「こころ」を作る科学者 長年の研究によって、科学者ベネヒルはついに「こころ」のレシピを完成させた。 彼には共に心の研究をする仲間が2人いた。 しかし、その2人は実験の途中で命を落としてしまった。 ただ、ベネヒルはさほど悲しまなかった。 ほぼ毎日のように顔を合わせていた仲間が亡くなったことよりも、「こころ」を作ることに無我夢中だったのだ。 ベネヒルは寝る間も惜しんで、ろうそく一本の灯りを頼りに心の作り方を研究した。 彼は今日もその薄暗い研究室の中で、ひとり、黙々と作業をしている。 そして、彼にとって今日は特別な日だ。 なぜなら、そのレシピが、心のレシピが、完成したからだ。 ただ、ベネヒルはさほど…
経験は腐らない 【ひとこと】 - Koppe’s diary
「北の扉を開くとそこには天国が、南の扉を開くとそこには地獄が広がっている。 扉を開けたら最後、もう引き返すことはできない。」 魔女サリヌバスはガラス張りの部屋から、下にいる二人の恋人を笑う。 「きゃっきゃっきゃぁー。 さて、選びなさい。あなたたちの運命を。」 少女マリアは、青年カントの左腕を、両手でがっしりとつかむ。 二人の目の前と背後には、黒々しくおおきな扉が立ちはだかっている。 「北はどちらだ」 カントは首をまわして、交互に立ちはだかる扉を見る。 マリアはカントの体に寄りかかっていて、立っているのが精一杯だ。 「分からない。」 カントが言った。その表情は険しかった。同時にたくましくもあった…
自分を縛るのは自分 「これはしてはいけないこと」そう自分で思っていることも、あの子は平気でそれができたりするし、他の地域ではむしろ奨められていたりすることを考えると、「してはいけない」というのは自分が作り出すルールなのかも知れない。 「恥ずかしくてできない」とか、「普通、それはしないからしない」といったものも同じ類で、自分が作り出したものなのかもしれない。 ども、こっぺだ。いつもはDiXitのカードの背景物語を創造しているが、今回は、DiXitのカードから得た(引き出された)持論を展開していきたいと思う。 つかみの文のような着想を得たエピソードは以下に記載。 僕と友達は街を歩いていた。すると友…
ども、こっぺだ。 今回は新たな企画として「小説のつかみ選手権」を開催するだ。この選手権は、読んで字のごとく、小説のつかみ(初めの部分)の良さだけを競う選手権だ。 いかに「おお、面白そう!」や「読んでみたい!内容が気になる」といった思いをつかみだけで引き出すかがカギとなる。 この記事を読んだ人はぜひこの選手権に参加してもらいたい。 タグは#つかみ選手権でよろしくだ。 さて、1作品目の見本として書いてみる。 るーるは3~6文ならばOK. 【作品名】ベンチ少年 今にも吸い込まれちまいそうな青空のした、俺は空の缶を蹴った。 大きな音がした。 カラン カララン すべてを投げだしてしまいたくなるような、そ…
「何も示さないもの」は「何も示さないということ」を示す【ひとこと】
「何も示さないもの」は「何も示さないということ」を示す【ひとこと】 - Koppe’s diary
ども、こっぺだ。 1日中暇だ。ただスマホをいじっているだけで、陽が沈んでいた。こんな経験をしたことはないでしょうか。 今回は、「暇な時間が多くなってきた」という方へ、僕からのアドバイスをしたいと思います。 「やることを計画し、実行する」これができると暇じゃなくなる。 僕がおすすめする暇の対処法はこれです。 暇がなぜ生まれるかというと、結局、計画不足なんです。 暇を計画する人はいないわけですから。 「今日なにやろうかなぁ」この言葉は危険です。暇を呼び込みます。 そして計画とは言っても、今日やることを今日決めてはだめです。 なぜなら、その日にやることをその日に決めると、「朝早くからどこかに行く」な…
