中小企業診断士登録養成課程(MBA)を経て、ハーバード大学PhDに進学したリケジョのともかが、養成課程の費用対効果について語ります♪
経営学の知識を得るだけなら、診断士の1次試験・2次試験だけでも可能です。一方で、養成課程に進むことで、経営者(管理職)としての失敗から学ぶ姿勢や論理的思考力を、熱意のある仲間との切磋琢磨により学ぶことができます。
中小企業政策の分野では、様々な政策のスキームが登場します! 覚えることが多いので大変ですが、実はよく見るとパターンが決まっているんですね♪ ここでは、主な法律(計画)の「スキーム」について、まとめたいと思います。 結論から言いますと、主な計画のスキームは、 (1)国が方針を定めて (2)中小企業者が計画を立てて (3)国(又は都道府県)が認定(承認)して (4)支援策を受ける という流れになっています(^^)/ 法律によって、少しずつ言い回しや体系は異なりますが、基本的には、 ①方針⇒②計画⇒③認定⇒④支援、の順です! こことても重要です(^_-)-☆笑 大まかな流れが分かれば、あとは個々の法…
さて、2021年度版の予備校テキストでは、あまり強調されていない政策ですが、コロナ禍の今、注目を集めている「事業再構築補助金」について、紹介します。 私自身、最近になって、診断士としてこの補助金のプロジェクトに関わる機会に恵まれ、重要と感じたため、紹介します!試験に出ると断言はできませんが、補助額が大きいので、是非頭の片隅に入れておきましょう(^^)/ 受験生向けのブログなので、ここでは、申請要件と補助額についてのみ簡単に触れたいと思います。 <申請要件> (1)任意の3か月間の合計売上高が、コロナ以前の同3か月の合計売上高より10%以上減少 (2)事業再構築(新分野展開、業態転換、事業・業種…
最近、「中小企業経営・政策以外の説明はないの?」というお問い合わせを頂く機会が増えてきましたため、ここで、一次試験の他科目・二次試験を勉強する上で、皆さまにお勧めしたいサイトをご紹介します! 診断士試験に関するサイトは、数多く存在しますが、その中でもビジュアル的に見やすく、内容が充実しているのが、上記の「中小企業診断士 合格ブログ(ぶらんち)」です。 サイトの構成としては、①二次試験対策、②一次試験対策、③合格体験記となっており、特に①の二次試験対策については、サイト運営者(ぶらんちさん)ご自身の受験経験に基づいて、学習を進める際に意識すべきポイント等が詳細に記載されており、非常にためになる内…
まず、「ニッチトップ企業」とは、限定された特定分野で競争力のある独自の製品を保有し、高いシェアを有する企業のことです。国内ニッチトップ企業・グローバルニッチトップ企業共に、「1.類似のない新製品・サービスの開発」、「2.製品・サービスの高機能化」を差別化の取り組みとしている企業が多いです。 (中小企業白書2020年版pⅡ-63~64) また、国内ニッチトップ企業とそうでない企業で、重視する経営資源を比較すると、 〇ニッチトップ企業 ・技術者、エンジニア ・知的財産権、ノウハウ 〇ニッチトップでない企業 ・営業、販売人材 ・顧客網 となっています。 ニッチトップ企業は、製品・サービスの差別化によ…
このブログをご覧になっている方は、ある程度診断士の学習が進んでいる方かと思いますので、中小企業経営・政策(特に「経営」の部分)は、過去問学習があまり効果的ではないことはご存知かと思います。 受験予備校や他のサイト等で紹介されている通り、中小企業経営は、前年度の中小企業白書(2021年度は2020年版の白書)から出題されるため、毎年出題内容が変わります。 また、中小企業政策においても、今年は、経営革新計画の数値目標が「経常利益(年率1%)」⇒「給与支給総額(年率1.5%)」に変わったり、中小企業成長促進法の公布により、中小ものづくり高度化法や中小企業地域資源活用促進法、新連携計画の廃止が行われた…
「中小企業白書2020年版」中小企業庁編 pⅢ-36、Ⅲ-39、 総務省・経済産業省「平成28年経済センサスー活動調査」によると、 2015年時点で、中小企業の付加価値額の割合は52.9%、中小企業の付加価値額の割合は14.0%あります。 一方で、従業員一人当たりの付加価値額(労働生産性)については、大企業との格差が拡大しています。(pI-97) 中小企業の労働生産性の平均値は全業種で大企業を下回っています。(pI-100) 企業規模が大きくなるにつれて、労働生産性は高くなります。(pI-102) しかし、小規模企業でも頑張っている企業もあります! 小規模企業の上位10%>大企業の中央値 小規…
「中小企業政策」的視点 独占禁止法の特別法として、下請代金支払遅延等防止法があります。 <下請代金支払遅延等防止法> 〇適用範囲 親事業者:資本金3億円超え⇒下請事業者:3億円以下 親事業者:資本金1000万円超⇒下請事業者:1000万円以下 (情報成果物作成委託、役務提供委託で、「政令で定めるもの」以外の場合は、 親事業者:資本金5000万円超え⇒下請事業者:5000万円以下 親事業者:資本金1000万円超⇒下請事業者:1000万円以下) 〇親事業者の義務 ・「直ちに」注文書発行 ・注文内容記載書類の2年間保存 ・支払期日は受領日から60日以内 ・受領日から60日以内に支払わなかった場合、遅…
