アフリカ人の生き方を特殊なものとしてみてはいけません。そこにはきちんとした合理性があるのです。それを文化人類学の立場から読み解こうという試みです。都立国立高校の推薦入試に出た問題を考えます。
【リスク社会】真水はわずか2.5%しかないという地球の現実を考える
私たちの命は「水」からできています。真水がなければ、生きていけないのです。しかし、地球上にある水の量は限られています。実はほとんどが海水なのです。少ない淡水をどう利用して、大切にしていかなければならないのか。考えてみましょう。
【女生徒・太宰治】少女の不安定な心理を巧みに表現した自意識の日記
太宰治の小説『女生徒』はなかなかユニークな作品です。1日の朝から夜までを日記風にまとめてあるのです。全編にわたって、1人の女生徒の自意識をそのまま、言葉でまとめ切っているのです。自己愛の中身をのぞいてみましょう。
【54字の原稿用紙】自分だけの物語として呟かれた密やかな楽しみは
『54字の物語』という本はユニークですね。新しい巻がでるたびに増刷を重ねています。何が面白いのか。誰にでもチャレンジすることができます。そこに自分の世界を織り込むことが可能なのです。さらに出版もされるとなれば、乃しいに違いありません。
【教育格差】少子化の問題をつきつめると日本の複雑な構図が見えてくる
少子化の問題は日本が抱えている大きな課題です。その原因はどこにあるのか。一言では説明できません。女性の社会進出にともなう晩婚化なども理由の1つでしょう。しかしそれ以上に問題なのは、教育費の高騰なのです。
【落語・千両みかんと勝者の呪い】モノの価値ほど判別不能なものはない
「千両みかん」という落語があります。たった1粒のみかんが千両もしたなんてと思いますが、真夏にどうしても食べたかった人にとっては、それだけの価値があったのです。冷蔵設備もなにもない時代の話ですかね。そこから経済のしくみを考えます。
【史記・仲尼弟子列伝】孔門十哲のうち両雄・子貢と子路の個性の違いとは
孔子の弟子は多士済々です。その中で最も有名なのは子貢と子路です。2人はどういう性格の人だったのでしょうか。その違いについて、『史記』の中で司馬遷は詳しく論じています。ぜひ、じっくりと読んでみましょう。
【春暁・孟浩然】誰もが一度は聞いたことのある漢詩の代表といえばコレ
「春暁」という孟浩然の書いた詩を御存知ですか。中学か高校で必ず習います。誰もが一度は聞いたことがあるのではありませんか。 漢詩の代表と呼べるものです。科挙の試験に落ちた詩人の一生はどのようなものだったのでしょうか。
【源氏物語・教育論】光源氏は自分の愛息・夕霧をどう育てようとしたのか
『源氏物語』にはユニークな教育論がでてきます。光源氏が自分の息子、夕霧をどのように育てようとしたのかという点です。12歳の元服の時には、貴族の特権で4位になれるところを、きちんとルール通りの6位から始めたのです。なぜだったのでしょうか
【コンクールと受験】chatGPTを使って書いた文章を見抜く目とは
難しい時代になりました。作文コンクールにChatGPTで書かれた文章まで登場するようになったのです。近年は総合型選抜の自己推薦書などにも使われるようになりました。さらには探求型の論文にも利用されいます。どのように判断をしたらいいのでしょうか
【ポピュリズムとは何か・森本あんり】論理以前の宗教的な熱情に似たカオス
ポピュリズムという言葉をよく聞きますね。正確にはどういう意味なのか。把握している人はそれほど多くはないのではないでしょうか。ここでもう一度その意味を考えてみましょう。宗教の熱情にも似たその内側には何があるのか。
【言葉がつくる男と女】アイデンティティはどのようにして形成されるのか
男言葉と女言葉というものがあります。最近では随分減ってきたとはいうものの、全くなくなったわけではありません。このような表現はどのようにして、私たちの内側に棲みつくようになったのでしょうか。そのプロセスを探ってみます。
【九条殿の夢合わせ・大鏡】1人の女房の夢判断がとんでもない結果を招いた
夢をみたあと、人はだれでもその意味をしりたくなるものです。しかしとんでもない判断のミスが、その後の人生を左右することも゜あります。甘くみてはいけません。誰に絵解きをしてもらうのかということを、よくよく考えなければいけません。
【ジャンクPC修理】ポンコツと戯れる生活が楽しそうで実に羨ましい
ジャンクPCと戦っている人の動画をたまに見ます。実に楽しそうなのです。こんなにものすごいのをどうやってなおすのかと思いますが、なんとかしちゃうのです。しかしその苦労は並大抵のものではありません。ちょっと覗いてみましょう。
【才と徳・資治通鑑】聖人・君子・小人・愚人をどう見分け配置すればいいのか
北宋時代の儒学者に司馬光という人がいます。彼が著した本が『資治通鑑』です。そこにはさまざまな帝王学が記されています。その中でも徳と才のどちらをより高く評価すべきなのかという大きな問題について考えた箇所があります。読んでみましょう。
【故郷の廃家・饗庭孝男】語り部のひとりとして一族の歴史を綴った鎮魂歌
饗庭(あえば)孝男先生のことは、いつか書きたいと思っていました。久しぶりに著書の中でも好きな本の一冊、『故郷の廃家』を久しぶりに読んだのがきっかけです。大学時代に授業を受けることができ、幸せでした。今になっても、当時のことをよく覚えています。