僕はまだ今も生きている。 ドクドクドクドクドクドク みんなもそう思っているんじゃないかな。 生きているひとも、生きたひとも。 ドクドクドクドクドクドク きっと気づかない。 いのちは無頓着だ。 きっと死ぬまで、いや、死んでもそうだ。 だからこんな風に、守ってあげないとね。 いのち ドクドク、ドク、ドク 1度止めてしまえば、もう二度と止まることはない。 ドク、、、ドク そう、死こそ、死ぬことこそ、永遠だ。 いのちは有限とは何かを教えてくれるが、無くなれば無限とは何かを教えてくれる。 ド、、、、、、ク ん。 【作者より】 いかがだったでしょうか。 ドクドクドクドクドクドク者登録はこちら→
ども、こっぺです。 最近のこっぺはひろゆきさんにはまっています。 あの人のライブが面白いんですよね。知識とか考えがぽんぽん出てきて。 さて、今回の話題は「後悔」です。 この言葉は結構身近な言葉なのではないでしょうか。 今回はこっぺの後悔についての考えを綴っていく。 後悔の発生は3つの原因がある。 1つ目が、正しい決断を下すことが可能だったのに、誤った決断をしてしまった場合 2つ目が、勇気が出ずに行動や決断ができなかった場合 3つ目が、後知恵バイアスによる後悔の場合 僕が問題視しているのは3つ目の場合です。 順を追って見ていきましょう。 1つ目は、必要な情報と時間はあったのに、正しい決断ができな…
ども、こっぺです。 今回は次のテーマについて意見を述べました。 「最後まで報われない物語は趣がある」 いきなり質問ですが、「桃太郎」って面白いと思いますか? 多分ほとんどの人が首を横に振るのではないでしょうか。 そうですよね、「桃太郎」は主人公である桃太郎が三体の動物を率いて見事鬼退治をする話です。 大人や中高生が読むストーリーは最後に何らかのオチがある場合が多いです。 オチとは起承転結でいうところの結ですね。逆説的な展開とも言えましょうか。 オチがある話は、言わずもがな面白いです。 でも逆に、順接で報われない、もしくは逆説で報われない話も、僕は好きです。 「彼はとても貧乏でした。そんな彼が、…
ろうそくとレム レムは小さな声でささやきます。 「ゆっくりだよ。そうじゃないと、早くに消えてしまうからね」 「だから僕も、ゆっくり息を吸って、ゆっくり息を吐いているんだよ」 「君のためでもあるし、僕のためでもあるんだ」 「だって僕たちは同じものを吸って、同じものを吐きだしてる」 「だからね、君か僕が息を吸いすぎることは禁物なんだ」 「吸うことは同時に吐くことだからね。わかるでしょ?」 レムはうっとりした目で続けます。 「それにしても君は美しいね」 「僕にはない輝きを持ってる」 「僕には決して出せない輝きを」 「君は僕を照らしてくれているのに、僕は君に何をすることもできない」 「なんて不公平な世…
domo,koppeda.mousugusousityoukaisuuga500wotoppasiyoutositeirutokorode1do,konnnakibatunakotowoyattemiru.konnnakotowosurumerittohanaito0omoininarudesyouga,jituhaaru.tatoeba,anatagaimakonokijiwodennsyanonakademiteirutosuru.anatanotonariniiruhitoga,hitotabianatanosumahogamennwomireba,mousonohitohaanatan…
オーシャントーチ。それは世界中の海賊たちが探し求める宝。 そのトーチは昇りゆく朝日よりも明るく、どんなに強い風が吹いても、どんなに激しい雨が降っても、どんなに水に沈めても、決して消えない伝説のトーチだという。 そして現在そのトーチは地球の深奥、海の底深くに眠っているらしい。 その伝説の宝に思いをはせるひとりの少年がいた。 僕はホービィ。学校の成績や足の速さで1番を取ることはできないけれど、唯一誰にも負けない自信があるものがある。それは、好奇心さ。僕の、この溢れんばかりの好奇心をせき止めることができる人は一人もいないね。 それで、僕は世界中の伝説を探しているのさ。 だけどなかなかそれを手に取るの…
