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ダムのほそ道 https://nobee-dam.hatenablog.com/

コロナ禍で密にならないスポットとしてダムを訪れたのがきっかけで,県内のダムめぐりをはじめました。まずは,広島県の公式ページ掲載されている60基あまりを目指します。

のびぃ
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2020/12/28

  • 九州1 岩屋川内ダム(佐賀県)

    GWは高速割引がなく、道路も混むのでダム活はお休み…と思っていました。そして家族旅行(公共交通機関)で佐賀県の嬉野温泉を訪れ、何気なくグーグルマップで周辺地図を見ていると… 気付いたら家族を旅館に残し、往復8kmを歩いてきていました。我ながらあきれます。岩屋川内ダム 洪水調節・河川維持目的の重力式コンクリートダム(訪問日:2023.5.5) 昭和中後期のシンプルかつ無骨な天端 ダム便覧では「いわやがわうち」と読み仮名が振られていますが、川の名前は上流の地名から「いわやがわちがわ」と呼ばれます。ダム便覧は間違い? こういうコンクリのカーブがいかにも昭和 2門のラジアルゲートはグリーンに塗られてい…

  • 島根 24 淀原大堤(代官つつみ)

    江津市から広島に帰る道中,邑南町の淀原大堤を訪ねました。(訪問日:2023.4.23) 灌漑用アースダム なんとこのため池は,江戸時代(1820年)に浜田藩の出羽代官によって造られ始めたと。(だから別名「代官つつみ」となっています。)その後,流失したりして,完成したのは昭和10年。さらに平成に入って改修されています。 お・・・お代官様!あまりにも厳しすぎやしませんか・・・ 草の刈られたきれいな天端です。クマバチが飛び交ってましたけど 徒歩5分ぐらいで1周できるほどの小さなため池。名前負けしてます??? 上流面はコンクリートブロックで補強されています。 洪水吐。ゴミの流出を防ぐネットが張られてい…

  • 島根23 波積ダム(竣工前)

    続いては,江津市と大田市の境近くに建設中のダム,波積ダムです。(訪問日:2023.4.23)洪水調節・河川維持目的の重力式コンクリートダム 浅利駅方面から都治川に並行するr177を山に向けて進んでいくと,樹々の合間から白い堤体が姿を現しました。 見学者用に展望台や駐車場も用意されていました。 自然越流式のクレスト5門とオリフィス1門をもつ,平成中期以降の「量産型」ダムですね。 建設中とはいっても堤体はほとんどできており,周辺設備を建設している状態でした。当初計画では2022年度中に竣工だったようですが,現在は令和6年に運用開始予定となっています。 小さなデフレクターと切れ長のオリフィスが特徴的…

  • 島根22 八戸ダム

    4月3週目のダム活は島根県中部へ。まずは八戸ダムです。(訪問日:2023.4.23)上流からのアクセス路は災害通行止めだったので,旭ICからr329→r297と下流からアプローチ。3ケタ県道ですがいたって快走路でした。 洪水調節・河川維持・工業用水・上水・発電と目的の重力式コンクリートダム 管理事務所ではダムのことを詳しく教えてくれるらしい???萩・石見空港を利用して来た人は記念ダムカードがもらえます。 天端は車も通れる幅ですが,対岸の道が通行止めです。 天端でひときわ目を引く取水施設の真紅のローラーゲート ゲートをじっくり観察。触ることも可能! 桜井湖 島根の県営ダムの中では最大の貯水量 ダ…

  • 岡山50 日笠ダム

    八塔寺ダムから上流へr368を北上,そこからr90→r46と向きを南に変えて日笠ダムへ。(訪問日:2023.4.16) r46は岡山国際サーキットへのアクセス路。F1好きが多いのか,センターラインからはみ出してアウト・イン・アウトでコーナリングしてくる対向車が時々いて,ヒヤヒヤしました。(公道はサーキットじゃないぞ~!) 洪水調節・灌漑目的の重力式コンクリートダムです。 これといって特徴のない天端。上流側左岸は通行止めでした。 2か所のオリフィスから放流中。今日はまとまった雨の後だからか,訪問した全てのダムで放流・越流が見られました。 取水設備。水色の足場は水深によって動かせそう。 上流面。ち…

  • 岡山49 八塔寺川ダム

    和意谷池からr404を和意谷川沿いに3kmほど下り,そこから八塔寺川に沿って北上,八塔寺川ダムに向かいました。(訪問日:2023.4.16) 洪水調節・河川維持・上水目的の重力式コンクリートダムです。 まずはダム下から。こちらも昨日の雨の影響かオリフィスから滝のように放流中。 ダム下は整備されており,十数本の桜の樹があります。もう全て葉っぱだけでしたけど。 オリフィスのアップ。向こう側がはっきり見えます。 ダム下の分水工。 フーチングとは別に真っすぐ下りる階段があります。上り下りが大変そう。 左岸のフーチングと堤趾導流壁。堤体面に補修の痕跡がたくさん。漏水,大丈夫? 副ダムからも勢いよく放水。…

  • 岡山48 和意谷池

    今日は午後から中国地方各地は雷雨の予報。天気予報とにらめっこした挙句,午前中に効率よくめぐることができそうな岡山県東部の3基のダムへ。最初の訪問は和意谷池(訪問日:2023.4.16) 灌漑用ロックフィルダム r404は400番台の県道にしては珍しく快走路。天端に着くと,昨日の雨のせいかカーブした洪水吐で賑やかに越流中。 放水路はトンネル式。轟音と共に水が吸い込まれるように流れていきます。 別方向から。 轟音とはうらはらに若草の生えたのどかな天端。 上流面はおおむね谷積になっています。お堀と城跡みたいです。 周辺は岡山藩主池田家の茶房跡や墓所などがある歴史ある場所。 ユニークな窓?をもつ斜樋操…

  • 島根21 深山溜池〔大田市〕

    大田市近辺をめぐるダム活の最後は深山溜池です。(訪問日:2023.4.9) 灌漑用重力式コンクリートダム大田市中心部方面からR9号を東進。立神島を左手に見た後,波根川に沿って上流へ。 農地のどん詰まりのところで車両進入禁止の看板。これはダム便覧などで予習していたので織り込み済み。ここから歩いて進みます。 車を降りてからの距離は800mぐらい。ダムで道は行き止まりになります。鶯の声を聞きながらの森林浴ですけど,アップダウンがきつかったので最後は息が上がりました。 天端入口はがっちりフェンス。 細い天端は苔も生えていてなかなか味わいのある様子。 上流面。天端を支える脚,天端の陰になる所だけが妙に白…

  • 島根20 船堀溜池

    清瀧ダムから上流に進み,船堀溜池を目指しました。隘路を進み,あと2kmでため池への入口というところで えー!? 迂回をするか徒歩で行くか少し逡巡した結果,ちょうど駐車場もあったので歩くことに。地図のPに車を停め,片道約2km林道を歩きました。落石があったのは最初の200m(地図の赤部分)で,橙部分は隘路ながらも車で通れそうでした。さらに青の部分は離合もできる道幅。反対側には通行止めの看板は見当たらなかったし,車で通ればよかったと後悔。まあ,落石でバックで引き返す羽目になるよりましですかね。 というわけで30分ほど歩いてため池への入口(地図の青から緑への地点)に到着。まだ4月だというのに草木が鬱…

  • 島根19 清瀧ダム

    大田市と言えば世界遺産の石見銀山が有名ですけど,それとは反対方向の市の東部,清瀧ダムに向かいました。(訪問日:2023.4.9) 洪水調節用アースダム。灌漑用ではないアースダムは久しぶり。 天端に着いてまずインパクトがあるのはこのY字型の洪水吐。洪水調節目的だけあって立派です。 天端は車両進入禁止。右の「柵内立入禁止」は堤体や池側の柵の中に入ってはいけないということでしょう。 洪水吐の放水路を渡った先に天端があります。 天端からの眺め。堤体は石でリップラップされているようです。 上流側。かなり水位を下げています。右奥は放流設備。 常用洪水吐の取水口。 記念碑のデザインは,上流にある瀧群をイメー…

  • 島根18 三瓶(さんべ)ダム

    4月の上旬,島根は大田市付近の4基のダムをめぐりました。最初の訪問は三瓶ダムです。(訪問日:2023.4.9) 洪水調節・河川維持・上水目的の重力式コンクリートダムです。 r56を走って天端に着くと,右岸側の壁に大きなレリーフが迎えてくれます。三瓶の動物が描かれています。三瓶というと国引神話がありますが,神話の一場面というわけではないみたい。 天端は車両通行可能。天端の高欄にも魚や鳥などが描かれています。 左右で形の異なる堤趾導流壁。 堤体下の緑の屋根は発電施設と思われます。 さひめ湖 ダム便覧を見取るとどなたの画像でも濁っています。あまり水質が良くないのだろうと思われます。 ダム湖名の由来は…

  • 東海1 東郷調整池(愛知池)

    彼岸の墓参に合わせて実家のある名古屋に帰省。実家は車がなく,停める所もないので基本的にいつも公共交通で帰省します。ダムの多くは山間にあり,車がなければダム活なんて無理だ,と今までは思っていたのですが,ふとDamMapsを眺めていると,ここ車なくても行けるんじゃないの? というところを発見。…というわけで帰省中のダム活です。 東郷調整池(愛知池)灌漑・工業用水・上水目的のアースダムです。なんと名鉄豊田線米野木駅から徒歩5分,名古屋市中心部から電車でわずか20分の好立地!(訪問日:2023.3.25) 畔では桜がほぼ満開ですが,あいにくの天気で人はまばら。(カメラを持って帰省していないのでスマホ撮…

