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  • 合不合判定テストの国語出典(続 模試に出る作品は当てられる)

    去年の合不合判定テストの物語文だけど 俺がレビューした作品からしか出てない。 一昨年はここまで当たってなんかないし たまたまだが、まぁ数撃ちゃあたるわな。 2023/04/09実施 合不合判定テスト 第一回 『給食アンサンブル2』(如月 かずさ) (2022/10/12発売)(2022/12/10投稿) 2023/07/09実施 合不合判定テスト 第二回 『神無島のウラ』(あさの あつこ) (2023/02/24発売)(2023/04/01投稿) 2023/09/10実施 合不合判定テスト 第三回 『おくることば』(重松 清) (2023/06/26発売)(2023/08/08投稿) 2023…

  • 荒波を超えて『遠い町できみは』(高遠 ちとせ)

    誰かを責めるんじゃない。誰かに誇れるように胸を張ろう。(本文より) 3月14日に出たポプラ社小説新人賞の 特別賞受賞作ってのが今回の紹介本だよ。 海辺の田舎町を舞台にして3人の男女が 小5から中学時代を駆け抜けていく話だ。 過酷な運命にあらがう少年少女の成長と 友情のきらめきってのがまぶしかったよ。 ちょっと児童虐待を描く瞬間があるので 気がかりなら親が先に見ておくのもアリ。 少女の波乗りに少年が圧倒される部分等 素材文適性△な箇所もチラホラな印象だ。 レベル感としてはやや難といったところ。 俺のレビューの一部を以下に付けとくよ。 主人公は都会から来た少年と、地域のはみだし者の少年少女。 大人…

  • しあわせを願う意味『風に立つ』(柚月 裕子)

    恵まれた人生と充実した人生って同じじゃないのかもな。(本文より) ミステリや推理モノで有名な作家の新作。 入試でほぼ見ない先生なんだがこの本は ちょっと使える要素が混じってるんだな。 地域一の進学校に入学したものの問題を 起こし南部鉄器工房に流れてきた少年の 更生に向き合う人びとを描いた小説だよ。 主人公は38歳の職人、少年は16歳だ。 問題少年に関わりたくないと思っていた 主人公がどう変わっていくかに注目だわ。 問題を起こして高校を追い出された彼を 追い詰めたものの正体ってのが驚愕モノ。 ボタンのかけ違いってせつないもんだな。 ま、これは子どもより親が読むべきかも。 書店では一般文芸コーナー…

  • リアルな小学生ライフ『小田くん家は南部せんべい店』(髙森 美由紀)

    冷たい思い出より、温かい思い出の方が涙をこみ上げさせるのは、どうしてなんだろう。(本文より) たま~に出題される作家の先月の新作だ。 地元ならではの名産品作りが家業という 少年の小4~小5のあゆみを描いた物語。 これがまたMAXレベルでエモいんだわ。 人情、友情、家族愛がビシバシ響くから。 かつ素材文適性も極限と言えるほど高い。 途中まで使えそうな箇所をメモしてたが ありすぎて途中からは読むのに没頭した。 とりあえず一章の分だけを羅列しとくよ。 素材文に使えそうなくだり(一章より) 適性○ 教室で課外授業の行き先が決定 適性○ 課外授業での思わぬドタバタ劇 適性◎ 帰宅すると意外な出来事に遭遇…

  • 出題されるかもしれない新刊本(2024年4月前後)

    4月の新刊は現在判明分では少な目だが 注目作品が2つあり熱量は圧倒的に多い。 その後にも気になる作品がバンバン来る。 毎度言ってるが、未読の作品が多いんで 多分出題向きじゃないのも混じってるよ。 3/27発売 『スタート』(楠 章子) 子どもの危機に差し伸べられる怪しい手。 4/11発売 ☆先行レビュー済☆ 『真実の口』(いとう みく) 中学生たちが保護した少女はもしかして。 4/17発売 『天国からの宅配便 時を越える約束』(柊 サナカ) 真心があったかい天宅シリーズの三作目。 4/24発売 『透明なルール』(佐藤 いつ子) 一軍ぽさを演じる少女が自分の殻を破る。 5/23発売 『6days…

