歴史と異文化をテーマに小説を書いています。電子書籍にて出版予定。 ブログは小説の進捗状況のほか、歴史解説や読書感想なども書いています。 歴史は日本史が専門、本はなんでも大好きです。
こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】「急に寒いやん」……って難しいですね。「やん」というからには、関西なのかな? それとも若者言葉? 歴史学的に、「急に寒いやん」で連想するのは、やっぱり裏切り行為です。それまで蜜月状態だったのに、急に寝返ってどうした……となるのは、歴史としてはわりとよくあります。その中でも、源義経にまつわるエピソードには、少なくとも3回の裏切りが起こっています。ご紹介しましょう。 源義経は、出自は源氏棟梁の息子だとはっきりしているものの、歴史に姿をあらわすまで、何をしていたのかよくわからない人です。京都の鞍馬寺に預けられていたはずが、どういう伝手をたどってか、いつのまに…
こんにちは。 夏川夕です。 「あなたの好きな映画トップ3をあげてください」と言われたら、間違いなくランクインするのが、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』です。私自身はリアルタイム世代ではないのですが、ドンピシャ世代の父と一緒に、「宇宙戦艦ヤマト」シリーズはすべて観ました。その中で、『さらば』は別格に印象に残っています。なぜ『さらば』が印象に残ったかというと、私が演出というものの効果を生まれて初めて実感したからなのですが、それは今回置いておきます。今回は、「宇宙戦艦ヤマト」シリーズのリメイクから考えたことについて、書いていきたいと思います。 「宇宙戦艦ヤマト」シリーズのオリジナル版は、197…
こんにちは。 夏川夕です。 昨日の続きです。 Twitterでよく見かける「#名刺がわりの小説10選」を私もやりたかったのですが、小説だけにおさめられなかったので、ブログにて「#名刺がわりの「本」10選」を書いています。最初の5冊の紹介は、昨日の記事をご覧ください。すべて小説です。 natsukawayu88.hatenablog.com 今日は後半5冊、すべて研究書やノンフィクションです。 ◆#名刺がわりの「本」10選◆ 柴田翔『燕のいる風景』 新海誠『秒速5センチメートル』 ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』 エドガー・ライス・バロウズ『火星のプリンセス』 三島由紀夫『金閣寺』 馬場あき…
こんにちは。 夏川夕です。 Twitterで読書アカウントの人たちがやっている「#名刺がわりの小説10選」、私もやりたいと思って書きかけたんですが、これ、「小説」にしぼっているんですね。私の本棚は、半分以上を研究書やノンフィクションが占めているので、「名刺がわり」にするならそういう本も入れたいなと、悩んでしまいました。そこで、ブログで「#名刺がわりの「本」10選」をすることにします。せっかくなので、それぞれの本への思い入れも書いていきたいと思います。 ◆#名刺がわりの「本」10選◆ 柴田翔『燕のいる風景』 新海誠『秒速5センチメートル』 ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』 エドガー・ライス・…
こんにちは。 夏川夕です。 作家とライターの違いというのは、もはや永遠のテーマになっていて、たぶん、執筆業に携わる人の数だけ、定義があるのだろうなと思います。 私自身の話をすれば、作家生活を始めると決める前に、ライター業をかじりました。つまり、創作小説の執筆に集中すると決める前、ライター向けマッチングサイトで、いろいろな原稿を受注していたのです。といっても、ライターとしても作家としてもまだ無名の私では、名前を掲載しない、いわゆるゴーストライターに近い立場での受注です。原稿のリリース先は、YouTubeやwebサイトなので、厳密な肩書はwebライターになるのかもしれません。肩書にすると立派ですけ…
こんにちは。 夏川夕です。 岩城けい著『Masato』を読了しました。 読書メーターを見ると、人によって読み方がだいぶ異なる物語なのかなと思います。帰国子女である私は、主人公の真人に感情移入して読みましたが、それでも自分の経験と照らし合わせて、うなずけるところもあれば、私にはできなかった、と辛くなるところもありました。 以下、相当のネタバレをしていますので、未読の方はご注意ください。 ◆あらすじ◆ 小学6年生になる安藤真人は、父親の仕事のため、家族でオーストラリアに引っ越した。「英語がペラペラになると、将来楽だから」という理由で真人は現地校に通うが、うまくクラスメイトとコミュニケーションが取れ…
こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】「いも」といえば、どうしても私はサツマイモとなってしまいます。歴史好きとしては、日本土着のサトイモが出てくるべきですが、サツマイモの薩摩に引っ張られてしまうんですね。 サツマイモは、名前のとおり、薩摩藩で広く栽培された植物です。気候不順でも育つサツマイモは、救荒食物といって、飢饉の際のセーフティーネットとして、江戸時代中期に全国へ広がります。太平洋戦時下でも、サツマイモはジャガイモと並んでよく栽培されています。 現在、日本で一番サツマイモをつくっているのは薩摩の流れをくむ鹿児島県だそうで、次点で茨城県となっています。茨城県といえば、おおもとになったのは…
こんにちは。 夏川夕です。 歴史は、よく究極の暗記科目だと言われます。確かに、誰が何をしたとか、いつ何が起きたとかいったことは、覚えるほかありません。数学は公式を忘れても自分で無理やり答えを導き出せる場合もありますが、人物名や年代は、考えても出てきませんものね。 でも本当は、歴史こそ、アウトプットがとても大切な学問です。私はそう考えています。 歴史がアウトプットの学問だと気づいたのは、高校生のときです。私は受験勉強のため、日本史の問題集を毎日解いていました。使っていたのは『一問一答日本史』など、事件名称や年代を記憶に定着させるためのものです。一日も休まずに勉強していたのですが、いざ模試を受けて…
『あしながおじさん』に見る日本。「日米開戦」の言葉の真意とは。
こんにちは。 夏川夕です。 ジーン・ウェブスターの『あしながおじさん』は、20世紀初頭のアメリカを舞台に、家族のいない女子学生ジュディが、大学の資金を払ってくれている名も顔も知らない男性に、手紙を書き続ける物語です。 プロローグをのぞき、すべてジュディの手紙のみで語られる物語には、「日本」という言葉が2度登場します。 1度めは、ジュディが2年生のときの5月4日付の手紙、次のような内容です。 先週の土曜日は運動会でした。じつに盛会でした。まず全校生のパレードがあり、全員そろいの白麻の服をきて、四年生がブルーと金色の日本の雨がさをさし、三年生は白と黄の旗をもちました。わたしたち二年生は真紅のふうせ…
こんにちは。 夏川夕です。 エドガー・ライス・バロウズの処女作、『火星のプリンセス』は、強い・イケメン・優しいの3拍子そろったヒーローと、芯の通った、美しく理想的な女性であるヒロインが、火星という魅力的な舞台で恋と活劇を演ずる、スペース・オペラの代表です。 そんな『火星のプリンセス』が、東洋趣味に溢れていることはご存じでしょうか。 意外と日本人は気づかない、『火星のプリンセス』に見る東洋をご紹介します。 所蔵の『火星のプリンセス』。50年くらい前の本で、ぼろぼろです。 ◆あらすじ◆ アメリカ・バージニア生まれのジョン・カーターは、死に瀕した瞬間、体が宇宙に解き放たれて、火星に降り立つ。地球の筋…
こんにちは。 夏川夕です。 作家の夏川夕を知ってもらうにあたり、私が好きなもの3つめ、日本について書きたいと思います。 先に述べておくと、私は先祖代々日本人で、日本生まれの日本育ちです。中学時代はアメリカで生活していましたが、それ以外はずっと日本で暮らしています。 それなら日本を好きなのは当たり前じゃん、と思うかもしれません。でも、ニュースを見ていたり、社会人向けの勉強会に参加したりすると、「日本はこういうところがダメ」「日本人は海外を見習わないと」という意見があまりに多く、何となく「日本が好き」って声高には言いにくい、と私は思っています。 だからこそ、私は好きなものとして、あえて日本を挙げま…
こんにちは。 夏川夕です。 夏川がいう作家生活とは、どこにゴールを置いているのか、書いておきたいと思います。昨日紹介した『アルケミスト 夢を旅した少年』で言えば、目指すピラミッドの宝物です。 natsukawayu88.hatenablog.com まず、私は作家生活を3年で軌道に乗せようと計画しています。 なぜ3年か。それには2つ理由があります。 1つめ。 作家生活を始めようと決意したとき、タイミングよくPCが壊れました。3年半使ったPCでした。今までPCは5年くらいもっていたので、今回は早かったなーと思ったのですが、たぶん、数か月続けているライター業のせいで、毎日朝から晩まで稼働させていた…
