前回は熱を感知する受容体(TRPと総称されるイオンチャネル;「TRP」自体はTransient receptor potential channelの頭字語からで、日本語にすると「一過性受容体電位型チャネル」となりますが、温度感知が最も知られている機能といえます)がカプサイシンでも全く同じようにチャネルをオープンして電気信号を生み出す…という話をしていました。 その途中で、めちゃくちゃ熱いものを触った時は、これは人間誰しも、「アチッ!」と思うよりも先に手を離す(まぁ「先」は言い過ぎかもしれないものの、人間の意識下での反応速度をゆうに超える、ほぼ同時ぐらいの反応ですね)「反射」(この場合、手を引…