知的財産所有の効果と事業承継に関する課題・施策(「経営」と「施策」の絡み)
<中小企業経営の視点> 「中小企業白書2020年版」中小企業庁編p.Ⅱ-220, 222, 224,226 中小企業庁「平成30年中小企業実体基本調査」より ・知的財産を所有している企業の割合は、下請法上の「委託事業者」が高いです ⇒知的財産を所有している企業は、サプライチェーン上優位な立場にあります。 ・知的財産を有している企業は、売上高に占める受託取引の割合が相対的に低いです ⇒知的財産を有している企業ほど、受託取引以外の取引(自社製品の販売等)で、売上を獲得できていると言えます。 ・高生産性企業は、知的財産を保有している割合が高いです ・知的財産を有している企業は事業承継の意向が高い傾向…
<特許料等の減免措置> 中小企業経営の2021年出題範囲(2020年中小企業白書内の「知的財産権の活用」)の中で、中小企業の特許の出願件数の割合が著しく低い(14.9%)旨説明した図表があります。 これは特許権取得の際に必要となる費用(=審査請求料、特許料、国際出願に係る手数料(※海外にでも特許を取得する場合))が高いからであると下記記事中に記載しています。 www.shindanshi-toranomaki.info この課題を解決するため、以下の中小企業の特許料等の減免措置が設けられています。 〇中小企業(組合・NPO法人含む) ・審査請求料:1/2に軽減 ・特許料(第1年分から第10年分…
資本金1億円以下の中小法人について、年所得800万円以下の部分は軽減税率15%が適用される旨、受験予備校のテキスト・問題集に記載があるが、「令和3年3月31日までの時限措置」等の記載があります。 今年の試験日は、例年より少し遅く、新しい情報で試験問題が作られているという噂がされていますが、この時限措置はどうなっているのか財務省へ確認しました(^_-)-☆ すると、令和5年3月31日まで延長(2年延長)されているので、同じく15%とのこと。 ネットで調べれば出てきますが、頻出の論点のため、記載しておきます。 折角なので、中小法人に適用される税制について、簡単にまとめます。 〇法人税法上の中小法人…
まずは、経営法務との絡みで、各産業財産権の特徴を記載します。 <各産業財産権の特徴> 特許:技術的思想の創作のうち高度のもの 技術(アイデア、ノウハウ) 権利取得にかかる費用が高い 実用新案:技術的思想の創作 物品の形状・構造・組み合わせ(技術) 権利取得にかかる費用が安い (実体審査なし) 意匠:デザイン 商標:ブランド ロゴマークに化体した業務上の信用を保護 一度権利を取得すればずっと維持可能(10年毎に更新登録) ロゴマークなので、権利侵害分かりやすい 1.中小企業の出願動向 中小企業の出願件数の割合:①商標61.4%>②実用新案55.8%>③意匠37.3%>④特許14.9% 自社ブラン…
頻出論点である日本政策金融公庫の3つの貸付制度について、説明します♪ その前に、前提として、重要な補足論点をご紹介! ★重要な補足論点★ いずれも対象資金は「設備資金および運転資金」です!! ※設備資金とは、資産性のある設備を購入する資金で、貸借対照表(B/S)上の固定資産に計上されるものを言います。特許・商標・ソフトウェア等の無形固定資産も含みます。 ※一方、運転資金とは、事業を運営するために必要な資金で、損益計算書(P/L)上の売上原価や販管費等に計上されるものを言います。 それでは中身です(^^)/ 1.セーフティーネット貸付制度 一時的に資金繰りに支障をきたしているが、中長期的には回復…
本試験での頻出論点である共済制度について、以下表にまとめました。 予備校のテキストに記載されているものより情報量が多いですが、これくらいは押さえておいた方が試験当日有利に働くと思います。 他の政策でも論点になるのが「貸付条件」。中小企業倒産防止共済は唯一「無利子」となっています(無担保・無保証人の制度は他にもありますが、「無利子」はこの制度のみです!) また、意外と見落としがちですが、「中小企業退職金共済」は貸付制度自体がありません。よって、「中小企業退職金共済制度は無担保・無保証人・・・」といった選択肢が出たら、必然的に✕となります。 なお、掛け金の語呂合わせについては、診断士の先輩である、…
中小企業経営の中小企業の位置づけについて、主要な産業のみピックアップして、図にしました。科目の概要を俯瞰する意味で確認頂けると良いと思います。 予備校テキストや中小企業白書の図は個人的に見にくいと感じたので、大分端折っています。数字も丸めていますが、「傾向を掴む」ことに主眼を置いているため、ご了承ください♪ まずは、企業数! 「小売業」が多いですね。コンビニ・スーパー(小売業)が一番多くて、二番目に飲食店やホテル等(宿泊・飲食)というのは何となく納得できます(^^)/ 分からない問題が出たときは、このような感覚で解くといった現場対応も求められるので、日ごろから考える習慣をつけると得点UPにつな…
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