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私の「独」学日記 https://blog.goo.ne.jp/doktodeu

ドイツ語学習と、その他、ドイツから学べることをいろいろと語りたいと思います。

独人
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2020/11/08

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  • 戦前ドイツのヒット曲「リリー・マルレーン」

    この曲はベルリンに住んでいた経験のある人が経営するバーでよく流れていた曲。マルレーネ・ディートリヒが歌った曲だが、この歌がヒットしていた時代はドイツはナチス統制下にあった。ディートリヒは、ナチスに絶望してドイツから逃げ出したという。実はこの曲が出てくる小説の構想を練っている。舞台は東京の銀座になり、タイムスリップもの。蓄音機が奏でる「リリー・マルレーン」が小説の一場面に出てくる。テーマは「新しい戦前」。昨年は、ウクライナで戦争がはじまり、前首相が暗殺され、台湾有事に備えて防衛費増大とか不穏な時代になってきましたね。「新しい戦前」にはなってほしくないです。戦前ドイツのヒット曲「リリー・マルレーン」

  • 書評「ドイツ人はなぜ毎日出社しなくても世界一成果を出せるのか」

    熊谷徹という元NHK記者で在住30年以上になるジャーナリストのパンデミックにおけるドイツのライフスタイルの変化について記録して日本との違いとその要因について著述した内容である。日本との違いはドイツでは企業が社員に通勤を強要できないことや、昇給か労働時間の短縮かを個人が選べるということ。残業も強要されないし、残業をさせた上司個人が罰金を払わされるという。そんなことがどうして可能なのかというと労働運動の成果であるといわれる。また個人主義な国民性も影響しているとされる。テレワークが普及し労働時間が短いにも限らず、ドイツは日本より生産性が高い。経営者の考え方として長く働けば生産性が上がるとはならない、部下との信頼関係を長時間労働強要で壊してしまうことの方がマイナスになると合理的に考えるからだ。そりゃま、合理主義の欧米ら...書評「ドイツ人はなぜ毎日出社しなくても世界一成果を出せるのか」

  • 映画「アウシュヴィッツ・レポート」とアマプラ・ドラマ「ナチ・ハンター」

    最近、公開の映画「アウシュヴィッツ・レポート」とインターネット配信ドラマ「ナチ・ハンターズ」について語りたい。映画「アウシュヴィッツ・レポート」はアウシュヴィッツに収容されたユダヤ人の決死の脱走によるアウシュヴィッツの実態が暴かれたエピソードをドラマ化したものだ。その実態は凄まじいが、当時は内部で何が起こっていたのか世界には知られておらず、告発を聞いた人も、その内容を聞かされても信じられなかったという結末。映画としてはドラマ性に欠けていたため、いまいち未完成な感じがしたが、そういう実態であったのかがつかめる。やや驚くことに、告発した人はきちんと数字を示す記録で集団虐殺の存在を知らせようとしたということである。こういう告発には、いつの時代でもエビデンスが必要であるということだろう。アマゾンプライムで配信されている...映画「アウシュヴィッツ・レポート」とアマプラ・ドラマ「ナチ・ハンター」

  • バウハウスについて考える

    ドイツにある世界遺産にバウハウスというものがある。ドイツの都市、デッサウにバウハウスと呼ばれた学校の校舎があり、その建物が世界遺産の指定を1996年に受けたという。バウハウスとは何かというと今から100年ぐらい前にドイツのヴァイマールというところで発足した前衛芸術の学校である。それまでの芸術学校と違うのは、工業製品などの実用性を伴ったデザインを学ぶ学校だったという点だ。その他、建築、写真、家具などに実用性と機能性を掛け合わせたデザインを求め発展していく。飾りにこったデザインではなくシンプルではあるが見た目のいい姿のものをつくりだすことが主眼になる。当時、日本人でバウハウスに留学した人は、それが茶道の「わびさび」に似ていると評したという。質素でありながら美しいもの。派手であれば美しいというわけではないということだ...バウハウスについて考える

