サクッと読める文字数で、小説を更新しています。 超短編から、中編ほどになるものを書き綴っていくつもりです。 ジャンルは問わず、物語以外に詩やライフスタイルに関する内容も。
職員室に用があった帰り、自分の教室へ戻る途中。 不意に視線を感じて振り向くと、彼がいた。 すると、途端に首元に痛みが走った。 「痛っ」 それから息苦しさも。 いったい、何なのだろうか? 彼は視線を外すことなくこちらを見続けている。 気味が悪くなって、急いで教室へと走った。 それから、なるべく彼のいるクラスには 近寄らないようにしていた。 白い肌に色素の薄い髪・・・ みんなの言うところの整った顔立ち。 外見はとても優れているのだろうと思う。 けれど、私は彼と視線が合う度 気分が悪くなってしまう。 まるで、幼いころから時折目にしてきた、 あの黒い靄(もや)に出くわした時のような 息苦しさを感じるの…
時は現代 この地には古くから伝わる民話がある。 それは、神様がこの世とあの世を分ける 前のお話。 あの世というのは、黄泉(よみ)の国とも言われる 所謂(いわゆる)あの世。 この世とは、今の私たち人間が生きている世 のこと。 あの世とこの世の境が同じ地に、 同じ次元に存在してしまっていた時、 神様は人間に少しずつだけ自身の力を授け、 その境を管理するようにと任せていました。 黄泉の国、あの世というのは人間が 生(せい)を全(まっと)うした後(のち)に向かう新たな地。 その地には、極楽と地獄の二つの世界が 存在します。 黄泉の国のうち極楽では、 たくさんの植物が鮮やかに咲き乱れ、 その世界にいる者…
「ブログリーダー」を活用して、賽(さい)さんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。