  • 響け、伝われ、先生の願い『ぼくの色、見つけた!』(志津 栄子)

    ぼくは平気だよ。不自由なんかじゃない。そう伝えたいのにうまく伝えられない。(本文より) 今年の入試で少なくとも3校で出てた 『雪の日にライオンを見に行く』での ちゅうでん児童文学賞大賞受賞により 注目作家の仲間入りした先生の新作だ。 発売日は2ヶ月先の5月下旬の見込み。 同時期に直近のちゅうでん受賞作家の 『ブルーラインから、はるか』も出る。 新旧の大賞作家の本が書店に並ぶよ~。 さて、今作では個性に負い目を感じる 少年が自分の特性を軸に変わってく話。 道徳的要素がちょっと強めな物語だし 先生や司書に好まれやすい気がするよ。 素材文適性の面では少なくとも5つは 使えそうなくだりを見つけたんだけ…

  • 大作家、久々の降臨『ともだち』(椰月 美智子)

    弱いほう、人数が少ない側を大事にするのはわかります。でも、優遇するのは違うと思います。(本文より) 椰月美智子先生は児童文学界の大作家で 旧作が頻出だけどこれは今月発売の新作。 毎日小学生新聞連載作でかなり平易だし 小4あたりでも読めそうな印象だったよ。 クラスに大勢の海外ルーツの子供がいる 一風変わった学校の6年生の日常を描く。 もちろん平穏などではなく荒れまくるよ。 とくに生徒たちの連携で先生が動揺する 場面が俺が見たところでは最注目パート。 素材文適性の面ではなんとも言えないが 後半にかけて魅力ある話が多めだろうな。 俺のレビューの一部を以下に置いとくよ。 国際色豊かな小学校で、おっちょ…

  • 【本気レポート】わたしたちの記念日 ~或るゆる受験女子の誓い~

    日頃のメンタルと受験本番のそれは別物だという言説を目にしたことがあります。 実力を発揮できるかどうかは、当日になってみなければ解らないというのです。 今回紹介するのは直前期にもあっけらかんと「受験が楽しみ」と言ってはばからなかった元気女子。 天性の陽気をまとうムードメーカーは、十二歳の二月に何を見たのでしょうか? ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 人生最悪の日(2022年2月4日) ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 私、どこで道を間違ったんだろう。 ソファの隅で膝を抱えたまま考えてしまう。 白すぎるLEDに煌々と照らされた部屋で、さっきから頭の中を同じ言葉がグルグル巡っている。 「こわ…

  • 人間らしさってなんだろう『嘘吹きアンドロイド』(久米 絵美里)

    その時、その瞬間は、真実だった気持ちや言葉も、あとから嘘になることもある。過去の言葉の意味は結局、その人が今をどう生きてるかどうかに左右されるんだ。(本文より) まれに出題される作家の先月発売の新作。 このシリーズは物語で起こる事件により ネットやスマホの問題が自然に学べるよ。 受験に関係なくすすめたくなる一冊だな。 ちなみに、大人の俺にも発見があったわ。 接客ロボットは、見た目とキャラ設定を 子供っぽくしたほうがクレームが出ない みたいな話は特に興味深い話だったわ~。 弱さが愛される理由になるなんて新鮮だ。 確かにガストのロボとか妙にかわいいし。 さて、今作は曲がったことが大きらいな 少女が…

  • 部活動の”三種の神器”『こんな部活あります──ココロの花──華道部&サッカー部』(八束 澄子)

    たまに入試に出る作家の1月の新作だよ。 このタイトルはシリーズ化狙いなのかも。 かなり平易なんで小5でも十分に読める。 尊敬できる先生や、高め合えるライバル、 目標となる先輩などとの出会いを契機に 新入生の男女が変わっていくストーリー。 部活ならではの魅力が凝縮されているよ。 国語の問題文には少女が先生に認められ ますます部活が好きになるエピソードの 周辺などがちょっと使えるかもしれない。 やっぱ尊敬できる人に解って貰えるって 子どもの運命を変える瞬間になるよな~。 また俺のレビューの一部だけ付けとくよ。 主人公は中1の男女。 自分の軸があやふやだった2人が、部活動を通じて憧れの対象を見つけ、…

