chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
紺助
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2021/01/30

arrow_drop_down
  • オスとメスの違いは…?

    前回は動物が左右対称であることからおもむろに思いついたネタ「寝るときのオススメの姿勢」なんかに触れていましたが、どうやら横向き、しかも左向きが健康維持には一番いいらしいというのが現在の最新医学的見地のようで、左寝好きの僕としては「いい情報が聞けましたわい」と気分が良くなったところでまた元ネタに戻ってまいりましょう。 まぁ元ネタといってもそれ自体脱線から生まれたチョイネタだったわけですが、生物の分類について色々と垣間見ており、五界説…だろうと六界説だろうとやはり常に主役だといえましょう、我々自身を含む動物界について、動物界を更に分けていくとどうなる?…という話で、「界」の次の区分である「門」を見…

  • 寝る姿勢はどんな形がベスト?

    引き続き、動物グループの最大分類である「門」について見ていきましょう。 …まぁ「門」と言いつつ、これまではその上位分類である「亜界」や「上門」が話のメインだったわけですが… (そもそもの「界」が動物全体を示す上位リストでしたが、「亜熱帯」などでおなじみ「亜」がつくと「欠けた」とか「低位の」という意味になるので、界>亜界>上門>門>亜門…となるわけですね) …前回は、2胚葉以下の進化的に古い原始動物を除く全ての動物(つまり、3胚葉性の動物)は左右相称動物というグループに分けられることもある、なんてことを見ていました。 よく考えたら、左右相称動物と3胚葉性動物は完全一致しているので、別にそんな名前…

  • 胚葉とは

    動物界の門、英語だとアニマルワールド・ゲートかと思いきや微妙に違う専門用語があって、キングダム・アニマリアのファイラム(Kingdom Animalia, Phylum)となりますけどまぁそんなどうでもいい用語はともかく、動物を最初に分けたらどう分けるかという門について、前回の記事から見始めていました。 門の分類は発生の仕方によって分けられており、まぁ発生の仕方は取りも直さずその生物の進化的な発達具合と切っても切れない縁がありますから、発生の仕方が単純なものほど進化的にも原始的なものに位置し見た目もキモくてザコいものが多いわけですけど(まぁ進化的にはかなり発達しているものでも、昆虫とかキモいや…

  • 最も古くさい動物は…

    生物分類についても少しずつ歩を進めている中での「門」シリーズ、前回は植物の門を見ていましたが、今回は満を持して、我らが動物の門を見てみるといたしましょう。 身内びいきといわれるかもしれませんが、やはり何事も気になること・知りたいことは自分に関連することであるので、動物界が一番沢山の門をもつ、しっかり詳しく分けられているグループに……と思いきや、日本語版には種類数が掲載されていなかったものの、英語版ウィ記事には数もしっかり明示されており、よく見たら動物界の門の数は40、これは今まで見てきた真核生物グループ中で最大ではあるんですけど、何と、細菌(バクテリア)界の門の数は41とのことで、動物より最近…

  • 植物も単純なようで捻じれている…?

    生物の分類という、正直これっぱかしも面白くも何ともない話ではあるものの数だけはやたら多いためネタには事欠かない内容でお茶を濁し続けている昨今ですが、前回は微生物(まぁ菌は、酵母とかカビなんかは微生物の一種にも思えますけど、キノコもいるし一概に微生物とはいえないものの)の門(phyrus)一覧を見ていました。 まぁ「見る」といっても英語版のリストを訳しただけでしたけど(笑)、微生物の分類とか世界で一番どうでもいいことのひとつなのであれはあれとして、せっかくなのでもうちょいおなじみといえる、我らが動植物の門についてちょっくら見ていくといたしましょう。 まぁ前回は微生物を見ていたので、下等…というと…

  • 門も色々……下等生物の一覧!

