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仙門の片隅で(花郎ファラン・二次) http://hwarang-jidwi-ahro.blog.jp/

韓流「花郎(ファラン)」の二次小説。ジディ/真興(チヌン)王とアロのロマンスオンリー。 原作無視の捏造小説で、両思いバージョンのジディアロ/チヌンアロのカップリングだけを綴ります。

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2020/09/06

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  • 遣らずの雨

    その朝、新羅第24代・真興(チヌン)王は、隣に寝ていた妃が起き出す気配で目が覚めた。民の出自であり、さらに医院の娘であった経歴から、王妃アロはいまでも朝が早い。「医院のしたくは時間がかかるし、いつ患者がくるとも限らないので」と、彼女は言う。チヌ

  • 月のない夜の夢

    「貴人は、ひとかげのない回廊を通って、さらに屋敷の奥へと進んだ――その夜は月もなく、ただわずかな星あかりをたよりに、愛しき女人の待つ部屋へと向かう・・・」 「そして、彼はとうとう、かぐわしい香りに誘われて、その部屋の扉を開けた――!」 ◇ ◇ ◇

  • 雑談「短編アップ予定」

    2か月ぶりの更新になってしまいましたが、近日中に短編をひとつアップ予定です。NHK―BSPでの「花郎」放映も終わってしまって、こちらのブログへのアクセス数も減ってはいますが、管理人、まだほんのすこぉし、ジディアロ妄想から抜けきれません。今回の短編は、ドラマで

  • 月が、きれいだから

    婚約中の王様とアロ。と、ソヌ。真興王の大人げないヤキモチ(笑) ◇ ◇ ◇その日、朝議に向かう真興(チヌン)王は、回廊の曲がりぎわでふと足を止めた。庭の一隅が、そこだけ朝日が差し込んだかのように鮮やかな色合いで浮き上がっていたからだ。月城(ウォルソン

  • 雑談「ひさびさに短編アップ予定」

    皆さまこんにちは。9月になったとたん急に秋めいてきましたね。いかがお過ごしですか。NHK‐BSPでの 「花郎」放映は、ジディアロ派としてはいよいよつらい展開になってきました。このさき、ジディは切ないばっかりだなあ・・・(涙)ということで、前回「これにて当ブログは

  • ごあいさつ「ブログ開設1年経ちました」

    こんにちは。韓ドラ「花郎(ファラン)」二次小説ブログ「仙門の片隅で」にお越し下さり、拙い二次小説をお読み下さり 、まことにありがとうございます。おかげさまで当ブログ、このたび開設1年を迎えることができました。この間、ほぼほぼ月に3本のペースで、「花郎」の

  • 誓い(後編)

    「”だけど”? なんだ? 私の妃になるつもりはないのか?」「そういう意味ではなく、でも、その――」言いよどみ、周囲をうかがって視線をさまよわせているのは、この場で、彼がやんごとなき身分であることを言葉にするのをためらっているのであろう。

  • 誓い(前編)

    摂政・チソ太后から真興(チヌン)王へと、神国の真の為政者が交代してから、すでに2年近くが経とうとしていた。新羅はいま、平穏な日々を享受している。先日、王と重臣一行は辺境の村々を視察した。今年はどこも豊作で、民の表情も一様に明るく、行く先々の村では政(ま

  • やわらかな棘(後編)

    スンミョンから突きつけられた現実の重みに打ちひしがれていた心に、恋人の言葉がじわりと沁みいって、アロの両の瞳が、夜目にも分かるほどに潤んだ。彼女の心を慰めようとしている懸命さが痛いほどに伝わってきて、惑いのないジディの声の確かさに安心に似た温かさを感じ

  • やわらかな棘(中編)

    日暮れどきになって仙門を出ようとすると、めざとくピジュギが追いかけてきた。アロが帰宅する際は付き添ってくれと、ソヌからかたく言いつかっている彼は、律儀にも毎日それを履行していた。見かけによらず義理堅い男なのだ。いつものように、仙門でのあれこれや町の噂につ

  • やわらかな棘(前編)

    キム・アロは、ふるえていた。チソ太后の娘であり、真興(チヌン)王の異父妹であるスンミョン王女の前で。正確に言えば、アロは、怒りでふるえていたのだ―― ◇

  • 雑談「NHK BSPで『花郎』放映!」

    皆さまこんにちは。なんと、6月13日から、NHK BSプレミアムで「花郎」(吹き替え版)が放映されるようですね!私はこれまでアマゾンプライムで見てきたのですが、今回NHKBSでの放映も見てみようかなーと思っています。吹き替え版で好きなのは(あ、もちろんジディアロ場面)