【立原道造・ソネットとの出会い】夭折の詩人の言葉には死の予感が
ソネットという詩の形式を御存知ですか。わずか14行の詩です。これを見事に自分のものにした詩人がいます。立原道造がその人です。彼の持つ言葉はとても明るいものが多いのです。しかしその反対に人間の孤独と戦う横顔も見えます。
【多田行綱の密告・平家物語】平清盛邸に馳せ参じた気弱な男の心境は
多田行綱の 密告によって鹿ケ谷の変が始まります。『平家物語』の中のクライマックスです。しかし学校では滅多にやりません。やはり密告という事実が重いのでしょう。平清盛邸に馳せ参じた気弱な男の心境はどのようなものだったのでしょうか。
【意地悪なベンチ】黒い羊を消すために清潔を無条件に取り込む社会とは
排除ベンチという言葉をご存知ですか。わざと座りにくいベンチのことです。ホームレスの人に長居をされては困るので、居心地の悪い椅子を設置してあるのです。私たちは寛容の言葉の裏に、悪意も持っています。その意味を少し考えてみましょう。
【人生読本落語版・矢野誠一】ラップ全盛の時代に急がない生き方とは
矢野誠一という演芸評論家を御存知ですか。彼のユニークな本は面白いですね。今朝もなんとなく本を拾い読みしていたら、途中でやめられなくなってしまいました。エスプリのきいたおしゃれな話がたくさん載っています。人間に対する愛情がたっぷりです。
【PC・バッテリーレポート】電池のへたり具合をチェックするための方法はこれ
ノートPCのバッテリーはどれくらいもつのか。それを数字で知りたいですよね。そのために今回は2つの方法をお教えします。どちらのアプリも同じ数字を正確に教えてくれます。電池のへたり具合を知るには最適です。
【iPS細胞・小論文】精子卵子の元となる細胞の生成に成功した後にヒトは
ips細胞の研究は日々進化しています。今回は、精子卵子のもととなる細胞を作り出すことに成功したというニュースから考察してみました。とくにips細胞の理論を使い、精子卵子になる直前の細胞に至る方法を発見した点が大きいのです。
【ハレルヤ・レナード・コーエン】ボッチェリの歌声に神の恩寵は降るか
もともと「ハレルヤ」という表現は神の恩寵を称えるものでした。その言葉を使ってレナード・コーエンは、詩を書き、歌をうたったのです。それが「ハレルヤ」でした。イタリアの歌手、ボッチェリもみごとです。聞いてみましょう。
【大福長者の金銭哲学・徒然草】兼好法師との差は予想以上【217段】
徒然草217段にはお金の話が出てきます。学校では扱ったことがありません。ユニークな段ですね。大金持ちの大福長者はどのような金銭哲学を持っているのか。兼好法師はどのような考えだったのか。その違いについて少し探ってみましょう。
【書評の試み】新しい視点を発見しながら感性と論理性を育てる【光源】
書評を書いてみるというのは大変に国語力増強のために有効です。ぜひ試みてください。その際、自分なりの新しい視点を探すことです。そこから光をあてて、あらゆる可能性を探ってみてください。必ず文章力が身につくはずです。
【山吹の花・俊頼髄脳】一瞬の機知に思いを重ねた伊勢大輔のみごとな歌風とは
山吹の花に託した歌を一瞬でうたった伊勢大輔の機知をほめたたえた一節です。『俊頼髄脳』の中に示された歌論の一部なのです。禁じ手を守っていただけでは真に新しいものは生まれてきません。そこからいから抜け出るかが大切なのです。
【わがひとに与ふる哀歌・伊東静雄】透明な叙事詩に宿る魂【三島由紀夫】
『わがひとに与ふる哀歌』という 伊東静雄の詩を知っていますか。透明な感性に裏打ちされた叙事詩です。その内側に宿る魂に、若き日の三島由紀夫は心酔しました。この詩人の持つ不思議な感覚が死とともにあることを知っていたからです。
【玉勝間・本居宣長】すぐれた随筆を読み学問や人生の深みを知る【謙虚】
国学者、本居宣長の随筆を読みましょう。そこには驚くべきまでの謙虚さが溢れています。1つの時代を築き上げた学者が、ここまで自分に対して、謙虚に振舞えるということが驚きを覚えます。
【詩的リズム・音数律】促音1つで表現効果に差が【汚れつちまつた悲しみに】
中原中也の詩のなかでも有名なのが「汚れつちまつた悲しみに」です。しかしこれを筆写した小林秀雄は「つ」を抜きました。促音を意識して抜きました。そこにどのような考えがあったのかを追求していったのかが、興味深いです。ご一読ください。
【AIとトロッコ問題】道徳的ジレンマや合理性の果てに【自動運転の未来】
トロッコ問題というのを覚えていますか。道徳的ジレンマや合理性の果てに人間はどういう判断をするのかという究極のテーマです。何が厄介なのかといえば、AIが価値の判断にからむからです。自動運転の未来にかかわってくるのです。
【難波の三位入道殿・筑波問答】蹴鞠も連歌もその人にふさわしい指導法が
連歌はどのように稽古すればうまくなるのか。これはなかなかに難しい問いです。『菟玖波集』で有名な二条良基は、筑波問答の中で面白い話をしいます。蹴鞠の名人だった人の指導法を紹介しているのです。ちょっと読んでみませんか。
【入れ札・菊池寛】人間の自尊心くらい理不尽なものはない【春風亭小朝】
菊池寛の短編に『入れ札』という小説があります。国定忠治の出てくる話なのです。それが「文学国語」の教科書に載っていました。驚きましね。人間の自尊心の複雑な一面をみごとに描いた話です。