    前回は生物分類の「界」について、ややこしいミドリムシの話なんかも見ながら、「あくまで恣意的な分類なので、ハッキリしないものも中にはいるんですね」などと書くことで、最上位グループの「界=キングダム」については見終えていました。 次の階層は「門」、英語だと「ゲート」ではなく専門用語の「phyrus(ファイラス)」が用いられますが、生物をざっくり動物やら植物に分けた後の、次のレベルのグループですね。 まぁこんなのはウィッキー先生のリストを見ればそれで終わりなわけですけど… ja.wikipedia.org …なんと、日本語版には、真核生物4種類の内、下等と言える2界、菌と原生生物の一覧が空欄で、「こ…

  • 結局コイツは動物かい、植物かい?どっちなんだい?

    突如として脱線し始めた生物の分類シリーズ、大きなグループから少しずつより細かい区分けに移行しており、とはいえまだ事実上一番上の分類と言える「界」まで見た所で、前回は五界説や六界説という現在主流で考えられている主張を見ていました。 多少のアレンジというかマイナーな分け方はある感じでしたけど、改めておさらいしておきますと、基本的には現在の生命科学(生化学・代謝学・遺伝学・分子生物学・進化学など様々な要因を総合して)の知識では、やはりまず大きく分けて、 「細胞の中で遺伝子DNAを格納している核に膜があるかないか」 の点で一番大きく「原核生物・真核生物」の2ドメインに大別され、(まぁ原核生物は、ドメイ…

  • 動物と植物と……何だコイツ?!

    前回の記事では「対決!みんな集めて重さ勝負」を、生物分類の最上級クラス「界(kingdom)」の各グループで見ていたわけですが、結果はまさかの、どう考えても地球の覇者と呼ぶに相応しい我々人間を代表とする動物界(Animalia)のマス(重量)は断トツ最下位という、「代表面しているのは、自分だけであった…」という大変恥ずかしい話を繰り広げていました。 …いや別に重ければ代表って訳でもないし、そもそも「誰も動物が覇者とか地球の代表とかそんなこと思ってなくない?」って話だったかもしれませんが(笑)、まぁ勝ち負けはともかく、人間の総重量は、まさかのウイルスの総重量よりも小さい(人間0.06ギガトンに対…

  • この世で最も重い連中は、動物?植物?それとも微生物…?

    シリーズ生物分類学、前回は全生物を最も大きく分けた時のグループである「ドメイン」について、一番聞き慣れない古細菌というものをメインにごく簡単に触れていました。 改めて、最も一般的な分け方である三大ドメインとして挙げられるのは、「細菌・古細菌・真核生物」であり、まぁ個人的には正直、 「細菌も古細菌も、どっちも核に膜のない原始的なクソザコ生物だから、そんなのわざわざ分けずに『原核生物・真核生物』の二大ドメインでもよくない? …っていうかそれ以上に核の膜とか知らんし、『ヒト・それ以外』の2グループでもいいじゃん」 …なんて思えますけど(笑)、まぁ分子レベルで生物を研究する場合、やっぱり「ヒト・それ以…

  • 古いけど古くない、我らがご先祖様!

    前回の記事では、「哺乳類はX(ばってん)、正式には、哺乳綱と呼ぶのが正しいのです」という分類学豆知識を披露していましたが、まぁ日常生活で「ヒトは哺乳綱だからさぁ…」とか言うのはマジでキショすぎるだけなので、普段は知識をひけらかしたい気分をグッとこらえて「哺乳類」と呼ぶようにしましょう、という大変有用なアドバイスなんかもさせていただいていました。 (言う程そんなアドバイスしてませんでしたし、そもそも日常会話で「哺乳類がどうこう」言ってる時点で何かキモイので(笑)、そんな話してる時点で詰んでます、って方がより適切なアドバイスかもしれませんけどね(笑)。) そして、分類学関連の話へと脱線していくため…

  • ルイではなく…コウ!