  • 秘密(後編)

    それからしばらくは、ふたりで静かに並んで歩いた。人通りの少ない小径の並木の柳の枝が、秋の夜風にさらさらと揺れる様や、燈篭の火が間隔をあけて堀の水面に映ってゆらゆらとさざなむ様に、「気持ちのいい夜ですね」と、アロもようやく、恋人と過ごす時間を味わう余裕も出

  • 秘密(前編)

    この夜、新羅・王京(ワンギョン)の城下の大通りは多くの人で賑わっている。頭上にずらりと吊られている提灯にはすべて灯が入れられ、暖かな柑子色にあたりを照らしていた。貴族、民に関わらず、老若男女が、あるいは駆け出す子供を追いかけて、あるいはほろ酔いで上機嫌に

  • お知らせ:「目次」つくりました

    こんにちは。韓流ドラマ「花郎(ファラン)」の、さらに、ドラマ本編では成就しなかったカップル、ジディ(チヌン/王様)とアロの両思いだけをつづった当ブログへお越しくださり、ありがとうございます。細々と続けてきた創作が、5月5日時点で20作になりましたので(この

  • 目次(時系列に並んでいます)

    ドラマ「花郎(ファラン)」のジディとアロ(チヌンとアロ)カップル偏愛ブログへお越し下さり、ありがとうございます。切なすぎる二番手男子・ジディこと真興(チヌン)王の一途な想いに、当ブログではアロはしっかり応えて、ふたりは両想いになる設定です。「続き」から

  • 君に幸せのくちづけを(後編)

    1度目の口づけは、ただただ感情をぶつけただけだった。”顔なき王”としてしか生きられぬ自らの焦りと不安と、憐れみを受けたことへの憤りと、アロの声の「兄上」を聞きたくないという激しい混乱を、ただ相手にぶつけただけだった。そして・・・アロの唇の記憶は、涙の味だ

  • 君に幸せのくちづけを(前編)

    夏の終わりのある日。王京(ワンギョン)の郊外、新羅の山々の連なりを見下ろせる高台に馬を進めたのは、花郎キム・ジディと、仙門の医員キム・アロである。ふたりはそれぞれ馬にまたがり、ゆっくりとここまで上ってきたのだ。以前、乗っていた馬が暴走し振り落とされたのを

  • ごあいさつ:ごめんなさい。滞ってます

    皆さまこんにちは。ジディアロカップリングオンリーの「花郎」二次小説ブログ「仙門の片隅で」へお越しくださりありがとうございます。今回はお詫びの記事です。開設以来、10日間隔の亀ペースで、それでも毎回記事更新をしておりましたが、現在、年度替わりで業務多忙につき

  • 雑談「目次を作ろうかな」

    こんにちは。韓ドラ「花郎(ファラン)」のジディ(真興王)とアロのラブロマンス二次創作オンリーの当ブログへお越し下さり、ありがとうございます。当初の予定からだいぶ時間がかかりましたが、おかげさまで当ブログのアロとジディは、両想い間近となりました。あとは、嬉

  • いつのまにか(後編)

    注:このお話では、ドラマ内でソヌとアロが初キスしたときの状況を、そのままジディアロにトレースしています(ここではキスはしないですが)。ドラマ公式遵守ではない展開が許せない方、ソヌアロ絶対主義の方は速やかにお逃げください。 ◇ ◇ ◇パオが、空に向けて勢い

  • いつのまにか(前編)

    注:このお話では、ドラマ内でソヌとアロが初キスしたときの状況を、そのままジディアロにトレースしています(ここではキスはしないですが)。ドラマ公式遵守ではない展開が許せない方、ソヌアロ絶対主義の方は速やかにお逃げください。 ◇ ◇ ◇

  • 雑談「私のジディアロ萌え その2」

    皆さまこんにちは。韓ドラ「花郎」の二次小説ブログ、ジディ×アロ(チヌン×アロ)カップルだらけの当ブログにお越しくださり、ありがとうございます。管理人のリズです。先日、自分の思考と嗜好ばかり書いた雑談で、ジディアロカップリング萌えをすべて書ききれなかったの

  • はじまりの鼓動(後編)

