二〇九八年十一月上旬、訓練航海を終えたイザベラの艦隊は補給を済ませるなりアーシュオンとの中間海域へと取って返
私のオリジナル小説「セイレネス・ロンド」本文および関連情報・設定などを徹底的に網羅すべく作ったサイトです。常時成長中。まだまだ増築構想があります。是非覗いてみてください。
小説の作り込みとかそういうのを作者自らがとっことんマニアックに語っています。作品で語り尽くせなかったわけではなく、作品を読んだ上で更に楽しんでいただけるようにということから手元の設定を「読み物」に変換しました。
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二〇九八年十一月上旬、訓練航海を終えたイザベラの艦隊は補給を済ませるなりアーシュオンとの中間海域へと取って返
まったく、きみってやつはさぁ――イザベラも手近な椅子に腰を下ろして足を組み、頬杖をついた。 「ベッキー、きみ
レベッカがよろめきながら入った室内には、マリオンが一人、座っていた。その顔は、目の下に濃い影を作っていた。出
第二艦隊旗艦ウラニアの 艦橋《ブリッジ》の窓際にて、レベッカは物思いに 耽《ふけ》っていた。照明すらほとんど
システム・バルムンクの創り出した闇の中に、ジョルジュ・ベルリオーズと黒髪の少女―― ARMIA《アーミア》が
マリオンによるその圧倒的の一言に尽きる一撃、タワー・オブ・バベルは、アーシュオンの艦隊を文字通りに潰滅せしめ
正規空母を二隻!? 指定攻撃目標を確認して、マリオンは絶句する。シミュレータでも単艦撃沈はしたことがある。
正規空母が四、駆逐艦が十八、フリゲートが四十……それが敵の総戦力か。 レベッカはセイレネスを通じて、敵艦隊
その一時間後には、レベッカの姿は 制海掃討駆逐艦《バスターデストロイヤー》の 艦橋《ブリッジ》にあった。戦艦
卒業式から二週間が経過した頃、二〇九八年十月の半ば――。 ヤーグベルテ第二艦隊グルヴェイグは、訓練航海の帰
二〇九八年九月末日、士官学校の卒業式が執り行われた。 D級歌姫《ディーヴァ》――表向きは S級《ソリスト》―
しばらくの沈黙の末、レベッカは絞り出すような口調で言った。 「イズー。私にはあなたの決意をどうしたら覆すこと
イザベラの宣言が、レベッカとマリアの頭の中を跳ね回る。 遠くない未来に、わたしは反乱する――。 「な、何を
それからしばらく、ただ沈黙の時間が過ぎた。イザベラが最後に言葉を発してから、三十分近くが経過した頃になってよ
レベッカ邸にて、イザベラは事の顛末を話して聞かせていた。今日はマリアは不在で、久しぶりの二人きりの時間だった
だがしかし、その PPC《粒子ビーム砲》での一撃は、例の不審な駆逐艦たちによって張り巡らされたフィールドによ
《《コーラス》》……だって……!? その不意打ちには、イザベラの力をもってしても対処できなかった。第一艦隊
アーシュオンの艦隊が、獰猛な牙を剥いた。死をも恐れぬ勢いで怒涛のように迫ってくる。普通に考えれば勝ち目のない
マリア……? コア連結室の中にいるイザベラは、マリアの不審な行動を追っていた。エレベータで別れた時にもどこ
ver.13もまとめてUPします。描いてからだいぶ日が開いてしまったので。 ■2023/10/04 珍しく大き
二〇九一年二月三日――。 エディット・ルフェーブルの葬儀や手続きの一切が終わり、また普通の日々が動き始めて
二〇九一年一月三十一日――。 エディット・ルフェーブルの葬儀は、実に小規模に行われた。一応は軍による公式の
というわけで漫画にしました。と言ってもラフというか。試行錯誤中の練習作です。こちらももちろんいずれガッチリ描き
リビュエ艦内に響き続ける分厚い重低音。それは当たり前のように常に存在し続けていて、だから普段は全く意識すらし
ver.11.4(頑張って身体を入れてみようシリーズ)第一弾は、お尻のラインを描きたかっただけのマリオンさん。
着艦直後に入ってきた情報に、カティは我が耳を疑った。真紅の愛機から飛び降りて、走りながら艦内通信用のヘッドセ
エディット! エディットはどうしちゃったの!? わたしは叫んだ。ベッキーがわたしをきつく抱きしめる。階段の
■前回はこちら エディット 気付いたら4月も半ばを過ぎてGWが目の前! カティ 全開がお正月だからもう4ヶ月放
二〇九一年一月――ナイアーラトテップ殲滅作戦から、一ヶ月が過ぎた頃。冬の寒さも極まってきている時節。 エデ
闇の中に佇むマリアは、深い溜息をついた。 マリアが 纏《まと》う暗黒のエンパイアドレスは、周囲を包む闇にす
背筋が粟立つ――ヴェーラは震えていた。コア連結室の暗闇の中、名状し 難《がた》い不安のようなものに包まれて。
始まったね――。 闇《バルムンク》の中で、青年は静かに呟いた。青年の左目は赤く輝き、その瞳を通じてその海
ヴァルターの処刑から二ヶ月が過ぎ、二〇九〇年十二月後半に差し掛かる頃――。 第七艦隊総司令官、リチャード・
それから約一ヶ月後のことである。 ヴェーラは夢を見ていた。 目の前には二人の憲兵に連れられたヴァルターが
ヴェーラの奥歯が音を立てる。顎が痺れるほどに、ヴェーラは歯を噛み締めた。 この決断をしたのは、わたしだ。
潜水空母ダニエル・マクエイドの格納庫にアラートが鳴り響く。続く放送によれば、エウロス飛行隊が戦場に現れたとい
来たな――! F108+IS《インターセプタ・シュライバー》が出現したという報告を受けたその時には、ジギ
ver.11.3(もはやなんだかわからなくなったシリーズ)の第八弾は、「優しい毒」ことマリア・カワセ大佐。 ■
それから三ヶ月後、二〇九〇年九月――。 防戦一方に追いやられていたアーシュオンは、乾坤一擲の作戦を開始した
二〇九〇年六月の末――。 捕虜交換は無事に完了し、ヴァルターはアーシュオンにて収監された。一部で助命嘆願の