人離れした容姿の二人と新たな一人 #2
職員室に用があった帰り、自分の教室へ戻る途中。 不意に視線を感じて振り向くと、彼がいた。 すると、途端に首元に痛みが走った。 「痛っ」 それから息苦しさも。 いったい、何なのだろうか? 彼は視線を外すことなくこちらを見続けている。 気味が悪くなって、急いで教室へと走った。 それから、なるべく彼のいるクラスには 近寄らないようにしていた。 白い肌に色素の薄い髪・・・ みんなの言うところの整った顔立ち。 外見はとても優れているのだろうと思う。 けれど、私は彼と視線が合う度 気分が悪くなってしまう。 まるで、幼いころから時折目にしてきた、 あの黒い靄(もや)に出くわした時のような 息苦しさを感じるの…
2023/01/27 18:23