はじめまして 介護ラボ・kanalogのカナです。 社会人経験を10年以上経て、現在介護の専門学校に通う2年生です。 介護にかかわるあれこれを書いていこうと思っています。 よろしくお願いします♪
【介護予防のまちづくり】地域における介護予防の4つの利点 vol.747
1.介護予防のまちづくり。これまでのフォーマルな短期集中型の介護予防プログラムでは、心身機能を向上させるだけでなく、介護予防への取り組みを自分で継続できるような仕掛けづくりが大切となります。それと同時に、フォーマルな介護予防プログラムを受け続けるだけでは、自立した介護予防活動の継続は極めて困難であり、地域も相互
【地域ケア会議の5つの機能】多職種協働によるネットワーク構築 vol.746
1.多職種協働によるネットワーク構築。地域包括支援センターは、包括的支援事業を効果的に実施するため、介護サービス事業者、医療機関、民生委員、ボランティア 等の”関係者との連携に努めること”とされています。地域の保健・福祉・医療サービス、ボランティア活動、インフォーマルサービスなど、様々な社会的資源が、有機的に
【地域包括支援センターの4つの基本機能】包括的支援事業と介護予防支援の人員基準 vol.745
1.地域包括支援センターと包括的支援事業の充実。地域支援事業は、地域包括支援センターがその拠点となって実施することになっています。地域包括支援センターは、すべての市町村にあり、令和3年4月時点で、全国に5,270か所に設置されています。1⃣地域包括支援センターの4つの基本機能
【地域包括支援センターと地域での生活の継続】地域支援事業の施策 vol.744
1.地域包括支援センターと地域での生活の継続「地域包括ケア」の考え方は、高齢者が住み慣れた地域で尊厳のある生活を継続することができるよう、要介護状態になっても高齢者のニーズや情愛の変化に応じて必要なサービスを切れ目なく提供する「包括的かつ継続的なサービス体制」を目指すものです。
【介護予防】ケアマネジメントのプロセスにおける3つのパターン vol.743
1.「新しい総合事業」における介護予防ケアマネジメント。2015年(平成27年)施行の改正に基づく、「新しい総合事業」における介護予防ケアマネジメントについては、利用者に対して、介護予防及び生活支援を目的として、その心身の状態、おかれているその他の状況に応じて、その選択に基づき、適切な事業が包括的かつ効率的に
【介護予防マネジメント】アセスメントとケアプランの作成 vol.742
1.地域包括ケアシステムの構築:わが国では、2000年(平成12年)4月に施行された「介護保険法」によって、ケアマネジメントが制度化されましたが、2006年4月から改正した介護保険法によって、「予防重視型システムへの転換」が図られました。1⃣介護予防マネジメント:改正された介護保険法によって、新たに、
【地域包括ケアシステムの目的とチームアプローチ】vol.741
1.地域包括ケアシステムの構築。高齢者の健康状態や生活機能、あるいは自立の状況は、加齢に伴う心身の機能の減衰を背景として、悪化や改善を繰り返しやすく、変化しやすいという特徴があります。1⃣地域包括ケアシステムの目的とチームアプローチ:認知症高齢者は、生活環境の変化により症状が悪化しやすいことはよく知られています。
【地域支援事業(改正後)6つの考え方】介護予防・認知症施策・共生社会の推進 vol.740
1.改正後の地域支援事業。2015年(平成27年)4月施行の改正で、それまで保険者の任意で実施されていた介護予防・日常生活支援総合事業をさらに発展拡大する形で、新しい介護予防・日常生活支援総合事業(新しい総合事業)として再構成されました。1⃣改正後の地域支援事業・6つの考え方(2015年)
【介護予防プログラムを判定するための25項目の基本チェックリスト】改正前の地域支援事業 vol.739
1.介護予防のための介入効果の検証。今回は、地域高齢者を対象とした、いくつかの「老年症候群」の予防のための運動や栄養の介入の科学的根拠として、わが国で実施されたRCTの結果を書いていきます。1⃣東京都K市における転倒予防のRCT:最初に紹介するのは、東京都K市おける転倒予防のRCTです。73~90歳の在宅高齢女性52
【③後期高齢者の心身の虚弱】オーラルフレイル(口腔機能と低栄養)と歩行速度の意義 vol.738
1⃣オーラルフレイル。口腔機能と栄養に関しては最近「オーラルフレイル」と呼ばれる概念が提唱され、後期高齢者を中心として口腔と栄養の総合的な予防対策の必要性が重視されるようになってきました。(1)口腔機能と低栄養:口腔機能、特に咀嚼機能や嚥下機能の低下は、噛めない食品の増加に伴って低栄養を容易に引き起こす可能性が