  • 映画「マルクス・エンゲルス」 実効性のある改革

    映画自体は退屈なものだった。いまいち、期待外れ。マルクスが共産主義に目覚めた若き日々を、イギリス人のエンゲルスと共に描いている。マルクスの時代、ドイツに限らずフランスなどでも社会主義革命の運動は盛んであったが、理念ばかりが先行して現実的な解決策を唱えて戦略的に行動するような運動家は少なかった。なので、マルクスとエンゲルスは理念を唱えることよりも、実現性の高い運動をしていくための行動をする。結局、期待していたマルクスの「資本論」に関する話がほとんどなかったためがっくりであった。ただ、驚いたのはマルクスを支える妻と盟友のエンゲルスはブルジョア階級出身であったということ。実をいうと、こういう類の運動はブルジョアでないとできないものなのだ。それは「貧乏暇なし」という言葉にあるように実際に苦難を味わっているプロレタリアの...映画「マルクス・エンゲルス」実効性のある改革

  • 映画「ヒットラーに盗られたウサキ」 流浪の民ユダヤ

    イギリスの有名な女流絵本作家の幼少期の流転の日々を映画化。1930年代、ジュディス・カーという名の少女は、ベルリンに住むユダヤ人一家の娘であった。ナチスが政権を握ると予想された国会議員の選挙の直前、ナチスに批判的であった父親がパスポートを取り上げ逮捕されるかもしれないと警察からの密告により、一家はスイスへ移住することになる。いずれは戻ると誓ったものの、持っていける荷物には制限があるため、大好きだったウサギのぬいぐるみは家に残して一家で逃亡の旅に出発することになる。ウサギと再会することは一生なくなる運命と共に。移住先のスイスでナチスが政権を掌握したことを知る。その後、父の友人が拷問を受け自殺したことなどを知り、ベルリンに戻ることはできなくなったことを思い知らされる。後にフランスのパリに移住するも、お金が足りなくな...映画「ヒットラーに盗られたウサキ」流浪の民ユダヤ

  • グリム童話の世界について

    たまたま、BSの紀行番組でドイツの特集を観て、それが最高だったので、番組から学んだドイツが生んだ不朽の文学作品、「グリム童話」の裏話について語ろうかと思う。それは、童話の中ででてくる「笛吹き男」と「魔女」についてだ。実をいうと、どちらも、実際にあった出来事を元にした悲しい事実が背景にあるということ。グリム童話は、19世紀にグリム兄弟が、ドイツ各地の語り部から聞いた数多くの話を元につくった説話集である。「笛吹き男」は、ハーネルンという街で実際に13世紀に起こった130人もの子供が失踪した事件が元になっているという。ネズミ退治をしたのに、町の人が報酬を払わなかった仕返しというのは、後付けのフィクションであったという。また、魔女については、中世の魔女裁判などがモチーフだけど、実際の魔女は、賢い人たちで、病気になった人...グリム童話の世界について

  • タイトルを「独・仏」学日記に変えました

    今年から、ドイツだけでなく、フランスについても書くことにしました。ドイツ語だけでなく、フランス語も学びの対象にしたいと思います。かねてから、フランスにも強い関心がありましたが、最近、フランス人の女性と叶わぬ恋をしたことがきっかけもあり、フランスへの愛情を深めていっています。なので、タイトルに「仏」を加えました。ドイツとフランス、国境を接しながら、争ったり、外交したりの両国の関係は、実に興味深いものがあります。また、フランス、そのものも、フランス革命に象徴されるとても、面白い歴史を持っている国です。それは、ドイツと対比すると、ますます面白いでしょう。そんな感じで、ブログの記事を書いて更新していきます。2か月に1回以上の割合となります。よろしくお願いいたします。タイトルを「独・仏」学日記に変えました

  • ドイツとフランスは仲が悪いというけれど

    隣国同士は、仲が悪いとよくいわれる。日本と韓国もしかり、アメリカとカナダ。オーストラリアとニュージーランド、インドとパキスタン。それは、利害関係が地理的に近いため絡みあったりするからである。たいてい、過去の歴史において、争ったりした記憶が隣り民族で共有されている。ドイツも、そうである。特に国境線で接しているフランスとは、犬猿の仲といっていい。第一次世界大戦と第二次世界大戦で争っていたことは有名だが、それ以前にも、争いの歴史は数多くあった。そんなんだから、フランス人はドイツ人が嫌いなのかなと思い、ある日、私の近所のフランスの総菜屋と御菓子さんのフランス人女性店員に、「LesFrançaisdétestentlesAllemands.(フランス人は、ドイツ人が嫌いだよね。)」と言ってみると、彼女は、「いえ、ヒットラ...ドイツとフランスは仲が悪いというけれど