  • 燦然!これぞ金字塔『カラフル』(阿部 暁子)

    「本当は誰にも迷惑なんてかけたくないよ、私だって」(本文より) 『カラフル』といえば森絵都先生だけど 今回紹介するのは阿部暁子先生の新作だ。 この先生は『パラ・スター』が頻出だな。 今作は車いすユーザーの少女に出会った 高1男子の意識が新生活の中で変化する。 ヒトコトでいえばこんなストーリーだよ。 サラッと書いたがかなり考えさせられる 深みもある物語だからぜひ見て欲しいな。 テーマ注目度、素材文適性はともに◎だ。 希少な優良素材なのは間違いないんだが 児童書ではなく一般文芸カテゴリだから ちょ~っと埋もれやすいような気もする。 何せ書店の一般文芸棚は生存競争が苛烈。 かなり探求心のある問題作成…

  • ボッチに訪れた春『17シーズン 巡るふたりの五七五』(百舌 涼一)

    たった一文字、いや一音にそこまでこだわるのかと音々は驚く。同時に、たった十七音しかないのだから、一音一音にこだわり抜かないといけないのだと悟る。(本文より) 2024年2月に発売されたばかりの本。 出題実績ゼロの児童文学作家の新境地だ。 タイトルで高校生モノと誤解しやすいが 17はおおむね俳句を意味してるんだわ。 で、ストーリーほぼ全てが中学生編だよ。 短歌・俳句扱う作品は入試でわりと出る。 ちょっと思いつくだけでこんだけあるし。 短歌・俳句モノのYA本(出題実績あり) 『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』 『そらのことばが降ってくる: 保健室の俳句会』 『私の空と五七五』 『南風吹く…

  • スーパー校務員の流儀『17歳のビオトープ』(清水 晴木)

    生死に直結しないことに対して、深く悩んで考えられるのは人間に許された贅沢の一つですよ。(本文より) 都立高校入試等で出題実績のある作家の 2023年11月に発売された作品だよ。 人気者の校務員が子どもたちを救う話だ。 校務員がキーマンってなかなか珍しいが キモは授業では触れられない人生論だわ。 これは悩める十代なんかに特に効きそう。 大人にもハッとさせられる部分があるし。 万能校務員の活躍は、どこまでやるのか 面白ネタとして楽しみつつ見て欲しいよ。 それより人生の教科書になる部分がカギ。 しあわせの国ブータンにおける幸福度が インターネットの普及で下がった話では 人と比べることの不幸がよく伝わ…

  • 威風堂々たる『成瀬は信じた道をいく』(宮島 未奈)

    やっぱり、あかりの入試が一筋縄でいくわけないのよ。(本文より) 豊島岡女子や栄東・東大特待での出題で 注目度上昇中の作家のシリーズ二作目だ。 本屋大賞候補作の一作目とともに書店の 目立つ位置を占め続けるのは確実だろう。 つまり、作問者が気づかないわけがない。 今作もスケールの大きい少女が躍動する 楽しさ抜群の作品に仕上がってんだわ~。 全5話の連作短編集だが小4女子視点の 『ときめきっ子タイム』に注目したいな。 本作の中では最も読みやすい短編であり、 それでいて後半の素材文適性が高めだよ。 あとは大学受験編と観光大使編あたりが 適性では△になるけど面白さは抜群だわ。 とくに合格発表のあたりが俺…

  • ラストがヤバイほど沁みる『答えは旅の中にある』(小手鞠 るい)

    「人は死んでも、人の言葉は死なない」(本文より) たまに入試に出る作家の1月の新作だよ。 詩人でもあるためか言葉選びがいいわ~。 冒頭に挙げたフレーズ以外にも百花繚乱。 日本文化が海外でどう見られているか等 米国在住作家だけに未知の話題も多いよ。 つまり、学びがたっぷり盛り込まれてる。 今作は少年と少女の視点で描かれた作品。 彼らが迷いながら自分の求めてる答えに 辿り着こうとあがくストーリーがですわ。 正しさを追い求めようとする流れがよく かっこいい生き方をする大人も魅力だよ。 難易度は普通なので6年生なら読めそう。 以下は俺のレビューからの一部引用なり。 日本にゆかりのある中学生達の人生が旅…

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