくり~ エディット 2022年というと、私たちの世
ヤーグベルテ統合首都、春の終わりの頃、二〇八八年五月二十六日、夜間――。 エディット邸のリビングに、ヴェーラたち四人が久しぶりに集合していた。エディットは次の作戦のために連日連夜の会議で帰ってくることが稀だったし、カティに至っては逆襲作戦の随伴戦力として八面六臂の大活躍を見せていたおかげで、帰宅は実に二ヶ月ぶりだった。そしてその甲斐もあって、「空の女帝」の圧倒的戦力は国民により広く深く知れ渡るに至っていた。
ヤーグベルテ統合首都、春の終わりの頃、二〇八八年五月二十六日、夜間――。 エディット邸のリビングに、ヴェーラたち四人が久しぶりに集合していた。エディットは次の作戦のために連日連夜の会議で帰ってくることが稀だったし、カティに至っては逆襲作戦の随伴戦力として八面六臂の大活躍を見せていたおかげで、帰宅は実に二ヶ月ぶりだった。そしてその甲斐もあって、「空の女帝」の圧倒的戦力は国民により広く深く知れ渡るに至っていた。
クラゲこと、ナイアーラトテップを撃破殲滅し、その上アーシュオン本土に歴史的大打撃を与えることに成功したその功
七月二十八日、十八時になろうかという頃に、アーシュオン第四艦隊司令官ドーソン中将は撤退を宣言する。当初は残っ
カティはドアをノックする。ヴェーラの応えはない。カティはドアを開ける。カギはかかっていなかった。かかっていたとしても、カティは蹴破っていたかもしれない。 ヴェーラは慌ててベッドの上に身を起こし、目を見開いた。
ver.10.2の13枚目はデザインイラストっぽい感じにしてみたアレ。この絵を描き直しました。 ■2022/1
カティはまずヴェーラの部屋のドアを叩いた。だが、ヴェーラはカティの入室を拒否した。 「ごめんね、カティ。わたし、カティにどんな顔を見せれば良いのか、わかんないから」 室内からは掠れた重たい声が聞こえてきた。カティは胸がきゅっと締め上げられる感触を覚える。カティは言う。
セイレネスによる――つまり、ヴェーラとレベッカによる――アーシュオン本土攻撃から、二週間が過ぎた。 心にあ
■前回はこちら エディット すっかり寒くなったわねー。 カティ 秋をすっ飛ばして冬。南国育ちのアタシには相変わ
アーシュオン本土は同時にいくつもの穴を開けられた。ヤーグベルテの歌姫たちによる報復攻撃。それは本作戦の主旨から外れてはいたものの、極めて効果的なものとなった。 アーシュオン本土への核攻撃。その命令は絶対だった。ヴェーラたちには拒否権なんてものはなかった。ヴェーラたちはアーシュオンの迎撃システムに期待もした。しかし、滅茶苦茶な軌道を描いたヴェーラたちのミサイルへの迎撃は叶わなかった。
分離した十発の核弾頭がアーシュオン第四艦隊に向けて降り注ぐ。アーシュオンの迎撃も失敗に終わる。もはや万に一つも仕留め損なうことはない。旗艦さえ仕留めれば、そこに駐機している超エース部隊であるマーナガルム飛行隊もろともに葬ることができる。
ナイアーラトテップを撃沈した海域は荒れに荒れていた。だが、そこに放射線は検知出来なかった。エディットが身を乗
第二波のミサイル総数、三十六。弾頭数にして三百六十発。ヴェーラとレベッカはその全てを掌握していた。全てを命中させる必要はない。だが、最低でもナイアーラトテップを一隻撃沈せしめる必要があった。そのためにどれほどのリソースが必要なのかは、不明だ。
ver.10.2の12枚目は92年 四天王《カルテット》のリーダー、エディタさん。 ■2022/10/14 と
ver.10.2の11枚目はアレックスことアレキサンドラ・ハーディ ■2022/10/10 エディット・ルフ
version 10.2……とするか迷ったけど、時期的にはそのとおりなので10.2の10枚目ということで。 ■
■前回はこちら エディット なんだか、ひさしぶりな気がするわ カティ ひさしぶりだね。3ヶ月ぶりだ。で、姉さん