【読書記録】パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』
こんにちは。 夏川夕です。 このブログでは、夏川が読んだ本も紹介していきたいと思います。 最初の一冊はこちら。 パウロ・コエーリョ 『アルケミスト 夢を旅した少年』 ◆あらすじ◆ スペインに住む羊飼いの少年が、見捨てられた教会で夢を見る。ピラミッドで宝物を見つけるという予言の夢。少年は羊と安定した暮らしを手放し、海を越えて宝物を探しに出かける。その先々で出会う人々の言葉に耳を傾け、よく吟味し、選択を繰り返して、やがて少年はピラミッドへたどり着く。 物語としては、童話的でとてもわかりやすいです。 しかし、この物語で注目すべきではあらすじではなく、一つ一つの会話や少年の心に浮かぶ言葉です。そのこと…
こんにちは。 夏川夕です。 作家の夏川夕を知ってもらうにあたり、私が好きなもの、2つめについて紹介します。 それは異文化交流です。 といっても、外国人といっぱい交流したい!というわけではありません。むしろ、外国人と交流することは、どちらかといえば苦手です。外国語を話す自分を、どうも恥ずかしいと感じてしまうからです。(なぜ恥ずかしいと感じるかは、また記事を変えて書きたいと思います。) それなのに、なぜ異文化交流が好きなのか。それは、異文化の人と思いを共有できる瞬間が、たまらなく楽しいからです。 特に強くその瞬間を感じた経験を紹介します。 イギリスの著名な作家に、ロアルド・ダールという人がいます。…
こんにちは。 夏川夕です。 作家の夏川夕を知ってもらうにあたり、私が好きなものについて、紹介したいと思います。書き始めたら長くなってしまったので、まずは1つめとしました。 私が好きなものの筆頭は、何と言っても歴史です。 戦国時代の武将が好きとか、太平洋戦争の戦艦が好きとか、そういう好きもありますが、私の好きは、その時代の雰囲気や思想や言葉を体感すること。つまり私にとっての歴史は、その時代にタイムトラベルすることなんです。ですから教科書的な、○○が起きて、そのせいで××になり……という歴史は、前提知識としては確かに必要ですが、私はそこが大好きなのではありません。どちらかといえば、言葉や地名に残る…
こんにちは。 夏川夕です。 私が書きたい物語たちについて、少し紹介したいと思います。まだ1冊も出していないのに何言ってるんだと思われそうですが、こんなことを書きたい作家だよ、ということを知ってもらえたらなと思います。 今、書きたいなと思っているのは、こんな要素が入っている物語です。 ◆歴史 ◆日本という国 ◆異文化交流 ◆チャンバラ ◆鬼 だいたいどんな物語か、想像できますか?(笑)でも、こんな要素をいくつも入れて書きたい物語が、今、7つもあるんです。史実に即しているものもあれば、ファンタジックなものもあります。ストーリーが決まっているものもあれば、書きたいシーンやセリフだけ断続的に浮かんでい…
こんにちは。 夏川夕です。 はじめからはじめる、とは誰の言葉だったか思い出せないのですが、その言葉にのっとって、どうして私は作家になりたいのか、そもそものところを書いてみようと思います。 逆説的な言い方になりますが、私が作家になりたいのは、作家にならないことを、あきらめられないからです。 私はものごころついたころからずっと、本が大好きでした。好きが高じて、幼稚園のころにはじめて自分でお話を書き、小学生のとき、書いた物語を読んでもらうことの楽しさに気づきました。作家という職業があることを知り、いつか作家になりたいと思い出したのも小学生のころです。 高校生になって書いた中編小説で、初めて出版賞に応…
はじめまして。 夏川夕です。 このたび作家になろうと決めました。 作家というのはスポーツ選手や士業の人たちと異なり、誰でも自称できるんですよね。今、「自称」作家の夏川ですが、3年間で「公式」作家になります。その記録として、このブログを開設しました。 私がなるのは、物語を書き、考えたこと・調べたことを発表する作家です。書いた作品は電子書籍で出版し、いずれは紙媒体でも出版したいと考えています。 このブログには、そんな作家になるために、日々勉強したことや行動したことを綴ります。私が好きな本の紹介もたくさんしていく予定です。 私が本当の作家になったと大声で言えるその日まで、どうぞよろしくお願いいたしま…
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