    ここ最近は生物の「学名」から唐突に始まった「分類学シリーズ」として、関連ネタを進めている感じです。 「『哺乳類』は、分類学の父・リンネさんの打ち立てた分け方だと、実は正しくない呼び方になっているのです」 …などと書いて、正解には触れずもったいぶっていましたが、とりあえず正解の前に、分類学の祖でいらっしゃる我らが大リンネさんについて、こないだから全く触れずにいきなり「リンネさんがさぁ…」とか書いていたのが気になっていたこともあり、まずはそこから参りましょう。 中学では習わなかった気もしますけど、分類学に触れる高校生物では間違いなく登場してきていたのがこちら、改めて、生物分類学の礎を築き上げ、自身…

  • 分類しよう!

    またまた気まぐれに脱線しているシリーズに入っていますが、ふと触れてみた「シー・エレガンス」というゴージャスな名前(の割にただのミミズ(笑))の生物から、前回はおなじみの動物の学名(ヒト=ホモ・サピエンスみたいな、分類学で定められた、生物種特有の名前ですね)をちょろっと垣間見ていました。 まぁ時間がなかったのでほとんど触れませんでしたけど(レッサーパンダなんかは触れていましたが)、「おなじみの動物」として参考にしていた人気動物ランキング、あれも結構意外というか、個人的な印象とは全然違って面白かったです。 せっかくなので、記事水増しを兼ねて、学名と英語名とゲノム解読年…だけだと何の新しさもないので…

  • カニス・フェリス……賢い呼び名も知ってみよう

    前回は、染色体形成に働くタンパク質分子(団)、コンデンシンの説明画像にたまたま線虫のみに見られる構造も掲載されていたことから脱線ネタで逸れてみた、生命科学を大きく発展させたスーパーモデル生物、「シー・エレガンス」について触れていました。 元々、「シー・エレガンスは、全ゲノム配列が判明している、数少ない動物のひとつなんですね(もちろん初めて全DNAが解明された、最初の種でもある)」という切り口で話を始めようと思っていたんですけど、「全遺伝子DNAの配列が完全に解明された生物のリスト」を見てみたところ、地味にめちゃくちゃ大量に存在していて、僕は配列解析が専門でもないので全然アップデートできてません…

  • エレガンス!

    ここ最近の記事では、ふと気になったので調べてみていた巨大分子について、人工的に合成された物では何と分子量=分子の体重(分子1モル個の重さ)が2億という凄まじいPG5というものから、天然に存在する一品モノ(=より小さな構成単位が繰り返しつながったようなものではないモノ)ですと、マイトトキシンという毒素が分子量3422と、億と比べると随分小さいわけですが実際最も大きい分子だと、そんな話をしていました。 まぁそもそも本当に、書いている僕本人が「割とどうでもいいな」と思ってるしょうもなさすぎるネタなんですけど、別に「ひとつながりのもの」なら、高層ビルの外壁とかの方が遥かにデカいじゃん、って話なんですけ…

  • これも大きいよ、PG5にシガテラ毒素!

    前回は、「分子って結局何だよ」って話から、「この世で一番大きい分子は何だろう」という疑問について考え、現状、あらゆる生物の中で最も大きなDNAを持っていると思われる、キヌガサソウなる白い花のオシャレなやつを紹介していました。 とはいえDNAは、A, C, G, Tという4種類の塩基が繰り返しつながっただけで(概算ですが、キヌガサソウの染色体は、40億個の塩基が結合した、ひとつながりの分子だと思われます)、「何かそんなのズルいっていうか、より小さいものがつながっただけで、そんなのは王者と認めたくないね」と思えるような気がするかもしれません。 まぁそもそも「一番大きい分子」とかクソほどどうでもいい…

  • 一番でっかい分子は何?

    前回の記事では、DNAが染色体構造を取るときに働くタンパク質(正確には、複数のタンパク質分子が集まってできた、「タンパク質複合体」ですが)「コンデンシン」と呼ばれるものを、ごくごくサワリのみ、むしろタンパク質分子というものが実際どういうものなのかを、またまたあの謎のリボンモデルと絡めて見ていた感じでした。 これに関して、ちょっと補足というか脱線で広げられそうなネタを思いついたため、今回はそちらに触れてみようと思います。 そのネタに逸れるために、前回も貼った5つのタンパク質分子が描かれたイラストを再度貼らせていただきましょう。 https://ja.wikipedia.org/wiki/コンデン…

  • コンデンス!