    視線をはずして自分の横を通り過ぎ、またふらふらと歩き始めるアロを引き留めることができず、彼女の涙をぬぐおうとして宙に止まったままの右手を、ジディは軽く握りしめた。言葉もなくその拳を見つめる。「自分のせいで泣いているのです」と言われ、それ以上の関わり

  • はじまりの鼓動(前編)

    「あなたは・・・誰なの・・・?」「俺は――おまえの兄さんの――友人だ」「ほんとの・・・本当の兄上は――どこに?」「おまえの兄は・・・マンムンは・・・」「―――・・・」「死んだ――」「・・・・・・」「死んだんだ・・・俺を、助けようとして」

  • それが恋ならいいのに

    とっさに、追いかけた。まるで、彼女が泣きだしそうに見えたから――。そうだ、まるで・・・ 私が、他の女といることに傷ついているとでもいうような―― それが恋ならいいのに

  • 雑談「私のジディアロ萌え その1」

    こんにちは。韓ドラ「花郎」の二次小説ブログ、しかも、公式設定からかけ離れたジディ×アロ(チヌン×アロ)カップルだらけの当ブログにお越しくださり、ありがとうございます。公式設定ソヌアロを決して否定はしませんが、でも、ここでは、ドラマ内で報われることのなかっ

  • もしかして恋なのかな(後編)

    仙門時代、まだジディ⇒アロの時の、でも少しずつ心が動いてきたころのアロ一人称のSS。後編です。ジディのことが、なぜか気になる。アロの戸惑い。 ◇ ◇ ◇

  • もしかして恋なのかな(前編)

    私、どうしちゃったのかな。 最近、仙門でいちばんはじめに探すのは、兄上じゃなくなってきている。 それに気づいて、自分が一番戸惑っている――・・・もしかして恋なのかな(前編)10年以上行方知れずだった兄上が戻ってきて、なんと太后様から指名されて花郎に

  • その唇はほのかに

    彼は、困惑している。もっと正確に言えば、混乱している。ひとりの民のことが気になって仕方がない。幼き頃より、命を守るために、月城(王宮)からも母からも離れ、守り役ひとりを供にして身を隠す生活を続けてきた。ひっそりと、身の回りの世話をする数人とだけ暮らす中

  • 恋、はじめました

    王様。  というより、年頃の若君としてのサムメクチョンの初恋。ジディ→アロの片想い。12年ぶりに王京(ワンギョン)に戻り、花郎になり、同年代の青年たちと過ごし、そして運命の女性に出会った”顔なき王”。 ◇ ◇ ◇

  • ごあいさつ:年末のご挨拶

    皆さま、こんにちは。韓ドラ「花郎(ファラン)」二次小説ブログ・「仙門の片隅で」にお越しくださり、ありがとうございます。管理人のリズです。今年は何気なく見たドラマ「花郎」の、しかも二番手男子ジディの切なさにしてやられて、とうとうブログまで立ち上げてしまいま

  • 今宵、月城(ウォルソン)に星が降る

    どうしてもジディ(チヌン)✕アロで、ロマンチッククリスマスを書きたかったので、このブログにおける新羅には、キリストとクリスマスがすでに伝わっていたという、むちゃくちゃ設定(笑)。捏造ここに極まれり。それでも許してくださる方のみ、お進みください。派手さはな

  • Bedtime Stories

    ”王妃様がいらっしゃらないと、夜も眠れない”――とは、新羅第24代・真興(チヌン)王の場合、比喩ではなく掛け値なくしんじつの話だ。真の玉座についてから、激務のためにさらに頬が削がれて顔つきに厳しさを増してはいたが、それでも真興王は疲れも見せず、日々、精力

  • 仙門のトラ、王京のオオカミ

    仙門時代。実は付き合い始めているジディとアロ、という設定。コメディです。 ◇ ◇ ◇さて、今宵は宴である。仙門における何度目かの課題を無事に終え、明日は休日ということもあり、解放感にひたる花郎たちは街へと繰り出した。これまでなら気の合った者同士、少人

  • 贖(あがな)い

    重くて暗くてドシリアス。真興(チヌン)王とアロの、乗り越えなければならない壁。 ◇ ◇ ◇彼は、決して謝ることをしない。厳密にいえば、しないのではなく、一国の王である以上、できないのだ。国を治め守るために、時に神格化されることすらある立場にあるものは