【際限なき生成AI】Copilotの開発は人間に何をもたらすのか【新機能】
生成AIの研究が止まりません。いよいよMicrosoftが新しいAI機能を積んだアプリ「Copilot」を発表しました。ブラウザやOfficeソフトに連動している点が目新しいのです。
仮道伐虢(かどうばっかく)・晋に滅ぼされた小国・虢に由来する故事【呂氏春秋】
仮道伐虢という故事をご存じでしょうか。「かどうばっかく」と読みます。難しい言葉です。昔の中国の歴史に取材した表現なのです。簡単にいえば、甘い言葉には必ず裏があるということです。どこからきたのか、内容をチェックしてみてください。
【達人は達人を知る・今物語】道を極めた人には他者の真価がわかる【歌詠み】
今回は『今物語』という本に載っている歌人の話をとりあげてみましょう。定家と家隆の話です。二人とも当時としては最高峰の歌人でした。各自、誰の歌が好きかという話をしていくと、互いがそれぞれの歌をあげたのです。
【ドローンの未来】民生用はすぐに兵器になりうるという冷徹な現実
ドローンの開発は進む一方です。大変優れた側面を多々持っています。民生用につくられたそのメリットが、そのまま兵器に直結し、変形されていくという恐怖を実感することが増えてきました。今後どのように対応していけばいいのか。考えてみましょう。
【福沢諭吉・学問のすすめ】天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず
福沢諭吉の著作『学問のすすめ』は混沌とした今の時代にも十分通じる内容です。明治の時代を切り開くために必要な考えでした。しかし現在の格差社会においても、少しも古びていません。そこに示された内容は意義深いものです。
【言いあてし薬師・花月草紙】人は苦しい目にあってはじめて忠告の意味を知る
松平定信の書いた『花月草紙』を読みましょう。今回は名医に予告された病気になった人の話です。人間はいくら忠告されても、本当に困った状態にならない限り、なかなか他人のいうことを聞かないものです。悲しい性ですね。
【徒然草&花月草紙】友人の選び方と付き合い方くらい厄介なものはない
『徒然草』と『花月草紙』を比べて読んでみましょう。トピックスは友人です。どんな人を友とすればいいのか。昔の人も人間関係ではかなり苦労したのです。いつの時代も同じなのかもしれませんね。悩みの種です。
【発心集・鴨長明】煩悩の虜になると名僧も十悪の罪業に陥る危険が
人間の煩悩には限りがありません。鴨長明の書いた『発心集』には薬師寺の僧侶の話がでてきます。律師という高い位にのぼったにも関わらず、さら上の位をねらおうしたのです。その結果はどうなったのでしょうか
【ノートPC】キーボードが最大のカギ【8メガメモリと256ssdは必須】
ノートPCを選ぶのは、意外と難しいものです。スペックにはかなり気をつけますが、本当に大切なのはキーボードです。文字を多く打ち込む人にとってタイプが安心してできるキーボードこそが、1番使いやすいのです。どこをチェックすればいいのでしょうか。
【フィルターバブル現象】本の選び方についての考えをまとめる【学力テスト】
全国学力テストは小学6年生と中学3年生を対象に、学力や学習意欲などを毎年調べている試験です。中学3年の国語の問題に「フィルターバブル現象」を問う内容のものがありました。なんのことかご存知ですか。アルゴリズムの問題です。
【雲居にのぼる橋・唐物語】中国の偉人伝を翻案したユニークな説話集
【雲居にのぼる橋』という説話を紹介します。これは「唐物語」という中国の偉人伝を翻案したユニークな説話集の中にあるものです。日本人が書いた本の主人公が中国人という不思議な体裁の話なのです。
【腹悪しき女房・沙石集】親孝行と嘘をつくことの重みを考えると【説話】
仏教説話『沙石集』の中にある話です。母親の主張に反論もせず、息子は自分の土地も召し上げられそうになります。原因は暴力をふるったということにありました。 しかし実際はつまづいた母親の言いがかりだったのです。
【固定観念の怖さ・歴史学】廻船交易人や商人までいた小作農の存在が明らかに
人間は先入観や思い込みで物事を判断しがちです。いわば固定観念にがんじがらめにされているのです。そこから抜け出すためにはどうしたらいいのか。事実に対して謙虚で自由になれるということが、何よりも大切です。
【雲林院の菩提講・大鏡』2人の老翁の出会いが昔物語の世界を創った
『大鏡』は歴史物語の代表です。藤原道長の威光を記録した作品です。読んでいると実に生き生きとした道長の様子が見事に描かれています。楽しいです。その昔話をしているのが2人の老人なのです。180歳と190歳というのですから、驚きですね。
【日知録・清朝考証学】法令が細分化されると人間は次第に無気力になる
『日知録』は中国の清朝の顧炎武の著書です。さまざまな儒学の思想を日常的な儒学の中に実学として落とし込んでいます。それだけに読んでいると、なるほどと納得させられる内容に満ちています。今回は法令の細分化が持つ落とし穴についてです。
【落語の定番・一目上がり】テンポのある楽しくてめでたい噺【トントン落ち】
めでたい落語の代表に「一目上がり」があります。前座噺の1つですが、リズムよく噺を進めるのは大変に難しいのです。長いセリフをきちんと覚えないといけません。そのリズムが最後のオチまでトントンと進むところが楽しいのです。
