2020年12月
ふらりと本屋へ行きたくなった。 旅に出よう、そう思った。 旅というと、どこか遠くへ泊りがけで…と想像するかもしれないが、私の旅はそうではない。思い立って徒歩10分の本屋へ行く、そんな気軽な旅だ。「それって旅なの?」と聞かれるとちょっと困る。けれども、とにかく私にとって旅とはそういうものなのである。 ふらっと本屋へ、旅に出る。目的は本ではない。ただ本の向こう側に、何かを探している。それが一体何なのかは、私にも分からない。ただ、一人暮らしの狭い1Kの部屋に帰って手に入れた本を読む時、やっと旅の意味を知ることが出来る。あぁ、これを探していたのかと。そうしてようやく辿り着いた答えに、驚いたり、納得した…
自分の生まれ育った町を「異常だ」というのは、ほんの少し胸が痛む。以前、こんなブログ記事を書いた。 埼玉県にある、赤城山が遠くに見える小さな町で、私は生まれ育った。 かつての私にとって、その町は世界の全てだった。 私は、あの町が嫌で嫌で仕方なかった。 私の家族も、町の人々も、そして私自身さえもが「異常」だったからだ。 赤城山が遠くに見える小さな町で。 - こっちmiruna! mirunax.hatenablog.jp 確かに私はあの町でたくさんの「異常」な人々に出会ったし、「異常」な出来事に悩み、苦しんだ。 若い頃の私にとっては、私の住む町というのは私にとっては世界の全てだったし、家族と言うの…
今日は、一段と空気の冷たい日であった。部屋の片づけをして、少し仕事を片付けて。 もういいや、今日はいいや。 そんな風に思ったので、のろのろと毛布に包まってぼあぼあと暖かいラグの上でぼんやり音楽を聴いていた。いつだって音楽は、私に優しい。 ――病気にさえ、ならなければ。 そんなことを考えながら、OASISのlive foreverを口遊む。病気の告白をしてからいつの間にか連絡の取れなくなってしまった、かつての親友達。私の病気が原因で、私の病気が恐ろしくて、変わってしまった私を気味悪く感じて、だから私から去っていってしまったなんて聞きたくもなかったし知りたくもなかったよ。 永遠なんてものはないと、…
2020年12月
「ブログリーダー」を活用して、mirunaさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。