  • 出陣

    タイトルはいかめしいですが、しかし内容はまったく重苦しくなく、シリアスですらありません。ところかまわずアロ溺愛のデレデレなチヌン王がいるだけなので、真面目でかっこいい王様希望の方は、読まないほうが身のためです(笑) ◇ ◇ ◇

  • おしのび

    「ねえ・・・今の私の瞳には、君しか映っていないってこと、気づいてるかな?」春うらら。のどかな一日の昼下がりである。”手打粕手(スタバクス)”の、二階から階下を見下ろす席で、今日のお相手の美女の隣に座り熱心に口説いているのは、王宮に伺候すればすでに重臣とま

  • 雑談「GYAO!で無料配信中ですね~」

    皆さまこんにちは。韓ドラ「花郎(ファラン)」の、実現しなかった妄想カップル、ジディ×アロ(またはチヌン×アロ)の二次小説置き場の当ブログへお越し下さり、ありがとうございます。先日から、映像配信サービス「GYAO!」さんで、「花郎」の順次配信が始まっていますね

  • 月光

    「中秋の夜」のアロ視点。身の危険を顧みず自分を助けに来てくれたジディ/真興(チヌン)王は、アロにはどう映っていたのか。当ブログでは、ジディアロカップリングが前提なので、王様だと知る前からアロはジディのことを好きな設定です。しかも、この時点ですでに両想い

  • 中秋の夜(後編)

    片腕で、アロの肩をしっかりと抱え込んで、真興(チヌン)王は、棟屋から月城(ウォルソン)の広い庭へ出た。中秋の月は天に高く、月明かりは、周囲の温度を下げるほどの青さをもって王宮の庭を照らしていた。その月光がつくる木陰を選んで、歩く。周囲の下生えから、初秋

  • 中秋の夜(前編)

    今回、シリアス。前後編です。11話の、”中秋の祝宴”の後、「顔なき王」の正体を知ったアロをジディが危機一髪で救出する場面を私なりに解釈、ジディアロ目線で脚色しています。とにかく必死に助けに来る王様萌え。ドラマと少々違う流れになりますが、許してくださる方の

  • ある晴れた日に(後編)

    「学園もの」風ジディアロ、街なかデート、後編です。 ◇薬屋での買い出しを済ませ、アロとジディは並んで店を出た。薬草や文献などの荷物をこれでもかと両手に提げて、それでもジディは機嫌よく、整った顔に笑みを浮かべてアロの横を歩いている。街路樹の緑白色の葉が、初

  • ある晴れた日に(前編)

    パンリュとスヨンが文を交わすようになってしばらくしたころ。アロは、ジディが王様だとはまだ知りません。パンリュのことは気に入らなかったけど、どうやらスヨンには本気のようだと知って、親友スヨンの恋の成就のために、協力してあげるアロ。単なるダブルデートの話なの

  • 続・恋文

    今回は、ちょっと距離が縮まった後のジディ→→←アロで、やっぱりジディ宛の恋文を頼まれるアロ。アロが少しずつジディに心が動いているあたり。前作「恋文」の続きではないので、本当は「続」ではないですが・・・。 ◇ ◇ ◇なにやら不機嫌な呼び出しだった。「

  • 恋文

    彼のことを「変人」と呼んで、顔を合わせるたびに眉をしかめて頬をひきつかせる娘 ―医者アンジの娘にして、犬鳥ソヌの妹・アロ― が、珍しく彼に手招きをした。「・・・?」まさか、私を呼んでいるのか?と、ジディは周囲を見回す。無理もない。こちらから声をかけては

  • 目の上の”兄上(オラボニ)”

    アロに恋するジディにしてみれば、ソヌは目の上のたんこぶ(笑) ◇ ◇ ◇「兄上(オラボニ)が昨日ね・・・」「そういえば、兄上(オラボニ)の――」講義や剣の修練の合間に医務室を訪ねてみても、アロの口から出てくるのは「兄上」、すなわちソヌの話題ばかり。い

  • 仙門の彼女

    「仙門で一番腕っぷしが強いのは誰だ」と聞かれたら、まず間違いなく皆がスホだと言うだろう。「一番妖艶なのは?」は、ヨウルで一致するだろうし、「誰よりも人なつこい」のはハンソンで、「智謀に長ける」のはパンリュあたりか。

  • ご挨拶:初めに(オリジナルとかけ離れた捏造設定なのでいろいろと釈明)

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