【戦国策・三人成虎】同じことを何人にも言われると人はつい信じてしまう
『戦国策』という本の中には実に多くの知恵がつまっています。その1つ1つが論客たちによって説かれた内容なのです。今回は同じことを何人にも言われると、最後はかぎりなく真実になるという話です。
【願氏家訓・子孫への戒め】書物を読み学ぶことを続ければ生を全うできる
『願氏家訓』という漢文の本を読みましょう。子孫への戒めとして書物を読み学ぶことを続ければ生を全うできるというのが、その趣旨です。現代は効率優先の時代です。本を読む人の数も減ってきました。
【Wayback Machine】アプリが無料だったのは過去の話【神】
以前のサイトを引っ張り出して、そこから必要なソフトをダウンロードする。この方法は実にリーズナブルです。しかしそれほどに簡単ではありません。 しかしどうしても欲しいアプリがある時は、なんとかしなくちくゃいけませんね。
【デスクトップ不要】ノートPCを利用して外部モニターに映せば即OK
ノートPCをなんとか外部モニターにつないで、デスクトップのように使えないか。いろいろと考えました。様々なオプションが組み込んであるので、誰でも簡単に利用できます。これでいつでも安心して、ノートパソコンが使えるようになりました。
【キーボード修理第2弾】リベット留めボードの交換は素人には超無理筋
キーボードは長くつかっていると、かなりへたってきます。文字が薄くなったり、調子の悪いところがでてくるのです。そこで交換をしたいと思うようになった時、あなたはどうしますか。簡単なのもあります。しかし最近のリベット留めタイプは厄介です。
【薬屋のひとりごと・後宮ドラマ】主人公猫猫の漢方好きが難事件の闇を暴く
「薬屋のひとりごと」という 後宮ファンタジーが若い人たちに人気です。主人公の, 猫猫が実に愛らしく、それでいて複雑なせ性格を持っています。漢方好きな探求心が 難事件の,闇を次々と暴いていきます。その様子が楽しいのです。
【地球へのピクニックと二十億光年の孤独】谷川俊太郎の世界は豊かで寂しい
谷川俊太郎の詩は不思議な魅力に満ち溢れています。ことばに対する感性がなみなみでないのです。誰もが使っている言葉の背後に全く別の力を見つける能力が宿っています。そのパワーで新しい世界をつくり続けてきました。
【千曲川旅情の歌】島崎藤村の詩を読み時の流れに身を浸したい【旅人】
島崎藤村の詩の中で、最もよく知られたものです。日本人なら、誰でも1度は口にしたことがあるはずです。ぜひ、暗記して声に出してください。心地がとてもよくなります。彼の持っていた抒情性が見事に結晶した詩です。
【キーボード交換】ノートPCをすべてバラす覚悟をお持ちですか【難行】
ノートPCのキーボードを取り換えるのは容易なことではありません。それでも比較的に簡単なのもあります。全部ばらすタイプのHPやNECのものは厄介ですね。それだけの覚悟がなかったら、チャレンジするのはやめた方がいいかもしれません。
【Windows10の時代は過去】アップグレードもできずに世捨て人の旅へ
新しいOSが出てからすでにかなりの時間が経ちました。あと、1年半でwindows10もサポートが切れます。アップグレードの条件を満たさないパソコンを持った人たちは、これからどうしていくのでしょうか。本当に悩ましいことです。
【上野鈴本無観客配信】コロナ禍の土壇場に1つの決断があった【寄席勘】
コロナ全盛の中、上野の鈴本演芸場では同時生配信を無料で行ないました。寄席の歴史が始まって以来、はじめてのことです。ベテランの噺家はお客が全くいない中で、いつもと同じ「間」をキープし、見事な芸を披露しました。
【落語・星野屋】男と女の騙し合いはどちらに軍配があがったのか【壮絶】
落語にはさまざまなバリエーションの噺があります。今回は男と女の騙し合いです。「星野屋」という元々は上方の噺です。男と女が死力をつくして、騙し合うとどのようなことが起こるのかという、とんでもない落語です。
【生成AIvs総合型選抜】八方美人的意識で小論文を書いたら不合格確実
総合型選抜が時代の流れとなっています。年内入試と呼ばれ、はやく合否を決めたい人にとっては大きな意味を持っています。ただし難関大学をこの試験で突破するのは容易なことではありません。生成AIと総合型選抜との関係はどうなっているのでしょうか。
【富士山記】平安時代の儒学者が残した霊山への畏敬【漢詩文の傑作】
『富士山記』という日本人の儒学者が書いた漢詩文の本があります。当時は漢字を書ける人の数がそれほど多くありませんでした。文章博士でもあった筆者が全て漢字で、富士山の記録をまとめたというユニークな本を紹介します。
【過剰性と希少性】見せかけに騙されて人間は欲望を増殖させていくのか
人間の欲望とは本来どのようなシステムで起こるものなのでしょうか。アメリカのインディアン達が行っていたポトラッチの中にその起源を探そうという研究が以前からあります。来客に対して過剰な接待を行います。客はその倍にも匹敵するもてなしをするのです。
【流言とメディア】フェイクニュースが消滅した社会は幸福と言えるのか
流言とメディアの関係は非常に近いものがあります。フェイクニュースが簡単に捏造できる時代です。今の社会は幸福と言えるのでしょうか。人間はどのように生きていけばいいのか。もう一度考えてみましょう。
【接続詞と修飾語の怖さ】つい使ってしまう便利な表現を潰す勇気を持つ
