2019年より国内の水道事業にもコンセッション方式が適用できるようになりました。水道に詳しく無い人にも、その利点と課題をわかりやすく伝えるためにHPを作りました。
20年に渡り、海外の貧しい国々の水道開発に携わってきました。 早くから運営方式の重要性に気付き、修士課程、博士課程で水道民営化、コンセッション、アフェルマージュ等の水道事業契約を研究しました。
ここでは私が現地調査した事例を含め、 世界の過去事例 を説明しています。 契約の仕組みや、規制方法、指標の推移など、エンジニアの視点に基づく分析を行っています。 (1) 世銀の方針 (2) フランスのコンセッション、アフェルマージュ (3) イギリスの民営化 (4)...
ここでは、イギリスの水道民営化とPFIの経緯を整理してみます。 イギリスの水道民営化は1989年、サッチャー政権時に「小さな政府」を目指して実施されました。同時期に水道に限らず様々な分野で民営化がすすめられ、またインフラ事業への民間参入であるPFIも1992年以降に進められました...
ここでは私が現地調査した、西アフリカ、セネガルのアフェルマージュ契約について説明します。 (1)民間が投資義務を有しないアフェルマージュ方式を採用 (2)26年間のアフェルマージュ期間中重大な契約違反等発生せず、業務水準も改善 アフェルマージュ方式は、配管や水源開発は公が実施して...
はじめに、良くあるコンセッションにまつわる 「6つの疑問・懸念点」 について、分かりやすい回答を作成してみました。 Q1. コンセッションで水道料金が上がるって本当なの? Q2. コンセッションで飲み水の安全性が脅かされないの? Q3. コンセッションで災害時に充分な対応が...
はい、過去事例の分析結果より、 水道分野の民営化(コンセッション)は他の分野と比べて失敗する割合が多いと言えます。 論文による研究結果ですが、中南米のコンセッション事業例約1000件を分析したところ、上下水道分野の失敗確率(大幅な契約変更が発生した確率)は、他分野平均よりも2.5...
(3)フランスの水道PPPの推移(コンセッション、アフェルマージュ)
ここでは フランスの水道事業の経緯や契約形態の概要 を記載します。 フランスでは、昔から民間企業への水道事業の委託が実施が一般的であり、水道PPPの方式で知られるコンセッションやアフェルマージュは、フランスで実施されてきた方式です。 また、スエズ社やヴェオリア社といった水メジャー...
書籍レビュー:フランスの上下水道経営―PPP・コンセッション・広域化から日本は何を考える(2020)
お勧め度:★★★☆☆ 分かりやすさ:★☆☆☆☆ 専門性 :★★★★★
ここでは2018年に開始された、 浜松の下水道コンセッション の概要をとりまとめます。 国内の下水道分野のコンセッション事例は今のところ、この1件のみです。 このコンセッションの主な特徴は以下のとおりです。 (1)民間の業務は限定的 (2)入札は価格点(運営権対価額)の影響も大き...
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