  • 奥津発電所貯水池

    今回のダムめぐりは恩原ダムの再挑戦で締めくくったのですが,実は途中で寄り道しておりました。それが奥津発電所貯水池です。(訪問日:2023.3.19)苫田ダムから恩原ダムへ向かう途中,R179から奥津温泉郷に入り,星の里キャンプビレッジに向かって(↑こんなむきだしの水圧鉄管を横目で見ながら)進んだ奥にあります。 恩原ダムからの水(厳密には上斎原発電所から放流された水)と羽出川方面から送水された水を貯め,奥津発電所に送る働きをしています。わざわざ訪れたのは・・・ こっ…これはバットレスダム? いえ,貯水をためる「水槽」を外側から見たものです。恩原ダムの堤体と同じバットレス構造なんですね。これを見る…

  • 岡山47 恩原ダム(再)(雪解けを待って再挑戦)

    苫田ダムからR179を北上。目指したのは2週間前に豪雪で見学を断念した恩原ダム。(2週間前の訪問時の記事)(訪問日:2023.3.19)あれから気温の高い日も続いたし,道路の積雪もなく山々の頂にも雪は見られないので大丈夫だろうと踏んで行ってみると・・・ (左)2週間前の天端,(右)この日の天端 (左)2週間前の管理事務所前,(右)この日の管理事務所前雪が全くないわけじゃないけど,これならいけそう,というわけで見学開始。 まずは先人のレポートにあった駐車スペース辺りから堤体下へ。 ・・・山道に下りたらまあまあ雪あるやんけ!スパイク長靴を履いているものの,雪にハマらないようにそっと歩いていきます。…

  • 岡山52 苫田ダム②(堤体中と堤体下)

    天端周辺はコチラ天端からエレベーターで見学室に行ってみました。 この下にエレベーターがあります。 堤体内B2の通路(監査廊はB3,4)。なぜかシンナーのような臭いがしており,換気のために扇風機が回っていました。 展示室に入るとガラス張りになっていてそこは放流中のラジアルゲートの真上! ゲートは少ししか開いていないのにすごい水勢 引張りラジアルゲートをじっくり観察できます。 堤体下へはいったん鞍部ダムの右岸を下りて,三叉路を「苫田ダム下流公園」方向に旧国道を進みます。 灰塚ダムのラジアルゲートと似ていますが,こちらの方がやや小さめ。ゲートの上は先ほど訪れた見学室。 下流側から見たラビリンス型自由…

  • 岡山52 苫田ダム①(天端周辺)

    苫田鞍部ダムから車で移動し,苫田ダム本体へ。(訪問日:2023.3.19) 洪水調節・河川維持・灌漑・工業用水・上水・発電とオールラウンダーな重力式コンクリートダムです。 鞍部ダムの右岸にとりつけられた道路を進むと,管理道路になり上流面が姿を現します。 予備ゲート群を観察。作業用の通路も見えます。さすが国営ダムは細部まで行き届いています。 放水の轟音が聞こえ,はやる気持ちを抑えながら天端を歩いて見て行きます。 これが苫田ダムのトレードマークともいえるラビリンス型自由越流頂かー。と思わず何枚もシャッターをきってしまいました。こうすることで越流量を増やすことができるのですよね。 何だ何だ?この神殿…

  • 岡山51 苫田鞍部ダム

    さて,矢谷ダムから塚谷運動公園付近に戻るともうすでに苫田鞍部ダムの堤体が見えています。(訪問日:2023.3.19) 洪水調節・維持放流・灌漑・工業用水・上水・発電と多目的の表面遮水壁型ロックフィルダム(ダムの目的は本体の「苫田ダム」と兼ねている?) 「鞍部」とは,簡単に言うと凹んだ地形の部分で,上の地理院地図で等高線を見ると,山に挟まれて低くなっている部分を指します。苫田ダムのダム湖が満水になるとここから水があふれてしまうために,鞍部ダムが建設されました。 全体に丸みを帯びた石が積まれています。巨石がクロス状に配置されているのは,景観に配慮したデザインだそう。 堤体下の地下入口。ピラミッドの…

  • 岡山50 矢谷池

    一の谷池からR179に出て1.5kmほど西進。塚谷運動公園に向かって国道から下り,矢谷池に向かいます。未舗装路とのことですので,国道の高架下をくぐった先の広くなったところに車を停めて歩きました。(訪問日:2023.3.19) 灌漑用アースダム ダムに向かって歩き始めるとすぐにこの札。「多くさん」(原文ママ)…それだけイノシシが出るってことか…。イノシシに遭遇するのも嫌だけど罠も怖い。 少し歩くと川沿いに無残なクオーレ(おそらく初代)が出現。ダム便覧の画像では,ボンネットが開いていたり,バンパーは外れていなかったりします。通りかかる誰かにいたずらされるのか,自然に劣化しているのか…この不気味さが…

  • 岡山49 一の谷池

    極楽寺池から小田地区を東西に貫く町道を西進し,一の谷池に向かいます。(訪問日:2023.3.19) 灌漑用のアースダム 天端までの道がストリートビューで確認できなかったので,念のため川の西の十字路のゴミステーション付近に車を停めて歩くましたが,御覧のような道で普通車で十分通れる道でした。 草がきれいに刈られ,すっきりした天端。 ザ・アースダムと言わんばかりに整った感じ。 越流しているように見えませんが,放水路には水が。山側から浸み出ているのかな。 階段式の取水孔。いい具合に苔むしてます。 極楽寺池ほど両岸の山が迫っておらず,開けた印象。 災害復旧事業として平成10年改修完了したことが記されてい…

  • 岡山48 極楽寺池

    3月3回目のダム活は岡山県北部の鏡野町へ。まずは極楽寺池(訪問日:2023.3.19) 灌漑用アースダム。深い谷あいでまだこの時間(午前9時)でも堤体の半分は陰っています。 極楽寺は奈良時代に開祖され,弘法大師にもゆかりのある歴史あるお寺で,アクセスも良好。おかげで底樋出口工も簡単に見ることが出来ます。 洪水吐からの放水路(左)とその下の減勢工(右)バッフルピアもあります。 天端は車も入れる広さ。(ただし左岸で行き止まり) 池の上流奥に極楽寺があります。周辺は桜がたくさんあり,花見の季節は美しい風景になると思います。 上流面は一見土に見えますが,コンクリブロックで補強されているようです。 洪水…

  • 神戸(かんど)堰

    斐伊川放水路事業記念館で神戸堰のことを知り,帰りしなに立ち寄ってみました。 洪水調節機能の転倒式可動堰です。ここには,昭和3年に竣工した灌漑用水を引き込むための旧神戸堰がありました。旧神戸堰は8連アーチで近代土木遺産にも認定されていましたが,斐伊川放水路事業における神戸川の拡幅に伴い廃止され,現在の可動堰が建設されました。 かつてのアーチ堰をイメージして,落差工はアーチ型に造られています。 転倒式ゲート本体はこちら。スクリーン上で水を透過させるようになっています。 魚道。かつては川の中央にあったそうです。 手前の段差は魚を魚道に誘導する誘導壁 アーチを落ちる水が涼しげです。(って3月はまだ寒い…

  • 島根19 斐伊川放水路分流堰

    島根のダムめぐり,締めくくりは斐伊川放水路分流堰(訪問日:2023.3.12) 洪水調節機能の可動堰です。島根半島からは,斐伊川を遡る形でr26に沿っていくと 「斐伊川放水路」を示す標識。この標識の手前に駐車スペースがあります。 記念館の模型。右側の斐伊川がしばしば氾濫を起こしてきたため,左側の神戸川に分流させる水路をつくり,洪水調節するのが放水路の目的。江戸時代から構想はあったものの,財政事情や戦争等で進まず,昭和56年にようやく着工し,平成26年に完成しました。起伏ゲート5門と制水ゲート(水色)2門をもちます。制水ゲートは両岸の1門ずつに設けせれています。 斐伊川側から見た分流堰。 起伏ゲ…

  • 島根18 深山池

    湯屋の奥池から市道に戻り,25分ほど西進。r232→r23と進んで深山池を訪れました。(訪問日:2023.3.12) 灌漑用アースダム入口にフェンスがありましたが,特に立入禁止とはなっていなかったので,車止めと判断して中に入りました。 簡易な橋で洪水吐を渡って天端に入ります。 自然に溢水するタイプの洪水吐 放水路。減勢工もあってなかなかしっかりしたつくりでした。ダム便覧では1997年竣工となっていますが,これまた国土地理院の航空写真では1976年時点で池を確認できます。改修年が1997年なのでしょう。 上流面は,上部は土。水面下の部分は石で補強されているように見えます。 なかなかの堤高にみえま…

  • 島根17 湯屋の奥溜池(湯屋の奥池)

    柿原溜池からさらに西進,秋鹿地区を秋鹿川沿いに北上して湯屋の奥溜池へ。(訪問日:2023.3.12) 灌漑(・上水?)用アースダム 堤体下には簡易水道の浄水場らしきものが。それでダム便覧にはない「上水」を一応加えてみましたが,確認の必要があります。 天端。谷あいである上に曇ってきて光度が足りず,ぶれてしまいました。いかんいかん。 上流面は土のまま。取水用っぽいですけど,先がつながっていません。必要な時だけつけるのかな? こぢんまりとした溜池。春の農期を前に水をたたえています。 なぜか錦鯉が悠々と。冬でも水抜きされないのでしょうか。 自然に越流させる洪水吐。 堤体下の底樋出口工と思われます。 下…