文章を書くのは本当に難しいです。どのようにまとめてもいいだけに、その人の力量が全てあらわになるのです。どうしたらうまく書けるのか。その基本的なテクニックをお教えします。諦めないで続けてください。必ず上達します。
【紫式部日記・憂愁】藤原道長の野望は若宮の誕生でかなえられたのか
『紫式部日記』にはさまざまな内容が盛り込まれています。誰にも読まれないはずの日記だけに、彼女の心の声が見事に浮かび上がっているのです。NHKの番組でクローズアップされて以来、道長との関係がよく取沙汰されています。さて真相は…。
【世説新語】曹操が顕彰碑の謎を解けず臣下に完敗したという心爽やかな話
『世説新語』はいろいろな人のユニークな話を集めた人気のある本です。その中でも曹操の豪胆ぶりは見事なものです。ある顕彰碑に書かれた漢字の意味が分からず、先に謎を解いた臣下に負けてしまう話です。心爽やかないい話ですよ。
【通信制高校】12人に1人が進学する時代になった背景には社会の認知度が
通信制高校を知っていますか。12人に1人が進学する時代になりました。定時制高校が次々と閉鎖される中で、通信制の高校が新しく生まれ続けています。どういう生徒が進学するのか。その内情を分析してみました。お読みください。
【ベル・エポック・絲山秋子】独身女性同士の友情の切なさが身に沁みる短編
作家、絲山秋子の短編『ベル・エポック』は実に切ない作品です。けっして難しい言葉を使っているワケではありません。しかし30歳を過ぎた頃に知り合った女性同士の友情の難しさというものをしみじみと感じさせます。いい小説です。
【戯曲の中の対話】演劇で使われる言葉は情報の塊りであるという真実
戯曲の中の対話は、一般的な会話ではありません。劇作家が渾身の力をこめて作り上げた情報の集積なのです。一見、無駄に話しているように見えるセリフも、その背後にたくさんの内容を含みこんでいます。その事実を掴み取ってください。
【箱男再読・安部公房】実写化された映画の存在が起爆剤になる可能性は
箱男という小説を御存知ですか。今から50年ほど前に安倍公房が書いた作品です。それが今年、実写化され封切られることになりました。段ボールの箱の中に入って外を眺めている男は、いったい何を見ようとしているのか。それを考えてみましょう。
【人情噺・鹿政談】鹿の餌料を着服する守役を裁いた奉行の真骨頂とは
講談から落語になった人情噺の1つです。奈良の鹿にまつわる政談ものです。豆腐屋が間違えて鹿を殺してしまうところから噺が始まります。やがて裁きの場面にかわり、鹿の守役が餌代を着服していたことが判明します。そこから一気に話が面白くなるのです。
【小説とは何か・三島由紀夫】現実を震撼させる言霊の在りかは【遠野物語】
小説とは何かということを考え始めると、その難しさがひしひしと迫ってきます。作家、三島由紀夫はどう考えたのでしょう。そのヒントになるエッセイが『文学国語』の教科書に載っていました。『遠野物語』にヒントを得たというのです。
【小論文・文体の獲得】立ち位置を明確にしつつ生命力のある文章を書く
小論文の難しさは文体を獲得することにつきます。自分の立ち位置がはっきりしなければ、少しもアピールする文章にはなりません。採点者は日記や感想文を要求しているわけではないのです。あなたがどういう位置から現実を認識しているのかを知りたいのです。
【捨てない女・多和田葉子】書き損じた原稿用紙は燃やしてもいいの?
作家、多和田葉子の掌編です。本当に短い作品なので、何を表現しようとしているのかが、よくわからないかもしれません。しかしシュールな切り口が、とても爽やかです。捨てるという行為と書くという作業との間にある距離がよく見えてきます。
【源氏物語・須磨】栄達への転機となった光源氏の歴史絵巻【貴種流離】
『源氏物語』は日本が誇る世界に通用する文学です。その12段に「須磨」の巻があります。ここで光源氏は今までにない流離の生活をします。そこからの復活にはかなりの時間がかかりました。しかしここでの成長が、それ以後の出世を約束したのです。
【本当は怖い前提の話】さまざまな情報が氾濫した社会を生き抜くには
言葉には大変微妙な関係があります。ある情報を手に入れるために、その前提となる内容の理解が必要なケースもあるのです。しかしその前提になる情報にバイアスがかかると、それだけで正常な判断がしにくくなります。少し考えてみましょう。
【徒然草・54段】必要以上に小細工すると結果は予想より惨めになるのです
徒然草はいつ読んでも心に残る本です。今回はまたもや仁和寺の法師の話です。よほど、このお寺に親近感があったのですね。必要以上に手を入れたりすると、結果は惨めなものになるという話です。愉快なので、ちょっと読んでみてください。
【現代の価値観】「私」の消えた欲望には主体がなく始まりも終わりもない
現代という時代はどこに真実があるのか。それがよく見えなくなっています。あらゆる価値が輻輳化し、私の概念さえも揺れています。自分が本来持っている欲望の姿さえ、はっきりと見えなくなっています。それを追いかけると、まるで蜃気楼のように消えるのです。
【小論文・人権】マスコミはなぜ事件の容疑者を男や女と呼び捨てにするのか
犯罪に絡んだと判断された時から、男性や女性という呼称は男や女になります。なぜそうした変化があるのか。そこには微妙な人間観が宿っています。ある意味、人権にからんだ問題なのです。その思考構造について、少し考察してみましょう。