    おもむろに見始めていました、遺伝子DNAの乗り物といえる染色体について少し深掘りしていくシリーズ、前回は、何千万・何億という塩基がつながってできたクソ長分子DNAは、実は普段はそこまでギュッと凝縮されているわけではないけれど、分裂期になると例のX字型の染色体が形成されるのです…なんて話とともに、実際に細胞が分裂する時に染色体が2つの細胞に分配される様子を収めた動画なんかもペタリと貼っていました。 …って、「遺伝子DNAの乗り物といえる染色体」という記述ですが、まぁこれはそういう風に書かれることもあるとは思いますけど、一応DNAが「ヒストン」というボビンのような巻き取りタンパク質に乗っているとも…

  • 分裂を見てみよう!

    前回は過去イチレベルで時間がなく、何とも中途半端な形と言いますか、「分裂しよう」という記事タイトルのくせに別に分裂のぶの字にも入っていなかった…という体たらくでしたが、染色体形成の話から、当然そこに入らざるを得ないといえる「細胞分裂」の続きに参りましょう。 …というか死ぬほどどうでもいい点ですが、大体前回の記事で、更新した時点で1600文字ちょっとだったんですけど、その分量を最後アップ予定時刻直前の20分弱で書いていた形でしたから、僕の場合かなり急ぐと1時間で5000字ぐらい書ける感じで、もちろん常に全速力で書き続けられるわけでもないですし推敲も含めたらもうちょい生産量は下がりますけど、まぁ大…

  • 分裂しよう!

    前回の記事では……正直一体何を語っていたのかよぉ分からない内容でしたが(笑)、DNAが合成される様子(まぁ「DNAの合成」と書くと、何というか何もない所からDNAが作り出されるという印象を持たれるかもしれないものの、ヌクレオチドという構成単位が1つずつつながった分子であるDNAは、「1塩基ずつ伸ばしていく」という、伸長反応に他なりません)を、あまり細かすぎる話には触れず、しかし一応分子(原子)レベルでどんな結合が生じることで行われているものなのか、ということについて、少々詳し目に触れていた感じでした。 まぁ、具体的には、各ヌクレオチド(=DNAの場合、A, C, G, Tの4種類)の持つ、5角…

  • 詳しい仕組みはややこしい…でもそれが生命の神秘!

    そういえば時間もなかったので触れていませんでしたが、ついに先日の日曜日(=3月第2日曜)から暗黒の冬時間は終わりを告げ、明るく楽しくみんな大好きなサマータイムがやってきました! そんなわけで日米の時差はまたまた13時間に縮まり、とはいえ無駄に時間のない日々が続いているので、「日本時間13時更新のままにすることで、更新時間=〆切を1時間遅らせようかな…」とも思ったのですが、まぁアメリカ時間で今ぐらいのタイミングが一番都合いい感じなので、日本時間ではまた、夏時間のあいだはお昼12時更新にしようかなぁと思っています。 …あまりにも時間がなくて間に合わなかったらこっそり13時とかになる記事もあるかもし…

  • どうやってつながるの…?

    前回の記事では、生命の本質といえるDNAについて、細胞の中では染色体と呼ばれる構造を(主にヒストンと一緒に)形成しており、こいつは教科書でよく見る「X」字型の物体なわけですが、より細かく見ていけば、ヌクレオソームと呼ばれる「ヒストンに巻き付いたDNA」という構成単位がギュッと詰まったものから形成されており、そもそもその超長いヒモのようなDNA分子というのは、「ヌクレオチド」とか「塩基」とか呼ばれる4種類の分子(正確には、「ヌクレオチド=塩基+糖+リン酸」という関係になるわけですが、糖とリン酸は4種類の構成分子全てで共通なので、DNAの構成因子1つずつを数える際は、しばしば「1塩基、2塩基…」な…