  • 島根16 柿原溜池(柿原池)

    赤田新溜池からr264を西進し,柿原溜池へ。(訪問日:2023.3.12) 灌漑・上水用アースダム。 島根半島には無数の溜池がありますが,中でもこの柿原溜池は,農業用としては面積,貯水量とも島根県最大と思われ。周囲には100m前後の山しかないのに,よくこれだけ集水できるなと思います。 天端は上流側にフェンス。上水目的があるから? 上流面はコンクリです。堤体は中腹に犬走があり二段構成。 洪水吐。ホースは何のため? 越流式の洪水吐とは別に主導の水門がありました。 水門(手前)と洪水吐(奥)これに気を取られて,柿原神社側にある斜樋を見落としました。予習が足りませんね…。 底樋出口工(左)と洪水吐放水…

  • 島根15 赤田新溜池(赤田新池)

    先週鳥取遠征をしたばかりなのに,一週間後には島根のダムめぐりです。島根県東部は,途中無料区間のあるやまなみ街道で行くことができ,岡山に行くよりも安く済むので…我ながらあきれる熱中ぶりです。 今回は,島根半島のため池を中心にめぐりました。出雲大社や玉造温泉などの観光地は全て半島より南側にあり,ダム活でなければまず行かないロケーションです。 灌漑用アースダム ダム便覧では「赤田新溜池」となっていますが,Googleやため池データベースでは「赤田新池」となっています。一応,併記しておきました。 松江市街からr21を北上,r264を経て南講武北側の集落に入った奥です。 天端への道にはフェンス。「釣り禁…

  • 鳥取8 菅沢ダム

    一泊二日の鳥取ダムめぐり。最後の訪問ダムは菅沢ダム(訪問日:2023.3.4) 河川維持・灌漑・工業・発電目的の重力式コンクリートダム 米子側からR180をダム湖に沿って進むと上流面が見えてきます。ダム便覧の画像を見ると,ラジアルゲートの左の取水設備は最近設置されたもののようです。 さて,まずは天端を…と,なんと左岸の土砂崩れによる工事中のため天端は立入禁止!天端を渡る所までぐらい行かせてくれてもいいじゃないか~ 随分モダンな管理事務所。カードをもらいがてらそれとなく天端のことを聞いてみるも「なんでか立入禁止なんですよ~」と返されました。 天端を歩けないので展示室を見学する。水没する住宅(右)…

  • 鳥取7 大宮ダム

    大宮ダムは,今回の鳥取訪問で殿ダムとともに行きたかったダム。(訪問日:2023.3.4) 発電用重力式コンクリートダム発電×戦前ときたら僕の大好物です! r48から折れて川沿いにやや狭めの道を行くと,大宮ダムの上流面が姿を現す。 静まり返った秘境感漂うダム湖。 天端は残念ながら立ち入れないのでフェンス越しに。無骨なコンクリート高欄にクランクした天端。そしてゴテゴテした設備類。いかにも戦前の発電ダム。 必要なものだけを付けた,という感じがいい。ゲートピラーには管理橋が架かる。 こういうカーブがいかにも昭和初期。苔の感じも味わいがある。 建物自体は古くなさそうだけど,この巨大な取水設備構造は戦前な…

  • 鳥取6 賀祥ダム

    朝鍋ダムからr1を少し戻り,r160→R180と進んで賀祥ダムへ。(訪問日:2023.3.4) 洪水調節・河川維持・上水目的の重力式コンクリートダムダム左岸下まで車で行けます。さすが地域に開かれたダムに認定されただけあります(僕が思う意味じゃないんだろうけど)。 落差工の水流。間近で見るとなかなかの水勢。 クレストはさらに越流堤高を下げたスリットが特徴的。 コンジットのゲート操作室。鳥よけのネットが垂れ下がる。 左岸直下の発電所。さすがに立ち入ることはできない。 天端に上がってみます。 この日はゲートの塗装塗り替え工事中。化粧直しをしたばかりで水色が鮮やか。 工事のためにゲート操作室の扉が開い…

  • 鳥取5 朝鍋ダム

    鳥取のダムめぐり,東郷ダムの後,米子で一泊。2日目は朝から朝鍋ダムへ。(訪問日:2023.3.4) 洪水調節・河川維持目的の重力式コンクリートダム 天端は歩車分離したつくりです。(車止めがありますけど) 川に沿ってカーブした減勢工 先人の皆さんが撮っておられる取水塔。 平屋建ての管理事務所。道の駅などにありそうな建物ですね。 撮影をしていたら日が昇ってきました。朝鍋で朝日!朝ごはんここで食べればよかった。 朝日の当たりだした上流面。(画像ではよく分かりませんね・・・) 堤体下への道は立入禁止。ダム便覧には堤体下からの画像があるので,かつては行けたのかな?(一応,この柵の右側に川を渡る橋のような…

  • 鳥取4 東郷ダム

    百谷ダムから一気に西進し,湯梨浜町の東郷ダムへ。(訪問日:2023.3.3) 洪水調節・河川維持・灌漑目的の重力式コンクリートダム 堤体は右岸側が折れています。堤体に対して襟の割合が高いような。 天端からは東郷湖(手前)と日本海(奥)を同時に見渡せます。 さらにダム湖(梨水湖)も…と頑張ってみましたがこれが限界。ダムカードには海・湖・ダム湖が映った画像が掲載されています。(たぶんドローンか何かで撮ったのだろう) コンパクトなダムながら取水ゲート4門,水位低下用ゲート1門,制水ゲート1門もあるようです。しかし水面下なのか全く見えません。 地元の小学生の絵がはめ込まれたモニュメントも管理事務所も,…

  • 鳥取3 百谷ダム

    殿ダムから百谷ダムに向かいました。(訪問日:2023.3.3) 洪水調節・河川維持目的の重力式コンクリートダム1973年竣工で日本初のゲートレスダムなんだそうです。平成以降では小規模ダムはむしろゲートレスが主流ですけど。 扇形の減勢工とアーチ式ダムのような形状。ユニークな形です。 天端は一見普通ですが 弧を描いた越流面が上流側にせり出しています。 漸縮型導流壁や堤趾導流壁ができる前はこんなふうに流水を中央に集める設計をしていたのですね。 オリフィスゲート開門中 1973年竣工と決して「オールド」ではありませんが,なかなかのレトロ感。 ダム湖はさほど大きくなく,奥に湿原があります。 その湿原付近…

  • 鳥取2 殿ダム

    佐治川ダムの次に目指したのは殿ダム。鳥取ダムめぐりでぜひ行きたかったダムの一つです。(訪問日:2023.3.3) 洪水調節・河川維持・工業・上水・発電と多目的のロックフィルダム や~明神ダムの白い堤体も良かったですけど,こうして下から見る殿ダムスケールの大きさ,まるでピラミッドのようで美しい! そして巨大なカスケード式の放水路。水音がとどろきます。 何か神聖な場所のような感じがします。 間近に寄れますが柵がしてあります。柵がなくてもこの美しさを見たら畏れ多くて立ち入ろうとは思いません。 このスケールのロックフィルで落石はシャレにならんでしょうに・・・ パレードが似合いそうな天端 洪水吐も巨大。…

  • 鳥取1 佐治川ダム

    岡山の恩原ダムが不発に終わり,悶々としながら初鳥取のダムとなる佐治川ダムへ。(訪問日:2023.3.3) 洪水調節・河川維持・発電用の重力式コンクリートダム。R482を岡山側から鳥取に入り,アイスバーン状の下り坂を進む(去年買ったばかりのブリザックが役に立った!)とダムサイトに到着。 水色の巨大なラジアルゲート1門が迎えてくれます。 天端上流側に設置されているゲート操作室。 天端からはゲートのウインチを間近に見ることが出来ます。 スキージャンプ式の減勢工。雪が積もって本当にスキーのジャンプ台みたい。 ダム湖…というより幅広の川。取水設備より下流に網場を設置する意図はなんなのか? 取水設備(左)…

  • 岡山47 恩原ダム(雪で見学断念)

    1泊2日で初の鳥取のダム活に出掛けました。泊りがけのダム活も初挑戦です。(ついにマニアの域に入ったか?) さて,鳥取メインといいつつ,最初は岡山県の鳥取との県境近くの恩原ダムを訪問。(訪問日:2023.3.3) 発電用のバットレスダム…のはず。津山市内のR179を北上していた時点では,遠くに見える山に冠雪が見られるだけで道路には影響ありませんでした。ところがR482に入る辺りから道路に積雪が見られ,何とか恩原ダムの天端横に到着するも,このありさま。 それでも車に積んでいたスパイク長靴に履き替え,シャベルで雪をかきながら天端に近付くことを試みます。 一応洪水吐からの放水路は確認できました。 管理…

  • 岡山46 草月ダム

    続いてr33を北上,右折して阿新広域農道に入り井原地区の奥,草月ダムへ。(訪問日:2023.2.26) 灌漑用重力式コンクリートダム。 ダムにつながる林道はダートなので,井原集落の奥の少し広い所に車を停めて歩きます。左手に何やら構造物。かつての水路跡でしょうか。 谷底を進む道。大部分は日が当たらず雪がうっすら。そばを流れる川の水音だけが響き,冷えていても気持ちのいいハイキングです。 分水工(左)ろ過装置(右)など林道沿いにはいろいろなものが。 …これは水車の残骸!? かつては水車で水を川からくみ上げて水路に流していたのではないかと思われます。徒歩ダム活はこういう発見の楽しみがあります。 林道入…