【小論文あるある】令和6年度推薦入試に出題された頻出パターンはこれ
令和6年度の都立推薦入試が終わりました。どういう問題が出るのでしょうか。気になりますね。進路指導重点校の問題は、大変に難解です。しかしそれ以外の学校のものは、練習さえすれば、いい結果がついてくると思います。
【京大入試】現代文の問題で読解力を鍛え小論文を書く力を養う【教養とは】
今回は2004年度京都大学の入試問題を考えてみましょう。現代文の課題文は大変にレベルの高いものですが、勉強するには内容の濃い最適なものです。実際は国語の問題ですが、これを小論文の問題に応用して、纏めてみましょう。
【孤独の深さ】他者と比べるからこそ疎外感を持つという悲しい人間の宿命
人間の孤独というのは存在の本質に関わる重要なテーマです。なぜ、人間は孤独感を感じるのか。これは難しく、悩ましい問題ですね。それを子供の発達心理から解き明かそうとした研究者がいます。その著書にあたり、一緒に考えてみませんか。
【項羽の最期・史記】自分の運命を見切った男の死にざまは壮絶だった
項羽の最期は『史記』にどのように描かれているのでしょうか。高校の漢文では必ず学ぶところです。平家物語を読んでいるような感覚にも囚われてしまいます。不思議な味わいのあるシーンです。ぜひ、読みこんでみてください。
【懐疑を乗り越える・橋爪大三郎】哲学の永遠のテーマをどう料理するのか
懐疑をどう乗り越えるのかという 橋爪大三郎氏の文章を題材に考えます。 哲学の永遠のテーマ だと言っていいでしょう。どこまでつきつめていっても、その真実の姿が顔をあらわすということはありません。それだけに難しい内容なのです。
【都立西高校推薦入試速報】人はパンのみにて生きるにあらず【国分功一郎】
都立西高校の推薦入試速報です。毎年、非常に短い文章がでます。どう答えるかによってその受験生の人柄の出る問題です。今年は「 人は,パンのみにて 生きるに あらず」という哲学者、 国分功一郎の文が出題されました。
【伊勢物語・身を知る雨】在原業平の代作が男の恋心に火をつけた【107段】
『伊勢物語』の107段を読みましょう。「身を知る雨」というタイトルです。自分のところに仕えている女のところに男が手紙をよこします。それに歌を代作してあげたことで、男はさらに恋心を募らせてしまいました。その結末はさて。
【令和6年度推薦入試速報・新宿高】伝統文化と酒の醸造法に戸惑う【高倍率】
令和6年度の推薦入試問題を速報します。新宿高校は倍率が8倍に近かったです。大問が3つでました。50分で解くのはかなりの厳しさです。あらかじめ何がでるか、全く予測できません。それだけに勉強法も非常に難しいですね。解法のヒントを探してみましょう。
【書評のススメ】言葉によるアウトプットは脳を鋭くし視野を広げる【神様】
書評は難しいです。たんに読後の感想を書くのとは全く違います。もっと第三者の目を鋭くさせなければなりません。それと同時に批評する自分の立場を明確にする必要があるのです。この両者をうまく捕まえられなければ、いい書評は完成しません。
【本を読むと路に迷う・朝吹真理子】自分を見失う楽しみのための読書とは
朝吹真理子氏のエッセイを題材に選んでみました。『文学国語』の教材して所収されていたからです。彼女が芥川賞を受賞した『きことわ』はユニークな構造の作品です。夢と時間が交錯する中で、人はどのような感覚を持つのかがテーマなのです。
【フェルマーの最終定理】300年間も数学者を悩ませ続けた話【完全数】
フェルマーの定理という数学の論証を知っていますか。300年の間、世界中の数学者が戦ってきた難問なのです。それを解いた人がいます。どのような苦労をして、チャレンジしていったのか。読んでいると、ワクワクしてきますよ。
【詩は近いところに・蜂飼耳】生と死をめぐる充実が一瞬にして増殖する場
詩とはどのようなもののことをいうのでしょうか。難しいですね。実は詩は私たちのすぐそばにあるのです。格別に形をかえて存在しているわけではありません。日常の片隅にちょこんと置かれているのです。人がそれに気づくとき、そこに詩が生まれます。
【コミュ力の頂上】話を熱心に聞こうとする姿勢に人は好感を抱くのです
どんな人が1番有用なのか。複雑な時代です。先が見えません。しかし人間力のある人はなんとか生き残っていけるでしょう。その力とは何か。学力だけで測れないもっと別の力が必要です。それが「コミュニケーション力」なのです。
【芋粥・芥川龍之介】人間の欲望には限りがなく幸福と幻滅とは表裏一体
芥川龍之介の短編はどれも面白いですね。非常に感覚が鋭いので、時に痛い思いをします。『芋粥』もそうした作品のうちの1つです。芋粥を腹いっぱい食べるのが夢だった男が、どんな思いでその日を迎えたか。その後に襲われた精神の不安について示されたものです。
【自己肯定感がカギ】格差社会の日常に囲まれながらも強く生き抜くには
日本人は自己肯定感が低いとよく言われます。特に中高生り登校拒否現象などをみていると、どうして自分をもっと強く支えきれないのかとかんがえてしまいます。原因は何であるのか。どこにその解決法があるのかを探ってみましょう。
【無為自然・列子】主体性のない判断には常に危険性が潜むという教訓