【②後期高齢者の心身の虚弱】ロコモティブシンドロームとサルコペニアの3つの原因 vol.737
1⃣ロコモティブシンドローム:ロコモティブシンドロームもサルコペニアも運動器の加齢に伴う障害を言います。ロコモティブシンドロームは、加齢に伴う骨や関節などの運動器障害により自立度が低下し、要支援あるいは要介護になる危険のある状態を示す用語になります。骨格系では特に骨粗鬆症とそれに伴う(転倒などの軽微な外傷によっ
【①後期高齢者の心身の虚弱】フレイル高齢者の健康支援と認知症・軽度認知症について vol.736
1.後期高齢者の心身の虚弱。今後、わが国では、後期高齢者が急増する中、後期高齢者の健康を守り自立を促進するために、特に「フレイル」「認知機能低下」「サルコペニア:筋肉や骨という運動機能低下」「口腔機能低下」「低栄養」といった面での予防対策や健康維持が大きな問題と考えられています。今回は、フレイルと認知症について
【介護予防のスクリーニング】検診システムの意義・老年症候群の早期発見と改善方法 vol.735
1.生活機能評価と特定検診。2006年(平成18年)に、「介護保険法」が改正されたのに伴い、新たに地域支援事業が創設され、それまでの「老人福祉法」に基づく様々な老人保健事業が地域支援事業に再編されました。1⃣生活機能評価:介護予防の視点から、老人保健事業の中の基本健康診査において、新たに65歳以上の高齢者には
【介護予防に対する評価】測定に影響を及ぼす代表的な3つの要因 vol.734
1.介護予防に関する評価:介護予防におけるスクリーニングの基本は、生活機能低下者(従来の二次予防事業の対象者)つまり、要支援・要介護状態となるリスク保持高齢者を抽出するための「基本チェックリスト」になります。1⃣スクリーニングのための質問票に関する評
【老年症候群予防】老年症候群の3つの特徴と解決すべき3つの対応 vol.733
1.介護予防の中心は老年症候群予防。男女ともに不健康寿命を増大させる原因として「老年症候群」を挙げることができます。老年症候群とは元来、高齢者医療あるいは老年医療の領域で用いられた概念であり、必ずしも疾病というわけではありませんが、「日常生活動作=ADL」を障害し、日々の「生活の質=QOL」を低下させる状態のこと
【高齢者の健康の実態】高齢者コホート研究からわかったこと vol.732
1.進行する高齢社会と高齢者の健康の実態。我が国の高齢者数は増加の一途をたどり、2021年(令和3年)における高齢者人口は、総人口の29.1%となり、今後もしばらくは増加の一途をたどることが確実です。また平均寿命も一時期を除き伸び続けており、女性はおよそ88歳、男性は82歳で、特に情勢は20年以上も世界で1,2位を
【⑦高齢者住宅・施設の種類と機能】高齢者施設・住宅の供給状況と事業主体 vol.731
1⃣高齢者住宅・施設の供給状況。主な高齢者住宅・施設の2000年以降の施設数・定員の推移をみると、以下のようになります。特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健):施設整備のための国庫補助が、2004年度までで廃止された影響もあり、一時期は新規供給の伸びが鈍くなっていたが、2011年以降はいずれも施設数・
【⑥高齢者住宅・施設の種類と機能】シルバーハウジングとサービス付き高齢者向け住宅 vol.730
1⃣シルバーハウジング:1986年4月、当時の厚生省と建設省は、「高齢者の福祉と住宅に関する研究会」を設置し、福祉サービスと住宅サービスが合体した高齢者向けの新たな住宅供給システムである「シルバーハウジング構想」をまとめました。これが基ととなり、1987年度(昭和62年)に、「シルバーハウジングプロジェクト」が制度化
【⑤高齢者住宅・施設の種類と機能】認知症高齢者グループホームと生活支援ハウス vol.729
1⃣認知症高齢者グループホーム:認知症高齢者グループホームは、認知症高齢者が少人数で共同生活をする施設になります。入居者は、5~9人で1つのユニットである生活谷を構成し、小規模で家庭的な暮らしの場において、職員から「入浴」「排泄」「食事」の介護などに日常生活上の世話や機能訓練などを受けながら生活をします。
【④高齢者住宅・施設の種類と機能】ケアハウスと有料老人ホーム(類型)について vol.728
1⃣ケアハウス:ケアハウスは、1989年度に「高齢者保健福祉推進十か年戦略(ゴールドプラン)」が策定されたのに合わせて創設された軽費老人ホームの一形態で、60歳以上(夫婦の場合はどちらか一方が60歳以上)の高齢者が利用できます。当初、自炊ができない程度の身体機能の低下が認められるか、高齢のため独立して生活するには不安
【③高齢者住宅・施設の種類と機能】養護老人ホームと軽費老人ホーム(A型、B型) vol.727