  • 岡山45 湯野ダム

    今日は岡山県西部で未訪問の2基を訪れました。1基目は湯野ダム(訪問日:2023.2.26) 灌漑用ロックフィルダムです。r33→r438(隘路)→上流側からアプローチ…と予習をしたつもりでしたが,入口を間違えて明らかに普通車では無理なダート道に。バックで引き返して車を停め,そのまま雪のうっすら積もったダート道を歩き,なんとか天端左岸に着いたので良かったものの。結構なタイムロス。 左が左岸への入口(徒歩のみ),右が右岸入口(車も可)。予習が足りませんでした。 というわけで,左岸から歩くと天端手前でこの取水設備の所に出ます。 ワイヤー柵の天端 左岸の道はグーグルはもちろん,地理院地図にさえもなく,…

  • 岡山44 横尾池

    横尾池は決して旭川ダムの周辺というわけではないのですけど,中途半端な位置にあって行きそびれていたので,帰り際に寄りました。(訪問日:2023.2.12) 灌漑用アースダム r61号沿いすぐに天端があります。 1944年竣工。戦時中にできたんですねえ。 上流面もアースです。 こうして見るとごく普通のため池ですけど 決して美しいとは言えません。アクセスが良い割に人は少ないので不法投棄が多いのかもしれません。農業用水としての水質が心配です。 変わった形の洪水吐 斜樋操作部は,囲いがあるだけです。 堤体はきれいに管理されているようです。 堤体下の底樋出口工です。この日は勢いよく水が流れていました。 ア…

  • 岡山43 日山ダム

    旭川ダムからr30-R53-R484-奥吉備街道と進んで日山ダムへ。(訪問日:2023.2.12) 灌漑用重力式コンクリートダム道路状況に関する前情報により上流からアプローチしました。r456を通った後だとたいしたことはありません。 天端はゲートレスなのにクランクしてます。取水設備があるためです。 1971年竣工なのになかなかのオールド具合です。僕はこういうの好きですけど。 天端灯の無残な姿。 手動の取水設備があります。すぐ下流に農地が無いので,いったい受益地はどこなのだろうと。ちなみに下流には昨年末に訪れた河平ダムがあります。 nobee-dam.hatenablog.com ひっそりとした…

  • 旭川第二ダム

    実は旭川ダムには下流から向かったため,先に下流の第二ダムを訪れました。 「ダム」と名がついてますが堤高13mほどなのでダム扱いにはならず,「取水堰」です。右岸側3門と左岸側3門で越流堤高が違うのが特徴。 ペンキが塗られてスタイリッシュに見えますけど,昭和29年竣工。ここからも送水して発電をしていますが,旭川ダムの逆調整池の役割も持っています。 天端(というか管理橋)は立入禁止。 ところで久米南町の舟木谷池からナビで旭川ダムを設定したら,ちょうど第二ダムのすぐ下流側に出てくるr456を通ることに。これがまたなかなかの隘路でした。車幅いっぱい。ガードレールなし!対向車来なくてよかった~。遠回りだけ…

  • 岡山42 旭川ダム

    本日のメイン?ともいえる旭川ダムです。(訪問日:2023.2.12) 洪水調節・河川維持・上水・発電目的の重力式コンクリートダム7基連続でため池を見てきたので,久々のコンクリートダムは新鮮に感じます。 10門のラジアルゲート。かっこいい! 意匠をこらした門柱 発電ダムならではのゴテゴテした排砂・取水設備。 昭和中期らしい無骨な天端。 昭和50年代に再整備された取水設備 上流側にせり出す堤体上部。ラジアルゲートと対をなすカーブ 減勢工には遺跡みたいな構造物跡が。建設時のものでしょうか??? こういうカーブのある減勢工は昭和初期っぽい。戦前から建設が始まっていたから? いろいろ面白いものが見えます…

  • 岡山41 舟木谷池

    続いては舟木谷池を訪れました。(訪問日:2023.2.12) 灌漑用アースダムR53からローソン上神目店を上籾方面に折れて登っていくと,棚田の広がる風景が現れ,「美しい森ビジターセンター」の手前になります。 天端は道路になっています。左岸側にちょっとスペースがあるので停めて散策。…といっても短い天端ですが。 等高線のある地理院地図で見ると,このあたりは台地になっています。高低差60mぐらいの竜王山の周りにため池がたくさんあり,よく台地の上の部分でこれだけ水を集められるなあと思いました。 先人の方によるとフロートタイプの取水設備のようです。 堤体はなかなかの急こう配。だから下りるのはやめました。…

  • 岡山40 新池

    昨日に続いて岡山のダムめぐり。2日続けて行くなんて,広島県内全踏破を目指して居た頃みたいです。せっかくのダム活シーズン(特にため池系)なので。 というわけで今日は旭川ダム周辺をめぐりました。まずは新池。(訪問日:2023.2.12) 灌漑用アースダム新池は,旭川が蛇行してできた元品田の集落の奥にあります。 神社の前のスペースに車を停め,害獣防止柵を開け閉めして林道を歩きました。ひんやりとしていても心地よい空気です。(花粉症の私の大敵の杉林でしたが。標高の高いここはまだ花粉の時季ではないようで。) 林道の途中で分水工を発見。画像右側が上流で,上側が川の本流のようです。 10分ほど歩いて天端に着き…

  • 岡山39 泉谷池

    岡山最西部のため池めぐりの最後は泉谷池。(訪問日:2023.2.11) 灌漑用アースダム天端への道が分からず,近くで農作業をしていた方に聞いてたどりつきました。 天端は害獣防止策ががっちりしてあって入れませんでした。 小ぶりながらも深めにつくられた洪水吐の放水路。すぐ下に民家があるからでしょう。 斜樋は,操作ハンドルを使う時だけつけるようです。階段式の斜樋もありました。 ほぼ満水で上流側が補強されているか分からず。 ウグイス色の池。 あれれ?堤高13.6mって刻まれてますけど。 Q地図では堤高11.9m。いずれにしてもダムの条件である15mに満たないようです。さっきの昭和池と共にダム便覧から消…

  • 岡山38 大正池(井原市)

    天神山池からそのまま道なりに下っていくと大正池です。(訪問日:2023.2.11) 灌漑用アースダム 天端付近に停めるスペースがなかったので,少し下流側の離合スペースに停めました。だからササっと済ませた感じです。 その名のとおり大正四年竣工…天神山池と同時期につくられたようです。 天端は冬でも草ぼうぼう 洪水吐からはもう少しで越流しそう 下流の眺め 階段状の取水孔。比較的新しい物のようです。 堤体を右岸から。天神山池を見た直後だからか,管理状況が気になります。 天神山池より集落に近いはずなのに,妙に秘境感がある池でした。これで岡山県に(ダム便覧では)3基ある大正池はコンプリートです! nobe…

  • 岡山37 天神山池

    さて昭和池から歩いて通行止め地点まで戻り,上流側から回り込む形で天神山池を目指しました。(訪問日:2023.2.11) 灌漑用アースダム 天端。不思議な形のベンチが。 むむ!この穴の感じは… これですな。(旧斜樋)ベンチにするとはなかなか洒落た使い方ですなあ。 ちなみに新しい斜樋はこちら。 日当たりも良く,気持ちのいい場所です。 堤体は途中に犬走があり,最下部はコンクリートで固められています。ダム便覧では堤高25.5m,Q地図では17m。コンクリート部まで入れたら25mぐらいかな。 底樋出口工。真下に行く道は見つけられず。 先人の方々も言われるように,よく整備されています。岡山県から防災重点た…

  • 岡山36 昭和池(井原市)

    Dammapsを見ていますと,岡山県の最も広島県よりに4基並んで表示されています。当初から目を付けていましたが,全てアースダムなので時季(冬)が来るのを待って訪れました。最初は昭和池(訪問日:2023.2.11) 灌漑用アースダム 広島側からですと,r103から折れて北上し,上野・吉井方面の看板に沿って進むと…そのまま吉井に抜ける道は,全面通行止めの看板。とはいっても,ここまで来られればOKなので,ここに車を停めて昭和池に向かって歩きます。 昭和池への道は歩きやすい林道。昨日の雨でぬれた落葉と土の甘いにおいが立ち上ります。 15分ほど歩くと天端左岸に到着。 上流面は石で補強。 以前の有漢池ほど…

  • 岡山35 同道大池

    岡山南部のダム活,この日の最後は同道大池(訪問日:2023.1.29) 灌漑用アースダムr39から池にたどりつく道が何本かありますが,最も南側のルートはやや狭め。堤体中部を道路が横切っています。 天端 天端からの眺め。すぐ下に見えるのは同道小池。これは堤高4.5mの皿池です。夏に来たら良い景色でしょう。 階段式の取水孔が上流面の左右にあります。 画像では見えませんが,奥に水鳥の群れがいました。 傾斜の緩い上流面。 ごくごく普通の横越流式洪水吐。 放水路。バッフルピアもあってなかなか手の込んだ減勢工です。 どこかから導水しているのかな。 堤体全景。アースダム観察は冬がいいけど,こういう画像を撮る…