無為自然を常に考えていた道家の思想家、列子について考えてみましょう。今回の話はいつの時代にも通用する基本的な考え方です。主体性もなく、ただ他人の考えにのると、あとでとんでもないことになるという教訓です。
【銀の匙・中勘助】灘中の名物教師が1冊に3年かけて授業をした伝説の本
中勘助の『銀の匙』という本を知っていますか。灘中の名物先生が、この作品を3年間かけて授業に使いました。多くの生徒がこの小説を通じて、国語力を身につけたと言われています。ぜひ、チャンスがあったら手にとってみてください。
【いますぐ書け・堀井憲一郎】文章は身体から絞り出されるものだ【小論文】
小論文を書くためにはどうすればいいのか。誰もが悩むところですね。堀井憲一郎の本に面白いタイトルのものがありました。とにかく今すぐ書けというのです。プロ用のライティングの本ですが、真理をついています。内容をチェックしてみました。
【益久染織研究所】この店の醍醐味は懐かしい天然自然のやさしさに由来する
益久染織研究所という名前のお店を知っていますか。天然自然の素材を大切にした店舗なのです。糸や布を中心に販売しています。奈良の法隆寺近くに本店があり、現在は他にネット販売をしています。その経営理念に賛同した人が主なお客様なのです。
【晏子之御】他人の権威を笠にきて今の地位に満足する小人物とは誰のことか
晏子之御という話を知っていますか。晏嬰の下で働いていた御者の逸話です。昔から語られていたようです。自分の地位が低いのに、偉い人の権威を笠にきて威張り散らす人間の悲しさを訴えたものです。
【小論文・翻訳の創造性】日本文学と外国文学を翻訳することの内側には
外国文学を翻訳することにはどういう意味があるのでしょうか。それと反対に日本文学を外国語に翻訳することの意義はなんでしょうか。いずれにせよ、翻訳は固定化された言葉のキャッチボールではありません。一つの創造活動なのです。
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アフリカ人の生き方を特殊なものとしてみてはいけません。そこにはきちんとした合理性があるのです。それを文化人類学の立場から読み解こうという試みです。都立国立高校の推薦入試に出た問題を考えます。
国際高校のIB入試は毎年グラフの読み取りがでます。数字を短時間で読み取るために、さまざまなパターンの問題を練習しなければなりません。今回は図書館の数から、質の変化までを読み取る問題を取り上げました。
令和6年度国際高校IBコースの小論文を考えます。森林資源の問題を考える問いでした。多くの受験生にとっては、あまり実感のないテーマだったのではないでしょうか。どのような問いが出ても、それに食いついていく気概が必要です。
都立困祭高校のIBクラスを受験するためには小論文のテストが必須です。過去にどのような問題が出たのかをグーグルの新ソフトを使って分析してみました。解答例もあげたので、読んでみてください。
NotebookLMというアプリをご存知でしょうか。生成AIを使ったアシスタントプログラムです。短時間で問題のありかをつきとめ、要約します。さらに会話体でまとめることもしてくれるのです。そのスピードも驚異的です。
蜻蛉日記には複雑な女性の心がみごとに描かれています。自分の夫が昇進するのもそれほど嬉しくはありません。仕事が忙しくなり、かまってもらえなくなるのがイヤなのです。そのため、ちょっとした歌の中に、その気持ちが強くあらわれました。
兼好法師の『徒然草』には今も通用する真理がたくさん含まれています。そのうちの一つがこの芸能に関するものです。芸の道に精進するということの厳しさを実感させられます。飽きずにコツコツと長くやり続けることの大切さが示されています。
ネット社会の中で、本を読むことの意味はどこにあるのでしょうか。考えてみると、なかなかに難しいテーマです。自分の知らない世界への飛躍に満ちた想像力の遊飛とでも考えることはできませんか。
働くことの意味みなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。子ども時代との断絶を経験しなかった人が増えていますね。大人と同じような価値観を、いかにも自分の考えとして述べる子どもも増えました。学歴厨などと呼ばれる人も、その中に入るか...
ネット時代とはとういう表情を持っているのか。人はそこでどんな行動をとるのか。考えてみる価値がありますね。本来、人間がしてきた考えるという行為も、今やAIが代わって行う時代になりました。そこで人の知識や経験はどういう意味を持つのでしょうか。
落窪物語といえば、中世から読み継がれている継子いじめの話しです。人間は本質的にいじめという行為をやめられないものなのかもしれません。どこかで非難しつつ、やはり好奇心をそそらずにはいられないのでしょう。
いつも何度でもという「千と千尋の神隠し」の主題歌には死生観が色濃くにじんでいる。作詞家、覚和歌子さんの詩の中に「ゼロになるからだ」という表現が何度もでてくる。ここに彼女の持つ死への観念が滲み出ている。今回は詩の中にある意味を読み取ってみた。
福原遷都みなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。今回は平清盛が周囲の反対を押し切って、強引に福原へ都を遷そうとした話を取り上げます。『続古事談』は説話集です。編者はわかっていません。成立は鎌倉時代前期と言われています。源顕兼...
