米国で会社を立ち上げる際にどうやって会社の形態を決めるのは起業家が考慮すべき要素の一つだと思われます。会社の形態によって、投資家又は起業家の法的責任や納税義務が異なります。よって、本稿では、個人事業主、パートナーシップ、有限責任会社、C株式会社、及びS株式会社について説明します。個人事業主個人事業主とは事業利益に対し個人所得税義務を負う個人経営の非法人事業体のことです。事業者番号や納税者番号を申し込む必要がない為、個人名義で事業を行うのが一般的です。(1)税務関係事項事業所得に対して納税義務がある個人は、通常、フォーム1040を使い個人所得税税率に基づき確定申告します。(a)事業所得と控除額個人事業主は、スケジュールCを使い事業純利益を開示する義務があります。一方、個人事業主の健康保険等その他控除に関して...米国の会社形態の選択について(一)