  • 岡山34 坂根堰

    岡山県東部を縦貫する吉井川に設けられた坂根堰です。(訪問日:2023.1.29) 洪水調節・河川維持・灌漑・上水・工業用水と多目的の堰です。 岡山河川事務所坂根管理支所でカードをもらって見学開始。車はこの事務所の駐車場に停められます。 当初は灌漑目的だったということなどが説明されています。 左岸の土砂吐からの流れ 朱塗りのローラーゲートが目立ちます。 ちょっと角度を変えて。ゲート操作室がずらっと並ぶ堰ならではの光景,巨大なダムとは別のよさがあります。 天端は「進入禁止」とありますが,どうも歩く分にはよいようで。地元っぽい方が犬の散歩をしたり,ウォーキングをしたりしていました。 レトロな雰囲気の…

  • 岡山33 日古木大池

    山間部は先週の寒波の影響が残っているため,本日は比較的影響の少ない岡山南部を巡りました。山陽ICからほど近くの日古木大池(訪問日:2023.1.29) 灌漑用アースダム。ダム便覧では1974年竣工となっていますが,国土地理院の航空写真では少なくとも1947年の時点では池が存在しています。1974年は改修年でしょう。 下流から上っていくとまず目に飛び込んでくるのが左岸の洪水吐。手動のゲートがあります。 洪水吐ゲートの操作部 右岸側にも同様の洪水吐あり。こちらは右岸の洪水吐ゲートの操作ハンドル。錆具合がいいですねぇ。 右岸洪水吐の放水路。その先は工事現場で進入できず。 堤体を横切って登る道路。 天…

  • 岡山32 小阪部川ダム

    2023年のダム初め最後は,ダムカードをもらいそびれていた小阪部川ダムへ。(訪問日:2023.1.22) 灌漑・上水・発電目的の重力式コンクリートダム。農林省(当時)としては初のコンクリートダムだったそうで。 まずは堤体下へ。手前に発電設備があって真下までは行けません。 3門のラジアルゲート。この日は中央の一門から放流していました。 スミレモ?がいい味を出している。 右岸に上がってみました。 天端はゲートの格納施設の工事中で,いろいろな物が置かれています。 上流にせり出した取水設備。昭和の展望レストランみたい。(そもそも昭和中期のダムですけど。) 天端中ほどの取水・発電施設。少々強引な耐震対策…

  • 岡山31 大正池(新見市)

    昭和池から500mほど西にある大正池です。(訪問日:2023.1.22)r78からトトロの森のようなところを抜け,土橋の集落を抜けた先です。 灌漑用アースダムです。大正という名前がついてますけど,ダム便覧では1932年(昭和7年)竣工となっています。Q地図では大正時代竣工とされていますので,昭和に入ってから改修されたのでしょうか。 天端までは隘路ですが車で到達可能。右岸側で転回もできます。 ベンツのマークのような斜樋のスピンドル メタリックでなかなかカッコいい取水設備ですよ。 旧斜樋操作室と思われ。カギはかかっていなかったけれど扉は動かず。 一応,洪水吐らしい。天然感満載。 上流面はコンクリブ…

  • 岡山30 昭和池(新見市)

    2023年も20日を過ぎてようやくダム初めです。岡山県新見市のダムを巡りました。まずは昭和池(訪問日:2023.1.21) 灌漑用アースダム。ダム便覧では岡山県内に「昭和」という名の池は3つありますが,便覧のデータが正しければこの新見市の昭和池が最も古い(1935年)竣工となります。 r78からすぐの所に車を停めて歩きました。最初に砂防ダムが出迎えてくれます。 間もなく「ダムのほそ道」にふさわしい林道になり 林を抜けると,下部がコンクリで補強された堤体が現れます。 さらに林道をのぼると天端に出ます。わりと広めの天端です。 風はなく背後の山が水面にくっきり。 しかし到着時の外気温は-5℃。シャッ…

  • 2022年のダム活を振り返る

    ダム活2年目となった2022年,なんといっても自分にとっては「ダム便覧に掲載された広島県内のダム」全踏破を達成したことです。 特に残っていた位置未確認の「山津田池(推定:小滝池)」と自衛隊演習場の奥にある「本峠池」は,登山や藪漕ぎを決行…全くバカですね(笑) 自衛隊演習場を迂回するため山越えをして辿り着いた本峠池。 そもそも場所が分からず,役所に問い合わせるなどして「山津田池=小滝池」と推定。さらに道なき道を藪漕ぎして到達した小滝池。 これで広島県内を踏破したので,次なるステージへ。ということで,県外遠征を本格的に開始。時間とお金のことを考慮して,岡山・島根・愛媛を中心に展開。 四国初のダム活…

  • 岡山29 陶奥(すえおく)池

    2022年最後のダムは陶奥池(訪問日:2022.12.29) 洪水調節・灌漑目的のアースダムダム納めだからといって大きなダムに行くミーハーではありません。(本当は高速代が出せないだけです。) 天端は車両通行可能。この日は年末休みで釣り人の車が数台止まっていました。 結構濁ってますが釣れるんでしょうか。 目を引く斜樋横の建物。閉園した倉敷チボリ公園と関係があるのかないのか。。。 窓から何かはみ出している斜樋操作室 洪水吐 放水路↑↓ 堤体下すぐの所に畑と集落があります。 堤体中央下にある底樋出口は今使われていないようで 少し左岸寄りにあるのが現在の底樋出口 揚水機場かな。蜂の巣でかっ!ところでこ…

  • 岡山28 青野ダム

    大池から北に4kmの青野ダムです。(訪問日:2022.12.29) 灌漑用アースダム r291から直接堤体下に向かう道は通行止めだったので,ここから折れて天端に向かいます。(看板のフォントがおしゃれ) 天端は車両通行可能。ただし両岸に駐車スペースがないので,出島の入口辺りに停めて歩きました。 静かでいい雰囲気の池です。暖かい日ならピクニックもよさそう。(トイレは少し離れた青野ダム公園にあります。) 池の大きさのわりにコンパクトな洪水吐 尾坂池にもあったフローティング式の取水設備 出島に回ってみました。 出島から見た上流面。コンクリブロックで補強されています。 堤体は中央付近に犬走があり,二段構…

  • 岡山27 大池

    2022年最後のダム活です。平日は高速代が割引にならないので,一般道で行けるところへ。…というわけで,夏場にはパスしていた岡山西部のアースダムめぐりをしました。 はじめに大池。(訪問日:2022.12.29) 洪水調節・灌漑用のアースダムです。r291沿い,でんちゅうくん(井原市のゆるキャラ)の看板が目印。 越流時は天端に渡れません。この日は幸い水位が低く洪水吐を歩いて渡れました。 下流側から見た洪水吐。 導水路はなく,ほぼ天然の崖に流す感じです。ワイルド! 草ぼうぼうの天端はかろうじて歩けます。 記念碑。明治26年の大干ばつと洪水を機にため池築造の議が起こり,日清戦争を乗り越えて竣工した旨が…

  • 楢井ダム管理事務所のはずが

    さて,鳴滝・竹谷・河平の画像がそろったので,一路楢井ダムを目指し,管理事務所のインターホンを押して,主旨を告げると 「ここではダムカードは配付していないんですよ。」 え? 「あの,楢井ダム管理事務所でもらえるとあったのですが」 「ああ,ここは出張所で,管理事務所は・・・にあるんですよ。」 なんと,楢井ダムの管理事務所は,R484を西進し,高梁川を渡った所の「岡山県備中県民局高梁地域事務所」の中にあるというのです。 とんだ勘違いでした。 言われるままに地域事務所に。なんだか警察署みたいでものものしい。 確かにここです。 来訪の意を告げると,すぐに対応してくださりました。画像を見せて楢井ダムも含め…

  • 岡山26 有漢池

    ダムカードを受け取るために,竹谷ダムから楢井ダム管理事務所に向かう途中,有漢池を訪れました。 灌漑用アースダムr156からは直接天端に通じていない,という前情報でしたので,先人の方に倣って下流側から徒歩でのアプローチを試みました。 この辺りのスペースに駐車して耕作放棄地の中を歩きました。岡山道の手前の最後の分かれ道を折れると… Σ(゚д゚lll)ガーン ここまで歩いたのに? しかし,コーンはどけてあるし,とりあえず行けるところまで行ってみるかと進みました。 工事は高速の高架をくぐった先で行われていました。崩落した法面の工事で,作業中の方に「池に行くんですが,通ってもいいですか?」と声をかける…

  • 岡山25 竹谷ダム

    河平ダムのすぐ北に日山ダムがありますが,この日はダムカードを優先して竹谷ダムに向かいました。(訪問日:2022.12.27) 洪水調節・河川維持・上水目的の重力式コンクリートダム。河平ダムと同様に生活貯水池の働きをしており,河平ダムより1年早く竣工しています。 オリフィスにデフレクターを備えているのが特徴。 オリフィスを正面から見ると…向こう側が見えた~堤体下の浄水設備。しかし… 浄水場本体はらしからぬ容貌。。。 下流の分水工 河平ダムと同様シンプルな天端 あえて特徴を見いだすならこのスタイリッシュな天端灯ですか。 下流の眺め。棚田っぽい風景が見られ,夏~秋はいい眺めでしょう。 導流壁は若干漸…