同町圧力の強い社会の中で生きていくということは、容易ではありません。しかし何かの拍子に異邦人になる可能性があるのです。それは病気になった時と同じ質を持っています。その内側を少し探っていきましょう。
ことばと沈黙の関係は複雑です。饒舌であればそれでよいというワケではありません。沈黙が十分なコミュニケーションの役割を果たすこともあります。どちらも必要にして十分な力を持っているのです。
改訂版「現代の国語」には今年からかなり小説が載りました。従来は文科省が承認していなかったのです。定番小説を所収し、高校生達に文学を知ることの意味を学ばせたいとする意向なのでしょうか。あるいはほかに意図するところがあるのか。
セレンディピティというのは難しい言葉です。日本風にいえば、縁と出会いということでしょうか。ふとしたきっかけが元になって、大きな成果がもたらされるということです。人生には本当にいろいろなことがありますね。
学校へ行くという行為にはどういう意味があるのか。大江健三郎は自らの著書で問うています。子供が障害児として生まれたことで、さまざまな現実を見ることになりました。それが教育や学校という命題に向き合うきっかけになったのです。
9割本と呼ばれる本のジャンルがあります。タイトルに9割があふれかえっているのです。今までに何冊出版されたのでしょうか。人間の心理の奥に9割がヒットする場所があるのかもしれませんね。そのヒミツを探ってみましょう。
私たちの命は「水」からできています。真水がなければ、生きていけないのです。しかし、地球上にある水の量は限られています。実はほとんどが海水なのです。少ない淡水をどう利用して、大切にしていかなければならないのか。考えてみましょう。
太宰治の小説『女生徒』はなかなかユニークな作品です。1日の朝から夜までを日記風にまとめてあるのです。全編にわたって、1人の女生徒の自意識をそのまま、言葉でまとめ切っているのです。自己愛の中身をのぞいてみましょう。
『54字の物語』という本はユニークですね。新しい巻がでるたびに増刷を重ねています。何が面白いのか。誰にでもチャレンジすることができます。そこに自分の世界を織り込むことが可能なのです。さらに出版もされるとなれば、乃しいに違いありません。
少子化の問題は日本が抱えている大きな課題です。その原因はどこにあるのか。一言では説明できません。女性の社会進出にともなう晩婚化なども理由の1つでしょう。しかしそれ以上に問題なのは、教育費の高騰なのです。
「千両みかん」という落語があります。たった1粒のみかんが千両もしたなんてと思いますが、真夏にどうしても食べたかった人にとっては、それだけの価値があったのです。冷蔵設備もなにもない時代の話ですかね。そこから経済のしくみを考えます。
孔子の弟子は多士済々です。その中で最も有名なのは子貢と子路です。2人はどういう性格の人だったのでしょうか。その違いについて、『史記』の中で司馬遷は詳しく論じています。ぜひ、じっくりと読んでみましょう。
「春暁」という孟浩然の書いた詩を御存知ですか。中学か高校で必ず習います。誰もが一度は聞いたことがあるのではありませんか。 漢詩の代表と呼べるものです。科挙の試験に落ちた詩人の一生はどのようなものだったのでしょうか。
『源氏物語』にはユニークな教育論がでてきます。光源氏が自分の息子、夕霧をどのように育てようとしたのかという点です。12歳の元服の時には、貴族の特権で4位になれるところを、きちんとルール通りの6位から始めたのです。なぜだったのでしょうか
難しい時代になりました。作文コンクールにChatGPTで書かれた文章まで登場するようになったのです。近年は総合型選抜の自己推薦書などにも使われるようになりました。さらには探求型の論文にも利用されいます。どのように判断をしたらいいのでしょうか
ポピュリズムという言葉をよく聞きますね。正確にはどういう意味なのか。把握している人はそれほど多くはないのではないでしょうか。ここでもう一度その意味を考えてみましょう。宗教の熱情にも似たその内側には何があるのか。
男言葉と女言葉というものがあります。最近では随分減ってきたとはいうものの、全くなくなったわけではありません。このような表現はどのようにして、私たちの内側に棲みつくようになったのでしょうか。そのプロセスを探ってみます。
夢をみたあと、人はだれでもその意味をしりたくなるものです。しかしとんでもない判断のミスが、その後の人生を左右することも゜あります。甘くみてはいけません。誰に絵解きをしてもらうのかということを、よくよく考えなければいけません。
ジャンクPCと戦っている人の動画をたまに見ます。実に楽しそうなのです。こんなにものすごいのをどうやってなおすのかと思いますが、なんとかしちゃうのです。しかしその苦労は並大抵のものではありません。ちょっと覗いてみましょう。
北宋時代の儒学者に司馬光という人がいます。彼が著した本が『資治通鑑』です。そこにはさまざまな帝王学が記されています。その中でも徳と才のどちらをより高く評価すべきなのかという大きな問題について考えた箇所があります。読んでみましょう。
饗庭(あえば)孝男先生のことは、いつか書きたいと思っていました。久しぶりに著書の中でも好きな本の一冊、『故郷の廃家』を久しぶりに読んだのがきっかけです。大学時代に授業を受けることができ、幸せでした。今になっても、当時のことをよく覚えています。
ソネットという詩の形式を御存知ですか。わずか14行の詩です。これを見事に自分のものにした詩人がいます。立原道造がその人です。彼の持つ言葉はとても明るいものが多いのです。しかしその反対に人間の孤独と戦う横顔も見えます。
多田行綱の 密告によって鹿ケ谷の変が始まります。『平家物語』の中のクライマックスです。しかし学校では滅多にやりません。やはり密告という事実が重いのでしょう。平清盛邸に馳せ参じた気弱な男の心境はどのようなものだったのでしょうか。
排除ベンチという言葉をご存知ですか。わざと座りにくいベンチのことです。ホームレスの人に長居をされては困るので、居心地の悪い椅子を設置してあるのです。私たちは寛容の言葉の裏に、悪意も持っています。その意味を少し考えてみましょう。
矢野誠一という演芸評論家を御存知ですか。彼のユニークな本は面白いですね。今朝もなんとなく本を拾い読みしていたら、途中でやめられなくなってしまいました。エスプリのきいたおしゃれな話がたくさん載っています。人間に対する愛情がたっぷりです。
ノートPCのバッテリーはどれくらいもつのか。それを数字で知りたいですよね。そのために今回は2つの方法をお教えします。どちらのアプリも同じ数字を正確に教えてくれます。電池のへたり具合を知るには最適です。