臨床心理士・公認心理師の寝子が、日々の業務にあっぷあっぷしながら心理に関することを好き放題に書いています。
寝ることと甘いものが大好きな心理カウンセラー寝子です。「自己肯定感」「HSP」など多くの人が気になっている用語を独自目線でわかりやすく説明したり、日々のカウンセリングから思うことなどを気ままにつづっています♪
【基本的信頼感の欠如】被害が奪う根源的な安全感 ~強い不安感と恐怖心~
幼少期の家庭環境や被害体験の有無は、その人の世界観に大きな影響を及ぼします。ネガティブな世界観を作り、重い生きづらさの原因として「基本的信頼感の欠如」が考えられます。 「基本的信頼感」は、人の心の基盤となるとても重要な感覚です。
【躁的防衛】「明るく元気」に隠された苦しみ ~短期と長期では異なる臨床像~
「躁的防衛」とは、抱えがたいストレスをないことにするために、明るく元気に振舞おうとする無意識の作用です。「無理して明るく」ですね。ただし、無意識ですのでその最中は本人は「無理している」と自覚していません。
【思春期を支えるもの】芸能人やアーティストへの熱狂的な思いは重要な支え
「思春期」は、物事の見方が何事に対しても基本的に「ネガティブ」になります。自分と他者との違いに目がいき、特に「自分のダメなところ」に意識が向く傾向が強くなります。どうしてもストレスが多くなり、自分に対してコンプレックスを抱きやすくなります。
【解決志向アプローチ②】自分のリソースを見つけよう! ~ポジティブな心理技法~
今回ご紹介する技法は、長い間苦しみを抱えているという場合にもご自分のリソース(資源)に気付けるきっかけになる技法です。「サバイバル・クエスチョン」「スケーリング・クエスチョン」「タイムマシン・クエスチョン」の3つをご紹介したいと思います。
2つとも正式な診断名ではありません。「仮面うつ」と「新型うつ」をわかりやすくイメージために既存の診断名で近いものをあげると、「適応障害」かなと思います。あるいは診断名ではないけれど状態として「心身症」には該当すると思います。
【解決志向アプローチ】「ミラクル・クエスチョン」と「例外の発見」~ポジティブな心理技法~
「解決志向アプローチ」の意味する「解決」は、「今抱えている問題がなくなること」ではなく「少し先の未来がより良くなること」を目指します。「できないこと」ではなく「できていること」に注目し「嫌な事」ではなく「好きな事」を強化するように試みます。
「家族だから支え合える」のではなく、「家族だから支え合えない」という事象を、この仕事をしているとたくさん見ます。「家族」という組織は、ものすごく脆くもあり、とても強固でもあり、あまりに独特な集団だと思います。
【家族療法】機能不全家庭の病理 ~病んだ人は「家族の病理を代表した人」~
「家族療法」は、対象を「個人」ではなく「家族というシステム」とします。家族療法が興味深いのは、「家族というシステム」に着目したことで、「異常なコミュニケーション」を概念化したことです。
【自傷行為】周囲の人へ「構って欲しいからじゃない!」 ~松本俊彦先生に学ぶ~
自傷行為をするのは「死にたいくらいツライ感情を緩和させるため」であり、「孤独なストレス対処」であります。自傷には「鎮痛作用がある」とされています。心の痛みから体の痛みにすることで、張り詰めた気持ちが抜けるような感覚になります。
【あるツイッター案件から考える】カウンセリングとクラウド・ファンディング
「クラウド・ファンディングでカウンセリングの提供」というのは、「誰でも気軽にカウンセリングを提供できるようにするために、料金は破格の安さにします。一方、クラファンで、資金を集めてそれを運営費にします」というカウンセリング提供会社です。
【摂食障害】「拒食症」と「過食症」 ~水島広子先生から学ぶ~
摂食障害は「過食症」と「拒食症」に大別されます。両者を繰り返すケースもあります。「過食症か拒食症か」の判断は、「痩せがあるかどうか」という点のみです。「たくさん食べて吐く」という症状は、どちらにも認められます。
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