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  • カーテンの無い部屋

    ふと人の気配を感じて窓の外に視線を向けた。まだオフィスで働いていた頃のことである。視線を向けたところで、もう一つの視線とぶつかった。 その視線は、細い通り一つを挟んだ向かいのマンションの男性のものであった。細い通りというよりは、そのマンションは、ほぼオフィスの敷地ギリギリの...

  • 気分を浮き立たせたいときに無性に見たくなる映画

    昨日のストックホルムは久々に太陽に恵まれた。 今朝も窓から眺める家並みが陽に照らされていた。 地面を覆っていた雪もおおかた解けていた。 このまま、明るく暖かくなり、昨年の初夏の如く、人々の表情も明るくなってゆくのであろうか、と思わせられるような陽気であった。 久しぶり...

  • 駐在先の中国北京から初めてスウェーデンに飛んだとき

    激動の二十世紀も間もなく終わりを告げようとしていた時、私は駐在先の中国北京から、かなり強引に有給休暇と無給休暇を取って北欧に飛んだ。 厄介なスウェーデン人の外交官に会うためであった。 その外交官は中国北京で、私がトヨタ車のセールス・ガールの契約社員として一年間駐在し...

  • おそらく第四十話 旅を続けるために不可欠なもの

      去年はあきらめざるを得なかったことが多くある。その一つには、多くのかたと同様、海外旅行がある。 海外に出掛ける直前には、私の感情は、愉しみ八割、不安二割ほどで満たされる。 その二割とは何か? 海外旅行において、あまりよろしくない点は 飛行嫌いでももあるが、ここで言及す...

  • 海外就職 雪灯りの中、イケメン新入社員との溶解

    新入社員が来るという噂を耳にした。 在宅勤務に逆戻りになる直前のことであった。 新しい同僚に会う時は、老若男女、どのような人でも常にワクワクする。 その人が一緒に働きやすい人であれば良いのだが、という一抹の不安もともなうが、 ワクワク度の方がおそらく比重が大きい。 ある...

  • スウェーデン国境を無事通過して来た予期せぬもの

    パッケージ が届いているから郵便局に引き取りに来るように、との通知が来た。 心当たりはまったく無かったが、とりあえず引き取りに行ってみた。 大きな箱であり、送り先はデンマークの知人であった。 デンマークでも変異種のウィルスが見つかり、国境付近でスウェーデンへの入国が止められ...

  • 足枷、文字通り足枷

    「この国の刑務所はな、猫被って黙ってジャガイモの皮向いてりゃ模範囚としてたったの四年間で出所出来るんだ」 寿司屋で隣のテーブルに座った男が、そう言って高笑いをしていた。 その男は線細く、おそらく美男の部類には入っていたのではあろうが、例えば歯はどす黒く、表通りを歩いて来た人...

  • 昨晩いただいた(弊記事に対する)長文コメントについて考える

    昨晩遅く、面識の無い方から、とても長いコメントをいただいた。 ブログ記事を読んで下さっているほとんどのかたは面識の無い方ではあるが、その方とは昨晩初めて言葉を交わさせていただいた。 一番最近発表させていただいた記事「雪の積もったある大晦日の選択」に対するコメントである。 ...

  • 雪の積もったある大晦日の選択

    ストックホルムのある島には 美しい総合病院がある。 いや、病院自体は普通の病院の外観である。しかし、ある病棟から臨める景観が切なくなるほど美しいのである。 開放的でダイナミックな景観である。 重病を患い、傷ついた羽を覆い隠して床に臥せている患者に、大空に飛び立ってゆきた...

  • 外に出られなくなり、家にあるものであつらえた年越しメニューを以って恭賀新年

    2020年は病気にならず最後まで乗り切った!と油断していたのが甘かった。人生はそれほど甘くない 最後の最後に体調を崩した。 私らしいパターンである。 肝心な時にはたいてい病気になる。 プラリネ・チョコ キャラメル味 向ける方角を間違えた    年越し時の撮影のため...

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