遡ること一時間、七月二十八日、十五時を過ぎた頃――。 ヴェーラとレベッカは統合首都にある研究施設に新設され
敵機、百二十か――。 カティはコックピットの中で情報を確認する。百二十に加えて、奴らには特殊航空戦力と分類
ヤーグベルテ側の総戦力は、最終的には五個艦隊相当にまで膨れ上がった。海軍と空軍の動員兵力は、合計四万名を超え
ヤーグベルテ側の総戦力は、最終的には五個艦隊相当にまで膨れ上がった。海軍と空軍の動員兵力は、合計四万名を超え
シルビアがヴァルターを送り届けた先は、ヴァルターとエルザの新居だった。エルザはヴァルターが車から降りる前に家
version 10.2、9枚めはハルベルト。 ■2022/10/09 「セイレネス・ロンド」に於ける「神」の
version 10.2、8枚めはレニー。 ■2022/10/06 レニーはちょっとお姉さんにしてとても美人と
何度目だっけ? ヴァルターは運転席に座るシルビアの凛とした横顔を盗み見て思う。その大理石のように冷たい横顔からは、彼女が何を考えているのかを読み取ることはほとんど不可能だ。シルビアはサングラス越しに一瞬ヴァルターを見遣り、ほんのわずかに口角を上げた。
version 10.2、7枚めはベッキー。 ■2022/10/05 レベッカさん。照明の関係で肌が白いですが
version 10.2、6枚めはマリオンさん。 ■2022/10/02 正直あんまり、いや、全然納得いってな
ヤーグベルテの守護神、《《暗黒空域》》カレヴィ・シベリウス大佐の戦死より、一年が経過しようとしていた。二〇八
それから一ヶ月半、十二月も半ばの頃。ついに恐れていた事態が起きた。いつもなら誰かが帰宅するなり立ち上がり、頭
ウサギが「クレフ」という名を与えられてから約一ヶ月後――まもなく十月が終わる頃のことである。クレフの食欲がな
version 10.3、5枚めはアルマさん。 ■2022/09/29 肌の色とか陰影の関係で若干お姉さんにな
そのやり取りから二時間後には、エディットたち三人はハーディの従妹が働いているという動物保護施設に到着していた
それから数日後、九月三十日になってようやく、ヴェーラとレベッカは休暇を手に入れた。実に二週間ぶりの完全オフ日
二〇八六年八月二十八日――《《暗黒空域》》、戦死。 このニュースは「八・二八の悲劇」として、瞬く間に世界中
version 10.3、4枚めはレオン。ボーイッシュ味が出ていればいいかな、みたいな。 ■2022/09/2
あんなもの、戦闘でもなんでもない。 第四艦隊旗艦、ニック・エステベスに着艦したシルビアは、コックピットの中
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マリオンによるその圧倒的の一言に尽きる一撃、タワー・オブ・バベルは、アーシュオンの艦隊を文字通りに潰滅せしめ
正規空母を二隻!? 指定攻撃目標を確認して、マリオンは絶句する。シミュレータでも単艦撃沈はしたことがある。
正規空母が四、駆逐艦が十八、フリゲートが四十……それが敵の総戦力か。 レベッカはセイレネスを通じて、敵艦隊
その一時間後には、レベッカの姿は 制海掃討駆逐艦《バスターデストロイヤー》の 艦橋《ブリッジ》にあった。戦艦
卒業式から二週間が経過した頃、二〇九八年十月の半ば――。 ヤーグベルテ第二艦隊グルヴェイグは、訓練航海の帰
二〇九八年九月末日、士官学校の卒業式が執り行われた。 D級歌姫《ディーヴァ》――表向きは S級《ソリスト》―
しばらくの沈黙の末、レベッカは絞り出すような口調で言った。 「イズー。私にはあなたの決意をどうしたら覆すこと
イザベラの宣言が、レベッカとマリアの頭の中を跳ね回る。 遠くない未来に、わたしは反乱する――。 「な、何を
それからしばらく、ただ沈黙の時間が過ぎた。イザベラが最後に言葉を発してから、三十分近くが経過した頃になってよ