  • 「意志の勝利」「ベルリン五輪」を撮ったナチ時代の女性映画監督

    レニ・リーフェンシュタールという、ナチスのプロパガンダ映画「意志の勝利」やベルリン五輪の記録映画の撮影を監督したドイツ人女性に関するドキュメンタリー「レニ」を観た。その前に、白黒の「意志の勝利」(1935)を観た。現代でも使われているプロパガンダの手法を使ったナチスの党大会の模様を記録した映画だ。白黒だが、スケール感が、伝わる。よく使われる手法としては、広々とした空間が分かるような角度で撮ること。また、演説のシーンでは、演説を熱心に聞く聴衆一人一人の表情をドアップにして映して、いかに、人々が陶酔しているか、映画を観ている側も一緒に陶酔してしまう世界を作り出している。彼女は、この映画で何と後に敵対するフランスで賞を受賞したという。当時は、ナチスは、そんなに悪者と思われていなかったらしい。その後のベルリン五輪でも、...「意志の勝利」「ベルリン五輪」を撮ったナチ時代の女性映画監督

  • ドイツ語と日本語の意外な共通点

    英語とドイツ語はよく似ているといわれる。というか、ドイツ語の方言が英語であるのだから当然である。だが、英語の文法でドイツ語と違いがありながら、日本語とは共通する文を構成する上で重要な文法の規則がある。それは、代名詞の活用でドイツ語の3格と4格だ。これは英語では同じ第3格となる。1格とは主語、2格とは所有格、3格とは目的格だ。いい例が以下。英語と比較すると分かりやすい。3格Ichgebedirdas.Igiveyouthis.(私は君にこれをあげる。)4格Ichliebedich.Iloveyou.(私は君を愛する。)英語は、どちらもyouとなっている。だが、日本語はドイツ語と同じように、変化がある。代名詞ではないが、それにくっつく助詞だ。3格は「~に」だけど、4格は「~を」である。英米人はドイツ語を学ぶ時、そこ...ドイツ語と日本語の意外な共通点

  • ドラマ「ドイツ1983」 東西冷戦スリラー

    ドイツほど、ドラマを提供してくれるものはない。ナチス時代のドラマをつい思い浮かべるが、ドイツには東西冷戦による東西分断の歴史がある。今の南北朝鮮と同じような事態だ。そんな時代を背景としたスリル溢れるドラマをネット配信で発見した。舞台は1983年のドイツで、東ドイツに住む青年マーティンが、西ドイツ軍の軍人になりすまし、西ドイツ軍の動向をスパイするというドラマだ。80年代ということで、ウォークマンの登場、エイズの脅威などの時代を思い起こさせるトピックが登場。また、東ドイツでの人々の思想統制された生活の描写。どれも、ドイツだからこそできるドラマ仕立てに、これまで外国ドラマといえば、アメリカ一辺倒だったことを反省させられるほどだ。また、ドイツドラマはヌードが堂々と出るところが抑え気味のハリウッドとは違う。ハニートラップ...ドラマ「ドイツ1983」東西冷戦スリラー

  • 映画「サウンド・オブ・ミュージック」 歌だけではなかった

    昨年、この映画のDVDを買ったのだけど、以前から、テレビで何度も観ていた映画であるが、今、改めて観ると、見方が大きく変わった。今のご時世と似通っているのだろうか、この映画は、ナチスがオーストリアに併合された時を舞台に、ある貴族家庭の家庭教師となった修道女が、その一家の7人の子供と父親と共に、合唱団を結成するも、最後は、ナチスに占領されたオーストリアを一家で脱出するというドラマで、実際に起こったことだ。「ドレミの歌」「エーデルワイス」など、教科書にも使用され誰もが知るナンバーだが、当時のオーストリアの状況が如実に表されている点が歴史の勉強になる。一家の長女の恋人が、オーストリア人でありながら、ナチスの併合を歓迎していたり、合唱団の結成を勧めるプロモーターのマックスは、その流れをやも得ないと素っ気なく言い放つところ...映画「サウンド・オブ・ミュージック」歌だけではなかった

  • ドイツ人が大晦日にみるコメディ

    日本でいえば、紅白歌合戦のようなものかな。呆けた老婆とその老いた執事の晩餐というような内容。先日ドイツについての講座で、ドイツ人女性から聞いた話。英語のイギリスのコメディなのだが、言葉が分からなくても、おもしろみは伝わって来るみたい。だけど、ちょっと意味不明。Dinnerforoneたった一人のための晩餐会(4人の空想ゲストと一人のお婆さんのための晩餐)https://youtu.be/m41zSmNoTmAドイツ人が大晦日にみるコメディ