環境を変えたいのなら自分を、自分を変えたいのなら環境を変えなさい
ロイお婆さんは腹黒い。 ある日、町の少年カイトがロイお婆さんがやっている八百屋に買い物に行った。 少年カイトは、ロイお婆さんにこう言った。 「とまと2つと、きゅうり、それからだいこんをくれるかい?」 すると、ロイお婆さんは頼まれたものを店の奥から出してきた。 「お代は240円ね」 ロイお婆さんは、不愛想な顔で言った。 本当は200円である。 カイトが家に帰り、いざ料理をしようととまとを切ってみると、中はじゅくじゅく、腐っています。きゅうりやだいこんも同じようでした。 また別の日、ロイお婆さんと近所のお婆さんたちは道路で立ち話をしています。 近所のチェファイお婆さんは、肩こりに悩んでいました。 …
こっぺの好きな歌紹介 ~WEEKEND JOURNEY/高橋優~
ども、こっぺです。 いやぁ、この挨拶もカラーも久しぶりですね。 こっぺの好きな歌紹介は第二回目ですね。 今回は高橋優さんの「WEEKEND JOURNEY」です。この歌は僕の1番好きな歌です! この歌の好きなところはざっくり二つあります。 ・希望が溢れ出る歌詞 ・跳ね上がるようなサビの音程 1つずつ見ていきましょう! ・希望が溢れ出る歌詞 僕は、この歌は歌詞がめちゃくちゃ好きです。 特にサビ、大サビ。 大好きな部分を紹介すると、 まだ見たことない見たことない 誰も触れたことない触れたことない 世界へ旅に出かけよう 次のフライデーナイト フライデーナイトまだ食ったことない 呑んだことない味が僕ら…
ヒール教の二人 「おねがいだ」 オースとラリアは、それぞれの心臓の前で両手をがっしり組んでいる。 二人とも目をつぶっていて、部屋の空気はピーンと張りつめている。 「おねがいだ。どうか、どうか」 彼らはヒール教に属している。 ヒール教とは、 「ヒールを神として、ヒールの吐く言葉は絶対であり、破られざるものである。宗徒を、『履く者(はくもの)』と呼び、履く者は、いかなる場合でもヒールを履いてはいけない。ヒールの前で、虚言を吐いてもいけない。」 という宗教である。 ヒール教には、その道を極めるための修行,「ヒール旅」というものがある。 その内容は、次のようである。 「ヒール旅」 ・南の町「レズツク」…
バサァァーーー 自分が散ってゆく。 僕は自分を探している。 僕は自分を磨いているのさ。 こうやって風の強い日には外に出て、自分を見つけようとしているのさ。 この中に、この中に本当の自分がいるのではないかと思いながらね。 僕は一週間しか学校という施設に行ったことがないんだ。 教室に入れば、たくさんの僕が飛び散らかってしまって掃除をする人たちに迷惑をかけてしまうし、プールに入れば、もうそのプールには誰も入れないよ。汚れちゃってね。授業中に取ったメモも、どれがどれだかわからなくなってしまうしさ。 そんなことがあってさ、僕は学校には いれないんだ。 だからこうして、僕は僕を飛ばしていくんだ。 バサァァ…
人形販売店のジレンマ ある日、哲学者のダニエル・サンバードは、人形に感情を吹き込むことに成功した。 つまり、人形の顔の表情を人形自身が変えることができるようになったということだ。 体を動かすことはできないものの、彼の発明は世界のビッグニュースとなり、たくさんの国や地域がこの技術を取り入れたのである。 そして、この技術はこの村、ダソン村にも入ってきた。 ダソン村の人形店は、カーリスが切り盛りしているこの1店だけだった。 カーリスはこの革新的なニュースをみるなり、すぐにその技術を取り入れた。 というのも、この店は、現代の子どもたちが人形ではなくゲーム機ばかりで遊ぶことによる経営赤字が続いていること…
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