1⃣養護老人ホーム。養護老人ホームは、1963年に施行された「老人福祉法」に規定される老人福祉施設であり、「社会福祉法」に規定される第一種社会福祉事業になります。65歳以上で、経済的理由のほか、家族や住居の状況など、現に置かれている環境の下では居宅で生活することが困難と認められた高齢者が入所し、日常生活上必要な支援
【②高齢者住宅・施設の種類と機能】療養病棟と介護医療院 vol.726
療養病床は、急性期の治療が終わり、病状が安定期にある患者や要介護者のための長期療養施設で、療養上の管理、看護、医学的管理下での介護、機能訓練などが行われます。療養病床は「医療法」に基づく医療施設である病院・施設ですが、機能訓練室、談話室、浴室、食堂の設置が義務付けられ、居室面積や廊下幅も一般病床より広くなっています。
【①高齢者住宅・施設の種類と機能】特別養護老人ホームと介護老人保健施設 vol.725
1.厚生労働省が所管する高齢者住宅・施設。今回は、様々な高齢者施設について、「福祉住環境」の視点から複数回に分けてまとめていきます。※過去にまとめた『高齢者施設』も記事内にリンクを貼ってあります。重複する部分も沢山ありますが、良かったらそちらもご覧ください!わが国の高齢者住宅・施設は種類が多いうえに、いくつもの
【❾高齢者住宅・施設】2020年以降(後半)「新たな住生活基本計画8つの目標」 vol.724
1.2020年以降【後半】(歴史的変遷)昨日は2020年以降の前半として、 1⃣新型コロナウイルス感染症の拡大(COVID-19)、2⃣介護保険制度改正(介護報酬改定)の2つを短めですが…まとめました。そして、今回は後半部分は長めにまとめていきます。昨日の前半部分を見てからこちらを見ると時系列で分かり易いと思います!
【❽高齢者住宅・施設】2020年以降(前半)「新型コロナウイルスの拡大・介護保険制度改正」 vol.723
1.2020年以降【前半】(歴史的変遷):2020年代は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックで世界中が大きく揺れる中での幕開けとなりました。 1⃣新型コロナウイルス感染症の拡大(COVID-19)2019年12月、中国湖北省でCOVID-19の感染者が報告させれると、日本を含めて
【❼高齢者住宅・施設】2010年代(後半)「介護医療院の創設・認知症施策推進大網の策定」 vol.722
1.2010年代【後半】(歴史的変遷)昨日は2010年代の前半として、1⃣サービス付き高齢者向け住宅の登録制度の創設、2⃣東日本大震災の発生と高齢者等への対応 ◉復興にかかる医療・介護・福祉などの2つの施策、3⃣「医療介護総合確保推進法」の制定をまとめました。そして、今回は後半部分をまとめていきます。
【❻高齢者住宅・施設】2010年代(前半)「東日本大震災の発生・復興にかかる2つの施策」 vol.721
1.2010年代【前半】(歴史的変遷)一般的に、多くの高齢者は介護を必要とする状態になっても、出来る限り住み慣れた自宅で生活したいと望んでいますが、従来供給されてきた住宅の中には、高齢者の身体特性や生活特性への配慮が十分でなく、高齢期の生活の場としては不便で不自由な住宅も少なくありませんでした。
【❺高齢者住宅・施設】2000年代「介護保険法の始まり」(歴史的変遷) vol.720
1.2000年代(歴史的変遷)1996年(平成8年)11月に「介護保険法案」が国会に提出され、国会で3回の審議を経て、1997年12月に成立しました。その後、2年4か月の準備期間を経て、2000年4月に「介護保険法」が施行され、介護保険制度が始まりました。
【❹高齢者住宅・施設】1990年代「療養型病床群の導入」(歴史的変遷) vol.719
1.1990年代(歴史的変遷)1990年代は、高齢化率が14%を超え、高齢化社会から高齢社会へと移行した時期になります。高齢者向けの福祉施策では、個人の自立性や自主性を尊重した生活の在り方や、方向性が模索されるようになり、それを実現するための高齢者住宅・施設の整備が行われるようになります。
【❸高齢者住宅・施設】1980年代「家族構成の変容とゴールドプランの策定」(歴史的変遷) vol.718
1.1980年代(歴史的変遷)1⃣家族構成の変容:1980年代半ばになると、高齢化率は10%を超え、高齢者を取り巻く環境は、以前にも増して大きな変化を見せるようになりました。高度成長期を通して顕著に進んだ家族構成の変容は、さらに激しさを増して進行しました。3世代同居の割合は減少を続け、その一方で単身や夫婦のみの高
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