  • 岡山24 河平ダム

    美和池からR484を東進し河平ダムへ。(訪問日:2022.12.27) 洪水調節・河川維持・上水目的の重力式コンクリートダム。利水地域を限定した地域密着型ダムなんだそうです。 平成中期以降によくみられるゲートレスのシンプルな堤体。 減勢工の護床ブロック。平成のダムはこういうところがしっかりしている気がします。 維持放流(左)と放流設備(右) こちらは取水場。なまこ壁は楢井ダムにもありました。 天端はいたってシンプル 地域密着型ダムは生活貯水池であるため,それほど大きくありません。 導流壁は漸縮型ではなく,昭和時代のような直線になっています。 両岸とも徒歩なら堤体手前まで近付くことが可能。(触れ…

  • 岡山23 美和池

    早々と年末休みを取りました。平日にしか受け取れない楢井ダムなどのダムカードを受け取りがてらのダム活です。(※旭川ダムまで行けば休日でももらえます。) まずは,賀陽ICからほど近い美和池(訪問日:2022.12.27) 灌漑用アースダム。堤体付近まで道は通じていますが,予習では狭そうだったしこのぐらいの距離ならとグループホームの横を通って歩いていくことに。 ポンプ場を見たりしながら美和池に向かって歩いていると…集落の一番奥の家が犬を放し飼いにしていて,通りかかると吠えたてながら追いかけてくるではありませんか!!Σ(゚Д゚)なるべく刺激しないようにそっと通り過ぎました。1mぐらい後ろまで来られた時…

  • 岡山22 尾坂池

    杉谷池からr155を南下し,r268→r168と西進して尾坂池へ。(訪問日:2022.12.24) 灌漑用アースダム。 天端には気持ち程度の柵。古そう。 上流面。点検用の階段付き。 横越流式の洪水吐 池に目を映すとまず目を引くのが朱塗りの取水設備。フローティングタイプのようです。 水位が下がっていて,この日は歩いて網場も触れる位置に。 そして池の半分ぐらいを埋め尽くすソーラーパネル。山を切り拓いて設置するよりもコストを抑えられそうですね。でも波が立った時にパネル同士がぶつかって壊れないのかしら。(現に手前の1枚は明らかに角度がおかしくなっています。) さて,下流側に目を移すと… 灌漑用水の分水…

  • 岡山21 杉谷池

    岡山南部のダムめぐり,3基目は杉谷池(訪問日:2022.12.24) 灌漑用アースダム。アースダムで堤高30m以上とは結構な大きさです。 鴨方ICから所々隘路になるr155を北上して天端右岸に到着。 なかなか深堀のしっかりした洪水吐です。 天端にこんな案内が。風がなく池に波が立たないときに水面に谷が映って杉谷富士が見られるのだとか。 むう。今日はあいにく終始風が吹いていて印象派のような富士しか見られませんでした。 上流面は全体的にコンクリブロックで補強。上流面の傾斜角度が途中で変わっているのは,2回改修しているそうなので嵩上げしたのかな。 なるほど,国の事業だったからこんなに大きなアースダムが…

  • 岡山20 小原池

    DamMapsで見ていると,岡山県の中部~北部のダム密度が高いことが分かりますが,そんな中,倉敷市の南,瀬戸大橋の本州側のたもとあたりにポツンと1基のアースダムがあります。それが小原池です。(訪問日:2022.12.24) 灌漑用アースダム 天端は車両は入れません。左岸の山側に駐車可能なスペースあり。 左岸脇の仏様を拝んで散策です。 こじんまりした池。 上流面 堤体上流中央に取水孔。手前の管は水位計かな? 洪水吐と放水路 なぜか中央だけ草が刈られている堤体斜面。下の集落から上り下りするためですかね。 下流の集落。車だと天端からは大回りをする必要があります。 底樋からの出口工(左)と,そこから河…

  • 岡山19 百間川河口水門〔昭和水門・平成水門〕

    西日本は大寒波に見舞われ,山陰や山間部は雪に閉ざされて難しいので,雪のない岡山県南部へ。というわけで岡山市の百間川河口水門を訪問。(訪問日2022.12.24) 洪水調節と灌漑のための水門。水を貯めるというよりは,百間川への海水の流入を防ぎつつ,排水によって洪水調節をしているようです。 なんと昭和中期竣工の昭和水門と平成後期竣工の平成水門という新旧二つの水門が並ぶ光景を見ることができます。(ダム(水門)カードも2種類同時に入手できます。) まずは昭和水門。いかにもなローラーゲート群。 ゲートは30cm/分の早さで上がるのだそう。 上流側に吊るされている予備ゲートで,ゲートの大きさが分かります。…

  • 中国地方ダムマニア(ゴールドコース)認定

    認定を受けてきました。 ゴールドコースはダムカード20枚以上。 認定を受けたのは,ダム活をはじめるきっかけとなった八田原ダム 初めて来たときはこの吊橋で家族写真撮ったっけ。家族でダムに行ったのはそれっきりです(笑) 八田原ダムにはこれまでに5回ぐらい来ていますが,この画像の辺りの湖底にあるはずの旧宇津戸川ダムの跡を一度も見れたことがありません。今日は冬場で水位も下がって見られるのでは? と期待したけど…ダメでした。 次来るのは,レインボーコース(50枚)認定の時?

  • 岡山18 黒谷ダム

    この日のダムめぐりの締めは黒谷ダム(場所,訪問日:2022.11.26) 洪水調節と灌漑目的のロックフィルダムです。R429号沿いでアクセス良好です。 (国土地理院航空写真)黒谷ダムは1931年竣工の灌漑用の黒谷池を改修し,洪水調節機能ももたせて1989年に竣工しました。左が黒岩池(1964年)で右が黒谷ダム(2013年)の画像。黒谷池の下流側に新たにロックフィルの堤体がつくられたことが蛇行する川の位置からも分かります。 ふむふむ。もともとの黒谷池の堤体を少し削りつつも,一部は残しているわけですね。 この日は水位が高めで,元の黒体池の堤体は確認できず。 車も通行可能な天端。国道はかなりの交通量…

  • 岡山17 鳴滝ダム

    続いては落合ダムからさらに北へ4キロの鳴滝ダムです。(場所,訪問日:2022.11.26) 洪水調節・河川維持・上水目的の重力式コンクリートダム ダム周辺はハイキングコースなどが整備されており,天端手前300mは徒歩のみ。駐車場があるので車を停めて歩きます。 歩いていくとまず上流面が見えてきます。 案内やら記念碑やらあって 普通の住宅のような管理事務所。無人なのでダムカードは写真を撮って旭川ダムなどでもらうパターン。 天端はT字路になっています。おもしろいつくり。 リムトンネルの詳しい解説があります。 越流面。早く半円越流堤を観たい気持ちをおさえつつ観察していきます。 こちらも落合ダム同様に狭…

  • 岡山16 落合ダム

    槙谷ダムから上流へ約5kmの落合ダム(場所,訪問日:2022.11.26) 灌漑目的の重力式コンクリートダムアクセスは槙谷ダムからだと下流側から遡上もできますが,見た目かなり道路状況が悪そうだったので,吉備高原街道を迂回して上流から左岸に向かいました。 天端に着くと,天端の上下流側に「立入禁止」の看板!えー,ここまできて天端立入禁止? いやいやダム便覧を見ると,この看板はもっとダム湖よりに設置してあって,本来はダム湖やフーチングに入るなということだろうと解釈。 というわけで「このハシ渡るべからず」のごとく天端の真ん中を渡って見学します。(右岸側にはこの看板はありませんでした。やはり僕の見通しは…

  • 岡山15 槙谷ダム

    岡山中部のダムめぐりです。最初に訪れたのは槙谷ダム(場所,訪問日:2022.11.26) 洪水調節と灌漑目的の重力式コンクリートダム ダム下へのアクセスは容易ですが,こんな道なので車はr472の路肩に停めて歩きました。 ダム下から。オリフィスが銀色に輝いています。 アップで見ると金属で加工されています。漏水防止? 減勢工の導流壁に設置されている水門のバルブ レモン色の揚水機場。堤体には「まきだにダム」の文字。岡山のダムってダム名を記していることが多いような。 堤体真下まで行けて,触れるダム。 フーチングの階段はフェンスもないし上れる?…よく見たらNG看板。これよく見ないと気付きませんよ。 天端…

  • 島根14 新蝮谷池

    千本ダムからランチのためにいったん松江道路と並走するR9に出てR432を経由して新蝮谷池に。最短はr247でショートカットするコースです。(場所,訪問日:2022.10.30) 灌漑用アースダム。島根では初のアースダム訪問となります。 画像の天端に入る辺りは車を停められる場所がないので,左岸の少し下流側の広いスペースに駐車して歩きました。 池の水位は随分下がっていて,池底が露出している箇所もあります。こういう時は池の地形を観察できるチャンスです。 上流面はコンクリ等による補強はなく,土のまま。 斜樋は水位に応じて栓を開け閉めする素朴なタイプ。 天端は轍があり,草も刈ってありますが上下面は藪化し…

  • 島根13 千本ダム

    大谷ダムからわずか2km。今回のダムめぐりで一番楽しみにしていたダム,千本ダム(場所,訪問日:2022.10.30) 上水用の重力式(粗石)コンクリートダム同じ上水目的でも大谷ダムのように天端すら見せてくれないダムとこのようにオープンな(天端は立入禁止ですが)ダムの違いは何だろう。 大正時代に竣工したこのダムは土木遺産でもあり,登録有形文化財にもなっています。山陰では初の水道施設だそうです。 まずは文化財の美をじっくりと味わいます。 谷積みの堤体をうっすらと越流。大正時代から続く風景だと思うと感慨深い。 曲線美 この高欄の意匠。無骨な昭和のダムとは対照的です。 天端からせりだす半円の取水設備。…

