報知器狂想曲 第三章

「フーっ」 MASAはニコチンを吐き出して脳内をリセットした。 「懐かしい、今はもうバラバラだけど 思春期の親不孝はさんざん。まじで 親やまわりの人達に迷惑かけてた。 皆んな元気してっかなぁ。」 音楽に興味がある人は幸せだと思う。自分はドラマを見て初めて...

報知器狂想曲 第二章

「オイ！MASA！そーっとソッチ側のケツ持ち上げろ、静かにな、静かに。このまま向こうの路地までハコんでチョッケツすっぞ。」 KENはこんな時にも冷静に事を運ぶ。 「NAOもしっかりソッチ持って持ちハコぶぞ」 犯行時刻は夜半すぎ、他人様の家の玄関脇から勝手に借りた原付バイクの...

報知器狂想曲

「バカヤローがっ！！」 いつもどんな気持ちで言ってんだろ！？ MASAはいつもクソな父親に罵声を投げつけられる。 身内が恵まれてない家庭で育って来た。 厨二病と云うモノなのか、中学2年の2学期の末 から塾に通い、塾に通う事は厨二病では無いの だが、塾には夕方から夜にか...