  • 改めて、DNAやら遺伝子やら染色体やらについてなるべく分かりやすく…

    おもむろに見始めていたDNAの構造全般の話…主に、細胞内においてメチャ長分子であるDNAをコンパクトにまとめている「ヒストン」というタンパク質と絡めて、少し細かい話に入っている形ですね。 まぁ僕自身の研究対象そのものズバリ…ってわけではないのですが、一応広い意味では自分の専門に近い話なので、得意気に早口で言ってそうな感じでくっちゃべってるわけですけど、内容としては高校生物ではそこまで詳しく触れることはないと思うので、大学教養レベルのお話になっている感じかな、と思います。 別に自虐するわけじゃないですけど、物理や数学の大学教養レベルの話は高校の学習内容を知っていないと絶対に理解できないわけですが…

  • そもそもヒストンとはどういう意味なんだろう?

    前回から、DNAの沈殿(エタ沈)に端を発し、「DNAは別に塩水で溶けやすくなるわけではないと思うけど、めちゃくちゃギュッと締った強固な構造体はほどけやすくなる」という話から触れる必要のあった「ヒストン」についての話に触れていました。 まぁ元々一連のDNA・染色体の話でその内触れようと思っていたのでちょうど良かったという感じではありますが、結局ヒストンというのは、DNAをグルグル巻きしてコンパクトな形に収めるためのよく出来た機械みたいなもので…… …また軽く前回のおさらいからしておきますと、ヒストンのコアの部分はヒストンオクタマー(八量体)と言われる、8つの分子がくっついてできたもので、僕はヒス…

  • ヒストン!

    前回はDNA抽出実験における塩の役割について一人で勝手にお気持ちを表明していましたが、「塩水の方がDNAは溶けやすい」というちょっと不適切さを感じる記述において、「塩水の方がDNAは自由になる」という意味ならそれは正しいですね…などと言い、それに関して、細胞の中でDNAがグルグルと巻きついてくっついている相棒的な分子、ヒストンというものに軽く触れていました。 まぁ、ヒストンについては、染色体について触れていた時にちょこっとだけ述べていたことはあったわけですが… con-cats.hatenablog.com con-cats.hatenablog.com …普通に今回書こうと思っていた内容が、…

  • 塩の本当の役割は…?

    DNAを沈殿させるためのとても便利な手段・エタノール沈殿について、誰にも聞かれていない細かな豆知識的なものをツラツラと書き連ねていました。 前回は関連して、「エタノールより遥かに比誘電率が低かった酢酸は、DNAの沈殿には使われないものの、兄弟分子であるTCAがタンパク質の濃縮に使われている」といったことを見ていましたが…… …こないだもそんなことを書いてましたけど、沈殿させるというのは結局、基本的には「濃縮」したいというのがその意図であることが多い実験操作であり、固体として沈殿させて、液体を除いて、より少ない液体で懸濁する(結果として濃縮できる)という、そんな話なわけですね。 DNAの濃縮は、…

  • お酢の意外な性質

    水に溶けたDNAを目に見える形に抽出する手法・エタノール沈殿について、ポイントは塩と酒(アルコール)を加えるという点にあるわけですが、そこで使う物質は結構色々なものがあります…なんてことをここ何回かの記事で見ており…… とはいえ前回の記事では、使われることのない物質として、一応アルコールの始まり化合物(炭素1つから成るアルコール)といえるメタノールなんかを挙げて、 「毒性はもちろん、比誘電率が高いので、電気の偏りをなくすのが目的のアルコール沈殿では、効果の弱い雑魚なのです」 なんてことに触れていました。 誘電率について、前回ももうちょい触れようと思っていたけれど時間もなく触れていなかった点に関…

  • なぜメタ沈はないんだろう…?