  • 島根12 大谷ダム

    稗原ダムからいったんR54に戻って北上。r24を通って大谷ダムへ。(場所,訪問日:2022.10.30) 上水用重力式コンクリートダム水源池のダムなので,フェンスで厳重に囲まれており,天端を見ることすらかないません。それでも何とか,右岸の樹間から撮ったのが↓ クレストの上流面と白い取水設備をおさめました。 というわけで,天端は諦めて堤体下への道を歩いていくと,地元の方が草刈りをしていました。挨拶をして通ります。 300mほど歩くと堤体直下に。いい雰囲気です。 この苔むし具合。いいですねぇ。ラピュタの世界を思わせます。 クレスト越しに映る水面。神秘的。 ため息が出る。 上れば天端に行けそうだけど…

  • 島根11 稗原ダム

    10月最後のダム活は雲南~松江南部あたりへ。まずは稗原ダム(場所,訪問日:2022.10.30) 灌漑用重力式コンクリートダム。 三刀屋木次IC→R54→r51と進み,ちょっと狭い集落の道を抜けると堤体下への入口。車止めはあるものの立入禁止看板はないのでここから徒歩で進みます。 真正面から撮るには,導流壁に設置されている点検用の梯子を下りることになりますが,さすがに危険なのでやめておきます。 灌漑用ダムとしては副ダムや導流壁もガッチリした感じ。 減勢工の先に分水工。直接周辺の農地に供給しているのかな。 下流の少し離れた場所に揚水機場がありました。 再び集落を抜けてダムサイトに上がります。湖水公…

  • 岡山14 楢井ダム

    この日最後は楢井ダム(場所,訪問日:2022.10.23) 洪水調節,河川維持,上水,工業用水と多目的の重力式コンクリートダム岡山県の大きな河川は,広島の太田川や江の川のように極端に蛇行していないので,楢井ダムのように北向きのダムは少ないような。。。 国道484号からすぐ。レンガ造りの瀟洒な管理事務所がお出迎え。でも休日は無人。 何と!休日にダムカードをもらうには旭川ダムまで行かなければなりません。 リサーチ不足でした。 気を取り直して散策開始。車も通れる整備された天端。 さっきの洋風の管理事務所に対してこの和風な天端。下流にある倉敷の美観地区のイメージなのではと勝手に想像。 コンパクトなダム…

  • 岡山13 大正池〔総社市〕

    大正池(場所,訪問日:2022.10.23) 洪水調節,灌漑用アースダムダム便覧では岡山県には「大正池」と名の付く池が3か所ありますが,こちらは総社市の大正池。 県道54号沿いにあり,天端までは好アクセス。立入禁止の看板は,堤体下流側に立っているので,下流斜面に入るなということかな? と判断して散策。 ブラックバスなどの外来種の放流は禁止という看板あり。釣り自体は禁止ではないみたいでアングラーの姿も。 上流側は石で補強されているようです。 洪水吐。自分の影法師が映ってしまった。これはこれで写真作品みたい。 草に覆われる放水路 もっと草に覆われる放水路(下流側) 取水孔。水音はするけど水は見えま…

  • 岡山12 鬼ヶ岳ダム

    今日のダム活は岡山県中西部を巡りました。最初は鬼ヶ岳ダム(場所,訪問日:2022.10.23)岡山と言えば桃太郎。その鬼の伝説のある地です。 洪水調節と灌漑目的の重力式コンクリートダム 堤体真下へは県道35号を矢掛市外から北上し,集落が途切れて間もなくのところから入ります。この看板が目印。 舗装はされていないけど,広場までは普通車でも入れそうな感じ。 ご対面 赤鬼だー!(笑) デフレクターもしっかり設置。大量の放流にも備えている感じです。 水叩きはフリップバケット式。落下してきた水をスキーのジャンプのように跳ねさせて空気との摩擦で減勢する仕組み。 豪快に放出される維持放流。間近まで行けてしまう…

  • 島根10 塩田ダム

    奥出雲のダムめぐり,締めくくりは塩田ダム(場所,訪問日:2022.10.9) 灌漑目的の重力式コンクリートダム 県道268号から天端への道は普通車同士が離合できる程度の幅はあります。 コンクリート×草ってあまりない組み合わせかも 「竣功」と「竣工」は同じ意味だそうです。「竣功」の方が「いい物ができた!」という感じがします。 右側だけ越流しているのは,越流部に枝葉が積もって流れにくくなっているからでした。 植物ってたくましい… 静寂に包まれています。紅葉の始まっている木もあって,さながら隠れ御所。 灌漑専用ダムで周辺が整備されているのは珍しいですよね。 東屋の天井に巨大なスズメバチの巣跡。残骸と…

  • 島根9 山佐ダム

    布部ダム見学の後,少し上流に南下して西谷を抜ける市道を通って県道45号へ。ほどなく山佐ダムに到着です。(場所,訪問日:2022.10.9) 洪水調節,上水,発電用の重力式コンクリートダム。布部ダムと連携して飯梨川の洪水調節をしています。 「山美湖」で「やまびこ」なんですね。 天端の先にはキャンプ場があり,交通量は多めです。そのためか,高欄は高く,手すりは身長169cmの僕の胸の高さまであります。 ダムサイトは庭園風に整備され,鯉が悠々と泳いでいました。 珍しく平屋建ての管理事務所。門の外でインターホンを押してカードをもらいます。 上流側のゲートは管理事務所の敷地に入らないと見えません。巡視艇が…

  • 島根8 布部(ふべ)ダム

    奥出雲ダムめぐり2基目は布部ダム(場所,訪問日:2022.10.9) 洪水調節,工業用水,上水,発電と多目的の重力式コンクリートダム国道432号沿いの好アクセス。堤高55.9mと多目的ダムにしては小ぶりのような。 堤体は左岸側がわずかにカーブ。 昭和中期ならではの質素なつくり。ゲート操作室の壁に何か描かれています。 竣工50周年記念で制作された地元の高校の美術部生徒と小学生(手形)によるもの。「50年後にこの場所を訪ねてくれたら」って,なんかいいですね。そういうの。 白椿湖。水位は低め。 水位が低いと巡視艇に乗るのも一苦労しそう。 洪水期制限水位(下)との関係がよく分かります。 ザ・ゲートとい…

  • 島根7 坂根ダム(2022年10月現在 立入禁止)

    本日のダムめぐりは島根の奥出雲町。まずは坂根ダム(場所,訪問日:2022.10.9)灌漑用の重力式コンクリートダム…といっても,今回は立入禁止で到達できませんでした。 広島県側からは国道314号を北上し,おろちループを下りてほどなく,この看板の所を川沿いに進みます。 が,天端に上がる道(左)も堤体真下への道(右)も立入禁止の看板。先人の方々のレポートから,近年は立入禁止になっていることは知っていました。しかし,もしかしたら…とわずかな期待を胸に行ってみましたが,やはりだめでした。 上水ならともかく灌漑目的のダムをなぜ立禁にするのか。(道路災害というわけでもない,という先達のレポートもあります。…

  • 【ダムランチ】第2食 八田原ダム×おへそベーカリー

    5月に【ダムランチ】シリーズを始めると宣言しておきながら,その後一基(食)も実施していませんでした。 いいわけすれば,夏は暑すぎてダムランチに向かないので… ともかく5か月あいてようやく2食目です(;^_^A 本日のランチダムに選んだのは,自分のダム活の原点である八田原ダム。 せっかくなので目的のダム近辺のお店で調達しようと決めました。というわけで,国道184沿いの「おへそベーカリー」さん(場所)でパンを購入。 近くにカフェもあり,最初は間違ってそちらに行ってしまいました。 いわゆるオーガニック系のパンで,なるべく地元食材を使うようにしており,身体にも地域にもよさそう。(平均単価は350~40…

  • 岡山11 河本(こうもと)ダム

    新見のダムめぐり,本日最後は河本ダム(場所,訪問日:2022.9.25) 洪水調節・工業用水・発電用の中空重力式コンクリートダム。堤体内部が空洞になっている中空重力式は日本には現在13基しかないダム。もちろん初訪問なので楽しみです。 まずは天端から。昭和中期らしい質素なつくり。 高欄はなぜかピンク 教科書のお手本のような毛筆体 そしてここにはっきりと中空重力式の文字が。空洞は外見上分からないのですが,普通の重力式と見分けるポイントは二つ。 一つは堤頂ぎりぎりまで傾斜している下流面。 そしてもう一つはダイヤモンドヘッドと呼ばれる上流面の出っ張りです。Iの字型のコンクリートブロックをいくつも積み重…

  • 岡山10 千屋ダム

    千屋ダム(場所,訪問日:2022.9.25)県道8号からショートカットする県道316号が災害通行止のため,県道11号を迂回しました。 洪水調節・河川維持・発電・工業用水・上水という多目的の重力式コンクリートダム。 何と言っても目を引くのはこのメルヘンチックな赤屋根の構造物。 エレベーター室かと思いきや,展望室なんですね。サービス精神旺盛! 枠を通してみると天端からの風景も一味違ったものに見えますね。 天端はまるでテーマパークのストリート。 どうしちゃったの?このダム。 本題はこちらでした。天端から見られるオリフィスのゲート(左)とローラーゲート(右)。 ゲートをしっかり観察させてくれる親切設計…