  • 日本とドイツで違う軍隊地位協定

    日米地位協定という言葉を、よくメディアで見たり聞いたりするが、これは正確には、日米軍隊地位協定。英語では、US-JapanStatusofForcesAgreement、このForcesが意図的に訳されていない。日本とドイツでは、違いがあることを8月17日付朝日新聞が報じていた。それによると、基地の外での訓練は、すべてドイツ当局の許可が必要で、ドイツの国内法が適用されるようになっている。この違いに対して、元外交官の孫崎享氏は、多くの国民が、この問題を沖縄などの地域限定の問題と捉えているからだと同紙で述べている。つまり、国全体、主権の問題であるということだ。ただ、日本とドイツで違うのは、ドイツは、NATO(北大西洋条約機構)の元、米国とは軍事でお互い様の仲だから、相互で対等な取り決めをしようということになるが、日...日本とドイツで違う軍隊地位協定

  • 映画「顔のないヒットラー」と「帰ってきたヒットラー」 十字架を背負わされる

    「顔のないヒットラー」は、1950年代、誰もアウシュビッツなど知らないドイツにおいて、ユダヤ人の虐殺に関与した者達を、ワイマール共和国時代の法律により、起訴した若き検察官の葛藤を描いた者。ナチス時代、まだ子供だったからこそ彼はそれができると上司からいわれ、当時のドイツ人全てが有罪であるということを思い知らされることがテーマ。また、当時の人々は、かつてのドイツを、そんなにひどいことをしたのだと思ってなく、戦友同士が軍歌を歌うシーンもあるほど、今ほどタブー視はされていなかったことが描写され、驚くばかりだが、これは日本も事情は同じ。終戦間もない頃は、傷跡に触ることのないように人々は振る舞っていたわけである。「帰ってきたヒットラー」は風刺コメディで、終戦のベルリンの総統官邸地下壕にいたヒットラーが21世紀にタイムスリッ...映画「顔のないヒットラー」と「帰ってきたヒットラー」十字架を背負わされる

  • 映画「ジョン・ラーベ」 南京虐殺と日独関係

    ドイツ映画だが、映画ではドイツ語のシーンが少なく、ほとんどが英語である。というのは、この作品は、1937年12月に日中戦争で南京に進軍した日本軍から、南京の市民を守るため尽力したドイツ人実業家ジョン・ラーベと、アメリカ人の医師と教育者たちの実話に基づいたものだからだ。ラーベ氏はアメリカ人と日本人とは英語で会話をした。ラーベ氏は、南京の中の難民安全区域の管理をする在留欧米人による委員会の委員長となる。当時、日本とドイツは防共協定を結び同盟関係にあったので、彼が委員長になることが都合がよかった。欧米人であれば、日本軍も容易に手出しはできないという事情を当て込んで、南京市民を守るべく彼らは立ち上がるものの、日本軍の市民への残忍な仕打ちは目に余るものだった。大衆向け映画ということもあり、ドラマ的効果で創作された部分が見...映画「ジョン・ラーベ」南京虐殺と日独関係

  • 書籍「戦時下日本のドイツ人たち」 いい小説が書けそう

    とてもいい歴史書に出会った。私が、とても関心のある時代と分野。明治以後第2次大戦以前の日本と西洋人との関わり。その中で、特にナチス統制下のあったドイツとの。特にドイツと日本は枢軸同盟を結んでいた。だから、敵国であった英米とは違う。戦時中、白人といえば、敵国の民族と思われがちだが、ドイツは同盟関係にあったため、真珠湾攻撃が起こった後でも、ドイツ人は収容所に拘束されることはなかった。また、それに関連して、キリスト教信者は敵国の宗教だから禁じられていたのではと思いきや、ドイツやイタリアはキリスト教国。日本のクリスチャンは、それを盾に自分たちの信仰を揶揄されると言い返した。一見、対米英戦争は人種の戦争と思われがちだが、ドイツとイタリアとの同盟関係を考えれば、必ずしもそうとは言い切れない。だが、そこには互いの矛盾も存在し...書籍「戦時下日本のドイツ人たち」いい小説が書けそう

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