2020年11月
【番外編】アマゾンブラックフライデー&サイバーマンデーセール実施中です。
アマゾンブラックフライデー&サイバーマンデーセールが昨日11/27から開催されています。連続5日間のセールとなります。 実はこの2週間ほどこのセールのためにブログの更新が全くできませんでした。それほどセールの準備には大変な労力がかかります。 セールの仕込みは、アイテムの選択から、取引先との交渉、追加発注、納入など様々なタスクを同時並行的に行っていかなければなりません。サプライチェーンの観点では、在庫が一時的に追加となるため入荷の負荷のコントロールが重要となります。具体的には、入荷の負荷を受け止めるためのスペースの確保や、追加人員の確保などが必要となり、そのためには精緻なセールの需要予測が重要と…
気になるNewsをテーマに沿ってPick Upします。この中で気になったのはオペレーションズにあるアマゾンの配送センターからiPhoneが盗難された事件についてです。アマゾンの配送センターは日本においては今20か所以上存在しますが、配送センターには1個数円のものから、100万円を超える高額な商品まで数多く在庫化されています。配送センターではあらゆる手口を使って商品を盗難される事件が(表沙汰されていないものも含めて)発生しています。手口は日々高度化されているため、監視カメラだけでなく他のシステムと融合してそういった事件を回避していると思うのですが、もしかしたらそういった技術の集大成がアマゾンGo…
前回に引き続き、エージェンシー理論について触れていきます。前回の記事はこちらです。 今回は2つ目のProposition(命題)についてです。使っている論文はこちらのものです*1。 Proposition 2: When the principal has information to verify agent behavior, the agent is more likely to behave in the interests of the principal. 命題2は、プリンシパル(上司)がエージェント(部下)を評価できる情報を持っている時、エージェント(部下)はプリンシパル(上司)…
今回は前回の続きとなります。少し日が開いたのですがもし前回の記事をご覧になっていない方はこちらをぜひ参考にして頂きたいと思います。 前回までの記事を簡単に述べると、エージェンシー理論で覚えておくべき点は以下の通りとなります。 組織には、上司と部下にはそもそも倫理や責任の欠如(理論ではモラルハザードと呼びます)が発生する*1 特に、その問題は、上司が部下の仕事が見えない状態の時や、仕事の成果に不確実性が伴う時に発生しやすい モラルハザードの問題が発生した時にどのような契約を上司と部下の間で結べばいいのか、を扱うのがエージェンシー理論で明確にしている一つの結論 契約は大きく2つあり、1つは成果型契…
気になるNewsをテーマに沿ってPick Upします。この中で気になったのはアレクサの記事です。記事の中では、アップルのHomePod miniが登場していますが正直アップルもアマゾンも、いわゆる音声デバイスがオーディオ機器の域から出ていないのが個人的な感想です。実際、私の家にはEchoデバイスが4台ありますが、子供も含めてデバイスの使い方は音楽やラジオの再生がメインです(あとは天気を聞いたりするだけ)。一度電気機器を音声デバイスで操作するということに挑戦しましたがいつの間にか止めてしまいました。まだまだこういった状態の音声デバイスですがどの会社も力を入れているのには訳があると思います。それは…
前回、エージェンシー理論を使って上司と部下の間に発生する問題を説明しました。その中では、上司のリーダーシップや部下のモチベーションとは関係なく、上司と部下にはそもそも倫理や責任の欠如(理論ではモラルハザードと呼びます)が発生するものであることについて触れました。 今日はせっかくなのでそのエージェンシー理論について具体的な論文でその内容を確認してみたいと思います。取り上げる論文は過去にこれまで取り上げてきているエージェンシー理論をまとめ整理している、いわゆるサーベイ論文と呼ばれるものです*1。 ”Agency Theory: An Assessment and Review" とGoogleで検…
今日は私がどんな理論に出会ってきたのか。その理論をどうやって実務にあてはめてきたのかについて触れてきたいと思います。理論を説明する前にこのような状況を思い浮かべてみて下さい。 上司:頑張って仕事してね。 部下:今日は上司いないから(見ていないから)テキトーに仕事しよ。 こんな状況はいろんな場面で起きています。営業部長と営業担当者、工場の係長と担当、ファーストフードの店長とバイト。いろんな立場で上司の思った通りに部下が仕事をしてくれないことは日常茶飯事です。こういった場面に遭遇した時どこに問題があると考えられるでしょうか。 一つすぐ思いつくのはリーダーシップです。リーダーシップ理論については過去…
会社での集合研修などでは絶対教えてくれない汎用的な「理論」はどうやって学んだらよいのか。
今回からは「6. 会社での集合研修などでは絶対教えてくれない、汎用的な「理論」は本を使って自己責任で勉強しよう。」について触れていきたいと思います。これまでの章については下記のリンクを参考にして頂きたいと思います。 前回まで触れてきた5とこの6の関係は将来に向けたキャリアに絶対欠かせない視点です。これまで何度か話をしている通りで、業務を通じて得た知見(持論)は、理論との組み合わせで広さにつなげると、より汎用的なノウハウになる(自論と呼ぶ)と私は考えています。図で書くと上段のような深さと広さのマトリクスの関係となります。フレームワークでは下段の部分に相当するところです。 そうすると気になってくる…
気になるNewsをテーマに沿ってPick Upします。この中で気になったのは幸楽苑のラーメンや餃子がAmazonで買えるようになった「EC小売り」のニュースです(AWSにあるクラウドゲームサービス「Luna」も気になりますがこれは改めて)。Prime Dayが先月実施されましたが裏方でサポートしていて興味深かったのはいわゆる家電やPCなどのDealらしい商材に加え、Dealでない日用品や食料品などの商材の売り上げが上がったことです。これはCovid-19の影響によりEC利用率が上がったことにも依るものだと思います。そしてECで身近なものを買おうという購買行動が常態化したことを意味するとも思って…
これまで6回に分けて、持論⇒議論⇒理論⇒自論のアプローチについて述べてきました。述べてきたことをまとめると以下の通りとなります。 ビジネスリーダーの力量を決めるのは自論の多さ。自論が少ないと起きる問題がいつも想定外となる。逆に自論が多いとどんな問題もいつか見た景色となる。 現場での試しと経験から得る学び(持論)無しに自論を増やすことはできない。 持論から自論を生み出すには、「議論で深める」 X 「理論で広める」、の両軸で知の整理が必要となる。 特に人間は知っている事に縛られやすく深さを追い求めがちなので(知の深化)、広げる事(知の探索)をより意識すべき。 知の探索を行うには、戦略的意図を持つ(…
2020年11月
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