  • 岡山9 高瀬川ダム

    続いて高瀬川ダム(場所,訪問日:2022.9.25) 洪水調節・河川維持・上水と多目的の重力式コンクリートダム。岡山県西部を縦貫する高梁川水系のダムとしては最上流に位置します。 県道8号から分かれて上っていくと…堤体真下への道は全面通行止。無念。 そのまま上っていくと,天端左岸に到着。現地で採れる石灰岩を混ぜているので,竣工は三室川ダムより24年前でもコンクリが白い! 車も通行できるシンプルな天端。 毛筆みたいな書体。 クレストをのぞむ。白い堤体には自然越流式がよく似合う。 漸縮型導流壁のカービングも美しい。 堤体下には,全国初のダム管理用に設けられた発電施設があります。 堤体は右岸よりにカー…

  • 岡山8 三室川ダム

    今回は新見市内をめぐりました。 9月はスズメバチが活発になる時期だし,まだ草木も勢いがあるので,アクセス良好で比較的管理されているダムを選びました。 最初は三室川ダム(場所,訪問日:2022.9.25) 洪水調節・河川維持・上水・発電と多目的の重力式コンクリートダム県道8号~12号のアクセス路は比較的良好です。 2006年竣工で,岡山県内では最も新しいダム。コンクリートの白さが際立ちます。 天端は質素なつくりで,車の通行も可能。 県営だけど国営ダムのような記念碑や案内板がごろごろ。 取水設備。コンクリート打ちっぱなしのモダンな感じ。 深めの減勢工。 白い堤体とオリフィスからの放水がマッチ!水分…

  • 岡山7 星田池

    第2星田池から直線で1.5kmの星田池です。(場所,訪問日:2022/8/13) 灌漑用アースダム。 天端は県道166号となっています。周囲は公園として整備されており,わずかですが駐車場もあります。 竣工は昭和26年となっていますが,造られ始めたのは戦時中から。戦争でたびたび工事が中断して,戦後にようやく悲願を達成したとのことが刻まれています。戦時下の干ばつ…往時の人々の苦労が思われます。 取水設備(左)。この取水設備の趣だけが似ても似つかぬ「第2星田ダム」(右)に引き継がれていると先人の方が指摘しています。なるほど。いわれてみれば。 のどかな湖岸。アングラーの姿も。 上流面。よく見ると下の方…

  • 岡山6 第2星田ダム

    大竹ダムの南東12km,第2星田ダム(場所,訪問日:2022/8/13)です。 灌漑用重力式コンクリートダム 大竹ダムからは,星の里街道というある意味キラキラしたネーミングの広域農道(快走路)を通って来ることができます。 予習で知ってはいたけど天端は立入禁止。この天端もクレスト部が高くなっています。 あれーダムじゃないのですか? まあ「第1」の方はダム便覧でも「池」ですからね。堤高15m以上で「池」という時と「ダム」という時の違いはなんだ? 取水設備(左)と点検ボートの昇降用と思われるクレーン(右)。工場チック。 上流側。この上流に星田池がある。 天端には入れないけれど,右岸に展望場所がありま…

  • 岡山5 大竹ダム

    明治ダムから北に直線で3kmの大竹ダムへ。(場所,訪問日:2022/8/13) 灌漑用の重力式コンクリートダム。堤高26.9mの小柄なダム。 明治ダムからの道中,道路にせり出た木の伐採作業中。僕が通るために作業を中断して,木をどかしてくださいました。お盆にこんな人気のない道を通る車なんて想定されていなかったのでしょう。スミマセン。。。 天端は明治ダムと同じくクレスト部分が高くなっています。 自然越流式クレスト1門のシンプルな造り。明治ダムのような飾りはありません。 減勢工。こちらも質素な造り。 下流の眺め。おや,左岸下に工事車両が。あそこまで行けるんですかね? 上流側。手前は取水設備。 取水室…

  • 岡山4 明治ダム

    お盆休みのダム活は,高速が割引にならないことや混雑を踏まえて,引き続き岡山県西部へ。 まずは明治ダム(場所,訪問日:2022/8/13)灌漑用重力式コンクリートダムです。広島県側からの最短ルートとして県道9号から東に折れて隘路を進みました。県道297または298号から西進する道の方がやや広めです。 ダム湖周りはトイレや休憩場所も設置されています。「明治」と冠していても,平成生まれのダムですからね。(竣工1993年) 天端の親柱では,明治ごんぼう村のキャラクター「ごんぼうくん」と「みどりちゃん」(こちらは何のキャラか不明。ごんぼう君のガールフレンドか)が迎えてくれる。 天端はクレスト部分が高くな…

  • 岡山3 黒鳥(くろどり)ダム

    成羽川の発電ダム,最後は黒鳥ダム。(場所,訪問日:2022/8/7) 発電用の重力式コンクリートダム 今日見てきた新成羽川(左),田原(中)とこの黒鳥(右)はいずれも昭和43年竣工ですが,とても同時期のダムとは思えない黒鳥ダムのオールド感。 しかし,毎回言ってますが,僕は個人的にこういうオールドダムが大好きです。 もはや車の通行まで禁止した天端。(さすがに昭和初期のようなクランクはない。) こちらも上流2ダムと同じデザイン。 天端のすぐ横に発電所。成羽川3ダムはすぐそばに発電所をもつのが特徴。山を越えて送水している広島の太田川水系の発電ダムとの違い。 取水設備。操作室のみ妙に白い。 ずらっと並…

  • 岡山2 田原ダム

    続いて新成羽川ダムから直線でわずか2kmほど下流の田原ダム(場所,訪問日2022/8/7)重力式コンクリートダム。堤高41mの発電用ダム。新成羽川ダムと連携して揚水発電を行います。 天端は一応車通行可能。小型車・二輪車ならいけそう。 新成羽川ダムと同様のプレート。同時期竣工だからまあそうか。 こちらの操作室もせり出すタイプ。 下流の眺め。奥に見える橋付近から正面画像が撮れます。 堤体直下。キノコのような建物が目を引く田原発電所。 ゲート下の減勢工。ブロック工で減勢。新成羽川ダムより丁寧なつくり。すぐ下流に民家があるためでしょうか。 上流側。新成羽川発電所で使われた水はここに貯められ,周期的に揚…

  • 岡山1 新成羽川ダム

    初岡山ダム活です。今回は,成羽川に昭和43年に相次いで竣工した発電用の3つのダムを巡りました。初めに最上流の新成羽川ダム(場所,訪問日:2022/8/7) 重力式アーチコンクリートダム。発電だけでなく現在は工業用水の供給も担っています。 「新」といっても,もともと「成羽川ダム」があったわけではなく,「新成羽川発電所」に伴って付けられた名称です。(成羽川発電所は跡地があります。) アーチならではのカーブを描く天端。重量制限付きの車両通行可です。 キャタピラゲートを備えた取水設備。レールが敷いてあり,天端上を移動可能。 コンパクトな現代の取水設備に比べると,随分いかつい設備です。 ゲート操作室は中…

  • 愛媛7 横谷調整池

    復帰ツアー最後は横谷調整池(場所,訪問日:2022.7.17) 灌漑用のロックフィルダム また転回できなくなったら嫌なので…とコンビニに車を停めて(ゴメンナサイ)横谷霊園へ続く坂道を歩いて行ったら天端の手前に車を乗り入れられそうなスペース有。汗かき損でした… 直線で25kmも離れた仁淀川水系の面河ダムから導水しているようです。つまり,太平洋に流れる川の水を一部瀬戸内川に引っ張ってきているということですね。それだけ水事情が厳しい地域なのでしょう。 天端は立入禁止。 上流面。確かにロックフィルですね。 洪水吐。普通の横越流式でしょう。 斜樋設備。今まで見た中で最も立派かも。 調整池。あまり流れがな…

  • 愛媛6 石手川ダム

    石手川ダム(場所,訪問日:2022.7.17) 洪水調節・灌漑・上水を担う重力式コンクリートダム 国営ダムならではの記念碑群 堤高87mは愛媛県では3番目に高いダム。堤体は少しカーブしています。 コンジットから放流中 ゆったりとした天端は普通車の離合も可能。 上流側から。中央は予備ゲートのようですが,ダムカードには記載がありません。 多段式取水塔。 左岸に見えるのは艇庫とインクライン ラジアルゲートの上から減勢工をのぞむ。右奥に見えるのは灌漑用揚水施設。 下流方向。松山市街地まで10kmほどですが,市街地は見えません。 ゲートの操作室。いたってシンプル。 上流方向。松山市の水瓶と言われるダム。…

  • 愛媛5 玉川ダム

    体調を崩してしばらくダム活を休止せざるを得ませんでした。およそ2か月ぶりのダム活です。 比較的アクセスしやすい所で,愛媛は今治~奥道後へ抜ける国道317沿いのダムへ。 まずは玉川ダム(場所,訪問日:2022.7.17)洪水調節・河川維持・上水・工業用と多目的の重力式コンクリートダム。 巨大なラジアルゲートが印象的。 ダム下にはH29に設置された小水力発電(左の建物)と上水への分水。発電はダムの運転用なので用途に「P」は入っていません。 ちなみにフェンスぎりぎりまで普通車で入ったら転回困難で,50mほどバックするはめに!いつもは天端から目視で確認してから来るのに,久々でぬかってました。 天端に上…

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