レベッカ邸にて、イザベラは事の顛末を話して聞かせていた。今日はマリアは不在で、久しぶりの二人きりの時間だった
だがしかし、その PPC《粒子ビーム砲》での一撃は、例の不審な駆逐艦たちによって張り巡らされたフィールドによ
《《コーラス》》……だって……!? その不意打ちには、イザベラの力をもってしても対処できなかった。第一艦隊
アーシュオンの艦隊が、獰猛な牙を剥いた。死をも恐れぬ勢いで怒涛のように迫ってくる。普通に考えれば勝ち目のない
マリア……? コア連結室の中にいるイザベラは、マリアの不審な行動を追っていた。エレベータで別れた時にもどこ
ver.13もまとめてUPします。描いてからだいぶ日が開いてしまったので。 ■2023/10/04 珍しく大き
二〇九八年五月――。 ヤーグベルテ三隻目の戦艦となるヒュペルノルが進水した。ヒュペルノルは唯一の S《ソリ
二〇九八年五月――。 ヤーグベルテ三隻目の戦艦となるヒュペルノルが進水した。ヒュペルノルは唯一の S《ソリ
年が明け、カレンダーが二〇九八年に切り替わった頃――。 アーマイア・ローゼンストックは、バルムンクの作り出
そこは頭が痛くなるほどに、真っ白な空間だった。イスランシオは目眩を覚えて額に手をやった。何度訪れても慣れるこ
ver.12はまとめてUPします。描いてからだいぶ日が開いてしまったので。 ■2023/04/09 まずは、ヴ
闇の中に佇むマリアは、深い溜息をついた。 マリアが 纏《まと》う暗黒のエンパイアドレスは、周囲を包む闇にす
背筋が粟立つ――ヴェーラは震えていた。コア連結室の暗闇の中、名状し 難《がた》い不安のようなものに包まれて。
始まったね――。 闇《バルムンク》の中で、青年は静かに呟いた。青年の左目は赤く輝き、その瞳を通じてその海
ヴァルターの処刑から二ヶ月が過ぎ、二〇九〇年十二月後半に差し掛かる頃――。 第七艦隊総司令官、リチャード・
それから約一ヶ月後のことである。 ヴェーラは夢を見ていた。 目の前には二人の憲兵に連れられたヴァルターが
ヴェーラの奥歯が音を立てる。顎が痺れるほどに、ヴェーラは歯を噛み締めた。 この決断をしたのは、わたしだ。
潜水空母ダニエル・マクエイドの格納庫にアラートが鳴り響く。続く放送によれば、エウロス飛行隊が戦場に現れたとい
来たな――! F108+IS《インターセプタ・シュライバー》が出現したという報告を受けたその時には、ジギ
ver.11.3(もはやなんだかわからなくなったシリーズ)の第八弾は、「優しい毒」ことマリア・カワセ大佐。 ■
それから三ヶ月後、二〇九〇年九月――。 防戦一方に追いやられていたアーシュオンは、乾坤一擲の作戦を開始した
二〇九〇年六月の末――。 捕虜交換は無事に完了し、ヴァルターはアーシュオンにて収監された。一部で助命嘆願の
ver.11.3(もはやなんだかわからなくなったシリーズ)の第七弾は、我らがヴェーラさん。 ■2023/02/
一ヶ月という月日は、矢のように、そして至極当たり前のように過ぎた。 その間も実験は継続され、オルペウスの性
その日の夜、カティは一人、エディット邸のリビングのソファに埋もれていた。目を閉じてはいたが、意識は嫌になるほ
ver.11.3(もはやなんだかわからなくなったシリーズ)の第六弾は、ベッキーさん。 ■2023/02/09
捕虜交換……。 ヴェーラは目を見開いて繰り返す。ハーディは金属のように冷たい顔をヴェーラに向ける。 「フォ
それから約一ヶ月が経過した。ヴェーラは度々戦線離脱をしなければならないほどの心労を重ねており、医師から大量の
ヤーグベルテの陸軍と海兵隊は、破竹の勢いで 島嶼《とうしょ》部のアーシュオン軍を駆逐していった。たった二年弱
二〇八八年から二〇九〇年にかけては、ヤーグベルテは圧倒的な勝利を収め続けた。その主な要因は 対《カウンター》
ver.11.3(再び上半身絵に戻ったシリーズ)の5枚目は、「逃がし屋」として知られる名参謀、エディット・ルフ