    ザ・細かすぎて面白くないエタ沈シリーズを続けていますが、ネタ不足・時間不足に悩む日々が続いているため、使えそうなものは使っていこうの貧乏性精神のもと、細かすぎるネタを続けさせていただきましょう。 水に溶けたDNAを目に見える白いカタマリにして沈めてやるというエタ沈ですが、大まかな原理としては塩析と呼ばれるものであり、DNA水溶液に塩を加えて水への溶けやすさを減らしてやり、更にそこに追い打ちをかけるようにアルコールを加えることでDNAを析出する……という話だったわけですが、ここで使われる塩にはいくつか種類があります…なんてことをここ数回の記事で見ていました。 まぁ前回グラフなんかも見ていた通り、…

  • 優秀な酢酸、無能なアンモニア

    ここ何回かの記事では、水に溶けているDNAを目に見えるカタマリとして沈殿させる手法・エタノール沈殿(通称エタ沈)について見ている感じです。 まぁ今さらですけど、エタ沈ってのは何のためにやられるのかと言いますと、これは別にDNAを可視化して「これがDNAなんだよ、凄いっしょ?」とかマウントを取るためなどではなく、簡単に言えば「精製と濃縮」を意図したものだといえましょう。 例えば細胞を1ミリリットルの溶液に溶かして、そこから染色体DNAを取り出した場合、得られたDNAは1ミリリットルという(分子生物学レベルでは)結構な量の液体に溶けた状態で存在している形になるわけですが… 実験によってはそんな大き…

  • 塩も色々、アルコールも色々

    前回の記事から久々に途中保留状態だったネタに戻っており、生命科学実験で汎用されるDNA精製手法「フェノクロ・エタ沈」の補足という、物理学的な小ネタよりよっぽど面白くも何ともない話をしていました。 とはいえ、何気に僕自身も知らなかった話が目に付いたので、備忘録も兼ねて細かすぎるエタ沈ネタを続けさせていただきましょう。 前回のラストで、羊土社による「核酸実験法」の解説記事を引用していたわけですが… www.yodosha.co.jp …エタ沈というものは水に溶けているDNAを固体として目に見える沈殿として析出してやる手法なわけですけど、これは塩析と呼ばれる、結局電気の力で上手いこと沈めてやるもので…

  • 塩とアルコールは順番も大事

    ひたすら脱線に脱線を重ねて何記事もネタ出しを助けてくれた物理小話シリーズも、ここ最近の面白錯覚画像でついに在庫が尽きてしまいました。 もう一回ぐらい有名所の錯覚ネタに触れてお茶を濁そうかとも思ったのですが、まぁあまりにもワンパターンなのでやめておきましょう。 そんなわけでようやく途中状態だったネタへと戻っていく形になるわけですけど、最早何の話でどこに戻るのかも定かではないほど前のことになりますが、DNAをキレイに精製するための生化学実験で汎用される手法、「フェノクロ・エタ沈」についての話でしたね。 con-cats.hatenablog.com 遠心ネタに端を発し、物理系の話に逸れたままちょう…

  • やっぱりこれが一番スゴイ!うねうね~

    前回の記事では有名な錯視画像・動画をお借りして、実際はどうなってるのかを検証してみるという、実質ただ面白錯視ネタをお借りしただけの省エネ記事でしたが、味をしめてもう一回だけ、「有名な錯視ネタ、これは凄い!」というだけの小学生レベルの記事を拵えてみようと思います。 前回、Quoraともう一つの錯視まとめ記事(錯視(錯視画像まとめ) ITカウンセリングLab)をお借りしていたのですが、そこにあったもので「これも面白い、不思議!」と思えた中に検証が簡単なものがあった(前回一緒に取り上げるつもりが、忘れていました)ので、まずそちらからお借りしましょう。 …と、それは「ポゲンドルフ錯視」というものな…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、紺助さんをフォローしませんか?

ハンドル名
紺助さん
ブログタイトル
ひたすら自己紹介を続けて、いいお相手に巡り会えるのを待つブログ
フォロー
ひたすら自己紹介を続けて、いいお相手に巡り会えるのを待つブログ

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用